2023-12

現代のロシア

西側諸国の「500年にわたる支配」に終止符 – 世界中のパワーバランスが変化している

ロシアからの記事紹介です。ウクライナ紛争以降、「世界のパワーバランスの変化」が顕著になってきました。今までの「欧米諸国を中心とした世界」から、ロシア、中国などBRICs諸国とグローバルサウスと呼ばれている国々が形成する「多極化した世界」への移行が進んでいます。この変化は不可逆であり、2024年以降、加速的に進むと予測できます。 日本国内においても「パワーバランスの変化」が顕著に見て取れます。政治の世界では、宗教団体との癒着や政治資金の不正が表面化し、経済界では、ビックモータースやダイハツの不正が出てきました。芸能界でも、ジャニーズや宝塚歌劇団の問題が大きく取り上げられています。 今まで長く、既存の「力」主には「資本の力」で世界・国・私達大衆を支配してきた勢力の力が弱まり、新たな「力」が台頭してきている、と思います。パワーバランスの変化がパラダイムシフトを起こす、新たな時代の幕開けだと思います。 2024年は「新たなパワー」が顕在化し、世界中が変化していく年になると思います。 西側諸国の「500年にわたる支配」に終止符 - ラブロフ氏 多極化する世界の形成は歴史の客観的な流れである、とロ...
現代の日本

なぜ日本はアメリカの「いいなり」なのか?知ってはいけないウラの掟

現在の日本は米国の「隷属国家」であるという記事を紹介します。支配構造の本質は、米国という国家、国民ではなく、米国を支配する「ディープステート」「国際金融資本」「軍産複合体」が日本の「政治」「経済」の全般を支配し、自分たちの思い通りに動かしているていると言うことだと思います。 この事は決して「陰謀論」や「妄想」ではなく様々な「条約」「協定」「組織」が実在し、法的に支配の基盤を構成しています。私達は、この事実をしっかり把握し、「日本のあり方」を考える必要があると思います。 私たちが暮らす「戦後日本」という国には、国民はもちろん、首相でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が数多く存在し、社会全体の構造を大きく歪めてしまっているという。 たとえば2016年、安倍晋三首相による「北方領土返還交渉」が、大きな注目を集めたが、日本での首脳会談が近づくにつれて事前交渉は停滞し、結局なんの成果もあげられなかった。なぜ、いつまでたっても北方領土問題は解決しないのか。はたして、この国を動かしている「本当のルール」、私たちの未来を危うくする「9つの掟」とは? 『知ってはいけない――隠された日本支配の構造』の著...
世界各国の歴史

プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー

現在のボリビアに約1万5千年前に実在した、プマプンク遺跡の記事を紹介します。 とにかく、プマプンクは規格外だ。ヨーロッパの人間が拾ってきた石を直列に並べたり、円状に並べたりして、やいのやいの喜んでいるその1万年前には緻密な設計をなされたプマプンクが建てられたことになる。そんなこと、あり得ない。石器時代にどうすればこのような遺跡を造れるというのか。 人類の歴史は全く解明できていないようですね。事実を元にした人類史の解明を期待したいですね。 2017.09.282015.04.11 驚くスペイン人征服者に原住民は笑って言った。作ったのは我々じゃない、ここは我々が来るより遙か昔に建てられのだ――と。ここは巨人がラッパの音を使って一晩で作ったのだ――と。学者も言う。「確かに1万5千年前、ギザのピラミッドより1万年以上古い、最終氷期、後期石器時代。だが……あり得ない」超古代テクノロジーの証が残る場所、そこは天空の廃墟プマプンク。 プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー 神は積み木遊びをするか 南米はチチカカ湖。標高は富士山の頂上より高い3890メートルに位置し、天空の湖と呼ばれる神秘の湖...
世界各国の歴史

