日本の技術

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中国「レアアース帝国」は崩壊へ。2029年、日本の化学的精錬法が世界を制す=勝又壽良

中国「レアアース帝国」は崩壊へ。2029年、日本の化学的精錬法が世界を制す=勝又壽良レアアース覇権を握る中国が揺らぎ始めている。世界生産の9割という圧倒的シェアを背景に築いてきた「資源帝国」は、日本の化学的精錬技術と米国主導の新たな供給網構築によって、根底から覆されようとしているのだ。フィリピンを起点に動き出した新秩序は、単なる産業構造の変化ではない。技術・制度・環境基準を軸とした「国際標準」の主導権争いであり、中国のレアアース外交を無力化し、日本が主役へと浮上する歴史的転換点である。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)【関連】中国、レアアース輸出規制で大誤算。日本が技術力でレアアース供給国に躍り出る=勝又壽良プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。揺らぐ中国のレアアース覇権中国は、余りにも浅慮であった。レアアース(希土類)の世界生産の9割を抑えていることで、この状況が永遠...
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日本のレアアースに勝算は──中国の輸出規制、南鳥島の試掘成功をどう見るか

日本のレアアースに勝算は──中国の輸出規制、南鳥島の試掘成功をどう見るか世界を舞台に、レアアース、レアメタルを半世紀以上取り引きしてきた中村繁夫さん(撮影:編集部)今年2月、日本最東端の孤島、南鳥島周辺の水深5700メートルの海底から「レアアース泥(でい)」の試掘に成功したと報じられた。年初から中国による日本へのレアアースの輸出規制が続く中、政界などでは今回の試掘成功で日本は将来レアアース大国になると喜ぶ向きもある。一方で、専門家の間では喜ぶにはまだ早いという声もある。現在のレアアース危機をどう見ればよいのか。レアアースに半世紀ほど前から関わってきた「レアメタルキング」こと、中村繁夫氏に聞いた。(文:ジャーナリスト・森健/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)「100年経っても無理」が成功した南鳥島今年2月、南鳥島周辺海域で水深5700mからレアアース泥を取ることに成功した(概念図)試掘が始まる前の昨年末、南鳥島周辺海域のレアアースの潜在的な資産価値を「165兆円」とウェブメディアで評したのが、株式会社UMCの代表取締役会長、中村繁夫さんだ。中村さんは専門商社の立場で、レアメタ...
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ソニーでもトヨタでもない…テレビ・新聞が報じない「ものづくり大国・日本」復活の切り札となる「次の主役」

ソニーでもトヨタでもない…テレビ・新聞が報じない「ものづくり大国・日本」復活の切り札となる「次の主役」ソニーグループは1月20日、かつての主力だったテレビ事業を分離すると発表した。日本メーカーはどのような方向に進むのか。日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授は「日本の製造業は大きな危機に直面している。背景にあるのが、『試作』を担ってきたものづくり中小企業の衰退だ」という――。写真=iStock.com/metamorworks※写真はイメージです全ての画像を見る(9枚)ものづくりの「静かな危機」第1章:静かに進む「試作の消失」という構造的危機日本の製造業はいま、外からは見えにくいが、内側から確実に進行している危機に直面している。その正体は、試作を担ってきたものづくり中小企業の衰退である。この問題は、新聞の見出しになりにくい。倒産件数が急増しているわけでもなければ、象徴的な巨大工場が閉鎖されるわけでもない。むしろ、熟練者が一人現場を離れ、受けられる仕事が少しずつ減り、次の世代が入らないまま、工場や作業場が「音もなく縮小していく」ことで進行する。そのため、社会全体として危機が共有さ...
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「疑似科学」の汚名返上!固体内核反応(常温核融合)が核反応だと判明

