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計算間違いで苦境に陥った西側は言論統制で必死に抵抗している

彼は「アマレク人があなたたちにしたことを思い出しなさい」(申命記25章17節から19節)という部分を引用、「アマレク人」を家畜と一緒に殺した後、「イスラエルの民」は「天の下からアマレクの記憶を消し去る」ことを神に命じられたという。  また、サムエル記上15章3節には、「アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」と書かれている。  パレスチナ人を皆殺しにするだけでなく、彼らが生活していた歴史を消し去るということだろう。その宣告通りのことをイスラエルは行っている。彼らにとって「アマレク人」はパレスチナ人だけを指しているわけではない。 算間違いで苦境に陥った西側は言論統制で必死に抵抗している  イスラエル軍は9月30日、南レバノンへ地上部隊を侵攻させたとする声明を発表したが、レバノン領内にはヒズボラの強力な防衛線が築かれていて、イスラエル軍を待ち構えていた。死傷者をレバノンからイスラエルへ運ぶヘリコプターの光景が撮影されている。イスラエルにとって予想外の展開になっているのかもしれない。  地上軍を...
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【ゼレンスキー大統領】2024年ノーベル平和賞にノミネート 2022年、2023年に続き3年連続 「ノーベル平和賞は政治的な茶番劇です」「ノーベル平和賞はジョークだ」と揶揄する声

【ゼレンスキー大統領】2024年ノーベル平和賞にノミネート 2022年、2023年に続き3年連続 「ノーベル平和賞は政治的な茶番劇です」「ノーベル平和賞はジョークだ」と揶揄する声 ウクライナのゼレンスキー大統領が、2024年のノーベル平和賞候補にノミネートされたことが判明し、物議を醸しています。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がノーベル平和賞にノミネートされた サーカスが滑稽になってきた。 ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて、「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈るとされています。 今年の受賞者の発表は、7日が生理学・医学賞、8日が物理学賞、9日が化学賞、10日が文学賞、11日が平和賞、14日が経済学賞となっています。 平和賞にノミネートされているのは、ゼレンスキー大統領のほか、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、国際裁判所(ICJ)、アントニオ・グテーレス国連事務総長などです。 ゼレンスキー大統領は、他国から供与された莫大な支援金を横領したり、臓器売買したりなど、様々な疑惑が報じられてきましたが、その一...
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ガザやレバノンで住民虐殺、イランで要人暗殺のイスラエル政府は背後にネオコン

ガザやレバノンで住民虐殺、イランで要人暗殺のイスラエル政府は背後にネオコン  ジェフリー・エプスタインなる人物が2019年7月にアメリカで逮捕された。性犯罪の容疑だが、彼が行なっていたことは未成年の女性と有力者を引き合わせ、ふたりの行為を盗撮し、それを利用して後に恫喝の材料に使うということ。  イツァク・シャミールがイスラエルの首相時代、特別情報顧問にすえていたアリ・ベンメナシェによると、エプスタインはパートナーだったギスレイン・マクスウェル、彼女の父親でミラー・グループを率いていたロバート・マクスウェルと同様、イスラエル軍の情報機関(アマン)のために仕事をしていた。(Zev Shalev, “Blackmailing America,” Narativ, Septemner 26, 2019)  2005年3月、フロリダの警察を訪れた女性が14歳になる義理の娘のエプスタインによる猥褻な行為について訴えている。13カ月にわたって捜査、家宅捜索も行われたのだが、その時に事件を担当した地方検事がトランプ政権で労働長官を務めたアレキサンダー・アコスタにほかならない。  アコスタによると、その...
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パレスチナに地獄を作り出したイギリスはアメリカと手を組んで戦争を支援する