ペルーの古代太陽観測所

南北アメリカ大陸の古代史を調べると驚くことばかりです。その一つ、アメリカ大陸で最も古い太陽観測所として知られるペルーのチャンキーヨ遺跡の記事を紹介します。巨大なピラミッドを建て、巨大な石像を彫り、複雑な社会を築いた謎の高度文明の遺物です。 人類の創造的才能の傑作と呼ばれるチャンキーヨ遺跡 ペルー、アンカシュ州チャンキーヨの”13の塔”。チャンキーヨの要塞(砂漠の中の隣の丘の上)から撮影 アメリカ大陸で最も古い太陽観測所として知られるペルーのチャンキーヨ遺跡は、2021年に世界遺産として登録されています。ウィキによると「チャンキーヨ(チャンキロ)は、ペルー共和国アンカシュ県のカスマ・セチン盆地の沿岸砂丘で見つけられた古代建築物である。遺跡には、丘の頂上の砦、近くにある太陽観測のための13基の塔、住居跡と広場があり、塔は紀元前4世紀ころに建てられたものと考えられている。2008年現在、この地で生み出された文明はまだ解明されていない。遺跡は、約4平方キロメートルの面積に広がる要塞化された寺として解釈されている」この遺跡が作られた当時の気候が現在と同じようなものだったのかは疑問ですが、太陽暦の...
世界各国の歴史

ホピ族の祖先が築いた驚くべき建造物と創造伝説

現存するネイティブ・アメリカンの祖先は、少なくとも15,000年前、あるいはもっと前に現在のアメリカ合衆国に到着したと考えられています。アメリカ原住民の一般的なイメージは、原始的な狩猟採集文化ですが、ルイジアナ州北部のポバティーポイントで発見された新しい考古学的発見は、アメリカ最初の文明について、まったく異なるイメージを描き出しています。これらの巨大な建築物は、時の試練に耐えるように設計されており、3000年もの間、破損や大きな浸食もなく生き延びています。また、古代の天文暦で世界的に有名なのは、イギリスのストーンヘンジですが、それに比べると、ポバティーポイント遺跡は約13倍も大きいのです。エジプトの大ピラミッドより低いですが、より巨大です。 これらの発見は、ホピ族の祖先が築いた驚くべき建造物、彼らの創造伝説、そして地下墓地や都市が隠されている可能性につながっている。 アメリカ最初の文明の姿を大きく変える考古学的発見 2014年、世界遺産に登録されたポバティーポイント。ウィキによると「Poverty Pointサイトには、北アメリカのアルカイック後期に紀元前 1700 年から 1100 ...
世界各国の歴史

日本のマスメディアが「捏造・再生産」してきた「古代アメリカ文明の謎と神秘」

日本における古代アメリカ文明は「謎と神秘」というイメージが先行してきた。多くの人が、「宇宙人がナスカの地上絵を描いた」「マヤ人の人類滅亡の預言」などの不思議な都市伝説を聞いたことがあるだろう。 しかし、こうした都市伝説の多くは商業主義的な利益を優先するマスメディアが「捏造」したものだった。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 「宇宙人起源説」や「人類滅亡の預言」の信ぴょう性 私たちは、古代アメリカ文明の大きな恩恵を受けている。(参照記事:「数千年をかけて「100種類以上の野生植物を栽培化」…「古代アメリカ文明」がもたらした「食文化革命」」「ビール、ちくわ、体格改善、温暖化防止…「古代アメリカ先住民の贈り物」のすごすぎる活躍」) それにもかかわらず、古代アメリカ文明は、「謎・神秘の古代文明」というイメージが先行して、実像が紹介されることは少ない。商業主義的な利益を優先するマスメディアが、謎、不思議、神秘をおもしろおかしく強調して、歪められた謎と神秘の古代アメリカ文明観を捏造・再生産しつづけ...
世界各国の歴史

なぜ日本人は「古代アメリカの謎と神秘の都市伝説」ネタが好きなのか…その「意外な理由」

「マヤ」や「インカ」の名前を聞いたことがある人は多いだろう。だが、その「実像」をくわしく知っている人はどのくらいいるだろうか。 日本における古代アメリカ文明の取り上げられかたは、テレビなどのマスメディアで巨大な神殿や都市の遺跡に謎や神秘を見出すものが多い。 その偏った観点の背景には、じつは中学・高校の歴史教科書の存在があった。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 日本の歴史教科書の「偏り」 歴史はしばしば勝者によって書かれ、書き換えられるといわれる。 スペイン人という「勝者」の侵略・植民地化によって「敗者」となった古代アメリカの二大一次文明は歴史の表舞台から消され、後世に及ぼす影響が過小評価されてきた。 19世紀に欧米の探検家たちが、すでに廃墟と化していたメソアメリカやアンデスの諸遺跡を再発見した。300年にわたる植民地支配によって、多くの先住民は社会の最底辺に置かれていた。大部分の探検家は、貧困に苦しむ先住民の先祖が巨大な神殿ピラミッドや都市を築いたとは想像さえできなかった。 「宇宙人...
世界各国の歴史

