世界各国の歴史

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「植民地支配者は痴呆化、野獣化する」 詩人エメ・セゼールの『植民地主義論』が問う西洋文明化の偽善

「植民地支配者は痴呆化、野獣化する」 詩人エメ・セゼールの『植民地主義論』が問う西洋文明化の偽善フランス植民地下で蜂起したマダガスカルの住民(1947年)欧州植民地主義の残虐 フランス政府は3日、アフリカのマダガスカル政府との協議で、植民地支配当時にマダガスカルから持ち去った王の頭蓋骨を返還する方向で作業を進めることを明らかにした。マダガスカル政府もこの日、フランスで可決された遺骨返還法がアフリカ諸国に人骨を返還するための手続きの第一歩となったと表明している。 マダガスカルの王の頭蓋骨は、1897年にフランスの植民地軍によって斬首されたメナベ地方のサカラバ族の王トゥエラのものだとされる。フランスは当時、マダガスカルで植民地化に対する先住民の反乱を「平定作戦」によって虐殺で抑え込んださい、二人の首長とトゥエラ王の首を戦利品として切り落として奪い去った。その頭蓋骨は今も、パリ自然史博物館に保管されている。 マダガスカルは幾多の武装蜂起を経て1960年に独立を達成したが、フランスで今なお正当化される植民地主義の抑圧のもとにある。斬首された王らの頭蓋骨の返還は、2020年にマダガスカル最後の女...
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『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫 昨年10月以後、パレスチナ情勢が急展開するなかで、16世紀の大航海時代から500年におよぶヨーロッパ中心の植民地主義を根底から見直し克服する課題が、専門家・研究者の間で切実に論議されるようになった。そこでとりあげられる一つの問題は、欧米の宗主国が「文明化の使命」として「野蛮」なアフリカやアメリカ大陸、中東にいたるアジアの先住民を白人に従わせ、それに抵抗するものは抹殺(絶滅)を厭わなかったことであり、その行為を正当化する価値観が今日まで尾を引いていることだ。「朝鮮植民地なかった」 世界史の流れの産物 このことは、ユダヤ人の虐殺(ホロコースト)は大問題となるが、それと同時代にあった植民地における先住民の虐殺はなんの問題にもされてこなかったことに、よく示されている。こうして植民地がなかったかのような風潮が、宗主国の為政者はもとより国民の間にも根強くはびこってきたことは否定できない。 日本における「朝鮮植民地はなかった」「日本は朝鮮の近代化のために良いことをした」などの言説もそうした世界史の流れの産物であり、それ自体が「植民地主義の現象」だといわれる。...
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文明崩壊なかった? モアイ像の最後巡り新研究―イースター島 片手に十字架、片手に鉄砲 侵略と虐殺繰り返した西欧白人国家

中世から近世、そして近代まで、西欧白人国家が行ってきた行為は、人類史上最悪と言っても過言ではないでしょう。このような事実を把握した上で、現在の国際情勢も見ていく必要があります。(イースター島の原住民がいなくなったのも、西欧白人国家の仕業だという仮説は充分成立します)・十字軍遠征=イスラム教国への侵略・略奪・大航海・アメリカ大陸発見=インディアンやインディオの大虐殺・1494年トルデシリャス条約=大西洋の真ん中に境界線が引かれ、東で発見されるものはポルトガル王に属し、西で発見されるものはスペイン王に属すというがローマ法王の仲立ちで成立。・スペインによる、アステカ帝国、インカ帝国の侵略と略奪。・欧州人による、アフリカから黒人奴隷を連れてくる奴隷貿易。 カリブ海の島々などでインディオを殺し過ぎて鉱山や農場の労働力が足りなくなり、奴隷貿易開始。 売買された奴隷は約1500万人にも上る。文明崩壊なかった? モアイ像の最後巡り新研究―イースター島チリ・イースター島のモアイ像=2022年8月(AFP時事) 【パリAFP時事】モアイ像で有名な南米チリ沖のイースター島で、先住民の環境破壊による文明の崩壊...
プラズマ宇宙論

巨石化学・・・古代の建造物は化学物質を生産するために使われた化学処理工場?