パレスチナに地獄を作り出したイギリスはアメリカと手を組んで戦争を支援する  イスラエルはガザで住民を虐殺、アメリカやイギリスをはじめとする欧米諸国はそうした行為を本気で止めようとしていない。それだけでなく、そうした残虐行為をやめさせようとする国や組織、そして抵抗するパレスチナ人をテロリスト扱いしてきた。  言うまでもなく、「パレスチナ問題」は先住のアラブ系住民が住む豊かな土地にイスラエルなる人工的な「国」を作り上げたことから始まった。  シオニストはパレスチナから先住民を消し去るため、1948年4月4日に「ダーレット作戦」を発動させ、虐殺を始める。虐殺を恐れて逃げ出さなければ殺すという計画だ。そして1948年5月にイスラエルの建国が宣言されたのだが、このシオニストをユダヤ人/教徒と混同してはならない。  シオニズムは16世紀の後半、エリザベス1世が統治するイギリスで広がった。アングロ-サクソン-ケルトは「イスラエルの失われた十支族」であり、自分たちこそがダビデ王の末裔だとする信じる人物が支配層の中に現れたのだ。ブリティッシュ・イスラエル主義である。スチュワート朝のスコットランド王ジェー...
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やはり第5次中東戦争の開始か?イスラエル・イラン軍事的対立の行方と世界経済への影響

やはり第5次中東戦争の開始か?イスラエル・イラン軍事的対立の行方と世界経済への影響=高島康司 イランのイスラエル攻撃が始まった。これから第5次中東戦争は始まるのだろうか?その可能性は高まっている。あらゆる情報を総合して、今後どうなるのか予想する。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司) 【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司 第5次中東戦争は始まったのか? 第5次中東戦争がこれから始まる可能性について解説する。 10月1日の夜、イスラエルがレバノンに地上侵攻を開始したという報道がメディアに殺到した。 イスラエルは、この作戦は「限定的」なものだと主張したが、一部では懐疑的だとする見方もあった。しかし、今のところは、軍がイスラエルに戻っているため、国境を越えての侵攻は比較的小規模なものにとどまっているようだ。 レバノンの治安当局者はロイターに対し、イスラエル軍の襲撃は国内にわずかな距離しか侵入していないと語った。ヒズボラの戦闘員との直接的な衝突はまだ限定的で、当局者は、イスラエルが...
現代のロシア

イスラエルがシリアのロシア空軍基地を攻撃 – ロシアは国民に「直ちにイスラエルから立ち去れ。手遅れになる前に脱出せよ」と警告

イスラエルがシリアのロシア空軍基地を攻撃 - ロシアは国民に「直ちにイスラエルから立ち去れ。手遅れになる前に脱出せよ」と警告 昨夜、イスラエルはシリアのロシア空軍基地をミサイルで攻撃した。今朝、ロシア政府は国民に対し「すぐにイスラエルから立ち去れ。手遅れになる前に脱出しろ」と警告している。 当時進行中だった空爆に関する最初の記事は、こちらにあります。 イスラエルの航空機と海軍艦艇からロシアに向けて30発以上のミサイルが発射され、ロシアも反撃した。 今朝、約150万人のロシア国民に対して「イスラエルから直ちに立ち去れ。手遅れになる前に脱出せよ」という警告を発しており、ロシアは軍事攻撃でイスラエルを叩き潰すつもりのようだ。 ロシアが反撃した場合(常識と国際法の下ではロシアの権利である)、米国はイスラエルを防衛するか、ロシアを攻撃することで応戦するかもしれない。それがどのような結末を迎えるかは、誰もが知っている。 今日は人類の歴史、そしておそらく人類の存在にとって極めて重要な日です。 今すぐ準備しましょう! 事態は外交が考えるよりも速く制御不能に陥りつつあります。今日は世界史における重要な日...
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中東諸国、イラン・イスラエル情勢について「中立」を宣言

中東諸国、イラン・イスラエル情勢について「中立」を宣言 サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェートは「中立」を宣言しており、米国が自国の空軍基地を使ってイランを攻撃するのを認めないだろう。 この突然の地位の変化により、イスラエルと米国がイランと戦うことが非常に困難になるだろう。この戦いは明らかに差し迫っている。 イスラエルは、イランがレバノンのヒズボラにイスラエル攻撃に使われる武器を供給していると主張している。ヒズボラは、イスラエルがガザ地区で大量虐殺を犯しており、直ちに止めなければならないためイスラエルを攻撃していると主張している。 イスラエルは、大量虐殺を犯しているという主張を否定し、1年前の10月7日にイスラエルに対して一連のテロ攻撃を仕掛け、約1200人のイスラエル人を殺害したハマスから「自衛している」と主張している。しかし、記録はそうではないことを示している。 昨年10月7日のイスラエルへの攻撃以来、イスラエルの戦闘機がアパート、学校、病院、難民キャンプに2,000ポンド爆弾を投下し、少なくとも4万1,000人の男性、女性、子供がガザ地区で殺害された。...
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WEF、「地球温暖化」阻止のため国産食品の禁止を要求

