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現代の日本

衆議院解散で10月27日投開票 石破自民惨敗と決めつけない方がよい 

衆議院解散で10月27日投開票 石破自民惨敗と決めつけない方がよい 10月9日、党首討論実施後に衆議院が解散される。 日本国憲法第7条に基づく衆議院解散については疑義が持たれている。 〔天皇の国事行為〕第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。(中略)三 衆議院を解散すること。(後略) 衆議院解散の根拠はもう一つある。 〔不信任決議と解散又は総辞職〕第六十九条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。 衆議院で内閣不信任案が可決された場合、内閣は衆議院を解散することができる。 他方、第7条は天皇の国事行為を定めた条文で、歴代内閣はこの条文を用いて衆議院解散を実行してきた。 衆議院の任期は4年だが、内閣が内閣の都合で勝手に衆議院を解散できるのかどうか。 疑義が示されてきた。 とはいえ、歴代内閣が7条の条文を用いて衆議院解散を実行してきたことは事実であり、現時点でこの問題を蒸し返しても意味はない。 今後、国会で議論を整理すべきである。 衆院総選挙は10月...
現代の日本

袴田さん再審で検察が控訴断念「判決は到底承服できない。しかしながら…」 畝本直美検事総長が談話【全文】

袴田さん再審で検察が控訴断念「判決は到底承服できない。しかしながら…」 畝本直美検事総長が談話【全文】  静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審で、無罪とした静岡地裁判決について、畝本直美検事総長は8日、「控訴しない」との談話を発表した。  談話の全文は次の通り。   ◇ 検事総長談話 令和6年10月8日 ○結論  検察は、袴田巖さんを被告人とする令和6年9月26日付け静岡地方裁判所の判決に対し、控訴しないこととしました。 ○令和5年の東京高裁決定を踏まえた対応  本件について再審開始を決定した令和5年3月の東京高裁決定には、重大な事実誤認があると考えましたが、憲法違反等刑事訴訟法が定める上告理由が見当たらない以上、特別抗告を行うことは相当ではないと判断しました。他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり、にもかかわらず4名もの尊い命が犠牲となった重大事犯につき、立証活動を行わないことは、検察の責務を放棄することになりかねないとの判断の下、静岡地裁における再審公判では、有罪立証を行うこととしました。そして、袴田さんが相当な長期間にわたり...
現代の日本

「石破内閣だから株価暴落」は誤り

「石破内閣だから株価暴落」は誤り 9月27日の自民党総裁選で石破茂氏が選出された。 1回目投票で第1位になったのは高市早苗氏。 金融市場では円安が進行し、連動して株価が上昇した。 東京証券取引所での取引終了後に決選投票結果が明らかになった。 石破茂氏が逆転で勝利し、高市早苗氏は敗北した。 この選挙結果を受けて為替市場で円高が進行し、株価が急落した。 このことについて「石破ショック」の表現で石破内閣を攻撃する批評が流布された。 石破内閣誕生で日本株価暴落が続くとの予測を示す批評まで発生した。 本ブログ、メルマガでは9月27日の決選投票直後に記事を掲載。 「総裁選裏側の自民長老優勝劣敗」 メルマガ記事「石破内閣経済政策と金融市場反応」 さらに、9月29日に 「円高株安政争の具にする負け犬」 メルマガ記事「石破新内閣経済政策の課題」 を掲載した。 批判している中心は高市早苗氏支援者である。 本ブログ、メルマガでは、自民党総裁選立候補者の経済政策に関する主張を解析して解説してきた。 9名の候補者のなかで 財政拡張・金融緩和 を主張したのは高市早苗氏だけだった。 現時点で財政政策運営を緩和方向に...
日本の文化

24節気の健康と食養:寒露から霜降まで

24節気の健康と食養:寒露から霜降まで  24節気を約5日ずつ3区分した「七十二候」というものがあり、気象の動きや動植物の変化を知らせています。「略本暦」に掲載された七十二候で、本節気は次のとおり。 寒露 初候 鴻雁来(こうがん きたる)雁が飛来し始める    次候 菊花開(きくの はな ひらく)菊の花が咲く    末候 蟋蟀在戸(きりぎりす とに あり)蟋蟀が戸の辺りで鳴く  秋分の次にやってくる24節気が寒露で、毎年10月8日頃(2024年は10月8日)になります。朝は冷気により寒々とした露がたくさん結ぶようになり、秋もいよいよ本番となります。1年で一番過ごしやすい時期ではないでしょうか。 でも、日中に汗をかいて日が落ちるとスコッと肌寒く感じて風邪を引いいてしまう、ということになりやすいですから、十分に用心なさってください。  さて、前回(秋分)で申しましたが、朝晩の涼しさを感ずると同時に、体のけだるさを感ずるようになることがあります。これが本来の「夏バテ」ですが、最近は「秋バテ」と呼ばれることが多くなりました。その対処の仕方は「夏バテ? 秋バテ?(三宅薬品・生涯現役新聞N0.33...
日本の文化