「疑似科学」の汚名返上!固体内核反応(常温核融合)が核反応だと判明「固体内核反応(常温核融合)」による中性子とガンマー線を計測クールフュージョン株式会社水素技術応用開発株式会社水素技術応用開発株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:水野忠彦)は、水野忠彦博士の固体内核反応(常温核融合)研究で画期的な科学的実証に成功し、その成果をヨーロッパ応用物理学会の論文誌(European Journal of Applied Physics)に公表したことを発表いたします。(論文名:「Neutrons produced by heating processed metals」)加工したステンレスを単に加熱することによって、過剰熱が発生することは水野の以前の複数の論文で発表済みです。今回の発表では、更に、この過剰熱反応において中性子線やガンマー線が放射されることの確認に成功しました。つまり、今回の成果は過剰熱放射とともに100%の再現性で中性子線とガンマー線が放射されていることを明らかにしたことです。このことによって固体内核反応(常温核融合)と呼ばれていた現象で発生する過剰熱発生現象が核反応による...
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これから「日本株式会社」は大復活する。米中貿易戦争で浮上した技術立国ニッポンの新たな勝機

これから「日本株式会社」は大復活する。米中貿易戦争で浮上した技術立国ニッポンの新たな勝機米中貿易戦争の激化により、グローバルサプライチェーンの構造が大きく揺らいでいます。トランプ政権の関税強化、バイデン政権の対中デカップリング政策、そして中国によるレアメタル輸出規制——この米中対立の狭間で、日本企業は新たな岐路に立たされています。しかし、これは危機であると同時に、「技術立国日本」を再定義する絶好の機会でもあります。半導体、EV、AI、航空機といった先端分野で技術自立を進める日本企業は、単なる「下請け」から脱却し、グローバル経済の主役に返り咲こうとしています。メルマガ『j-fashion journal』では著者の坂口昌章さんが、「日本株式会社」復活の背景と、米中二択を拒否して第三の道を歩み始めた日本の戦略を詳しく解説しています。グローバル経済における日本企業の立ち位置グローバル経済の進展は、企業の役割分担を劇的に変化させた。最終製品を組み立てるメーカーや市場を支配する小売企業が利益の中心となり、素材や部品の調達は外部依存が合理的とされてきた。こうした構造の中で、米国や中国の巨大企業が市...
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トヨタは天下を取りにいく。米国市場首位は目前、完全自動運転車で「グローバル・インフラ企業」へ=勝又壽良

トヨタは天下を取りにいく。米国市場首位は目前、完全自動運転車で「グローバル・インフラ企業」へ=勝又壽良トヨタ自動車は、米国市場での販売好調を背景に、2026年にはGMを抜いて首位に立つ見通しである。米国という自動車の本場で日本車が米国車を超える意義は大きく、トヨタの国際的評価はさらに高まろう。加えて、2027年度には完全自動運転車「e-Palette」の実用化を控え、実証都市ウーブン・シティを軸に未来社会のインフラ構築へと歩みを進めている。トヨタは「自動車メーカー」から「グローバル・インフラ企業」への変貌を遂げつつあるのだ。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)【関連】夢に終わる韓国「半導体超強大国」戦略。日本から盗めなかったシステム半導体に“世界シェア3%”の壁=勝又壽良プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。トヨタ、「完全自動運転車」の普及に本腰トヨタ自動車は、世界企業と...
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トランプ関税は日本にとって追い風かも?「日本製造業ルネサンス」が起きる可能性について

トランプ関税は日本にとって追い風かも?「日本製造業ルネサンス」が起きる可能性について米国が仕掛けたトランプ関税は、今となっては日本の製造業を再び輝かせる追い風となりつつあるのに気が付いているでしょうか?メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは今回の記事で、日本経済に取っ手失われた製造業の栄光を取り戻す契機としてのトランプ関税について語っています。日本はトランプ関税で製造業を取り戻す1.失われた製造業の栄光と新たな転機日本経済の象徴として長らく世界をリードしてきた製造業は、1980年代の絶頂期を過ぎ、徐々にその輝きを失っていった。高コスト構造、円高の影響、グローバル化の波にさらされ、多くの企業が生産拠点を海外、特に低人件費の中国に移転した結果、国内の工場は空洞化し、雇用機会も減少した。2020年代初頭には、米中貿易摩擦が激化し、トランプ政権の関税政策が世界経済を揺るがした。当初、これを脅威と捉える声が多かったが、2025年現在、振り返ってみると、この「トランプ関税」は、期せずして日本の製造業復活の触媒となっている。トランプ関...
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ガラパゴスから世界標準へ。日本の技術が「主役」になる時代がやってきた!

