2025-01-25

現代の中国

中国に甘いトランプ大統領 就任式から見える心情と揺れる弱点

中国に甘いトランプ大統領 就任式から見える心情と揺れる弱点就任式後に大量の大統領令に署名するドナルド・トランプ大統領(写真:ロイター/アフロ) 大統領選挙中、あれだけ強烈に「中国のすべての輸入品に一律60%の関税を課す」と息巻き、当選後は合成麻薬フェンタニルに関して10%の追加関税をかけると主張していたのに、大統領就任後は対中関税の即時実行はしないことになってしまった。 もっとも、就任演説直後では、合成麻薬フェンタニルに関しカナダとメキシコには25%の関税を2月1日から課すと明言しながら中国には言及しなかったのに、翌日の1月21日(日本時間22日)になると、この10%に関しては「検討する」と変わった。   親中のイーロン・マスクの影響が強すぎ、国務長官に指名されているマルコ・ルビオ上院議員など閣内反中強硬派からの反論があったからかもしれない。 本当は「習近平愛」を抱いていて、イーロン・マスクと共鳴するトランプ大統領の対中心情と、対国民へのアピールとして反中強硬派で固めた人事配置には矛盾がある。そのバランスをうまく取れるのだろうか? 習近平側としてはイーロン・マスクが要職に就いている限り...
生物学

ダーウィンの『種の起源』はいかに受け入れられたのか?19世紀の英国では「科学者」と「聖職者」とが対立していたという誤解!

ダーウィンの『種の起源』はいかに受け入れられたのか?19世紀の英国では「科学者」と「聖職者」とが対立していたという誤解!科学者と聖職者は対立してきた、は本当か?欧米でも日本でも、科学とキリスト教は対立してきた、というイメージが強い。そして、ダーウィンが生きていた19世紀のイギリスは、両者が対立していた典型的な時代とされることも多い。しかし、そういうイメージは本当に正しいのだろうか。たとえば、「地質学的な証拠はノアの洪水が起きたことを示している」とか、「すべての生物は神の創造物であって進化などしない」とかいった考えは、19世紀のイギリスではありふれたものだった。しかし、これらの主張を攻撃したのは科学者で、擁護したのがイングランド国教会の聖職者だった、というイメージは正しくない。実際には、これらの主張を攻撃したのも擁護したのも、イングランド国教会の聖職者だったのである。ダーウィンにも影響を与えたペイリーの『自然神学』ウィリアム・ペイリー(1743‐1805)は、イギリスのノーサンプトンシャーで生まれた。父親が校長をしていたグラマースクールで学んだ後、ケンブリッジ大学のクライスツカレッジに入...