2025-01

現代の日本

文春訂正でも本質に変化なし

文春訂正でも本質に変化なし中居正広氏を巡るトラブルにフジテレビ社員が関与していたと報じた記事について週刊文春は、昨年12月26日発売号で、トラブルの当事者とされる女性が、中居氏との会食にフジテレビ社員から「誘われた」と報じた記事について、その後の取材で「中居氏に誘われた」ことが判明したと発表した。週刊文春は、当初の報道で文春に先んじて第一報を報じた『女性セブン』を間接的に引用し、<記事によると、2023年にX子さんは中居、フジテレビの編成幹部A氏と3人で会食する予定だったが、A氏がドタキャン。彼女と中居は2人で会食することになったが、そこでトラブルが発生。>と記述した。しかし、その後の取材により、「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の"延長"と認識していた」ということがわかったとして「お詫びして訂正いたします」と発表した。1月28日に電子版に記載し1月30日発売号で訂正の内容を改めて説明した。ただし、これに先立って、すでに誌面では1月8日掲載号以降は、訂正内容に基づく報道を行ってきた。したがって、1月17日の紙芝居会見においても、「当該期日に女性がフジテレビ社員に...
現代の中国

AI界の革命「中国発ディープシーク生成AI」の衝撃 トランプ2.0のAI政策を揺るがす

AI界の革命「中国発ディープシーク生成AI」の衝撃 トランプ2.0のAI政策を揺るがす中国のAI企業DeepSeak(写真:ロイター/アフロ) 2023年に創設したばかりの中国AI企業の新星ディープシーク(DeepSeek)が今年1月20日にリリースしたオープンソース大規模言語モデルDeepSeek-R1(生成AIモデル)が、世界に衝撃を与えている。破格的な低コストで、現在世界最強の大規模言語モデルOpenAI-o1に相当あるいは凌駕する性能を示している。そのためアメリカでは一時的にAI関連企業の株価の暴落が起きたほどだ。 このままではトランプ2.0のAI政策が揺らぐ。 ディープシークとは何者か? アメリカの対中制裁が生んだAI界の革命は、今後の米中バランスを変えていく。◆DeepSeek-R1がもたらした衝撃と、トランプのみごとな対応 1月23日、イギリスのNature(ネイチャー)がChina’s cheap, open AI model DeepSeek thrills scientists(中国の安価でオープンなAIモデルが科学者をワクワクさせる)という見出しで、中国が1月20...
現代の日本

トランプVSDSと日本

トランプVSDSと日本1月26日にISF=独立言論フォーラム主催シンポジウムが開催された。テーマは「トランプ政権と東アジアの危機回避~米中対立の行方~」登壇者は鳩山友紀夫元内閣総理大臣孫崎享元外務省国際情報局長川内博史衆議院議員羽場久美子青山学院大学名誉教授宮城恵美子元那覇市議植草一秀トランプ政権の評価今後の東アジア情勢日本が取るべき対応について活発な論議が行われた。トランプ政権の評価は定まっていない。私はトランプ氏が従来の米国大統領とは異なる側面を強調した。世界支配を目論む巨大資本。ディープ・ステイトなどの呼称が用いられるが、米国を支配してきたのがグローバルに影響力を持つ巨大資本であることに異論はないだろう。その中核は軍事資本、金融資本、多国籍企業である。この巨大資本の基本戦略はOne Worldの構築。世界一極支配の戦略だ。自由主義=市場経済を全政界に埋め込むとともに「民営化」の美名の下に各国公的資産を収奪する。己の価値観を強要し、従わなければ軍事力の行使も辞さない。ネオコンは現代版の「帝国主義」を実行する。巨大資本は巨大な利益・富の収奪に苦戦し始めている。断末魔の叫びを上げる巨大...
生命科学