WEF、「地球温暖化」阻止のため国産食品の禁止を要求 世界経済フォーラム(WEF)は、選挙で選ばれていないグローバリスト組織の「ネットゼロ」アジェンダに従うため、一般市民が自宅で食料を栽培することを禁止するよう政府に要求している。 WEFは、自家栽培の食品は「地球温暖化」を引き起こすとされる「排出物」を生み出すと主張している。 最近のWEFの研究の背後にいるいわゆる「専門家」によると、研究者たちは自家栽培の食物の「二酸化炭素排出量」が「地球を破壊している」ことを明らかに発見したそうだ。 その結果、WEFやその他のグローバリストの気候狂信者たちは現在、「地球温暖化」から「地球を救う」ために政府が介入し、個人が自らの食料を栽培することを禁止するよう要求している。 グローバリストは、国民が自らの食料を栽培することを認めることは、世界経済フォーラムと国連が掲げる「ネットゼロ」アジェンダの目標を達成する努力を損なうことになる、と主張している。 研究によると、庭から食卓まで届く農産物は、田舎の農場などの従来の農業慣行よりもはるかに大きな炭素排出量を生み出すことがわかった。 この研究は、WEFの資金...
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イランの失敗

イランの失敗 2024年10月4日   田中 宇 この記事は「ヒズボラやイランの負け」の続きです。一昨日の記事で、イランはイスラエルと本格戦争する気がないので、中東の戦争は拡大していかないという趣旨を書いたが、私はその後、見方を変えている。イランの姿勢についての自分の分析は間違っていないと思う。4月にイランとイスラエルが報復攻撃を繰り返した際も、双方が敵対を縮小していき大戦争にならなかったので、その演技が今回も繰り返されるなら大戦争にならない。だが今回、イスラエルはおそらく4月の演技を繰り返さない。イランは本格戦争する気がないが、イスラエルその気がある。イランが軟化するほど、イスラエルは硬化する。だから、中東の戦争は拡大していく可能性がある。(Biden Is Pushing Israel Towards Larger War)イスラエルは多分、今後数日間に、10月1日のイランからイスラエルへの攻撃よりも大きな攻撃を、イランに対して行う。イランは、4月と同じ縮小していく演技が繰り返されるものだと思ってイスラエルを攻撃したが、イスラエルは逆に、事態を本格的な大戦争に近づけるような攻撃の激...
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中東の供給不安で原油価格が急騰

中東の供給不安で原油価格が急騰 地域紛争が激化する中、エネルギー市場は供給途絶に備えている © ゲッティイメージズ / モルテザ・ニコウバズル/NurPhoto イスラエルのレバノン侵攻とイランのイスラエルへのミサイル攻撃によりエネルギー市場の不安定化が起こり、金曜日には世界の原油価格が上昇した。 ブレント原油先物は金曜日、10時43分(GMT)時点で1.8%上昇し、1バレル79ドルと、8月30日以来の高値となった。ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は1.3%上昇し、75ドルで取引された。 市場は、紛争により中東からの原油供給が途絶えるのではないかという懸念に反応している。今週初めのテヘランのミサイル攻撃を受けてイスラエルがイランの石油施設を攻撃すると警告したことを受けて、木曜日には原油価格が5%急騰した。 ゴールドマン・サックスのアナリスト、ダーン・ストルイベン氏はCNBCに対し、イランの原油生産量が打撃により少なくとも1日当たり100万バレル減少した場合、原油価格は1バレル当たり20ドル上昇する可能性があると語った。 スウェーデンの銀行グループSEBの主任商品ア...
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中東は全面戦争の瀬戸際にある

