
江戸時代まで日本には「論理」という概念がなかった? 日本人が意識しないと「論理的に考える」ことが身につかない理由
江戸時代まで日本には「論理」という概念がなかった? 日本人が意識しないと「論理的に考える」ことが身につかない理由仕事でも人生でも、私たちは日々さまざまな「選択」をしてる。「唯一の正解」がない「未知の問題」に対して、「答えをつくり出す」のが「考えること」。では、その考える力はどう養ったらいいのか? 司法試験をはじめとする法律資格受験指導校「伊藤塾」を主宰し、40年以上にわたって、法律家や公務員を目指す人たちや法律の世界で活躍する人たちと関わってきた伊藤真さんの著書『考える練習』より一部抜粋、再構成してお届けする。 【画像】日本では自然と人間は対立せず、人間は自然の一部だと考えられている「論理的に考える」とはどういうことか法律は、論理的に考えてつくられている。だから、法律の世界の考え方は「論理的に考える練習」を行う上で参考にできるものが多い。 まず、そもそも「論理的」とはどういうことだろうか。 簡単に言うと、「AだからBです」というとき、「Aだから」というその「だから」の部分がどれだけ納得できるものなのか、が論理である。 AだからCやDではなく、なぜBなのか。選択肢がたくさんある中で、なぜ...