恐竜から鳥にどのように進化したのか?その飛行の進化を「4枚の翼を持つ恐竜・ミクロラプトル」の化石から考えてみると

恐竜から鳥にどのように進化したのか?その飛行の進化を「4枚の翼を持つ恐竜・ミクロラプトル」の化石から考えてみると鳥は恐竜の子孫である鳥は恐竜の子孫なのか否か、という百年以上続いた論争にも、ほぼ決着がつき、鳥が恐竜の子孫であることが広く認められるようになった。だからといって、恐竜がどうやって鳥になったのかについて、謎がすべて解明されたわけではない。たしかに、恐竜が何らかの進化の道筋を通って鳥になったことについては、すでに多くの証拠で固められており、確実といってよい。しかし、どういう道筋を通って鳥になったのかについては、それほど明らかではないのである。gettyimages飛行しない生物が飛行する生物に進化するときには、その途中で滑空する段階を通ることが普通である。ちなみに、飛行というのは、同じ高度を保って飛べることで、滑空というのは、徐々に高度を下げながら飛ぶことだ。大ざっぱなイメージとしては、動力を使って飛ぶのが飛行で、動力なしで飛ぶのが滑空である。生物における動力は、おもに「羽ばたき」だ。滑空から飛行への進化をたどるとまったく飛行できない生物が、いきなり完全な飛行能力を持つ生物に進化...
現代のロシア

ネオ・ナチ支援国がアウシュビッツで記念式典を開催、露国が排除される倒錯劇

ネオ・ナチ支援国がアウシュビッツで記念式典を開催、露国が排除される倒錯劇 第二次世界大戦中、ポーランドにはドイツの強制収容所が存在していた。その象徴的な存在がアウシュビッツ(オシフィエンチム)の施設にほかならない。ユダヤ人、ロマ(かつてはジプシーと呼ばれた)、ソ連兵、心身障害者、同性愛者などが収容されていたが、9割程度がユダヤ人だったという。 その強制収容所は1945年1月27日、ソ連軍によって解放された。解放から80年目にあたる今年、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ国立博物館で記念式典が開催されたのだが、ポーランド政府はロシアの代表を排除している。 ドイツ軍は1941年6月にソ連侵略作戦、いわゆるバルバロッサ作戦を開始した。この作戦で東へ向かったドイツ兵は約300万人、西部戦線に残った兵士は90万人と言われている。ドイツ軍の首脳は西部方面を防衛するために東へ向かう部隊に匹敵する数の将兵を配備するべきだと主張したが、アドルフ・ヒトラーがそれを退けたという。この非常識なヒトラーの「判断」は背後からイギリスなどが攻撃してこないことを「予知」していたからではないかと思える。 ドイツ軍は...
現代のロシア

セルゲイ・カラガノフ:ロシアは西欧の危険な政治エリートを打倒するのを支援しなければならない

セルゲイ・カラガノフ:ロシアは西欧の危険な政治エリートを打倒するのを支援しなければならない大陸の平和には帝国主義の遺産を打破する必要があるファイル写真: ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。 © スプートニク / ガブリイル・グリゴロフウクライナ紛争のいかなる結果も「妥協」として捉えられれば、西側諸国では勝利として祝福され、ロシアでは失敗と受け止められるだろう。これは何としても避けなければならない。まず、ロシアは西欧の歴史的責任を公然と直視しなければならない。ロシアのエリートたちが思い描く「庭園」ではなく、ロシアが奴隷にし、殺害し、略奪した何億もの人々の血を糧に繁茂する雑草の生い茂った畑だ。西欧の犯罪(植民地主義から戦争挑発まで)を非難することは、侵略に対する正当な対応として核抑止力を使用する可能性を正当化することになる。第二に、ロシアはNATOとロシアの間のいかなる紛争においても核戦争の拡大は避けられないことを強調しなければならない。このメッセージは軍拡競争を制限するだけでなく、核戦争の際には無意味となる通常兵器の備蓄の無益さを強調するためにも不可欠である。NATOの指導者たちは、...
現代のロシア

歴史への侮辱:アウシュビッツを解放した国が記憶から排除されている

歴史への侮辱:アウシュビッツを解放した国が記憶から排除されている第二次世界大戦の歴史を改訂する傾向が強まり、ナチスドイツとの戦いでソ連が払った莫大な犠牲が消し去られる恐れがある。ファイル写真: ポーランド、オシフィエンチムの旧ナチス・ドイツ強制収容所アウシュヴィッツ・ブリケナウにある「Arbeit Macht Frei」の標識の眺め。©  Jakub Porzycki / NurPhoto via Getty Imagesロシアがアウシュビッツ解放80周年記念式典から除外されたことは、外交上の侮辱にとどまらない。歴史に対する侮辱であり、第二次世界大戦中に苦しみ、亡くなった何百万人もの人々の記憶に対する侮辱でもある。歴史修正主義の高まりの一環となるこの決定は、ナチスドイツを倒し、アウシュビッツを含む強制収容所を解放する上でソ連が果たした決定的な役割を軽視するものだ。これは、政治的便宜を優先して過去の教訓を軽視する、憂慮すべき展開だ。1945年1月27日、ソ連赤軍はアウシュビッツを解放し、ホロコーストの想像を絶する惨劇を世界に知らしめた。この出来事は、ナチス政権の最悪の残虐行為に対する人類...
現代の中国

