日本の歴史

日本の文化

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など 神無月という言葉を耳にしたことがあるとは思いますが、その意味まで知っている方は少ないのではないでしょうか? 神無月ともうひとつ神在月もあります。「無」と「有」で正反対ですね。 神無月と神在月とは?何月のことなのか?、出雲大社と関係があります。その由来や現在行われている行事についてもご紹介します。 神無月とは?何月のこと?全国の神様が出雲大社に集合する月 神無月は10月のことを言います。 その意味は、10月に全国の神々が出雲大社に集合してしまうため、出雲大社以外の各神社では、神様がいなくなってしまいます。 そういう意味から「神無月」と言われるようになりました。これが一般的に伝承されている由来のひとつです。 なぜ神様が出雲神社に集まるのか?神在月の由来 なぜ出雲大社に神様が全員集まるのかというと、出雲大社の祭神であるオオクニヌシノミコト(大国主命)が、自分の子供たちを全国に置き、各地を護らせているからです。 それが年に1回、その子供たちと他の神々も呼び寄せて、来年の重要事項を話し合う時期が設けられました。それが10月なの...
中国の歴史

日中戦争に引きずり込まれた日本

日中戦争は、スターリンがシナリオ書き、毛沢東が実現させたものであった。この点を踏まえないと、日本軍は無謀なシナ侵略を目指して、泥沼にはまった、という東書版の歴史解釈になってしまう。  育鵬社版の記述では、「何者かの銃撃を受け」「日本軍将校殺害をきっかけに」と、第三者の策謀を示唆する記述が散見されるが、近い将来、この点を正面から書けるようになった時、日本はなぜ共産党の策謀にはまったのか、という真の反省ができるようになる。 No.1031 歴史教科書読み比べ(43) 日中戦争に引きずり込まれた日本  日本はどのように、日中戦争に引きずりこまれていったのか? ■1.スターリンの天才  東京書籍(東書)版は「日中戦争の開始と長期化」の項の冒頭で、次のように書く。 __________ 満州を支配下に置いた日本は さらに中国北部に侵入しました。中国では,国民政府(国民党)と共産党との内戦が行われていましたが,抗日運動が盛り上がる中,毛沢東が率いる共産党は,蒋介石を指導者とする国民党に協力を呼びかけ,1936(昭和11)年に内戦を停止しました。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  育鵬社版で、これに対応する記述...
日本の歴史

『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己

敗戦後の様子をあらわす証言もある。  「(編集者の無節操として)戦争の末期には軍の報道部に入りびたり、帰還兵の作家に書かせては巨利を博し、戦い終わると同時に帰還作家を戦犯扱いにして上田広や火野葦平には寄りつかず、小島政二郎の色情文学や暴露小説のたぐいで再び巨利をうかがう」  「高圧的な戦争美術論を終始展開していた評論家までが、“問題は必要以上に軍と協力し戦争を鼓吹した陸軍美術協会の幹部にある”と提唱する。占領軍の戦争犯罪者追及のお先棒を担いで、新たな“新生日本”のデモクラシーの鬼たちが跋扈(ばっこ)して狂った季節を現出させている」  時流に乗り権力のチンドン屋となって、みずからを欺き他も欺く流れは、戦時中だけでなく、敗戦後から現在まで続いている。著者が提起している問題は、現在を生きる文化人・知識人、あらゆる表現者にとって他人事ではない。今の世界を見る目は曇っていないか、真実を追求する姿勢は確かなものかを問うものだ。 『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己  1950年に刊行された石川達三の小説『風にそよぐ葦』は、戦時中の軍部による言論弾圧に抗したインテリ群像を描い...
世界各国の歴史

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫  昨年10月以後、パレスチナ情勢が急展開するなかで、16世紀の大航海時代から500年におよぶヨーロッパ中心の植民地主義を根底から見直し克服する課題が、専門家・研究者の間で切実に論議されるようになった。そこでとりあげられる一つの問題は、欧米の宗主国が「文明化の使命」として「野蛮」なアフリカやアメリカ大陸、中東にいたるアジアの先住民を白人に従わせ、それに抵抗するものは抹殺(絶滅)を厭わなかったことであり、その行為を正当化する価値観が今日まで尾を引いていることだ。 「朝鮮植民地なかった」 世界史の流れの産物  このことは、ユダヤ人の虐殺(ホロコースト)は大問題となるが、それと同時代にあった植民地における先住民の虐殺はなんの問題にもされてこなかったことに、よく示されている。こうして植民地がなかったかのような風潮が、宗主国の為政者はもとより国民の間にも根強くはびこってきたことは否定できない。  日本における「朝鮮植民地はなかった」「日本は朝鮮の近代化のために良いことをした」などの言説もそうした世界史の流れの産物であり、それ自体が「植民地主義の現象」だとい...
日本の文化