世界中にある、巨石遺跡。誰が、何のために・・・そして、どのように建造したのか?また、何も伝承されていない・・・。この謎には、いまだに明確な答えは見つかっていません。このことを考える事は、現代社会から未来への導きになるように思います。ドラムは、古代の建造物は溶解採鉱や農作物の肥料用の化学物質を生産するために使われた化学処理工場だったという説を提唱しています。なんと平凡なことか、しかし理にかなっています。古代人は宇宙人や霊、星、死者と交信していたわけではなく、作物を肥料にする硝酸塩や、貴金属を溶解採鉱して加工するための酸を実際に作っていたのです。もちろん、私たちや歴史上のあらゆる社会と同じように、彼らはそうしていたのです。多くの巨石遺跡で、落雷による被害、ガラス化、燃焼の顕著な証拠が見つかっている。石の磁気痕跡から、過去の電気的ストレスが明らかになる。また、突起やさまざまな奇妙な建築的特徴は、蓄積された表面電荷を集め、人が通る通路や開口部から遠ざけて放電するように設計されているようだ。巨石化学古代の巨石の謎は、好奇心の強い人なら誰でも不思議に思うことでしょう。巨石は何千年も前の、人類の最も...
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1948 年のイスラエル建国は預言の成就ではなく、民族浄化の虐殺(ナクバ)だった

もしあなたが、1948 年にイスラエル軍がパレスチナ人に対して民族浄化を行う作戦全体を神が指揮し、その結果預言が成就したという邪悪な嘘を教えられてきたキリスト教徒なら、あるいは、1948 年の戦闘で死んだのはアラブ兵だけで、パレスチナ人は自発的に祖国を離れたと教えられてきたユダヤ人なら、ぜひ時間を取ってこれらのドキュメンタリーを見て、実際にその場にいてこの恐ろしい戦争に参加した人々の口から真実を学んでください。1948 年のイスラエル建国は預言の成就ではなく、民族浄化の虐殺(ナクバ)だったブライアン・シルハヴィヘルスインパクトニュース編集者私の人生を通して、多くのキリスト教徒から、1948 年のイスラエル国家の樹立は聖書の預言の成就であると聞かされてきました。この考え方は、キリスト教の牧師の教えや日曜学校のプログラムを通じて、キリスト教徒、主に福音派のキリスト教徒に幼いころから教え込まれています。この非聖書的な信念の背後には、1948年の戦争の真の歴史と、イスラエル軍が女性や子供を含む罪のない民間人に対して行った民族浄化の虐殺が隠されており、この歴史はほとんどのユダヤ人の間でも検閲され...
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2万7000年前の巨大建築!?世界最古のピラミッド インドネシア「グヌン・パダン遺跡」

現在、世界最古のピラミッドとされている、インドネシア西ジャワ州にある「グヌン・パダン(Gunung Padang)遺跡」の紹介です。北米や中南米の古代遺跡について、このブログでも何回か紹介していますが、これに匹敵する遺跡が、インドネシアで発見され、研究が進んでいます。米国の政治学者サミュエル・P・ハンティントンが1996年『文明の衝突』と言う本で「世界八大文明」という概念を提示しています。中華文明、ヒンドゥー文明、イスラム文明、日本文明、東方正教会文明、西欧文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明 の八文明です。近年、このような文明の概念区分に収まらないような文明史観、人類史観、歴史観、が提示され、大きく塗り替えられることになると思います。2万7000年前の巨大建築!?世界最古のピラミッド「グヌン・パダン遺跡」ピラミッドと聞けば、大半の人はエジプトを思い浮かべるでしょう。しかし実は、世界最古のピラミッドが存在するのはエジプトではありません。現在、最も古いピラミッドの筆頭とされるのは、インドネシア西ジャワ州にある「グヌン・パダン(Gunung Padang)遺跡」です。インドネシア国立研究...
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台湾で最も尊敬される日本人。命がけで東洋一のダムを作った男がいた