中国は、シリコンバレーのライバルよりも無料で高速で人類にとってより良い強力なAIモデルをリリースした

中国は、シリコンバレーのライバルよりも無料で高速で人類にとってより良い強力なAIモデルをリリースした米国と中国はAIの覇権をめぐる極めて重要な競争を繰り広げているが、米国は中国を何倍も上回る支出を行っている一方で、このアジア諸国が高度なコンピューティングハードウェアを入手する能力に対する制限はほとんど影響を及ぼしていないようだ。高度な大規模言語モデル DeepSeek R1 はユーザーを魅了し、評論家を驚かせ、AI 嫌いの人々から賞賛を得ています。杭州を拠点とするテクノロジー系スタートアップの新モデルは、数学と推論のベンチマークで OpenAI の o1 を上回り、コーディングと複雑な問題解決では Meta の* Llama 3.1 と OpenAI の GPT-40 を圧倒しました。このモデルはローカルで無料で実行でき、API へのアクセスは競合他社の料金のほんの一部で利用できます。このセットアップのトレーニングには560万ドル(GPT-40の場合は7,800万ドル)の費用がかかったと報告されており、米国の規制によりパフォーマンスが制限されたチップが使用されている。この規制により、よ...
米国の歴史

トランプ大統領がJFK、MLK、RFK暗殺に関する記録の機密解除を命じた意味

トランプ大統領がJFK、MLK、RFK暗殺に関する記録の機密解除を命じた意味 ​ドナルド・トランプ米大統領は1月23日、ジョン・F・ケネディ大統領(JFK)、ロバート・F・ケネディ上院議員(RFK)、マーティン・ルーサー・キング牧師(MLK)の暗殺に関する記録の機密を解除するように命じる大統領令に署名した​。この大統領令は、JFKの全暗殺記録を完全公開する計画を15日以内に提示し、RFKとMLKの暗殺に関しては記録を見直した上で完全公開する計画を45日以内に提示することを求めている。ジョン・F・ケネディ暗殺 JFKは1963年11月22日、MLKは1968年4月4日、RFKは1968年6月6日にそれぞれ暗殺されたが、いずれもアメリカの情報機関や治安機関が関係していると言われている。JFKの場合、有力な「親米国家」も関係していると推測する人もいる。これまで記録の公開が進まなかった理由のひとつはこうしたところにあるのだろう。 しかし、推測通りCIAやFBIを含む政府機関が暗殺に関与していたとしても最も重要な情報は口頭のみで行われ、文書にはされていない可能性が高い。それに準ずる重要な情報の書...
生命科学

進化の速度を決定するものとは何か?進化を目撃することはできるのか?グッピーの体色はたった2年で進化したという事実!

進化の速度を決定するものとは何か?進化を目撃することはできるのか?グッピーの体色はたった2年で進化したという事実!ヒトが一生の間に進化を見ることはできない?最近、「進化はとても速く進む」という話を、よく聞くようになった。これまでは、進化はとてもゆっくりと進むので、人間の一生のあいだに進化を目の当たりにすることはできないと言われていた。でも、そんなことはなくて、一生のあいだに進化を見ることは十分に可能だというのだ。たとえば、中部アメリカ原産のグッピーという魚は、捕食者(グッピーを食べる魚)がいない環境では、オスの体色が派手になる。そのほうがメスに好まれるからだ。一方、捕食者のいる環境では、オスの体色は地味になる。そのほうが捕食者に見つかりにくいからだ。地味になるとメスに好まれなくなるというデメリットはあるものの、捕食者に見つかりやすいほうが、デメリットとしては大きいのだろう。gettyimagesプリンストン大学に在籍したジョン・エンドラー(1947-)は、このグッピーを使って、進化の実験を行った。グッピーの生息地に似せた、長さ十数メートルの川や滝を作って、そこにグッピーを放したのだ。そ...
現代の日本