従業員を大御宝にすれば企業は繁栄する ~ 永崎孝文『日本人の心に生きる聖徳太子の「十七条憲法」』

聖徳太子の唱えた「和」とは、単に「仲良くせよ」というだけではなく、個々の人間の多様な才能、適性、考えを生かして、それらを統合した共同体としての知恵と力を生み出す組織原理なのです。  聖徳太子の十七条憲法は民を大御宝とするための貴族官僚たちの心構えを説いた内容ですが、それを職場に適用したら、従業員を「大御宝」として、その安寧を実現し、企業全体の繁栄に導く方針を次のようにまとめられるでしょう。__________・すべての従業員が、組織の一員として、生かされていることに感謝し、・それぞれの自分の居場所を守って、互いに支えあう、充実した職業人生を歩み、・その「仕合わせ」によって繁栄する組織を築く ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  聖徳太子の十七条憲法は、こういう組織を築く具体的な道を説いているのです。 No.1386 従業員を大御宝にすれば企業は繁栄する ~ 永崎孝文『日本人の心に生きる聖徳太子の「十七条憲法」』 十七条憲法は、従業員が志をもって互いに支え合う、強い組織の作り方を具体的に説いている。 ■1.「聞いていない」「記憶がない」「部下に任せていた」 __________ 職場の組織風土を貶めるこ...
日本の歴史

通貨発行権 麻生さん

2024年9月の年自民党総裁選に向け、マスコミ報道が激しくなっています。自民党のキングメーカーと呼ばれている、麻生太郎氏、この方もなかなか実像を捉えにくいです。 一番驚いたのは、今年の4月に突然、トランプ元大統領との会談を行ったことです。会談の中身は一切明らかになっていませんが、トランプ元大統領からホワイトハウスの鍵を送られたと言うことは、話題になっていました。 固定観念に囚われず、以下の記事から、麻生太郎氏の人物像を捉えたいと思います。 民主党へ政権交代を実現するためマスコミ、野党から麻生太郎総理大臣に対する執拗なバッシング、プロパガンダ漢字が読めないカップラーメンの値段を知らない そして鳩山政権誕生🐦 総辞職の会見で号泣した「日本の底力を信じております」 自民 麻生氏 トランプ前大統領と会談 幅広い関係構築ねらいか 通貨発行権 麻生さん 政府紙幣の発行 ・通貨発行権を持っているのは、正確には政府ではない。 ・米国の通貨発行権は、政府にはない。 ・通貨発行権は、日本の独立した権限ではない。これが、『米国の属国』と言われてきた所以。 お金の仕組み、わかりやすいので、よろしけらばこちらの...
日本の歴史

米国『日本のホロコースト』発刊 近現代史家ら「史実に反す」研究会立ち上げ、反論本予定

このような事実無根の言説は許されるモノでは無いと思います。この本の発刊には、米国が自国の人類史上最悪の残虐行為である、日本本土への空襲、広島・長崎への核爆弾投下を正当化しようとする意思が隠されているとしか思えません。 旧日本軍がアジア・太平洋地域で3000万人を虐殺したとする『Japan's Holocaust』(日本のホロコースト)が米国で今年3月に発刊された。同書について「南京事件をはじめとして、史実に反し裏付けのない『日本軍の残虐行為』なるものの事例をかき集めて集大成したもの」と指摘する。 研究会は書籍を素材に戦争プロパガンダ(政治宣伝)のメカニズムを分析し、反論本の発刊を予定している。 米国『日本のホロコースト』発刊 近現代史家ら「史実に反す」研究会立ち上げ、反論本予定 旧日本軍がアジア・太平洋地域で3000万人を虐殺したとする『Japan's Holocaust』(日本のホロコースト)が米国で今年3月に発刊されたことを受けて、近現代史研究家の阿羅健一氏らが同書を検証する「戦争プロパガンダ研究会」を立ち上げた。日本と無関係なホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の用語を標題に掲げた同...
日本の文化

