2026-06

生命科学

学習能力の低い個体が存在する謎…マルハナバチの長期観察で明らかになった驚きの事実と、見失いがちな真実

学習能力の低い個体が存在する謎…マルハナバチの長期観察で明らかになった驚きの事実と、見失いがちな真実ミツバチ科で、ミツバチよりやや大きいマルハナバチという、ユーラシア大陸を中心に世界に広く分布するハチがいます。このマルハナバチには学習能力があるとされていますが、個体により学習能力が高い個体と、学習能力が低い個体がいることがわかってきました。これだけを見ると、学習能力が高いものがより進化した個体と考えがちですが、必ずしもそうとは言い切れないといいます。ある一つの事実(結果)をもって、それに行きつく原因が一つとは限らないことを、進化の面から考えていきます。この記事の全ての写真を見る(全10枚)ある4コマ漫画こんな4コマ漫画を読んだことがある。1 高校生ぐらいの男女がいて、女の子はその男の子が好きである。そして男の子も、その女の子にとても優しくしてくれる。2 そこで女の子は、思い切って男の子に尋ねてみる。「どうしてAくんは、私にそんなに優しいの?」3 するとAくんが、女の子を見詰めながら答える。「そんなの決まってるじゃないか。だって、僕は…」「えっ?…」思わず、女の子の顔が赤くなる。4「だっ...
現代の日本

強烈インフレのトルコ・リラより「日本円のほうが見劣る」という報道が理解出来ていない本質

強烈インフレのトルコ・リラより「日本円のほうが見劣る」という報道が理解出来ていない本質まず「実質実効為替レート」を理解しよう「最弱通貨」と評されることの多いトルコ・リラよりも、日本円のほうが見劣る状況になったとの話が広がっている。米ブルッキングス研究所のロビン・ブルックス氏が、実質実効為替レートに基づきこうした指摘を行ったということが、日本国内のメディアによっても取り上げられ、一気に拡散したものらしい。ブルックス氏がどのような意図でこのような指摘を行ったものかは、私にはわからない。だが、これまで最弱通貨とされてきたトルコの通貨リラよりも今や日本円が見劣るようになり、文字通りの最弱通貨に変わってしまったのだ、実は日本円の方がトルコ・リラよりももっとヤバいんだぞって感じで発信をしているとするならば、その発信には相当大きな問題があったと言わざるをえない。ブルックス氏の発信がどのようなものであれ、日本国内ではこのようなニュアンスとして捉えられている。この問題を理解するためには、「実効為替レート」というものがどのようなイメージのものなのかを、まずはざっくり押さえる必要がある。この記事の全ての写真...
日本の文化

入梅と梅雨入りの違いとその由来、2026年はいつ?

入梅と梅雨入りの違いとその由来、2026年はいつ?入梅と梅雨入りの違い、どう使い分けるの?「入梅(にゅうばい)」は、節分や八十八夜などと同じく雑節の一つで、毎年日付は決まっています。昔は立春から数えて135目とされていました。その為、梅雨明けとなる「出梅」の日付も決まっていました。しかし、現在では太陽の黄経が80度に達した日で、芒種から数えて5日目頃の最初の壬(みずのえ)の日を「入梅」と呼ぶようになりました。それに対し「梅雨入り」は実際に梅雨の期間に入ることを指す気象用語のことです。その為、毎年異なっています。梅雨入りというのは、大雨による被害が起きやすい時期ということから、天候経過と1週間先を見越して、気象庁が「梅雨入り」と「梅雨明け」を発表するようにしています。毎年後半になるともう梅雨明けしているような気がしますが、その先までを見て発表しているのですね。参考:昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(気象庁)2026年の入梅はいつ頃を指すのか?太陽の黄経が80度に達した日を「入梅(にゅうばい)」と言います。では2026年はいつになるのでしょうか。芒種から数えて5日目となるの...
現代の世界各国

トランプがネタニエフにぶつけた「お前は狂っている!」という苛立ち。変化し始めた米国とイスラエル“同盟の目的”

トランプがネタニエフにぶつけた「お前は狂っている!」という苛立ち。変化し始めた米国とイスラエル“同盟の目的”世界各地で同時多発的に進む、紛争や緊張の拡大。国際情勢が不安定化する中にあって、我々はこの状況をどう捉え、そしてどこに解決の糸口を見るべきなのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の「無敵の交渉・コミュニケーション術」』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、中東のみならず、東アフリカやアジア太平洋地域でも進行する「危機の連鎖」を分析し解説。さらに「勝利を目指す外交」から「管理を目指す外交」へと発想を転換する必要性と、対話の扉を閉じない姿勢の重要性を訴えています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:世界は大戦争に向かっているのか?“秩序の崩壊”ではなく“秩序の再編”が始まった国際情勢「誰が勝つか」ではなく「どこで止めるか」。“秩序の崩壊”ではなく“秩序の再編”が始まった国際情勢「お前は狂っている!」「一体、何をやっているんだ?」これは先日トランプ大統領がネタニエフ首相との電話会談の際に、ネタニエフ首相にぶつけた怒りと苛立ち...
現代の世界各国

