2025-01-09

現代の世界各国

ドルシステム:世界で最も強力な不平等を生み出す機械

ドルシステム:世界で最も強力な不平等を生み出す機械ドル制度では、資本の流れを自由にするために資本規制を解除する必要がある。そうしないと、富裕層が国内で脱税し、ドル建ての国際金融制度に蔓延する投機活動に参加するために富を移転するため、世界の大多数を占める国から中核資本主義国への富の移転がさらに進む。この制度は投資を生産から投機へと転換し、開発努力を弱めているとラディカ・デサイは書いている。今日、ドルベースの IMFS に代わるものが模索されているのは、主に違法かつ一方的な制裁による IMFS の武器化が原因となっている。しかし、この探求が進むにつれて、このシステムが世界に決して良い影響を与えていないという認識が高まっています。たとえば、2024年にカザンで開催されるBRICSサミットに先立ちロシア政府が委託した「国際通貨金融システムの改善」と題された報告書では、ドルを基盤とする国際通貨金融システムは「頻繁な危機、貿易と経常収支の不均衡の継続、公的債務水準の高騰と上昇、資本フローと為替レートの不安定な変動」を特徴とし、「主にAEの利益に奉仕している」と指摘しています。さらに、これはおそらく...
現代の中国

落ち着き払う習近平。トランプ再登板という「巨大な変数」を前に中国が焦りを見せぬ2つの理由

落ち着き払う習近平。トランプ再登板という「巨大な変数」を前に中国が焦りを見せぬ2つの理由2013年の国家主席就任以来、習近平氏が毎年行っているテレビ演説「新年賀詞」。2025年はトランプ氏が大統領に返り咲くとあって習主席の言葉に注目が集まりましたが、その内容は予想に反して落ち着いたものとなりました。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂さんが、習近平氏に焦りがみられなかった背景を解説。さらに中国の目が日本から離れる当然の理由を記しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:2025年の賀詞、トランプ政権始動前の米中関係を習近平政権はどう見ているのか目立ったのはある種の自信。習近平「新春賀詞」から読み取れるもの昨年末の中国の習近平国家主席の新春賀詞(2025年版)は、随分落ち着いた内容だった。不可測性が指摘され、閣僚候補にも対中強硬派をずらりと並べた第二次トランプ政権の発足を前に、中国の賀詞は警戒心と対抗心をむき出しにした内容になるかと予想された。しかし、世界は肩透かしを食ったようだ...
現代の中国

日本の鉄鋼を潰して中国の世界トップを維持させるバイデン大統領のUSスチール買収禁止令

日本の鉄鋼を潰して中国の世界トップを維持させるバイデン大統領のUSスチール買収禁止令日本製鉄(写真:ロイター/アフロ) 1月3日、バイデン大統領は日本製鉄(日鉄)によるUSスチール買収を禁止すると発表した。これにより日米の鉄鋼業は衰退し、世界トップを走る中国の鉄鋼の地位をより確固たるものにするだろう。アメリカは「国家安全保障を脅かす」として、かつて「日の丸半導体」を沈没させただけでなく、今回もまた同じ理由で、今度は日本の鉄鋼をも沈没させていくことになる。それによって相対的に発展するのは中国だ。 こんなことでいいのか? アメリカのこの精神性は日米の衰退をもたらすだけではないのか? 1月6日夜、日鉄は米政府を提訴した。◆バイデンがUSスチール買収禁止令を出したのは「大統領のメンツ」のため 1月20日にはトランプ2.0がスタートするのだから、もう今さら大きな政策決定などしなければいいのに、バイデンは「最後の追い込み」とばかりに「日本製鉄によるUSスチール買収をブロックする」という声明を1月3日に発表した。大統領選中ならば、票集めのための人気取りとしてまだ理解できるが、もう民主党は敗退したのだ...
生命科学

なぜ化石に残らない特徴が化石からわかるのか?生物が海から陸上へと進出した過程と「羊膜類」の出現が「石炭紀」だとわかる理由!

なぜ化石に残らない特徴が化石からわかるのか?生物が海から陸上へと進出した過程と「羊膜類」の出現が「石炭紀」だとわかる理由!完全な陸上進出を成し遂げた羊膜類昔、私たちは魚だった。それから長い進化の道のりを経て、私たちは哺乳類になった。そのあいだには、さまざまな出来事が起きたけれど、そのなかで最大の出来事の一つが陸上への進出だろう。gettyimages現在の私たちは、完全に陸上で生活することができる。多くの両生類も陸上で生活しているけれど、卵や幼生のときはたいてい水中で暮らしている。でも、私たちには、そういう時期はない。私たちのなかには、大人になるまで海や湖を見たことがない人もいるかもしれない。それでも、生きていくうえでは、とくに不都合はないのである。ところで、私たちが陸上生活を送れるようになるためには、「羊膜卵」の進化が決定的な役割を果たしたと考えられている(羊膜卵については後述する)。羊膜卵を持つ動物を「羊膜類」といい、現生生物のなかでは爬虫類と鳥類と哺乳類が含まれる。化石記録によれば、羊膜類は石炭紀(約3億5900万~2億9900万年前)に現れたと考えられている。ところが、羊膜卵は...