生命科学『人類の起源:古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』 「人種」という概念自体、恣意的なもので、科学的なものでもなんでもない
そもそも「人種」という概念自体、欧米列強がアジアやアフリカ、ラテンアメリカの異なる集団に遭遇したとき、その肌の色など人間の持つ生物学的側面に注目してつくり出した恣意的なもので、科学的なものでもなんでもない。 欧米の為政者がおこなってきた植民地主義は、黒人など有色人種をサルなどにたとえて「人間よりも劣ったけだもの」だといって侵略と虐殺、富の略奪をくり返してきた。アメリカでは、20世紀に入って以降も進化論を教えることを禁止する運動があり、国民の半数近くが「人間は神によって創造された」と答えたという調査結果があるが、それもこの植民地主義と無縁ではないだろう。そもそも「人種」という概念自体、欧米列強がアジアやアフリカ、ラテンアメリカの異なる集団に遭遇したとき、その肌の色など人間の持つ生物学的側面に注目してつくり出した恣意的なもので、科学的なものでもなんでもない。 欧米の為政者がおこなってきた植民地主義は、黒人など有色人種をサルなどにたとえて「人間よりも劣ったけだもの」だといって侵略と虐殺、富の略奪をくり返してきた。アメリカでは、20世紀に入って以降も進化論を教えることを禁止する運動があり、国民...