外来文明も理解する伝統保守が国柄を深めてきた ~ 宮崎正弘『禁断の国史』から

No.1383 外来文明も理解する伝統保守が国柄を深めてきた ~ 宮崎正弘『禁断の国史』から  国史を見れば、他国の文化文明も深く理解して、自国の歴史伝統を深めてきたのが、真の伝統保守であることが分かる。 ■1.「歴史とは物語である。英雄の活躍が基軸なのである」 __________日本史を「縄文から弥生」「古墳時代」「奈良・平安」「鎌倉・室町」「戦国から近世」「江戸時代」「明治近代化以後」という時代区分にさらりと割り振って歴史教科書は綴られている。なんとも感動が薄い。年表暗記だけ、無味乾燥の叙述には浪漫の薫りも民族の夢もない。日本の音色は何かで断弦された。 歴史とは物語である。英雄の活躍が基軸なのである。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  こう始まるのが、宮崎正弘氏の最新刊『禁断の国史』 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  その結果が、108項、登場人物114人という、実に広範ながら簡潔な歴史人物評伝となりました。その中で、本稿では「中国文明というグローバリズム」に「伝統保守」の英傑たちがいかに応じたのか、という視点から、我が国古代の一大ドラマを見てみたいと思います。そこから我々も現代のグローバリズム、すなわ...
日本の歴史

日本政府の「西欧偏重主義」に日本人は飽きている

日本国民は西欧べったりの政治にはあきあきしているのだ。2020年代になって日本政府の西欧主義が度を超し始めた中、多くの国民はいきすぎた西欧化に危惧を感じ始めているといえる。 ガザの子供たちや女性たちの犠牲を思うとき、イスラエルを平和式典に招待できないというのは、よくわかる。この戦争に対する日本の立場は欧米とは違うのだ。 G7であろうとなかろうと、そのことははっきりと明言すべきなのだ。欧米に対して茶坊主のように奔走することを、国民は望んではいない。毅然たる態度で、非西欧人としての日本の立場を言明してほしいのである。 日本政府の「西欧偏重主義」に日本人は飽きている 長崎平和式典「イスラエル招待しない」から見える感情 2024年8月9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、「千羽鶴」を合唱する純心女子高の生徒たち(写真・時事) 毎年8月は第2次世界大戦の戦禍、そして原爆被災を反省し、国民1人ひとりが戦争についてしっかりと考える月だ。たとえ永年劣化に苛まれようとも、これは戦後日本の最大の儀式である。 それもたんなる儀礼的式典ではなく、これから起こるかもしれない戦争を避けるための必須の行事だ。それ...
日本の歴史

死の商人が世界各地で仕組む争いのパイプライン。この世から戦争がなくならない真の理由

この世から戦争がなくならない真の理由は、戦争で金儲けをする人たちがいるからです。そういう人たちが世界各地で仕組む紛争や戦争のパイプラインを止めない限り、この世から戦争がなくなることはないでしょう。そして、戦争を放棄して平和憲法を掲げる我が国は、本来、そのパイプラインを止める重要な役割を担った国として戦後80年近い歩みを進めてきたはずでした。その象徴的な存在が、武力による問題解決を真っ向から全否定してアフガニスタンの地に半生を捧げた中村哲氏のような人でしょう。それが短期間のうちに一変し、今や国内で武器の見本市を開催し、海外に殺傷能力のある武器輸出ができる国に様変わりしてしまいました。 死の商人が世界各地で仕組む争いのパイプライン。この世から戦争がなくならない真の理由 第2次世界大戦の終結から79年。今年も各地で終戦に関する行事が開かれましたが、1945年の8月15日に何が起きたかを知らない若い世代が存在するのも現実です。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作...
日本の歴史