台湾で最も尊敬される日本人。命がけで東洋一のダムを作った男がいたimage by: Wikimedia Commons大正時代、台湾の人々の生活を豊かにしようと奮闘した日本人がいました。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、台湾に東洋一とも言われるダム建設をした日本人技師「八田與一(はった よいち)」の感動秘話が紹介されています。今も語り継がれる八田氏の人情味溢れる活躍ぶりは、台湾と日本の固い絆、そして日本人としての誇りを再確認させてくれます。戦前の台湾で東洋一のダムを作った日本人台湾南部の古都・台南市から東北にバスで1時間20分ほど行くと、台湾第2の烏山頭ダムに着く。湖畔にはホテルが建ち、満々と水をたたえた湖水にはボートも浮かぶ観光地になっている。このダムを見下ろす北岸に、日本式の墓があり、「八田與一、外代樹之墓」と刻まれている。墓の前には作業着姿で腰を下ろし、片膝を立てた八田の銅像が建っている。墓も銅像も、このダムを造った八田與一を敬愛する地元農民が作ったものだ。1996年、地元の農民たちと日本人が集まって、墓前で50回目の慰霊祭を行った。...
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歴史的・文化的価値は「計り知れない…」パナマの古代文明の遺跡で黄金の副葬品を収めた墓を発見

前回、メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡の記事をお伝えしました。今回は、中米パナマのコクレ文明のエル・カーニョ遺跡の記事紹介です。同遺跡には、スペイン植民地時代前に栄えたコクレ文明の巨大墓地ネクロポリスがあります。ネクロポリスは紀元700年ごろ建造され、同1000年ごろ放棄されたと言われています。米サウスフロリダ大学によると、コクレ文明は紀元前200年から紀元1550年ごろまで同地に存在していたとされています。中南米や北米には、今から1万年以上前から人類が住み、高度な文明を創造していた国が存在していたのではないでしょうか?おそらく、当時の列強国スペイン等が侵略し植民地化した時にそのほとんどを盗掘、破壊してしまって残っていない、見つからないと言うことのように思います。このような事実を踏まえた上で、人類史の見直しが迫られていると思います。<この墓は地位の高い権力者だった30~40歳の成人男性のものと思われる>(イラストはイメージです) ECE design-Shutterstock中米パナマの古代文明の遺跡で、黄金の副葬品を収めた墓が見つかった。歴史的・文化的価値は「計り知れない...
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ベールを脱ぐマヤ

現代の「人類史」を代表する「四大文明史観」が崩れつつあることは既にお伝えしています。今回は「メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡がLiDARというレーザー技術により、この都市が20平方キロにわたって広がっていたことが示された」という記事の紹介です。マヤ文明だけではなく、北米や中南米の古代文明に関する新たな発見が続いており、今後はアフリカ大陸やアジアでも同様な知見が示されることが期待できます。日本においても縄文文明が見直されており「人類史」全体が見直される時が近いと思います。ベールを脱ぐマヤ最新技術「LiDAR」の登場で謎が解き明かされようとしている2024.02.29メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡。空から見ただけでは実際の規模がわからないが、LiDARというレーザー技術により、この都市が20平方キロにわたって広がっていたことが示された。(PHOTOGRAPH BY RUBÉN SALGADO ESCUDERO)この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2024年3月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。マヤの遺跡は何世紀もの間、...
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海の武士道!戦時中に敵兵を救った「工藤俊作」の物語!

日本人の価値観、世界観は他国と比較して特殊なモノなのかも知れません。戦時中であっても、敵であっても、規範や秩序を重視し、他者にも思いを寄せることが出来る。このような実例の記事を紹介します。今回の記事は、偉人のお墓巡り特集です。そして、長い記事ですが本当に日本人なら知っておくべき内容なので、最後まで読んでいただくようお願いいたします!!!やってきたのは、埼玉県川口市にある薬林寺というお寺。恐らく地元の人しか知らないような寺だと思うこの寺に、多くの日本人に知ってほしいとある偉大な男が眠っています。その男の名は、「工藤俊作」。山形県の出身で、広島県の江田島にある海軍学校を卒業し、駆逐艦「雷(いかずち)」の船長になった方です。私の家は神奈川県の川崎市ですが、工藤俊作のお墓参りをすべく、埼玉県の川口市までやって来ました。そして、こちらが工藤のお墓。先人として立派なことをして下さった工藤俊作に、祈りを捧げてきました。では、工藤はどんなことを成し遂げたのか?それは、日本人の誰もが知らなかった、世界の海軍史の中でも歴史に残る感動の物語だったのです。その物語を以下で紹介したいと思います。1941年12月...
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親日国の紹介 ブルネイ 統治時にブルネイの発展に力を注いだ