中東は全面戦争の瀬戸際にある ハマスによるイスラエルへの悪名高い攻撃から 1 年が経ち、中東は再び緊張の波が押し寄せる激しい紛争の温床という永遠の状態に戻ったようだ。専門家は肩をすくめる一方、外部の観察者は恐怖に震えながら見守るしかない。これまでもそうだったし、これからもそうなるだろう。現在の危機は、この地域で過去に起こった危機とどう違うのかと疑問に思う人もいるかもしれない。では、深く理解しているふりをせずに、外部から見て何が衝撃的なのかを指摘しよう。 地域大国と主要な海外勢力の双方において、パトロン・クライアント関係が変化している。最も明白なのは米国の状況だ。現在のホワイトハウス政権には明確で一貫した方針がなく、穴をふさぎ、新たな火を消しているだけだ。米国は今、中東で注目を集める出来事を必要としておらず、優先事項は異なる。主要プレーヤーとの接触は一貫性がなく、湾岸諸国との関係、さらにはイランとの関係は不安定だ。しかし、ワシントンの行動は解決できない根本的な矛盾に基づいており、それはイスラエルと関係している。 イデオロギー的に、現在のイスラエル指導部はジョー・バイデン大統領のチームとま...
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西側メディアが国民に呼びかける:自分の目で見るのではなく、我々の嘘を信じろ

西側メディアが国民に呼びかける:自分の目で見るのではなく、我々の嘘を信じろ 最近のロンドン・テレグラフ 紙 の記事「英国の旅行ブロガーが中国のウイグル問題を『甘く包み』北京を喜ばせている」では、新疆ウイグル自治 区で「100万人以上のウイグル人が再教育キャンプに拘留されていると考えられている」こと 、この地域を旅行する欧米の観光客が、この主張や長年欧米メディアが主張してきた他の主張を全く裏付ける証拠を目にしないのは、クリック数と現金のために中国政府の言いなりになっているだけだということが読者に伝えられている。  記事は、中国政府が ビザを発行して中国西部の新疆ウイグル自治区を含む中国への入国を容易にすることで「彼らに手を差し伸べた」と 主張し、透明性をもって根拠のない西側諸国のプロパガンダに対抗しようとする北京の取り組みを不吉なものに見せかけようとしている。 観光客が自分の目で見て旅行ブログで伝えた事実に反論するため、テレグラフ紙はオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のサイバーアナリスト、ダリア・インピオンバト氏の言葉を引用し、「大きなプラットフォームを持つブロガーには、自ら情報を...
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ウクライナを使ったロシアとの戦争に失敗した米国政府は中東での戦乱拡大を狙う

ウクライナを使ったロシアとの戦争に失敗した米国政府は中東での戦乱拡大を狙う  イランが10月1日に発射した数百機の弾道ミサイルがターゲットにしていたのは、F-35戦闘機を配備するネバティム基地、ハッサン・ナスララをはじめとするヒズボラの指導者を殺害したネツァリム基地、弾道ミサイルのあるテル・ノフ基地、モサドの本部など。イランのミサイルはイスラエルが誇る防空システム「アイアン・ドーム」を突破、大半が命中したことは撮影された多くの映像で確認されている。「被害は軽微」というイスラエル政府の発表は逆効果だ。  そのイスラエル政府は数日以内に大規模な報復を開始すると主張している。イランの石油精製施設や核関連施設を攻撃するのではないかとも言われているが、そうなった場合、イランは中東の親米国にある石油施設を破壊する可能性がある。その前にイスラエルを破壊するかもしれない。またイラクやシリアの反シオニスト勢力は中東全域のアメリカ軍基地を攻撃すると見られている。  バラク・オバマ政権当時からジョー・バイデンやジェイク・サリバンはアメリカを戦争へと導いてきた。退任したビクトリア・ヌランドも背後では蠢いている...
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「グーグルの黄昏」(その2) グーグル、アップル、Xなど米テック大手が直面する独禁法