ビール、ちくわ、体格改善、温暖化防止…「古代アメリカ先住民の贈り物」のすごすぎる活躍

古代アメリカ原住民は100種類以上の野生植物を栽培化・改良しました。その努力の賜物は、コロンブスのアメリカ大陸上陸によって世界に広がり、今も私たちの生活に大きな恩恵をもたらしています。 中でもトウモロコシの活躍は「食」にとどまりません。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 私たちの「体格」を大きく改善 私たちの生活と深く関わっている例として、トウモロコシを見てみよう。 トウモロコシは、小麦、米とともに世界三大穀物を構成し、世界の穀物生産の一位を占める。それはメソアメリカだけでなく、東南アフリカ諸国の主食になっており、世界各地で広く食されている。 トウモロコシの強みは、水田のような手間がかからないことである。平地だけでなく傾斜地でも栽培でき、森を焼いて種を蒔くだけで高い生産性が望める。 栄養面では炭水化物だけでなく、リノール酸、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群、カルシウムやマグネシウムなどをバランスよく豊富に含んでいる。 焼きトウモロコシやポップコーン、コー...
世界各国の歴史

数千年をかけて「100種類以上の野生植物を栽培化」…「古代アメリカ文明」がもたらした「食文化革命」

古代アメリカの栽培植物は、コロンブスがアメリカ大陸を「発見」したことで、世界の食文化に革命を起こしました。 現代に生きる私たちの食生活も、古代アメリカ文明の大きな恩恵を受けています。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 数千年にわたり100種類以上の野生植物を栽培化 古代アメリカ文明は、栽培植物という生活基盤から世界の歴史を変えたという点で、今日の私たちの社会や世界観にまで多大な影響を与えている。 私たちは、古代アメリカ文明の大きな恩恵を受けて生活してきた。コロンブスによるアメリカ大陸のカッコつきの「発見」が、世界の食文化革命を引き起こしたからである。 先住民の「贈り物」が旧大陸の人々を救った アメリカ大陸の先住民は、前8000年頃から100種類以上の野生植物を栽培化・改良した。これは数千年にわたる先住民の努力の賜物であり、世界各地の社会の発展に大きく貢献した。アメリカ大陸原産の栽培植物は、世界の栽培種のじつに6割を占める。 ヨーロッパ人が略奪し尽くした先住民の「贈り物」が、結果的に旧大...
世界各国の歴史

日本人はこれまで「古代アメリカ文明」を知らなさすぎた…「マヤ、アステカ、ナスカ、インカ」を一冊で説明する「初の新書」が明らかにした「意外な文明観」

「古代アメリカ文明」は日本の歴史教科書において質量ともに不十分に扱われてきた。 しかし、古代アメリカ文明を構成するメソアメリカ文明とアンデス文明は、世界で4つしか誕生しなかった「一次文明」(もともと文明がないところに独自に生まれた文明)の2つを構成する。つまり、古代アメリカ文明は、人類の文明の起源と形成を知るうえでたいへん重要な位置を占めるのだ。 そのように重要にもかかわらず多くの日本人がよくわかっていなかったメソアメリカ文明とアンデス文明を一冊にまとめた初の新書、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』がこのたび刊行される。 最新の研究の成果をもとにそれぞれの専門家が文明の「実像」をわかりやすくまとめたという本書では、具体的にどのようなことが書かれているのか。編・著者の青山和夫氏が本書を紹介してくれた。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 「文明は大河流域に生まれる」説は間違い 本書の目的は、古代アメリカのメソアメリカ文明とアンデス文明を一緒に解説する日本...
世界各国の歴史