「可哀そうな経営陣」演出で完全崩壊を踏みとどまったフジテレビ

「可哀そうな経営陣」演出で完全崩壊を踏みとどまったフジテレビ【ある意味大成功】フジテレビ幹部の記者会見、(史上最長?)10時間超えに!記者から激しい怒号や追及が繰り広げられるも、最も重要な核心部分は固くダンマリ!ネット「おじさんたち可哀そう」「経営陣をいじめるゲスなフリー記者ども」どんなにゅーす?・2025年1月27日、フジテレビ幹部による記者会見が16時から行なわれ、極めて異例の10時間超えの長丁場となった。・記者から激しい怒号や追及する質問が多数出たものの、フジの幹部は事件の「核心部分」については揃ってダンマリ。ネット上では、フジテレビの幹部に同情する声や、声を荒らげたり厳しい質問をぶつけた記者に対する怒りの声も多く上がっている。【全文公開】「もう私はダメだな」…渡邊 渚 ″絶望から再生へ″「やりたいことはすべて挑戦する」~省略~原因は、突発的に起きたトラブルだったという。以降、渡邊はその幻影に苦しみ続けることになる。「当日は雨の日でした。その時の気候や最寄り駅、匂い、食べ物を想起するとパニック発作が起こり、『過覚醒』というPTSDの症状で些細(ささい)な物音にも恐怖を感じるように...
現代の日本

日枝氏逃亡放置というフジの病

日枝氏逃亡放置というフジの病フジテレビが10時間に及ぶやり直し会見を実施したが、フジテレビに対する不信は一段と増幅されたと見られる。フジテレビは予定していた番組を差し換え、時間無制限で会見を放送した。しかし、視聴者、スポンサー、国民の理解を得られると見られない。最大の問題とされているのはフジサンケイグループ代表の日枝久氏の動静。会見にはフジテレビおよびフジメディアホールディングスの社長・会長等が出席したが日枝久氏は出席しなかった。大義名分は、問題がフジテレビおよびフジメディアホールディングスが関与するもので、その当該企業の代表権を持つ者が出席しているので十分だというもの。しかし、会見に出席した遠藤龍之介フジテレビ副会長は1月23日の民放連定例会見後の取材で次のように対応したことが伝えられている。日枝体制が一新されなければ、フジテレビは変われないのではと言われることについて、「すべてのことを日枝が決めているわけではないが影響力は大きい。」「企業風土と言えば日枝もあるかもしれない。」と答えた。問題の背景として指摘されているのがフジテレビの企業風土。その企業風土形成に最大の影響を与えてきたの...
現代の日本

「埼玉クルド人」問題を生み出したのは誰か?

No.1405 「埼玉クルド人」問題を生み出したのは誰か?クルド人の陰で暗躍する活動家、「報道しない自由」を駆使するオールド・メディア、、、■1.クルド人に脅かされている川口市民の日常生活伊勢: 花子ちゃん、君のいとこが埼玉県の川口市にいるって言ってたね。彼女は元気でやっているのかな?花子: 私と同じ中学生ですが、通学路に沿って、いくつもクルド人の解体業者の廃材置き場があって、廃材を今にも崩れんばかりに詰みあげたトラックが猛スピードで狭い道を走っているので、とっても怖い、と言ってました。また、コンビニの駐車場はクルド人のたまり場になっていて、親からは暗くなったら出歩いてはいけない、と言われているそうです。伊勢: 実際に昨年令和6(2024)年の3月に、15歳の女子中学生が20歳のクルド人解体工にドライブに行こうと誘われて、車内で性的暴行をされたという事件があった。このクルド人は警察に逮捕され、裁判にかけられたが、どういうわけか、執行猶予になった。 実は同姓同名の人物が9月にも、12歳の少女に性的な暴行をしたとして起訴され、裁判を受けているという。警察も検察も公表せず、メディアも報道しな...
生命科学

恐竜の絶滅と偉大なダーウィンの間違いとは!?誰もが信じる白亜紀末の恐竜絶滅「隕石衝突説」はかつて異端の説だった!