太平洋戦争時、日本が統治していた国、ブルネイの紹介です。日本の統治中は、現地の人々の生活の向上を重視して見事な統治を行いました。原油や天然ガス、ゴムなどの天然資源を開発し日本へ輸出すると共に地元のインフラ整備を実施しています。搾取するだけの欧米諸国と現地と共に発展を目指す日本、現在親日国が多いと言われる所以が良くわかります。親日国ブルネイブルネイは、石油や天然ガスなどの資源が豊富で、東南アジアではシンガポールの次にGNPが高い国です。資源のうちの約四割の輸出先が日本であるというつながりがまずあります。第二次世界大戦でアメリカから石油などの輸出禁止措置を受けた日本は、それまでブルネイを支配していたイギリス軍に勝って追い出し、日本国ブルネイ県として、木村強という人を県知事として送りました。木村知事は、石油を確保することだけを考えるのではなく、典型的な日本人のスタイルである、現地の人々の生活の向上を重視して見事な統治を行いました。天然資源をイギリスのようにただ単に自国に持っていくのではなく、その利益は現地のインフラ整備などに振り向けました。原生するゴムの木にも着目、ゴム製造工場を設立してそこ...
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親日国の紹介 ポーランド シベリアのポーランド人孤児救出

戦争という究極の状況で人間の本質が出るのかも知れません。欧州のポーランドは、第一次世界大戦時も第二次世界大戦時も悲惨な体験をした国です。そのポーランドと日本との関係を紹介する記事です。親日国ポーランドポーランドは、実は驚くほど親日的だった。剣道など日本の武道がブームで、ポーランドきっての名門ワルシャワ大学の人気学科は、日本学科。その倍率は30倍を超える。大学生は日本語がペラペラ、日本人顔負けの俳句を詠んでいた。さらに学生の家を訪ねると、食事は白いご飯に冷凍餃子、スーパーでは日清や味の素の即席麺が大人気で、食品メーカーの進出ラッシュだという。(ライター:okei)1920年、孤児を助けた体験が語り継がれる。 第一次世界大戦後、ロシア革命の内戦中、多くのポーランド人はシベリアに抑留されていた。極寒の地で次々と命を落とす中、ポーランドは両親を失った子どもたちだけでも救おうと、救命嘆願書をアメリカやイギリスへ助けを求める手紙を出した(詳細はこのページの下部にあります)。しかし返事は来ず、唯一返事をしたのが日本だった。そして1920年から22年にかけて計5回、765人の孤児たちが船で日本へ運ばれ...
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親日国の紹介 世界で最も親日度が高い国 パラオ

日本人が本来持っている「肯定性」や「規範性」「秩序性」「他者を想う心」「世界観」は特筆すべきモノがあります。親日国の一つ「パラオ」の紹介です。この中から「日本人」を読み解けると思います。このような「歴史的事実」こそ教育の中に盛り込むべきでしょうね。親日国パラオ1885年、約200の島々からなるパラオはスペインの植民地となり、圧政と虐殺、天然痘などによって、約6万人いた人口は10分の1の約6千人まで激減しました。人口の90%が亡くなってしまったのです。いかにひどい植民地政策が行われたかが想像できます。1899年にはドイツに売却されましたが、ドイツも搾取と略奪を続けました。教育を与えず、インフラ整備も一切行わずに搾取するだけの統治でした。そして第一次世界大戦で戦勝国のひとつとなった日本は、1919年(大正8年)に、ドイツ講和条約(ヴェルサイユ条約)が結ばれることによって、パラオを含むドイツ領南洋諸島の委任統治権を得えました。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、数万人の日本人がパラオに移り住み、公立学校や医療施設を建設すると同時に稲作やパイナップルの生産を行ないました。パラオのハイスクールで...
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イスラエル・パレスチナ問題ーシオニズム