ガラパゴスから世界標準へ。日本の技術が「主役」になる時代がやってきた!かつては「ガラパゴス」と揶揄され、内向きで特殊とされてきた日本の技術や経済システムですが、今は世界標準へ進化を遂げようとしています。メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、日本のシステムが世界標準となりうる根拠を多面的に掘り下げ、戦略的ロードマップとともに、日本の未来がどのように国際社会を牽引していくかを展望しています。ガラパゴスから世界標準へ:日本の新たな可能性1. 序論:ガラパゴスからの脱皮日本の技術や経済システムは、国内市場に特化した「ガラパゴス」であり、国際標準から取り残されたものと批判されてきた。しかし、2025年の今、トランプ政権下の保護主義や米中対立の激化により、米国に依存しない経済圏を求める声が高まっている。日本のガラパゴスシステム(契約、物流、決済、サーバー、言語インフラ)は、政治的中立性と高い信頼性を武器に、世界の新たな標準となり得る可能性を秘めている。多言語化やAI技術の進化、そして総合商社と政府の強力な連携が、この転換を後押しす...
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ゆっくりと進化を続ける日本企業 ~ ウリケ・シェーデ『シン・日本の経営』を読む

No.1411 ゆっくりと進化を続ける日本企業 ~ ウリケ・シェーデ『シン・日本の経営』を読む「失われた30年」は失われていなかった。多くの日本企業はゆっくりと着実に新しい時代に適応し、進化を続けていた。■1.ゆっくりと着実に体質改善して、蘇りつつある日本企業伊勢: 花子ちゃんは「失われた30年」という言葉を聞いたことがあるだろう?花子: ええ、うちの父がいつも言っています。確か1990年代初頭から、現在まで続いている30年もの日本経済の停滞ということですね。 父はちょうど2000年に大学を卒業したんですけど、その頃はバブル崩壊後の就職超氷河期でどこにも就職できず、やむなく近くの蕎麦屋さんでアルバイトを始めたそうです。幸い、一生懸命に働いたんで、ご主人からも気に入られて、暖簾(のれん)分けして貰って、今の蕎麦屋をやっています。伊勢: お父さんはちょうど卒業時期が超氷河期にぶつかって不運だったけど、頑張って自分の店を持てたんだね。でも、それもできない多くの人々が、大学は出たけれど、派遣社員やアルバイトで安定した仕事につけないという悲惨な状況が続いた。 こういうことから、私のメルマガ「国際...
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日本電産・永守重信の新「日本的経営」

JOG(308)日本電産・永守重信の新「日本的経営」「雇用創出こそ企業の最大の社会的貢献である」■1.目標は「従業員100万人」■ 私は企業の最大の貢献は雇用だと思っています。世界でもっともたくさんの従業員を抱えるということを日本電産グループの誇りにしたいですし、それは、ある程度健全収益が上がらないとできません。私の目標は、売上高10兆円で従業員100万人です。 こう語るのは日本電産の永守重信・社長。売上高や利益を会社の目標として掲げるのが普通だが、従業員数を目標とする経営者は珍しい。それも100万人とは、並大抵の数字ではない。 「世界最大のウォルマートでも30万人ぐらいですよ」との質問には、こう答える。 例えば、メーカーの工場がアフリカにたくさんあるでしょう。先日テレビで見ましたが、七十歳で、ウガンダの工場で、40年間縫製会社をやっている人がいる。そういう工場では、苦労している従業員をたくさん雇っている。働き手を亡くして子どもを抱えた母親だとか、内戦で親が死んでしまったまだ若い娘さんとか、そういう人を採用しているわけです。あれはいいなと思います。■2.わずか一年での企業再建■ これが...
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応援したい会社・・・シャボン玉石けん