日本が「ポツダム宣言」を受諾する前後に米国の支配層が繰り広げた暗闘

日本が「ポツダム宣言」を受諾する前後に米国の支配層が繰り広げた暗闘  1945年8月15日、昭和天皇(裕仁)は「ポツダム宣言」の受諾をアメリカ、イギリス、中国、ソ連の4カ国に伝えたと「臣民」に発表した。いわゆる「終戦勅語」だ。  この「勅語」について堀田善衛は「負けたとも降服したとも言わぬというのもそもそも不審であったが、これらの協力者(帝國ト共ニ 終始東亜ノ開放ニ協力セル諸盟邦=引用者注)に対して、遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス、という、この嫌みな二重否定、それきり」で、「その薄情さ加減、エゴイズム、それが若い私の軀にこたえた」と書いている。(堀田善衛著『上海にて』筑摩書房、1959年)  その年の4月12日、アメリカでは国の在り方を大きく変える出来事があった。ニューディール派を率いていたフランクリン・ルーズベルト大統領が急死、副大統領のハリー・トルーマンが大統領の職を引き継いだのである。トルーマンはルーズベルトと違う考え方の持ち主で、副大統領時代、大統領と会ったのは2度だけだともいう。(Oliver Stone & Peter Kuznick, “The Untold History o...
日本の歴史

アトミック・カバーアップ(原爆隠蔽)

アトミック・カバーアップ(原爆隠蔽) 「1945年8月6日、米のB-29は広島市中心部に初めての原子爆弾を落とした。それによって125,000人が死亡した。その80%は民間人だった。その三日後、長崎市の上空で二つ目の原子爆弾がさく裂し、少なくとも75,000人の命を奪った。そのほとんどは民間人だった。」  米軍の命を受け、現地に入ったカメラマンはカラーフィルムで街や被害者の惨状を撮影し続けた。同時期、日本人のクルーも白黒フィルムで撮影していた。完全にフラットになり、建物一つない長崎の様子は衝撃的。↓はトレイラー。長い版はこちら→ ・・・しかし、人々の反感を恐れ、米軍はこれらの写真や動画をすべて「機密資料」とし、固く公開を禁じた。そして、この原爆被害の隠蔽(アトミック・カバーアップ)は今なお続いている。そのため、米には、原爆は「戦争を終わらせるためのやむを得ない手段だった」というデマを今なお信じる人々がいる。日本人も、8月6日と9日、そして8月15日が終わると、すぐ戦争のことも原爆のことも忘れてしまう。それどころか、日本政府はこれまで、決して加害国アメリカに原爆投下の責任を取るよう迫った...
日本の歴史

終戦後の実話

大東亜戦争敗戦後の日本は、文字通りの混乱状態、無法状態でした。旧占領地民=三国人の犯罪や横暴、連合国軍人による横暴と犯罪、もちろん、日本人の犯罪もあったと思います。 これに対処する為に警察が任侠団体に支援を要請し、事実として、任侠団体が一般市民を守っていた。このような事実は私たちが学ぶ「歴史」になかなか出てきません。 冷徹な歴史をしっかり見つめる事、本当の事実が掴める、そして、将来への可能性も見いだせるのではないかと思います。 戦勝国民を僭称する旧占領地民=三国人が各地で横暴を働きGHQに無力化された警察は任侠団体に支援を懇請。東京では1946年 #7月19日 渋谷警察署と落合一家,武田組,万年東一が武装台湾人を叩く #渋谷事件 が起り神戸で抜刀隊を率いた田岡一雄は港湾荷役と芸能で山口組を興します 「終戦後の連合国軍人による犯罪は数多く行われたといわれる。しかし、当時は連合国による厳しい言論統制が施かれ、占領軍人の犯罪は一行も新聞に登載されることはなかった。事件の捜査も処理もすべて米軍MPによって処理され、警察には一片の資料も残されていない。果してどのくらいの犯罪が行われ、どの程度検挙...
日本の歴史

江戸と武蔵野の水不足を救った玉川上水

アメリカの日本史学者スーザン・ハンレー(ワシントン大学名誉教授)は、著書『江戸時代の遺産』でこう述べています。__________ 一七世紀中頃から一九世紀中頃にかけて、首都の公衆衛生は、給水の量についても、ゴミ処理についても、日本のほうが西洋よりも上であって、その結果人口規模や死亡率からしても、都市の住民にとってさらに健康的な住環境になっていたことはまず間違いない。・・・行政当局が都市での公衆衛生の水準を設定し、維持するのに大きな役割を果たしたのであった。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ No.1382 江戸と武蔵野の水不足を救った玉川上水  水騒動まで起こっていた江戸と、水のない荒れ地の武蔵野を救うために43キロもの上水道が開削された。 ■1.玉川上水を何としても成功させようとする幕府の覚悟  関東郡代・伊奈忠治(いな・ただはる)は鍬(くわ)を三度、砂山に振り下ろすと、鍬を置いて、参列者に顔を向けました。__________本日、四月四日をもって徳川四代将軍家綱公の御名のもと、ここ羽村から玉川上水の普請をはじめる。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  時に1653年。4代将軍・家綱がわずか12歳で父・家光の...
日本の歴史