「先住民虐殺」、「感染症の持ち込み」…コロンブスがアメリカ大陸で引き起こした「人類史上稀にみる悲劇」の「本当の中身」

コロンブスのアメリカ大陸への上陸は、侵略と先住民虐殺・虐待の先駆となり、さまざまな悲劇の始まりとなりました。 「コロンブスの交換」と言われるきわめて不均衡かつ不平等な交流はいったいどんなものだったのか。そして、世界史をどのように変えていったのか。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 世界の生態系までも大きく変えた さて、コロンブスのカッコつきの「発見」は、世界史のきわめて大きな転換点であった。 コロンブスは、アメリカ大陸侵略と先住民虐殺・虐待の先駆となった。その後ヨーロッパ列強は、アメリカ大陸だけでなく、アフリカ、アジアやオセアニアの侵略・植民地化を推し進め、経済的搾取、政治的支配や深刻な文化変容をもたらした。 ヨーロッパ人の大航海と植民地支配によって、旧大陸とアメリカ大陸の間で人間(植民者や奴隷など)、食物、動植物、物質文化や思想だけでなく、病原体のウイルスや細菌などがグローバルに行き交うようになった。 それはヨーロッパ人の都合を優先した、きわめて不均衡かつ不平等な交流であった。教科書...
世界各国の歴史

コロンブスじゃなかった!…アメリカ大陸の「真の発見者」と日本人の「意外な関係」

「アメリカ大陸を発見したのはコロンブス」と一般的に考えられていますが、じつは違います。ヨーロッパ中心の歴史観がそう解釈してきたにすぎません。 アメリカ大陸の「真の発見者」は、今から1万5000年ほど前の氷河期にアジア大陸からやってきた新人ホモ・サピエンスでした。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 アジア系狩猟採集民の末裔が築いた「二大文明」 コロンブスは、1492年にアメリカ大陸を発見しなかった。アメリカ大陸を発見したのは、それよりも500年ほど前にカナダ北東部に到着したバイキングのレイフ・エリクソン一行でもない。どちらもヨーロッパ中心的な偏った歴史観である。 アメリカ大陸の真の発見者は、人類進化のうえでは最も新しいタイプである新人ホモ・サピエンスのうちアジア系の狩猟採集民であった。彼らは、今から1万5000年ほど前の氷河期に、アジア大陸から無人のアメリカ大陸にやってきた。それは、700万年の長い人類史において「ごく最近の出来事」であった。 「新人」が「最後」に発見した大陸 アフリカ大...
世界各国の歴史

日本人が知っている「世界四大文明」は欧米では通じない!…「日本特有の教科書用語」が生まれた「驚きの理由」

【人類は「世界四大文明」を起点として進歩、進化してきた】と日本の教科書に記述されています。しかし、これは事実ではありません。 最近は、「グローバルサウス諸国」の台頭が注目を浴びており、欧米諸国中心の世界観や価値観が見直されつつあります。このような中で、「古代アメリカ文明」に焦点を当て「文明」を追求している記事を紹介します。 日本の教科書に書かれた「世界四大文明」という言葉。じつは「学説」ではないことはあまり知られていない。 「四大文明」という言葉が長年一人歩きし、「世界に最初に生まれた4つの文明」というイメージが広く定着している。だが、じつはほかにも文明は生まれていた。 日本に流布している「世界四大文明」史観を脱構築していこう。 【※本記事は、青山和夫編『古代アメリカ文明  マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(12月14日発売)から抜粋・編集したものです。】 「四大文明」と言ったのは、口調がいいから 日本の読者にとっては、「世界四大文明」(メソポタミア、エジプト、インダス、黄河)は耳慣れている言葉であろうが、じつは学説ではない。考古学者の江上波夫が普及させた教科書用語である。 それ...
科学論