米イスラエルが対立する演技

米イスラエルが対立する演技2026年6月8日   田中 宇イスラエルが米国の対イラン戦略を知るために、トランプ政権の高官たちのスマホに通信傍受(盗聴)アプリを密かにインストールするなどの不正なスパイ行為を激化している。イスラエルは、トランプ政権の中東担当特使であるスティーブ・ウィトコフらを主な標的にしている。米国の戦争省(国防総省)の諜報部門(DIA)が最近そのような報告書を作成したと報じられている。(Pentagon raised threat of Israeli spying on U.S. to highest level, sources say)DIAは、世界各国から米国に対するスパイ行為を監視し、必要に応じて段階的な警告を発している。DIAは最近、イスラエルによるスパイ行為について、最高位の危険性を示す警告を発したと、NYタイムスやNBCなどが報じている。報道について、DIAはノーコメントで、在米イスラエル大使館は真っ赤なウソだと全否定している。(Pentagon raises Israel's espionage threat level to 'critical' a...
現代の世界各国

計画通りのホルムズ恒久閉鎖

計画通りのホルムズ恒久閉鎖2026年6月4日   田中 宇米国との戦争でイランがホルムズ海峡を封鎖したままだと、世界の産出量の2-3割を占める中東の石油ガスの大半が輸出できず、世界的に供給不足が続く。7-8月には世界の石油備蓄が底を尽き、石油ガスの価格高騰と物理的な不足が劇的に強まり、史上最悪のエネルギー危機になる。(Why Oil Markets Could Face A Generational Shock This Summer If US-Iran Talks Fail)危機を防ぐには、トランプ大統領の米国がイランと交渉してホルムズ海峡の自由航行を再開するしかない。トランプ政権は、世界から加圧されてイランと交渉しているが、なかなか話がまとまらない。(U.S. Oil Reserves To Dry Up Before August?)核開発問題(イランが濃縮ウランを手放すかどうか)、イランがホルムズの通行料を徴収し続けると言っている話など、対立点がいくつもあるが、いま最大の難点は、イランの傘下にいるレバノンのシーア派民兵団ヒズボラを、イスラエルが停戦破りして攻撃し続けていること...
日本の技術

自動車でもエンタメでもない「日本の救世主」が見つかった…米中巨大企業が50年かけても手に入らない「日本の技術」

自動車でもエンタメでもない「日本の救世主」が見つかった…米中巨大企業が50年かけても手に入らない「日本の技術」2026年3月、全国80法人以上の大手介護事業者が、設立わずか1年のスタートアップと「人型介護助手ロボット」の開発協力に合意した。今夏には全国の介護施設で実証テストが始まる。日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授は「移民でも増税でもない。フィジカルAIこそが日本の介護崩壊を救う唯一の道だ。これは決して『ロボットに介護を任せて職員が楽をする』という光景ではない」という――。写真=iStock.com/EvgeniyShkolenko※写真はイメージです全ての画像を見る(5枚)「介護現場が変わる夏」が来る『フィジカルAIの衝撃』(朝日新聞出版)で、私はフィジカルAIの最終到達点は「人間の身体との融合」であると書いた。そして今、その未来が、介護現場で始まろうとしている。田中道昭『フィジカルAIの衝撃』(朝日新聞出版)2026年3月24日、日本の介護業界の歴史を変えるかもしれない合意書が交わされた。学研ココファン、セントケア・ホールディング、さわやか倶楽部、チャーム・ケア・コー...
現代の日本

「一億」どころか「人類総白痴化」。脳ミソを“溶かす”「SNS」と「AI」から身を守る方法はあるのか?

「一億」どころか「人類総白痴化」。脳ミソを“溶かす”「SNS」と「AI」から身を守る方法はあるのか?通信環境の進化や各種SNSの普及により、誰しもが手軽に情報の入手及び発信が可能となった現代社会。しかし人類はこの「利便性」と引き換えに、大きな物を失いつつあることもまた事実のようです。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、フランスの思想家ジャック・アタリの「注意力」をめぐる議論や大宅壮一の「一億総白痴化」論を引きつつ、現代社会に広がる「注意力操作」の実態を解説。さらにAIとSNSが結びつくことで生じる「認知疲労」の危険性と、その大きな影響について考察しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:スマホ・SNS・AIは「人間の注意力」を収奪し操作し劣化させる!/それを止める方策はあるのかというジャック・アタリの問いかけプロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター...
日本の文化