安全な国土を子孫に残そう

防災投資とは、現世代が自分のために使えるお金を、後の世代の安全のために使う、ということである。そこには自分たちの世代が我慢をしても、子孫のために尽くそうという無私の心がある。これが共同体意識である。  耐震工事の予算を減らしてバラマキに使ってしまう、という政策は、まさに先祖に感謝し子孫のために尽くす、という共同体意識を忘れた戦後的発想の表れである。自分の世代のことしか考えない享楽主義では、百年の計が必要な防災対策はできない。  祖先から受け継いだこの美しい国土を、より安全にして子孫に残すという事は我々の責務である。 No.793 安全な国土を子孫に残そう  祖先から受け継いだこの美しい国土を、より安全にして、子孫に残すという事は我々の責務である。 ■1.連動する大地震  日本のある地域で大地震があると、かならずと言って良いほど、他の地域でも20年程度の間に大地震を誘発しているというデータがある。 ・東日本 貞観地震(M8.3以上) 869年・関東圏 相模・武蔵地震(M7.4) 878年(9年後)・西日本 仁和地震(M8.0以上) 887年(18年後) ・西日本 慶長大地震(M7.9以上...
日本の歴史

ご先祖様の国土造り

国土とは単に自然が与えてくれたものだけではない。与えられた国土に人間が手を加えて、いかに安全かつ豊かなものにするかは、その国民の努力にかかっている。 世界でももっとも災害の多発する地域にある日本列島は、我が先人たちが数千年をかけて、より安全に、より豊かに、より美しく作りあげてきた国土である。 JOG(821) ご先祖様の国土造り  我が先人たちはより安全で豊かな国土を子孫に残そうと代々、努力を積み重ねてきた。 ■1.自然災害は集中的に発生する  巨大な台風が次々と襲って、各地で大きな被害をもたらしている。今年各地で竜巻まで発生し、阪神、東日本と続く大震災と合わせ考えると、日本列島が「災害集中期」に入ったかと危惧される。 歴史を顧みると、大災害はある時期に集中して起きている。近代では、幕末の安政年間(1854~1860年)と、終戦直後がそうだった。 安政年間には次のような大災害が続いている。・1854年、東海地震で死者数千人。その30時間後に同規模の南海地震が発生・1855年、江戸地震で7千人以上が亡くなった。・1856年、江戸を大低気圧が通過し、海面が急上昇して、本所・深川などで10万...
日本の歴史

様変わりした世界の世論反映 広島平和公園での原爆と戦争展を参観した各国市民の声 国籍越え広がる共感と連帯

第二次大戦後、西側の国々では「原爆は戦争を早く終わらせるために必要だった」「原爆によって多くの人の命が救われた」「アメリカは救世主だった」という論調が当然のように流布されてきたが、展示を見た外国人参観者の多くはそれを誤りだとのべている。現在起きている世界的な戦争の背後で糸を引く米国の存在と、過去の日本との戦争とその後の占領・統治の構図を結びつけて考え、鋭い問題意識をアンケートに記している。 様変わりした世界の世論反映 広島平和公園での原爆と戦争展を参観した各国市民の声 国籍越え広がる共感と連帯 「原爆と戦争展」パネルを参観する人々(6日、広島平和公園)  原爆展全国キャラバン隊は3日から6日まで広島市の平和記念公園(原爆の子の像横)で街頭「原爆と戦争展」をおこなった。人類史上初めての広島への原爆投下から79年目を迎えるにあたり、全国各地、世界各国から多くの人々が平和公園を訪れ、展示に足を止め見入った。長期化するロシア―ウクライナ戦争や、パレスチナ自治区ガザ地区でおこなわれているイスラエルによる民間人の大虐殺をはじめ世界的な戦争情勢が続くなか、第二次大戦下における日本での沖縄戦、本土空襲...
日本の歴史