無添加石けんで有名な先代を継ぎ産学協同研究を契機に消火剤で海外を窺うシャボン玉石けん株式会社 代表取締役社長 森田隼人上場は考えていませんP&Gの無添加事業部になっては困る前身となる森田範次郎商店を祖父が起こしたのが、1910年(明治43)。幾多の困難を乗り越えながらも、北九州の地にしっかりと根をおろし、シャボン玉石けんは昨年創業100周年を迎えた。先代の故森田光徳が、合成洗剤の危険性に気づき、すべてを無添加石けんの製造・販売に切り替えたのが74年(昭和49)。売上げはそれまでの1%に落ち、17年にわたって赤字が続いた。光明が見えたのが91年(平成3)、光徳による『自然流「石けん」読本』の上梓だった。折からの環境問題への意識の高まりの気運とぴったり合致し、翌年会社は黒字に転じた。いまも花王、P&G、ライオンが代表する「合成洗剤会社が永遠のライバル」と語る森田隼人社長は、30歳の若さで代表取締役に就任した。森田社長は父親が45歳のときの息子。先代は一度病を得、回復したもののそれを機に社長を息子に譲る決断をしたらしい。「まだ早いと言ったのですが、非常に頑固な父でしたから。ただ私としても、す...
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日本で半導体製造の強豪が復活

日本で半導体製造の強豪が復活KOKUSAI ELECTRICはリストラを終え、AIチップの需要が急増する中、世界市場シェアを急速に伸ばしている。国際電気は半導体製造の強豪として再浮上した。画像: 国際電気東京 – AIブームの時代を象徴するように、日本の国際電気は35年ぶりに国内に新工場を建設している。Kokusai は、シリコン ウェーハ上に集積回路 (IC) を製造するためのナノスケールの薄膜を形成するために使用される化学気相成長法 (CVD)、原子層堆積法 (ALD)、およびその他の熱処理およびプラズマ処理装置の市場で、Applied Materials および東京エレクトロンと競合しています。同社は、米プライベートエクイティ会社KKRが主導する日立グループからの分社化に成功し、半導体製造装置のトップメーカーとして再浮上した。市場調査会社ガートナーによると、コクサイは総売上高で見るとアプライドマテリアルズや東京エレクトロンよりはるかに小さいが、主要製品で高い市場シェアを獲得しており、2023年にはバッチALDで約70%、バッチCVDで34%のシェアを獲得する予定だ。Kokusai...
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南海トラフ地震、初の「巨大地震注意」に広がる波紋。書き入れ時だった観光業界への影響は必至?続出する“買い占め”にSNS上は苦言の嵐

地震の予知は現在でも不可能です。地震の発生メカニズムも予知の方法も本質的に未解明です。このような状況で8日午後4時42分頃、宮崎県で最大震度6弱を観測するマグニチュード7.1の地震が発生しました。直後からテレビを始めほとんどの報道機関が一斉に地震情報を流し、更に、気象庁が、南海トラフ巨大地震への注意が必要だとして、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。その後は、この報道一色になり、以下の記事にあるように日本中で混乱が続いています。このような、私達を混乱させるだけの【怖い!怖い!詐欺】は止めて欲しいですね。「いつ巨大地震が起きても不思議ではないので、普段からの備えの再確認をして下さい」くらいの報道、そして私達の心構えにとどめるべきだと思います。そして、政府や行政は、一刻も早い被災者、被災地の救済に全力を傾けるべきでしょう。日本の政策として進められた地震予知研究は、どのような方法をとれば地震予知ができるかを探求することが当初のテーマであったが、21世紀になってもそれは探し当てられていない。マスコミが率先して、このような報道をするのは、以下の記事にあるように「台風はお祭り...
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EUVリソグラフィーチップ製造革命の最前線に立つ日本

EUVリソグラフィーチップ製造革命の最前線に立つ日本沖縄科学技術大学院大学は、ASMLの先進的な半導体製造装置の独占を打ち破る可能性のある画期的な成果を主張している。日本の大学は、EUVチップ製造技術で大きな進歩を遂げたと主張している。画像:Twitter沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、7nm以下の半導体の製造コストを大幅に削減し、チップ製造サプライチェーンに革命をもたらす可能性のある新しいタイプの極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置を設計しました。報道によれば、EU​​V装置の光学システムは大幅に簡素化され、消費電力は10分の1に削減され、より安価な先進的なチップ製造装置が実現する可能性が高まっている。もしそうなれば、ASMLのEUVリソグラフィーにおける独占が終焉することになる可能性があり、半導体メーカー、投資家、政府にとって重大な影響を及ぼすことになるだろう。米国の制裁により、EUVリソグラフィー装置の中国への販売が禁止されており、中国企業にとって7nmや5nmの半導体を製造することがはるかに困難かつ高価になり、台湾のTSMCで現在生産中の3nmノードや、現在開発中の2n...
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多くの日本人が気付いていない…世界的トップシェア企業「信越化学」が貫く「日本型経営」8つの「本質」