恐竜の絶滅と偉大なダーウィンの間違いとは!?誰もが信じる白亜紀末の恐竜絶滅「隕石衝突説」はかつて異端の説だった!恐竜絶滅の原因「隕石衝突説」はトンデモ!?約6600万年前の白亜紀末に、地球に巨大な隕石が衝突し、多くの恐竜を絶滅させた。今なら誰にも気兼ねすることなく、平気でこういう発言ができる。しかし、私が学生のころは、そうではなかった。そんなことを言ったら、怪しい説を信じるおかしな奴だと思われて、馬鹿にされたり冷笑されたりしたものだ。gettyimagesこれは誇張ではなく事実である。実際に私は、そういう場面を何回か見たことがある。しかも、これは日本に限ったことではないらしい。イギリスの古生物学者であるマイケル・ベントンによれば、イギリスやアメリカでも事情は同じだったようだ。怪しい説は、たくさんある。たとえば、地球空洞説だ。地球は中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空になっている、という説である。これは古くからある説で、ハレー彗星の軌道を計算したイギリスの天文学者、エドモンド・ハレー(1656‐1742)も、地球空洞説を唱えていたようだ。20世紀の日本のある作家などは、空飛...
現代の米国

日本で報道されないトランプ新政権の本質とは何か。基盤となる「アジェンダ47」「プロジェクト2025」の中身=高島康司

日本で報道されないトランプ新政権の本質とは何か。基盤となる「アジェンダ47」「プロジェクト2025」の中身=高島康司トランプ大統領が就任した。日本でもトランプ政権に関しては多くの報道がされているものの、結局トランプ政権が本質的にどのような政権になるのか、まともに報道されていないようだ。そこで今回は、トランプ政権の基本的な性格について述べる。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2025年1月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。トランプ政権の本質的な性格1月20日、ワシントンでアメリカ大統領と副大統領の就任式が行われた。連邦議会議事堂の円形大広間で、先にJ・D・ヴァンスが副大統領として、続いてドナルド・トランプが第47代大統領として、それぞれ宣誓し、就任した。通算2期目のトランプ政権が始動した。30...
現代の日本

詐欺師に騙されてはいけない

詐欺師に騙されてはいけない立憲民主党の野田佳彦氏が1月22日の会見で暴言を吐いた。野田氏は減税政策について「減税を口にした方が、それは選挙はいいでしょう。野党も連携しやすい。だが、それでいいのか。未来世代から搾取する政治はもうやめるべきだという強い決意でやっていきたい。財政に責任を持つことが、政権交代を主張する立場としては責任ある態度ではないか。『財源なくして政策なし』という姿勢は堅持しつつ、予算審議に臨んでいけたらよい。」と述べた。「未来世代から搾取する政治をやめるべきだ」という発言は「将来世代につけを残さない」を言い換えたもの。増税推進論者の常とう句。野田佳彦氏は2009年8月30日の衆院総選挙に際して、「消費税増税は許されない」ことを叫んだ人物。「野田佳彦のシロアリ演説」「マニフェスト、ルールがあるんです。書いてあったことは四年間何にもやらないで、書いてないことは平気でやる。 それは、マニフェストを語る資格はないというふうに、ぜひ、みなさん、思っていただきたいと思います。」「消費税5%分の皆さんの税金に、天下り法人がぶら下がっている。シロアリがたかっているんです。それなのに、シロ...
米国の歴史

「それは大量虐殺政策の序章となった」:米軍がマリアス川でインディアン女性と子供の虐殺をどのように実行したか

「それは大量虐殺政策の序章となった」:米軍がマリアス川でインディアン女性と子供の虐殺をどのように実行したか155年前、マリアス川虐殺事件が起きた。155年前、米軍はマリアス川虐殺として知られる懲罰作戦を実行した。ユージン・ベイカー少佐の分遣隊は、ピーガン族の平和的なインディアンの虐殺を犯したが、その大多数は女性、子供、老人であった。アメリカ軍は白人入植者殺害の復讐を行っていたが、殺害されたインディアンが襲撃と無関係であることを全く恥ずかしがらなかった。ベイカー氏は自身の行為に対して刑事責任や懲戒責任さえ負わなかった。司令部は彼を支持し、彼は引き続き米陸軍の指導的地位に就いた。ピーガンテント Gettyimages.ru © HUM イメージズ / ユニバーサル イメージズ グループ1870 年 1 月 23 日、マリアス川虐殺が発生しました。アメリカ軍はピーガン族の平和的なインディアン約200人を殺害した。歴史家によれば、この出来事は米国が嫌う人々に対する大量虐殺政策の実施の序章となった。ベイカー虐殺の原因は何だったのかピーガン族 (自称ピカニ) は、米国とカナダの国境近くの北アメリカ...
米国の歴史

ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開

ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開62年間も無理やり止まっていた(CIAやFBIが強引に介入して止めていた)歴史の巨大な歯車がとうとう動き出す(一度動き出すと誰にも止めれない)トランプ大統領 ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開を指示 ロバート・ケネディ氏やキング牧師の事件記録も公開へ1月24日 TBS NEWS DIG_Microsoftアメリカのトランプ大統領は、1963年に起きたケネディ大統領の暗殺事件の記録を全面公開するよう命じました。アメリカ トランプ大統領「これは大きな事案だ。多くの人たちが長い年月、待ち望んでいることだ」トランプ大統領は23日、アメリカ政府が所有するケネディ大統領暗殺事件の記録を完全公開するための大統領令に署名しました。国家情報長官らが、15日以内に公開に向けた計画を策定するよう指示しています。また、1968年に起きた、ケネディ大統領の弟のロバート・ケネディ元司法長官と、キング牧師の暗殺に関する記録の全面公開も命じました。ホワイトハウスは公開の理由について、「遺族とアメリカ国民には、真実を知る権利がある」としています。ケネディ大統領暗殺事件の記録をめ...
現代の米国

トランプの隠れ多極主義

トランプの隠れ多極主義2025年1月25日   田中 宇ドナルド・トランプの米大統領就任から4日経った。就任と同時に大量の大統領令を発し、就任式やダボス会議で演説した。表明・決定された策のうち、違法移民の取り締まり、リベラル諸策の打ち切り、石油ガス開発再開とパリ条約脱退などは、以前から予測されていた。パナマ運河の奪還、カナダ併合案などの北米主義の発露は、就任前にトランプが表明し始めていた。繰り返しの表明は、トランプが米州主義に本気であることを示している。米州主義は多極化対応の一つだ。(トランプの米州主義)国内減税と輸入品への高関税、インフレ対策などの経済政策も、前から言われていた。これらの経済策は、どのくらい効果があるのか不明だ。高関税は、選択的に課されるだろう。目くらましが多いトランプが、関税策をどう運営するかまだ不明だ。トランプは、米国から世界に対する国際支援を90日間止めて、不要・不正な支援を精査し、取捨選択する策も開始した。継続されているのは、イスラエルとエジプトへの支援だけだ(エジプトが入っているのを、イスラエルの傀儡国だから、とみるべきか、それとも停戦中のガザ支援の拠点国だ...
現代のロシア

トランプ大統領がネオコン流の恫喝戦術を露国に対して使ったなら、事態は泥沼化

トランプ大統領がネオコン流の恫喝戦術を露国に対して使ったなら、事態は泥沼化 ドナルド・トランプ米大統領はウクライナにおける戦闘を終結させようとしていると言われているが、その目的を達成することは難しいと見られている。彼のウクライナ情勢に関する発言は事実との乖離が大きいため、ウラジミル・プーチン露大統領との交渉は難航する可能性が高いからだ。交渉を失敗させるためにCIAが偽情報をトランプに吹き込んでいると疑う人もいる。 トランプはロシア軍の死傷者数を80万人に達し、ロシア経済は弱体化していると主張、そうした前提で「制裁」をちらつかせ、ロシアを屈服させようとしているのだが、ロシア側の死傷者は9万人弱だと反プーチン派の露メディアも推測している。 トランプはロシア軍の死傷者数について、ウクライナ大統領を名乗るウォロディミル・ゼレンスキーの発表した数値をそのまま垂れ流しているようだが、戦況に関する情報はこの数字が間違っていることを示している。「80万人」はウクライナ側の数字だろう。 ロシアはアメリカによる「制裁」で西側の企業が撤退したことで地元企業が活性化、兵器の生産は西側を大きく上回っている。ミサ...