冷戦が「欧州中心の近代科学史」をもたらした理由 政治的に都合良く語られてきた科学発展の歴史

近代科学は、欧州で誕生、発展してきたのではない。アジアや中東、アメリカ大陸、アフリカの文明がその起源であり、発展の動力となってきた。 また、欧州中心の科学思想や法則などが根本から間違っており、これが人類の進化を妨げてきたのではないかとさえ思えます。このような事実を提唱する記事を紹介します。 科学技術は政治的成功の証しであると広くみなされていたことから、近代科学はヨーロッパで発明されたという作り話が都合良く利用されました(Gilmanshin/PIXTA) コペルニクスやガリレイ、ニュートン、ダーウィン、アインシュタインといった科学者の名前は、誰もが知っている。そして近代科学は16世紀から18世紀までにヨーロッパで誕生し、19世紀の進化論や20世紀の宇宙物理学も、ヨーロッパだけで築かれたとされている。しかし、科学技術史が専門のウォーリック大学准教授、ジェイムズ・ポスケット氏によれば、このストーリーは「でっち上げ」であり、近代科学の発展にはアメリカやアジア、アフリカなど、世界中の人々が著しい貢献を果たしたという。今回、日本語版が12月に刊行された『科学文明の起源』より、一部抜粋、編集のうえ...
科学論

SEAMー量子力学を超えて①

Static Electron Atom Model(静的電子原子モデル=SEAM)の紹介です。私達が当たり前のように考えてきた既存の原子モデルは実は仮説であり、まだまだ未解明です。 このような中で、量子論では、量子は波であり、粒子でもある、と言う定義や不確定性原理が提唱され、一人歩きしているように思います。私達のような素人には難しく、理解しにくい分野ですが、事実を追求していくことで、科学や社会の構造が見えてくると思います。 SEAMー量子力学を超えて① Static Electron Atom Model 「科学史から見た量子力学の間違い」では、量子力学が波動関数を導入することで、統計力学の手法を採用したことを指摘した。1個の電子を統計的に記述したため、不確定性原理という理解しがたい解釈が必要になってしまった。量子力学が実験を精度よく予測できるのは、現象が多粒子によるものであることが条件となる。反面、核反応など原子の構造に踏み込むと量子力学はとたんにその機能があやふやになってしまう。電子は波ではなく粒子である。ラザフォードの核内電子説とクーロン力の伝達を見直すことで、原子の構造を推測...
科学論

科学史から見た量子力学の間違い⑤

量子論によって原子核や電子の構造は既知のモノになったように思っていましたが、全くそうではないようです。量子力学の誤りは既存の学説のドグマ化と統計力学に基盤を置いたことにあるようです。このような事実を紹介する記事です。 軌道電子は原子核の陽子と電子の電荷にゆるくつながれ、原子核にニュートリノが突入して発生するガンマ線の定在波の節に落ち込んでいる。電子は波動関数による確率的存在ではないことがわかった。アインシュタインの主張が正しかったわけだ。量子力学は物性をかなり正確に予想する。計算による現象の予測が量子力学が正しいと考える根拠になっている。だが、量子力学では原子内部の構造が不明なため、低温核融合などの核変換を説明できない。いっぽう半導体の物性はかなり正確に描写できる。なぜかといえば、波動関数を導入した時点で統計力学を援用したからだ。量子力学を習う際の導入部分では、非常にまぎらわしい説明がされる。波動関数を説明するために水素原子が登場し、二重スリットが使われるが、現実とはかけ離れている。 科学史から見た量子力学の間違い⑤ 存在しない水素原子、干渉しないスリット 量子力学を勉強すると波動関数...
科学論

科学史から見た量子力学の間違い④

地球上の物質は、宇宙からくるエネルギー(主には太陽)の受け取っています。何故、量子は電荷を持ち、且つ運動しているのか?の根拠を示す記事紹介です。 ニュートリノは最も波長の短い電磁波で地表には1cm^2当たり1秒間に660億個も降り注いでいる。ニュートリノの媒質は原子核である。ほとんどすべての原子核にニュートリノは衝突し、通り抜けていることになる。ニュートリノは何をしているのか? 科学史から見た量子力学の間違い④ 原子核からガンマ線が放射されている シザースモードという現象が発見されている。ある種の原子核にガンマ線を当てると原子核が変形して、ガンマ線を放射する。図はより 図1:原子核のハサミ状振動(シザース・モード)に伴うガンマ線の吸収と放出 すべての原子ではないが、原子核はガンマ線を吸収、放射して、振動、変形することが知られている。原子の大きさは120pm~200pm程度だ。ガンマ線の波長は10pmより短い。原子の直径よりも短い。電子殻と呼ばれる軌道電子は原子核を中心に100pm程度の半径の中に周期的に存在している。 太陽系の仕組み ところで太陽は星間物質を取り込んで太陽風を噴出す。太...
科学論