芒種とは?2026年はいつからいつまで?田植えとの繋がりについて – 二十四節気

芒種とは?2026年はいつからいつまで?田植えとの繋がりについて - 二十四節気芒種とは?意味二十四節気の一つである芒種(ぼうしゅ)とは、稲や麦などの穂となる穀物の種をまく頃のことを言います。芒種の「芒」は訓読みで「のぎ」※、イネ科の植物である稲穂や麦穂の先端の尖った針の部分の毛を指します。(上の写真参照)。気候がどんどん上昇し初夏のような時も出てきたり、雨が降り出したりし、やがて梅雨入りします。そんな中、田植えなどの農作業が忙しくなっていく時期でもあります。といっても実際は5月中に田植えが終わっているところが多いですね。旧暦と新暦のずれの関係。※漢字の禾(のぎへん)と同じ意味芒種2026年はいつ?2026年芒種はいつから?2026年6月6日(土)から2026年芒種はいつまで?2026年6月20日(土)まで(夏至の前日まで)芒種の太陽黄経75度毎年芒種は6月5日頃を指します。天文学的に見ると、太陽黄経が春分の75度になるときに芒種を迎えます。2026年は6月6日(土)。夏至の前日までが芒種にあたります。二十四節気「芒種」の次は「夏至」になります。田植えのお祭りでは、住吉大社の御田植神事...
現代の世界各国

ホルムズ海峡封鎖が本当に恐ろしい理由。「原油価格高騰」より深刻な世界経済の“信頼コスト”

ホルムズ海峡封鎖が本当に恐ろしい理由。「原油価格高騰」より深刻な世界経済の“信頼コスト”開戦から4年以上が経過したウクライナ戦争や、依然として緊張状態が続く中東危機。世界各地で同時進行する紛争や対立は、なぜ根本的解決を見ないのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の「無敵の交渉・コミュニケーション術」』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、イラン情勢やロシアの思惑、中国を巡る動向を分析しつつ、現代の国際社会が抱える「複合的な危機」の構造を解説。さらに相互信頼の崩壊によって加速する世界の不安定化と、その破局を回避するために必要な視点について考察しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:破局を避けるための技術‐最後の調停官が読む世界同時危機‐ロシア・ウクライナ戦争、ガザ、レバノン、ホルムズ海峡から台湾海峡へ本当に恐ろしいのは「偶発的衝突から始まる戦争」。最後の調停官が読む世界同時危機現在、複数の紛争が同時進行で起き、解決の糸口がなかなか見えない状況に陥っています。紛争による人的犠牲が拡大していくというおぞましい状況に加え、同...
現代の世界各国

反中フィリピンはいつまで続くか? デンマーク世論調査「中国を最大脅威としたのは世界で日本のみ」

反中フィリピンはいつまで続くか? デンマーク世論調査「中国を最大脅威としたのは世界で日本のみ」フィリピン大統領が国賓来日(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)(2026年6月1日21:00更新:もともとのタイトルの文字数が規定をオーバーしたため「デンマーク」と書いてしまいましたが、それが少なからぬ誤解を生んでいるようですので「デンマーク」を削除し、「欧州」にしました。お詫びします。本稿を読んでくださる方々に誤解を招かないよう、この欧州の世論調査機関に関して、まず冒頭で説明することをお許しください。この世論調査機関の名称は「アライアンス・オブ・デモクラシーズ(Alliance of Democracies = AoD)」で、創設者はNATO元理事長です。デンマークに拠点を置いていますが、調査自体はNIRA Dataというドイツの世論調査会社に委託しています。2018年からは有名なDemocracy Perception Index(民主認識指標)を出しており、民主主義国家では非常に信用されている世界的な調査機関です。AoDは毎年コペンハーゲン民主主義サミット(Copenhagen Demo...
現代の世界各国

習近平の北朝鮮訪問へ

習近平の北朝鮮訪問へ2025年5月30日   田中 宇北朝鮮の平壌で、習近平の訪問を受け入れるための準備が進んでいるようだ。平壌市中心部の金日成広場では5月25-26日ごろから、国賓訪問時の歓迎式典で使う閲兵台などの設営が始まっている。ロシアのプーチン大統領や、ベラルーシ(露の弟分)のルカシェンコ大統領の訪問時にも金日成広場に閲兵台などが設営されたが、今回の設営の規模はルカシェンコ用のものより大きく、プーチン級だという。習近平の歓迎用な感じだ。2024年のプーチン訪朝時には、訪中の8日前から設営が始まった(ルカシェンコの時は3日前)。同様の日程なら、習近平の訪朝は6月2日ごろになる。(North Korea appears to be prepping for leader summit amid reports of Xi visit)平壌空港では、外国要人の訪朝時の式典で使う空間を作るため、ふだん駐機している高麗航空の旅客機を事前にどかす作業をやっている。プーチン訪朝時は9-10日前に14機を移動した。今回は5月28-29日に移動が行われた。こちらからの概算だと、習近平の訪朝は6月...