ロシアの歴史

ロシアの歴史

JOG(1463) 領土拡張と皇帝独裁がロシアの伝統 ~ 北の脅威にどう対すべき?

JOG(1463) 領土拡張と皇帝独裁がロシアの伝統 ~ 北の脅威にどう対すべき?350年も領土拡張と皇帝独裁を続けてきた異様なる国に、日本はいかに対すべきか?■1.350年も続いたロシアの領土拡張花子: 先生、ロシアのウクライナ侵略のニュースを見ていて思ったんですけど、ロシアって昔から侵略的な国なんですか?伊勢: 良いところに気がついたね、花子ちゃん。ロシアは先の大戦でも、日本の降伏後に樺太、千島列島に侵攻し、北方領土を奪った。東欧諸国は鉄のカーテンに閉ざされて、軒並み属国にされた。こういうロシアの侵略性はお国柄なのか、という疑問は当然だろう。花子: やっぱりそうなんですね。でも、どうしてそんなに侵略的なんでしょうか?伊勢: ロシアは、伝統的に領土拡張を続けてきた。年表風に観てみると、その歴史がよく分かる。__________・1552 イヴァン4世がヴォルガ川流域のモンゴル系カザン・ハン国を征服、ウラル山脈以西を確保し、シベリア進出の基盤を築く。・1578-81 コサック首長イェルマークがウラル山脈を越えて、東側のシビル・ハン国を攻撃・征服、ロシアのシベリア支配が始まる。・17世紀...
ロシアの歴史

「ヨーロッパはあらゆる歴史的悪の根源だ」―ロシア外交防衛政策評議会名誉議長セルゲイ・カラガノフ

「ヨーロッパはあらゆる歴史的悪の根源だ」―ロシア外交防衛政策評議会名誉議長セルゲイ・カラガノフセルゲイ・カラガノフ『サンチェス・エフェクト』リック・サンチェス:もう一つお話ししましょう。これです。これは今日、番組のプロデューサーの一人が私の注意を引いてくれたものです。これを見て、「一体何だ?」と思いました。まさに衝撃的なニュースです。カナダ軍は最近、アメリカ軍によるカナダ侵攻を想定したシミュレーションを行いました。アメリカ軍によるカナダ侵攻の可能性に備えているということです。カナダの新聞「グローブ・アンド・メール」が火曜日に、政府高官2人の発言を引用して報じました。まさに今、目の前に現れている光景です。カナダ軍が米国からの潜在的な軍事的脅威や攻撃を具体的に想定したシナリオを策定したのは、1世紀以上ぶりのことです。さて、休憩後、ここスタジオで、こうした事例とその背景、視点、歴史について詳しい方をお迎えします。他でもないセルゲイ・カラガノフです。彼は経済顧問であり、ウラジーミル・プーチン大統領だけでなく、ボリス・エリツィン大統領にも助言してきました。彼はロシアの現状を理解しています。そして...
ロシアの歴史

ナチスと戦わなかったEU諸国とナチスと戦ったロシア、それぞれの戦勝記念日

ナチスと戦わなかったEU諸国とナチスと戦ったロシア、それぞれの戦勝記念日 第2次世界大戦は連合国の勝利で終わった。ヨーロッパ戦線で連合国と戦っていたのはドイツであり、戦勝記念日はドイツが降伏した日ということになるのだが、ヨーロッパは5月8日、ロシアは5月9日に祝っている。 ヨーロッパでの戦争は1939年9月1日にドイツ軍がポーランドへ軍事侵攻した時に始まったとされている。チェコスロバキアをドイツ軍が侵攻した際には黙認していたイギリスやフランスなどは9月3日に宣戦布告するのだが、それから半年間、本格的な戦闘はなかった。いわゆる「奇妙な戦争」の期間だ。 イギリスやフランスだけでなくドイツも戦争の準備ができていなかったのだが、それだけでなく、ドイツはイギリスやフランスに対して和平を呼びかけ、拒否されている。ドイツは1940年7月に停戦を呼びかけた際、イギリスの権益を傷つける意思がないことを伝えるが、米英両国は応じなかった。(Patrick J. Buchanan, “Churchill, Hitler and ‘The Unnecessary War’,” Crown, 2008) ソ連軍は...
ロシアの歴史

ロシアとの戦争に執着する大英金融帝国

ロシアとの戦争に執着する大英金融帝国 ウクライナを舞台にした戦闘でロシアが勝利したことは明白である。ロシアにはNATO/ウクライナと話し合う意味がないものの、ウクライナや西側諸国は停戦を実現して態勢を立て直す時間が欲しいはずだ。自分たちの好戦的な政策が破綻したことを人びとに気付かれたくないということもあるだろう。 アメリカをはじめとするNATO諸国は2014年から8年かけて反クーデター派の人びとが生活するドンバスの周辺に要塞線を築き、本格的な攻撃の準備が整った2022年にロシア軍が一歩早く攻撃を開始、そこから戦況はロシアが優勢なまま現在に至っている。要塞線はマリウポリ、ソレダル、マリインカ、アウディーウカの地下要塞が軸になっていたが、2024年2月までに全て陥落。この時点でNATO/ウクライナの敗北は決定的だった。 ネオ・ナチを使ったクーデターでNATO諸国は2014年2月22日、ビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒すことに成功するが、軍や治安機関の中にはネオ・ナチ体制に反発する人も少なくなかったようで、約7割が離脱し、一部は半クーデター軍に合流したと言われている。そのためクーデター軍は反ク...