寒露とは?2024年はいつからいつまで?この時期の旬の食べ物について – 二十四節気

寒露とは?2024年はいつからいつまで?この時期の旬の食べ物について - 二十四節気 二十四節気の一つ「寒露」は漢字で見ると、寒そうで朝晩が朝露がでるほど冷たいというイメージができます。 そのイメージは正解です。 寒露とはどういう意味なのか?2024年はいつからいつまでを指すのか?寒露の時期の食べ物、七十二候についてご紹介します。 寒露とは? 二十四節気の一つ「寒露」とは、秋が深まり紅葉も色が濃くなり、朝露が冷たい頃を言います。読み方は「かんろ」。 丁度、北国のナナカマドが真っ赤な実をつける頃です。 朝晩の露の冷たさに身が引き締まりますね。雁などの渡り鳥が北から渡ってくるのもこの時期です。 その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」と言います。 寒露2024年はいつからいつまで? 2024年寒露はいつから?2024年10月8日(火)から2024年寒露はいつまで?2024年10月22日(火)まで(霜降の前日まで)寒露の太陽黄経195度 毎年10月8日頃から寒露と言います(10/8~10/22頃)。2024年は10月8日(火)。 この日から霜降(10月24日)の前日までを寒露と言...
現代の日本

石破のアジア版NATO構想は米英への従属度を強め、中露との戦争に近づくだけ

石破のアジア版NATO構想は米英への従属度を強め、中露との戦争に近づくだけ  10月1日から総理大臣を務めている石破茂はアジア版NATOの創設やアメリカの核兵器の共同運用などを掲げた。日本はアメリカ、オーストラリア、インドとクワド(日米豪印戦略対話)を構成、9月21日にはこの4カ国はアメリカのデラウェアで首脳会談を開いたが、​インドは石破のアジア版NATO構想には賛同しないと語っている​。  NATO(北大西洋条約機構)の事務総長だったイェンス・ストルテンベルグは2020年6月、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本をメンバーにするプロジェクト「NATO2030」を開始すると宣言しているので石破の発言が突飛だとは言えないのだが、ユーラシア大陸の東部でもアメリカを中心とする世界秩序から離れ始める国が増えていることを考えると石破発言は不適切だったと言える。  クワドに参加しているインドもアメリカと距離を置き始めていることもあり、アメリカは2021年9月、イギリスやオーストラリアとAUKUSなる軍事同盟を創設したと発表、アメリカとイギリスはオーストラリアに原子力潜水艦の艦隊を建造させる...
現代の中国

中国は石破首相をどう見ているか?

「石破は親中」と書いているネット民に対して、一方では「何を単純なことを言っているんだ」という他のネット民の反論も数多く見受けられる。  理由の一つとして、石破氏ら日本の国会議員団が8月に台湾を訪問し、石破氏が8月13日に頼清徳総統と会談したことを挙げている。これに関してはネット民だけでなく、中国大陸の外交部など、中国政府は、「台湾独立派を激励するもの」として激しく抗議を表明している。  その意見に賛同するネット民は、「総裁選のための人気取りに決まってるじゃないか」というのが多く、「日本では台湾を支援していない政治家は生きていけないんじゃないか?」という類のもある。  中国政府は言うまでもなく「アジア版NATO」には絶対に反対で激しい抗議を示している。そもそもASEAN諸国などが、こういった形で白黒つけて米中のどちら側に立つかを示すことを最も嫌がっているのに、それをやろうというのだから、日本人から見ても非現実的だ。  結果、中国全体としては石破政権がこのまま進むことに対して喜んではいない。  しかし高市氏なら総理になったとたんに靖国神社に参拝するだろうから、それよりは「まだマシか」という...
現代の日本

強欲資本に支配される日本政府

強欲資本に支配される日本政府 10月1日、午後3時、東京高裁において種子法廃止違憲確認訴訟の控訴審第4回期日が開かれた。 10月1日、午後3時、東京高裁において種子法廃止違憲確認訴訟の控訴審第4回期日が開かれた。 今回が東京高裁での最終弁論期日となり結審した。判決は2024年2月20日午後3時より、第4回期日と同じ101号法廷で言い渡される。 10月1日の最終弁論では、控訴人菊地富夫さん、代理人山田正彦弁護士、代理人田井勝弁護士が意見陳述した。 TPP交渉差し止め・違憲確認訴訟から連なる一連の法定活動が最終局面を迎える。 憲法第76条は裁判官が良心に基づき独立して職権を行うことを定めているが、この規定に従う裁判官はほとんど存在しない。 裁判官の人事権を内閣が握っている。 そのため、圧倒的多数の裁判官が政治権力の顔色を窺い職権を行っている。 裁判所は「法の番人」でなく「政治権力の番人」に堕している。 そのなかで、例外的に「良心に基づき独立して職権を行う」裁判官が存在する。 良質な裁判官による審理に遭遇するのは宝くじで高額当選するよりも確率は低いかもしれない。 今回の裁判が「当たりの裁判官...
現代の日本

