実は米国が軍事支援したソ連の北方4島占領 米ソの極秘作戦「プロジェクト・フラ」開始から今日で78年
日露間の課題として「北方領土問題」があります。反露・嫌露を主張する方は、この課題を喧伝している方もいます。 歴史的には米英露間の「ヤルタ密約」がこの課題の発端です。 「ヤルタ密約」第2次世界大戦末期の1945年2月、アメリカのルーズベルト大統領、イギリスのチャーチル首相、ソ連のスターリン首相の連合国3首脳がクリミア半島のヤルタに集まった。そして、ソ連が1941年4月に締結した日ソ中立条約を破棄して対日参戦する見返りに、日本領だった千島列島と南樺太をソ連に引き渡すことで合意した。 又、米国の二枚舌外交も大きく関係しています。 米国は、戦中はソ連の北方4島占領を軍事支援し、ヤルタ密約では、ソ連の対日参戦の見返りに千島列島と南樺太の領有を認める立場。そして、戦後の冷戦の最中は、日本に「2島返還でソ連と手を打つな。4島返還を目指せ」と日本を脅していた。「4島返還」を主張させる方が日ソ間を分断できる、北方領土問題を日ソ間のくさびとして残した方がアメリカの国益になるとの考えがあった。 さらにロシアの安全保障上の課題にも大きく絡んできます。 北方四島が日本の領土になれば、必ず米軍基地が設置される、或...