「グーグルの黄昏」(その2) グーグル、アップル、Xなど米テック大手が直面する独禁法 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇◆◇☆◇◆◇◆◇☆~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和六年(2024年)9月29日(日曜日)弐     通巻第8434号~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  「グーグルの黄昏」(その2) グーグル、アップル、Xなど米テック大手が直面する独禁法*********************************  <本稿は小誌8404号(9月11日)の続編です>  24年9月27日、トランプ前大統領はグーグルのインターネット検索サービス表示の偏向ぶりについて、「明らかな選挙干渉」として司法省に訴追を求めた。グーグルはトランプの「悪い話ばかりを表示するシステムを活用し、他方でハリス副大統領に関しては良い話だけを公開している」とした。グーグルばかりか、フェイスブックもひどい偏向で...
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3000人以上を殺傷したヒズボラへの「ポケベル爆弾攻撃」がヤバすぎる!一斉に鳴り出し、5秒後に突然爆発…イスラエルが見せつけた「驚きの手口」

3000人以上を殺傷したヒズボラへの「ポケベル爆弾攻撃」がヤバすぎる!一斉に鳴り出し、5秒後に突然爆発...イスラエルが見せつけた「驚きの手口」 ポケベル、トランシーバーの爆発 中東のレバノンで、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが所持していたポケベルやトランシーバーが次々と爆発し、周辺にいた人たちを含め多数の死傷者が出るという事件が起こった。 ヒズボラの面倍が使用するトランシーバー by Gettyimages その後もイスラエルはヒズボラへの攻撃の手を緩めず、9月23日にはレバノン各地で1600カ所を標的にした大規模な空爆を実施し、9月27日にはヒズボラの本部の空爆も行った。 こうした事態を受けて、中東で全面戦争が起こるかもしれないとの懸念が広がっている。 しかし恐らくそういう事態に発展することはなく、イスラエルの一方的な勝利で終わると見るのが妥当だと私は考えている。 イスラエルが強気でヒズボラ攻勢を強めているのは、その自信がイスラエルにはあるからだ。 2回の爆発で37人の死者 ところで、ヒズボラが通信手段としてポケベルとかトランシーバーを使っていたと聞いて、随分とローテク...
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BRICS価値プラットフォーム形成の歴史:最初のサミット

BRICS価値プラットフォーム形成の歴史:最初のサミット これらのサミットの主なメッセージは、より公正で、より民主的で、より調和のとれた世界秩序を求めるとともに、世界情勢における非西洋世界の役割と影響力を強化するという原則であり、これは今日でも非常に重要な意味を持っているとオレグ・バラバノフ氏は書いている。 今年 10 月にカザンで開催される BRICS サミットには大きな期待が寄せられています。このサミットでは、BRICS 諸国間の経済および金融の調整の問題と、BRICS の価値基盤のさらなる発展の両方が取り上げられます。この点で、BRICS の起源に立ち返り、グループの機能の基盤として定められた価値の原則を思い出すのは興味深いことです。これらの原則は、現代の世界政治において BRICS が代表する象徴的な選択肢を主に決定し、世界の非西側および南側の多くの国々にとって BRICS への参加を魅力的なものにしています。 2009年6月16日、エカテリンブルクで第1回BRICサミットが開催されました。このサミットの文書はBRICS史上初の政治宣言であり、世界政治と経済の最も幅広い重要課題...
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イスラエルのレバノン攻撃し放題

イスラエルのレバノン攻撃し放題 2024年9月29日   田中 宇 9月27日、イスラエル軍がレバノンのベイルート郊外を猛烈に空爆し、強力なシーア派民兵団ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララと10人以上の将軍たちを殺した。イスラエルは1970年代から断続的にレバノンを侵攻し続けており、ヒズボラは1975年の創設以来、イスラエルとずっと戦争してきた。レバノンは、宗派宗教ごとの多様な勢力が米仏などによる分断政策によって対立させられ、恒久的に政府が脆弱だ(イスラム教のスンニ派32% シーア派31% ドルーズ派5%、 キリスト教32%)。ヒズボラは国軍よりもずっと強い。ヒズボラは軍部だけでなく議員団など政治部門も持ち、サウジに支えられたスンニ派をしのぎ、近年は国内最強の政治勢力になっている。ヒズボラは貧困救済の社会部門も持ち、シーア派の枠を超えて広範な支持を得ている。イスラム世界の中でも、イスラエルのパレスチナ占領・虐待・殺害をきちんと非難してきた政府は少ない。みんな米英の傀儡だ。その中で、イスラエルと戦い続け、パレスチナを支持してきたヒズボラは、レバノンだけでなく、シリア、イラク、イラン、...
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ガザに続くレバノンでの住民虐殺の背景にブリティッシュ・イスラエル主義

