「石棒の聖地」岐阜・飛騨市宮川町 縄文時代の遺跡から1056本出土
文字文化もなく、ましてや科学もなく、精神世界が暮らしや生活の中心を占めていた縄文時代。「石棒の聖地」、飛騨市宮川で石棒に思いを巡らすと、イマジネーションは無限に広がりそうだ。 「石棒の聖地」岐阜・飛騨市宮川町 縄文時代の遺跡から1056本出土 「石棒(せきぼう)」って知ってますか? 現代からおよそ1万2千~5千年前に当たる縄文時代の祭(さい)祀(し)、祭礼の道具と推測され、一族の繁栄を願う男根を模したものだ。国内の縄文時代の遺跡では、各集落跡に数個見つかっているが、飛騨市宮川町では一つの遺跡でそれまでの常識、記録をはるかにしのぐ1056本を発掘。決して広くない研究規模ではあるが石棒研究の「聖地」とも位置づけられる。なぜ飛騨市宮川なのか、なぜそんなに大量に見つかったのか。無料クイズで毎日脳トレ!入口はこちら 1056本の石棒が見つかった塩屋金清神社遺跡と至近距離にある飛騨みやがわ考古民俗館。公営でありながら市の方針で普段は無人の施設に足を運ぶと、長さ1メートル超という超巨大な石棒が、回転するテーブルの上に鎮座していた。「なんで回転しているんですかね。謎です」。案内してくれた市職員がけ...