「日本型経営の本質」は概ね次の8原則にまとめられると考える。1. 会社の資産としての人材を大事にする2. 目先の利益にこだわらず長期的利益を求める3. 会社の利益と個人の利益が一致するよう努力する4. 企業を働く人間にとって快適な場所にする5. 空論より現場を大事にする6. 公平性を重視する7. 長期的な人間関係の熟成8. 人間が「多機能」(細分化していないから、リストラをしなくても配置転換で対応できる。また、顧客にとっても便利)である多くの日本人が気付いていない…世界的トップシェア企業「信越化学」が貫く「日本型経営」8つの「本質」消費者になじみが薄いが世界的大企業トヨタ自動車の製品を「見たことが無い」読者はまずいないであろう。自分自身でトヨタ車を運転していなくても、「街中にあふれている」ことは言うまでもない。実は、信越化学工業の製品も「街中にあふれている」のだ。信越化学HP「~きっと、どこかで、出会っています。~」を見れば、一目瞭然だ。自動車、カーナビ、エアコン、スマホ、携帯、パソコン、壁紙、タイヤ、電線、錠剤などほとんどありとあらゆる分野に「信越化学工業の製品」が存在する。信越化学...
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核融合、量子コンピュータ、空飛ぶ自動車は本当に実現するのか…いま経営者に求められている「経済合理性」と「シビアな判断」

核融合、量子コンピュータ、空飛ぶ自動車は本当に実現するのか…いま経営者に求められている「経済合理性」と「シビアな判断」錬金術も「実験室」では可能だが錬金術の起源は古代エジプトや古代ギリシアに遡ることができる。また、あのアイザック・ニュートンも、ナショナル・ジオグラフィック 2016年4月7日「ニュートンは錬金術で『賢者の石』を作れたか?」で述べられているように、「錬金術」にはまった一人である。ドイツ・ライプニッツ・コンピューターセンターの量子コンピュータ by Gettyimages現在、「錬金術」は極めて否定的に扱われている。しかし、ある意味近代科学は錬金術から生まれたともいえる。したがって、ニュートンの時代には、「錬金術」と「科学」の境界は現在ほど明確では無かったといえよう(ただし、それでも前記記事でも述べられているように、錬金術は概ね怪しげなものだとされていた)。しかし、その「怪しい錬金術」も、現代では(少なくとも理論的には)可能になっている。例えば、113番元素であるニホニウムは、原子番号30の「亜鉛」と、83の「ビスマス」の2種類の原子核をひとつに融合させることによって作られ...
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中国の科学技術力 - 嘗て日本の子どもたちが夢見た未来空間へ日進月歩

この記事にあるように、中国の科学技術力は間違いなく大きく進歩しています。そして、経済も国際関係もしっかりとその基盤を形成しています。日本をはじめ西側諸国は、この事実をしっかり把握して、自らの国の科学技術、経済、外交戦略等の国家戦略を立てる必要があると思います。中国の科学技術力 - 嘗て日本の子どもたちが夢見た未来空間へ日進月歩先月、遠藤誉が「Nature の研究ランキング『トップ10』を中国がほぼ独占」と題した記事を書いた。Nature 誌を発行する英国の出版社が、科学技術研究における各国の大学・研究機関の実力をランキングしていて、その最新版の報告書の紹介である。Nature Indexと呼ばれる世界トップクラスの研究成果のデータベースがあり、2023年に発表・収録された7万5000本の論文の貢献度を基準指標を元に測定し、著者の研究拠点を番付したものである。冒頭にトップ10の表を掲げていて、中国の大学・研究機関が7つも入っている。第1位は中国科学院。昨年に続き、米ハーバード大学を抑えて首位を維持した。この事実は日本のマスコミでは報道されていない。フランス国立科学研究センターは2023年...
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天皇の陵墓も例外にあらず…! 周濠構造に秘められた「古代日本人の超技術」