イスラエル・パレスチナ問題の記事の続きです。今回はシオニズムという、理念・思想・運動に焦点を当てて、リンク先の記事で整理したいと思います。シオニズムは、イズラエル・パレスチナ問題の底流にある思想です。但し、シオニズムとユダヤ教やその律法、イスラエルという国家、現在の政府・政権との関係は複雑です。最後に参考として、シオニズムに対するX(Twitter)のポストを掲載します。シオニズム19世紀末にヨーロッパのユダヤ人の中に高まってきたユダヤ人国家建設運動。現在のイスラエルの建国の理念であり、パレスチナ問題の底流にある。 シオンはパレスチナの古名であり、ユダヤ人の故郷とされている。彼らがローマ時代に離散(ディアスポラ)し、世界中に拡散して暮らすようになったため、19世紀にそれまでの被抑圧民族の中に民族国家の建設を目指す運動(ナショナリズム)が高揚する中にあって、ユダヤ人はその基盤を持てないでいた。ユダヤ人はすでに人種的なアイデンティティはなくなっており、厳密にはユダヤ教徒という共通性のある人々という面が強くなっていたが、中世以来のヨーロッパのキリスト教世界においては、ユダヤ教から改宗しなかっ...
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イスラエル・パレスチナ問題ーパレスチナ

イスラエル・パレスチナ問題の記事の続きです。今回は現代のパレスチナという地域、国に焦点を当てて、リンク先の記事で整理したいと思います。パレスチナはその中心地に、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教という三大宗教の聖地で中東の重要な歴史的都市である、イェルサレムがあります。イスラエル・パレスチナ問題はこのイェルサレムを巡る対立という構図ですが、地域全体が歴史的に複雑な状況にあります。今回の紛争をパレスチナの歴史と現在の状況、国際状況を見ていく必要があります。パレスチナ西アジアの東地中海海岸一帯を指す地域名。その中心部をイスラエルが占拠し、多数のパレスチナ難民が発生、現代の最も深刻な対立の場となっている。パレスチナとは パレスチナは地中海の東岸一帯で、古くはレヴァントとも言われた、シリアの南部一帯をいう。かつてはユダヤ人(ヘブライ人)がイスラエル王国を造っていたが、前1世紀にローマ帝国領となりユダヤ人は離散し、その後、この地はイスラーム化してアラブ系住民が居住するようになった。現在はイスラエルの領土となったため、アラブ系のパレスチナ人は難民化し、パレスチナ問題が起こった。 中東の一角を占める...
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イスラエル・パレスチナ問題ーイスラエル

前記事の続きです。現代のイスラエルという国に焦点を当てて、リンク先の記事で整理したいと思います。この国の建国は歴史的に複雑な状況にあったことは前記事通りですが、建国以降も中近東の対立、紛争の中心、火種であり続けています。今回の紛争を読みとくには、イズラエル国内の状況と国際状況の両面を見ていく必要があるので、もう少し子にテーマを続けたいと思います。イスラエル1948年5月、国際連合のパレスチナ分割決議に従って建国を宣言したユダヤ人国家。反発したアラブ連盟との間でその後四次にわたる中東戦争を戦い、領域を拡大しているが、対立はさらに激化している。(1)建国とパレスチナ戦争イスラエルの建国 パレスチナの地にヨーロッパ各地から移住してきたユダヤ人が、アラブ人との対立を深めパレスチナ問題が深刻になると、第一次世界大戦以来この地を委任統治していたイギリスがその期間満了を機に国際連合に解決を一任した。 その結果、1947年の国際連合総会において、パレスチナ分割案勧告決議が成立した。それは、パレスチナの地を二分するが、両者の区域が混在する複雑な区分であった。ユダヤ人はそれを受け入れて、1948年5月14...
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イスラエル・パレスチナ問題

50年以上続くイスラエルとパレスチナの紛争が2023年に新しい局面を迎えています。2023年11月7日に中東のパレスチナ自治区・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルに対して数千発のロケット弾を発射するとともに、ハマスを含むパレスチナ側の戦闘員が初めての越境攻撃をおこなって人質を拘束した。これに対して、イスラエル政府も宣戦布告し、両国は交戦状態に入った。2024年1月段階でもこの紛争は停戦、停戦の道筋が見えていない。この問題は私達一般の日本人からは非常に見えにくい。日本のマスコミからはバイアスのかかった情報、報道しかなく、事実が全く見えてこないですね。この問題を考えるには、やはり歴史的な背景をしっかり掴みながら、事実を追求したいと思います。以下、リンク先の記事を紹介します。イスラエル・パレスチナ問題イスラエル、パレスチナ問題について、よくニュースなどでは耳にしますが、いったいなぜこんな事態になってしまったのでしょう。歴史の観点から当ホームページも少し詳しく説明していきますね。 実は、この問題を知るにはかなり昔にまで遡る必要があるんです。 どれくらい昔かって?それは300...
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プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー

現在のボリビアに約1万5千年前に実在した、プマプンク遺跡の記事を紹介します。とにかく、プマプンクは規格外だ。ヨーロッパの人間が拾ってきた石を直列に並べたり、円状に並べたりして、やいのやいの喜んでいるその1万年前には緻密な設計をなされたプマプンクが建てられたことになる。そんなこと、あり得ない。石器時代にどうすればこのような遺跡を造れるというのか。人類の歴史は全く解明できていないようですね。事実を元にした人類史の解明を期待したいですね。2017.09.282015.04.11驚くスペイン人征服者に原住民は笑って言った。作ったのは我々じゃない、ここは我々が来るより遙か昔に建てられのだ――と。ここは巨人がラッパの音を使って一晩で作ったのだ――と。学者も言う。「確かに1万5千年前、ギザのピラミッドより1万年以上古い、最終氷期、後期石器時代。だが……あり得ない」超古代テクノロジーの証が残る場所、そこは天空の廃墟プマプンク。プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー神は積み木遊びをするか南米はチチカカ湖。標高は富士山の頂上より高い3890メートルに位置し、天空の湖と呼ばれる神秘の湖だ。16世紀に...
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ペルーの古代太陽観測所

南北アメリカ大陸の古代史を調べると驚くことばかりです。その一つ、アメリカ大陸で最も古い太陽観測所として知られるペルーのチャンキーヨ遺跡の記事を紹介します。巨大なピラミッドを建て、巨大な石像を彫り、複雑な社会を築いた謎の高度文明の遺物です。人類の創造的才能の傑作と呼ばれるチャンキーヨ遺跡ペルー、アンカシュ州チャンキーヨの”13の塔”。チャンキーヨの要塞(砂漠の中の隣の丘の上)から撮影アメリカ大陸で最も古い太陽観測所として知られるペルーのチャンキーヨ遺跡は、2021年に世界遺産として登録されています。ウィキによると「チャンキーヨ(チャンキロ)は、ペルー共和国アンカシュ県のカスマ・セチン盆地の沿岸砂丘で見つけられた古代建築物である。遺跡には、丘の頂上の砦、近くにある太陽観測のための13基の塔、住居跡と広場があり、塔は紀元前4世紀ころに建てられたものと考えられている。2008年現在、この地で生み出された文明はまだ解明されていない。遺跡は、約4平方キロメートルの面積に広がる要塞化された寺として解釈されている」この遺跡が作られた当時の気候が現在と同じようなものだったのかは疑問ですが、太陽暦の天文台...
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ホピ族の祖先が築いた驚くべき建造物と創造伝説

現存するネイティブ・アメリカンの祖先は、少なくとも15,000年前、あるいはもっと前に現在のアメリカ合衆国に到着したと考えられています。アメリカ原住民の一般的なイメージは、原始的な狩猟採集文化ですが、ルイジアナ州北部のポバティーポイントで発見された新しい考古学的発見は、アメリカ最初の文明について、まったく異なるイメージを描き出しています。これらの巨大な建築物は、時の試練に耐えるように設計されており、3000年もの間、破損や大きな浸食もなく生き延びています。また、古代の天文暦で世界的に有名なのは、イギリスのストーンヘンジですが、それに比べると、ポバティーポイント遺跡は約13倍も大きいのです。エジプトの大ピラミッドより低いですが、より巨大です。これらの発見は、ホピ族の祖先が築いた驚くべき建造物、彼らの創造伝説、そして地下墓地や都市が隠されている可能性につながっている。アメリカ最初の文明の姿を大きく変える考古学的発見2014年、世界遺産に登録されたポバティーポイント。ウィキによると「Poverty Pointサイトには、北アメリカのアルカイック後期に紀元前 1700 年から 1100 年の間...