ガザに続くレバノンでの住民虐殺の背景にブリティッシュ・イスラエル主義  イスラエル軍は9月27日から南レバノンを空爆、ヒズボラの指導者、ハッサン・ナスララも死亡したという。イスラエルでの報道によると、27日の攻撃では「バンカー・バスター爆弾(地中貫通爆弾)」約85発が使用され、人口密集地で使われたため、少なからぬ市民が犠牲になっている。ウクライナでもアメリカはネオ・ナチを使って東部や南部の住民を虐殺したが、ロシア軍の反撃で目的を達成できなかった。反撃力の足りないレバノンやパレスチナでは虐殺を続けている。  この攻撃についてハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授は次のように書いている:「​これは非常に単純なことです。誰かに何かをしてほしくないなら、それを実行する手段を与えなければいいのです。​」  そうした手段を与えたのはアメリカ政府。昨年12月、ウォール・ストリート・ジャーナル紙はアメリカ政府は100発のバンカー・バスター爆弾BLU-109をイスラエルに供与したと伝えている。つまり、アメリカ政府はイスラエルがそうした手段を使うことを認めているということになる。SIPRI(ストックホ...
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米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる

1992年2月にアメリカの好戦派が世界征服プロジェクトをスタートされた当時、彼らは簡単に目的を達成できると考えていたのだろう。その思い込みはその後も消えず、​外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文​では、ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカ軍の先制第1撃で破壊できるようになる日は近い、つまり核戦争で中露に勝てるとしている。ソ連の消滅でアメリカは核兵器の分野で優位に立ち、近いうちにロシアや中国の長距離核兵器を先制攻撃で破壊できるようになるだろうと主張しているのだ。  リーバーとプレスはロシアの衰退や中国の後進性を信じ、アメリカが技術面で優位にあるという前提で議論している。その後、そうした前提が間違っていることを現実が繰り返し示しているのだが、修正できていない。今でも「神風が吹く」と信じている、あるいは信じたがっている人がいるようだ。彼らは人類、いや生態系を死滅させかねない。 米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる  ​海上自衛隊の護衛艦(駆逐艦)「さざなみ」が台湾海峡を通過した​。ア...
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パレスチナをめぐる戦争は次の段階に到達した

全てのメディアに対し、いかなる被害についても写真や報道を控えるようイスラエル政府は(再び)一般指令を出した。全ての報道室に常駐する軍検閲官が命令が守られているか確認する。  シーア派の信仰心やヒズボラの戦闘継続能力が負ける方に、私は決して賭けない。 北部での戦争が国際ニュースを賑わせる一方、ガザではシオニストによる大量虐殺戦争が続いている。 四つの大都市を含むガザ北部で、そこに暮らす130万人を民族浄化し、飢えさせて、この地域を一掃する計画をイスラエルは立てている。  これら計画をネタニヤフ首相は正式に検討しており、それを実行するとみられている。  紛争の中心はガザだ。ガザでの停戦にイスラエルが同意すれば、北部での戦争も直ちに終結するだろう。平和的解決への道を阻止しているのは、ネタニヤフと彼を庇うバイデン政権だけだ。 パレスチナをめぐる戦争は次の段階に到達した 2024年9月23日Moon of Alabama  先週、レバノンのヒズボラとのミサイル攻撃応酬を、本格的戦争にエスカレートさせるとイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は決定した。  彼がそうしたのには、いくつか理由があった...