すでに述べたように、水田稲作にとって最も重要なのは、いうまでもなく、水の安定的確保であるが、天候に左右される「自然の水」に頼らないためには灌漑用水が必要である。具体的には、溜池と灌漑用水路である。水田の広さは溜池の容積、つまり貯水量に比例するだろう。古墳周濠の容積を大きくすればするほど開拓可能な水田の面積が増し、結果的に稲の収穫量が増す。古墳周濠の容積は、古墳の数と規模に比例する。実際、図3に示されるように、纏向地域には少なからぬ古墳が存在する。天皇の陵墓も例外にあらず…! じつは、古墳は「単なる権力者の墓」ではなかった。周濠構造に秘められた「古代日本人の超技術」卑弥呼の墓崇神天皇陵の手前の山辺道を右折すると、龍王山ハイキングコースに入る。今回は山辺道を直進したが、ちょうど2年前の4月、山頂(586m)まで約5kmの古墳巡りを楽しんだ。少なからぬ横穴墓を探しながらの山登りハイキングである。いくつかの横穴墓には入ることができる。山頂に達する頃にはかなりの汗をかくが、そこは箸墓(はしはか)古墳、大和三山の耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)、香具山(かぐやま)を眼下に、そして二上山...
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この水は「はるか未来の民」をも思う「天皇の心」なのかもしれない…なんと「2000年もの間」田をうるおしてきた崇神天皇陵「驚愕の構造」

今般、私が山辺道を実際に歩いて最も驚き、感動したのは、古墳周濠の水は「古墳時代」だけのものではなく、現在まで連綿と1500年以上もの間、水田耕作の灌漑用水の「溜池」として使われているのを自分の目で確かめられたことである。崇神天皇陵周濠の水は、底樋と斜樋を通して、灌漑用水として周囲の水田(写真2参照)に供給されている。つまり、図2に示すように、崇神天皇陵の周濠は3つの池で構成されており、いまでも「現役」の灌漑用水溜池なのである。崇神天皇陵周濠の満々とした貯水を目の前で見た私は、崇神天皇が詔した「農は国の基本である。人民のたのみとして生きるところである。今、河内の狭山の田圃は水が少い。それでその国の農民は農を怠っている。そこで池や溝を掘って、民のなりわいを広めよう」という言葉を思い出した。2000年以上も前の崇神天皇の詔は、いまも生きているのである。この水は「はるか未来の民」をも思う「天皇の心」なのかもしれない…なんと「2000年もの間」田をうるおしてきた崇神天皇陵「驚愕の構造」「古代の超技術」の謎を解く私が古代世界史に興味をもったきっかけは、小学生の頃に『少年少女世界の歴史 第一巻 古代...
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「宙吊りにするのが一番いいんです」…超高層建築に「ことごとく活かされている」古代日本の超技術

法隆寺などの古刹が創建以来、何度か解体を含む修理を経て今日に至っていることからもわかるように、木組みを主として構築される木造建造物は、解体・修理が可能である。そして、腐朽した部材の交換によって、新たな命が吹き込まれる。しかし、近年の鉄筋コンクリートの建造物は、一度建てたら破壊されるまで、解体・修理などは不可能だ。古代日本の匠の智慧と経験によって実現した五重塔に代表される木造建築は、いわば永遠の命を吹き込まれた永続的な建造物なのである。近年、人間の経済活動や社会活動の持続可能性を重視する「SDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」という概念が流行しているが、古代日本の匠たちは、1000年以上も前からそのような考え方に立脚していた。その思想の根幹をなす日本の文化・文明の本質が、「自然との永続的な調和」を志向する姿勢にあったからである。「宙吊りにするのが一番いいんです」…超高層建築に「ことごとく活かされている」古代日本の超技術「宙吊りにするのが一番いいんです」前回までに繰り返し述べたように、五重塔が地震や大風で倒壊しないのは、歴史的事実であ...