沖縄:最後の戦いでの勝利の代償

今年も日本の大東亜戦争敗戦の日が近づいています。戦争末期の状況は目を背けたくなるような悲惨な状況だったのですが、私達日本人は決して忘れてはならないように思います。 当時の米国や米国人を否定しても、日本の軍部を否定しても事実は見えてきません。本当に戦争を始めたのは誰なのか?国家をそのような状況に追い込んだのはどういう勢力なのか? 本当の平和を希求するのであれば、事実を直視し、そこから「どうする?」を考えるべきですね。 沖縄:最後の戦いでの勝利の代償 太平洋戦争最大の戦いは開始から82日後に勝利を収めたが、その代償は大きかった。 上の画像: 第 1 海兵師団の墓地で、沖縄で亡くなった友人の墓の前でひざまずく海兵隊員。米海兵隊の写真。国立第二次世界大戦博物館、ディラン・アトリー氏寄贈、収蔵品番号 2012.019.782 945年6月22日、第10軍司令部の上空の静かな青空にアメリカ国旗が掲げられ、バンドが沖縄でのアメリカの勝利を厳粛に祝う「星条旗」を演奏した。 そこに至るまでの道のりは長く血なまぐさいもので、4月1日の上陸海岸から本土南端までのゆっくりとした行軍だった。3か月間、米軍は日本...
日本の文化

国難を乗り越えた「大御宝」のエネルギー ~ 伊勢雅臣『大御宝 日本史を貫く建国の理念』結章から

No.1381 国難を乗り越えた「大御宝」のエネルギー ~ 伊勢雅臣『大御宝 日本史を貫く建国の理念』結章から  近代日本は、幕末、大東亜戦争後の二つの国難を国民のエネルギーで乗り越えた。現在の第3の国難にもそれが求められている。 __________■伊勢雅臣『大御宝 日本史を貫く建国の理念』 ★Amazon 「天皇制」カテゴリー1位(8/1発売以来) ・民を大切な宝物として考え、その安寧を祈る「大御宝」の思想。・神武天皇即位の詔に示され、歴代天皇の責務とされてきた理念が日本の歴史を支えていた!・「大御宝」の知恵と力で日本が直面する第3の国難を乗り越える! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■1.人の心を動かすのは「人間の物語」  パリ・オリンピックの熱戦が続き、日本選手の活躍や、逆に失意の物語が様々に報じられています。その中で、筆者が心動かされた選手の一人が柔道男子81kg級で金メダルをとった永瀬貴規(ながせ・たかのり)選手でした。こんな報道がされています。__________「つらい時もあり、うまくいかない時も結局はやるしかない。稽古を継続すること」と言い切った。コーチらが「頼むから練習を休ん...
日本の文化

信長、秀吉、家康は民を「大御宝」として護った ~ 伊勢雅臣新刊『大御宝 日本史を貫く建国の理念』から

No.1380 信長、秀吉、家康は民を「大御宝」として護った ~ 伊勢雅臣新刊『大御宝 日本史を貫く建国の理念』から  信長の「天下静謐」、秀吉の「惣無事令」、家康の「百姓成立は戦国時代の戦乱から民を救った。 ■1.幕末に来日した西洋人が見た「大御宝」の国  伊勢雅臣の新刊『大御宝 日本史を貫く建国の理念』は、先週のお知らせで、お陰様で予約段階にもかかわらず、7/22から「天皇制」のカテゴリーで1位となりました。数日間だけでしたが(^_^;)。__________■伊勢雅臣『大御宝 日本史を貫く建国の理念』(8/1発売。予約受付中) 民を大切な宝物として考え、その安寧を祈る「大御宝」の思想。 神武天皇即位の詔に示され、歴代天皇の責務とされてきた理念が日本の歴史を支えていた! 「大御宝」の知恵と力で日本が直面する第3の国難を乗り越える! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  再度、トップ奪回を目指して、本号では同書8章、9章で述べた、信長、秀吉、家康の三英傑が、神武天皇の「大御宝を鎮むべし(=民を宝物として安寧に暮らせるようにしよう)」の祈りを、現実政治に実現しようとした志をご紹介しましょう。この三英傑...