前回、メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡の記事をお伝えしました。
今回は、中米パナマのコクレ文明のエル・カーニョ遺跡の記事紹介です。
同遺跡には、スペイン植民地時代前に栄えたコクレ文明の巨大墓地ネクロポリスがあります。ネクロポリスは紀元700年ごろ建造され、同1000年ごろ放棄されたと言われています。
米サウスフロリダ大学によると、コクレ文明は紀元前200年から紀元1550年ごろまで同地に存在していたとされています。
中南米や北米には、今から1万年以上前から人類が住み、高度な文明を創造していた国が存在していたのではないでしょうか?
おそらく、当時の列強国スペイン等が侵略し植民地化した時にそのほとんどを盗掘、破壊してしまって残っていない、見つからないと言うことのように思います。
このような事実を踏まえた上で、人類史の見直しが迫られていると思います。
<この墓は地位の高い権力者だった30~40歳の成人男性のものと思われる>
(イラストはイメージです) ECE design-Shutterstock
中米パナマの古代文明の遺跡で、黄金の副葬品を収めた墓が見つかった。歴史的・文化的価値は「計り知れない」とされる。
【画像多数】歴史的・文化的価値は「計り知れない…」パナマの古代文明の遺跡で黄金の副葬品を収めた墓を発見(1/4)
パナマ文化省の発表によると、墓はコクレ県のエル・カーニョ遺跡で発見された。同遺跡には、スペイン植民地時代前に栄えたコクレ文明の巨大墓地ネクロポリスがある。ネクロポリスは紀元700年ごろ建造され、同1000年ごろ放棄された。米サウスフロリダ大学によると、コクレ文明は紀元前200年から紀元1550年ごろまで同地に存在していた。
コクレ文明は特徴的な様式の芸術品で知られる。コクレ県の遺跡からの出土品は、見事な細工を施した黄金の工芸品が大半を占めていることは言うまでもない。
文化省によると、墓からは陶磁器を中心に大量の工芸品が出土した。黄金の工芸品は、金の数珠をつなぎ合わせたベルト2本、腕輪4本、人の形(男性と女性)をした耳飾り2個、ワニの形の耳飾り1個、マッコウクジラの歯に金箔を施してつくった耳飾り5個、鈴、金の円形プレート一式などが見つかっている。
加えて、犬の歯でできた工芸品や、骨からつくった笛一式などもあった。
文化省のリネッテ・モンテネグロ遺産局長はこうした黄金の工芸品について、「計り知れない」歴史的・文化的価値があるとコメントしている。
エル・カーニョ財団の代表で2008年から同地の発掘を行っている考古学プロジェクトのフリア・マヨによると、この墓は地位の高い権力者だった30~40歳の成人男性のものと思われる。
この成人男性は、墓の中から副葬品と一緒に発見されたことから、墓の主人と考えられる。ただし墓の中には、死後の主人に仕えるために一緒に埋葬されたらしい生贄と思われる人骨もあった。
墓は紀元750~800年ごろのもので、発掘は終わっておらず、あと何人が埋葬されているのかはまだはっきり分からない。主人はコクレの他の墓と同じように、女性の上にうつ伏せの姿勢で埋葬されていた。
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