科学史から見た量子力学の間違い③

軌道上の電子や原子核を直接見た人はいないし、見ることが出来ません。 これらの状態は、理論物理学=仮定した数学の方程式から導かれた推測です。これを電磁波の動きやニュートリノから解説した記事の紹介です。 現在では、軌道電子の分布が計算から求められている。 wikipediaから 原子の表面は原子間顕微鏡などで観察することができるが、軌道上の電子の状態を直接見ることはできない。現状でわかっている軌道電子の状態はあくまでシュレディンガー方程式からの推測でしかない。飛び飛びの軌道を持つ電子はどのようなメカニズムを持っているのだろうか? 2回に分けて説明していこう。 科学史から見た量子力学の間違い③ 電磁波の伝わり方 量子跳躍を説明するためにはいくつかのステップを踏む必要がある。まず、電磁波がどのような仕組みで伝わっているかを考えてみる。 電磁波の伝わり方は2種類? 現行の電磁気学では電磁波の伝わり方は、磁場と電場が交互に発生しながら進むと説明される。その説明には2種類あって、電場と磁場が同時に直行しながら進む場合と電場と磁場が90度位相をずらしながら進む、とある。どちらが正しいのか?電磁方程式に...
科学論

科学史から見た量子力学の間違い②

私達は、ボーアやラザフォードの原子モデルは既定の事実であり、揺らぎようのないモデルのように教わってきました。しかし、この理論そのものが怪しく、既定事実となることで科学の進歩を妨げてきたのかも知れません。 このような事実を示す記事の紹介です。 前回は量子力学の間違いが1924年のドブロイ波にあることを指摘した。1920年のラザフォードの核内電子説はまだ有効だ。なぜ、電子を確率的存在とするドブロイ波が導入されたのだろう? 原子模型から振り返ってみる。 科学史から見た量子力学の間違い② ドブロイ波以前 物質を細かく分けていくと原子ーアトムに行きつくという考え方は古代ギリシアまで遡るが、原子の内部構造を考えるようになったのは比較的新しい。1904年に電子を発見したトムソンがブドウパンのように電子が原子の中に存在しているというモデルを提唱した。 トムソンのブドウパンモデル トムソンの原子モデルにはまだ原子核がなかった。原子核を発見したのはラザフォードで、1911年にラジウムから放射されるプラスの電荷をもつアルファ線を金箔に打ち込むと、曲がったり、少ないがまっすぐに跳ね返る場合があることから、原子...
科学論

科学史から見た量子力学の間違い①

現代科学は袋小路に迷い込んでいるように思います。最先端の量子力学も根本的な部分で間違いがある?素人である私たちにはわかりにくい分野ですが、これを解説した記事を紹介します。 科学史から見た量子力学の間違い① 考えるための序章 始める前に少し長い前置きを書いておきたい。私たちは学校で様々なことを習うが、たった一つ習わないことがある。正しく考える方法だ。学校では教科書と先生の言うことをどれだけ正確に覚えたかを試す。しかし、自分で勝手に考えると厳しくダメを押される。知識だけでなく考え方も知識として教え込まれるが、これは考えないように躾けられていると同じだ。考えることはスポーツと同じで練習しないとできない。適切な年齢で適切な訓練が必要だ。ほとんどの人は学校で12年から16年も考えない訓練を強いられる。学歴が高いほど、合理的に考えることが出来なくなるのは当然のことだろう。「科学的」に考えることとは何だろう。よく科学では巨人の肩の上に乗って考えることができるという。しかし、誰も巨人の肩が間違っていたらどうする? とは考えない。じつは科学的に考える方法は17世紀にデカルトが正解を出している。デカルトは...