激しい石破新首相攻撃への違和感

メディアから激しく叩かれたら、叩かれる者が「真実を追求する者」であると認識するのが基本的には正しい。 「本物」は叩かれる。叩かれることは「本物の証明」と言える。 石破氏がここまで激しく攻撃を受ける現実は、何らかの意味で石破氏が正しい方向を指向していることの表れであると見る視点が必要と感じられる。 私は石破氏の政策路線を支持しないが、高市氏が首相になることと比較すれば、自民党ははるかに賢明な選択をしたと評価する。 激しい石破新首相攻撃への違和感 自民と立民が新しい党首を選出。 石破首相は10月27日に衆院総選挙を実施する方針を決めた。 いわゆる7条解散。 天皇の国事行為に関する規定を「悪用」する衆院解散。 衆院の任期は4年で、本来は任期満了が基本。 日本国憲法は内閣不信任案が可決された場合に衆議院が解散されることがあることを規定している(69条)。 内閣が内閣の都合で勝手に衆院を解散して総選挙を行うのはおかしい。 これが正論。 しかし、現実には内閣が内閣の都合で勝手に衆院解散・総選挙を実施してきた。 憲法違反の司法判断も示されていない。 したがって、内閣が内閣の都合で解散・総選挙を強行す...
現代の日本

中国敵視を使って対米自立

中国敵視を使って対米自立 日本の石破茂新首相は、中国包囲網の色彩を持つアジア版NATOの創設を提唱したり、8月に台湾を訪問するなど、中共の敵として名乗りを挙げている。独自の中国敵視でなく、中国敵視を強める米国のお先棒担ぎをしたがっている感じだ。 日米同盟をアジア版NATOに転換すると、本家NATOほどの縛りがないとしても、日本は自国周辺の防衛だけでなく、西太平洋からインド洋にかけての広域な中国包囲網に軍事関与・戦争準備せねばならない。米国から褒められること以外に、アジアの他国の領域に出ていって中国と敵対することに意味があるのか、という話になる。米国は最近、中国との敵対を強める目的で、台湾への軍事関与を強めている。今回、石破が総裁選に出る前に訪台したことは、首相になれたら日本として台湾への関与を強め、米国の中国敵視の尖兵になりますよという表明になっている。石破は、日本を中国の敵に仕立てることで対米従属・米傀儡色を強めたいように見える。 しかし米国では、石破が対米従属を強めるのでなく、逆方向の、対米自立を強めたがっている(だから米国は警戒すべきだ)という見方が出ている。米覇権派ジョージ・ソ...
現代の日本

石破新政権のこと。アメリカ大統領選のこと

副島隆彦さんの記事紹介です。 石破新政権のこと。アメリカ大統領選のこと。そして私の福岡での講演会がある。 副島隆彦です。今日は、2024年10月1日(火)です。 初めに。29日に行われた、私の「第28回 予言者金融セミナー」は、大盛況で終わりました。収録録画のオンライン配信での全国への一斉送信も昨日、係りの者がやりました。 私、副島隆彦が、どれぐらい本気で、5時間ずっと大声で話し続けたかを、今からでも見たい人は申し込伝下さい。どうやって申し込むのか、私は知らない。 係りから 加筆します。(申し込み方法)副島隆彦の”予言者”金融セミナー 第28回(動画配信期間は、10月6日23:59:59)オンライン受講(講演収録DVD付き) ************金融セミナー主催者から。オンライン受講者の皆さまへは、9月30日(月)12:27までに、配信メールの送信をすべて完了しております。メールが届いていない場合は、迷惑メールBOXなどをご確認のうえ、お問い合わせください。************ 副島隆彦です。 1. 石破茂が、27日に自民党総裁に選ばれて、今日、国会で野党も入れて首班指名(しゅ...
現代の日本

【祝】12年間も遅れた石破茂日本国首相誕生

石破首相の評価は、マスコミでもネットでも、大きく違っています。国益派なのか、グローバリストなのか、媚中派なのか・・・違った意見が飛び交っていて事実がなんなのか、良くわかりません。 ネットでは、否定的な意見が多いので、肯定的な意見、見方を紹介します。 【祝】12年間も遅れた石破茂日本国首相誕生 自民党総裁選決選投票で地方票は矢張り石破茂が1位(もちろん議員票でも石破茂189票で1位、麻生太郎が支援した高市早苗の議員票は173票) 石破トランプvs.カマラ高市早苗東京大阪名古屋など3大都市圏や福岡仙台など少しは余裕がある地域は高市早苗、逆の人口減少地域は最後の希望として石破茂を自民党総裁に選ぶ日本国の二極化が著しい。カルフォルニアやニューヨークなど東西両端が移民推奨の民主党カマラ・ハリス。逆のアメリカンファースト「MAGA」(Make America Great Again、アメリカを再び偉大に)のアメリカ南部や中西部など中央部分の共和党ドナルド・トランプに似ているのが愉快(★注、2011年3月猛烈な放射性プルームが襲来した首都圏の茨木群馬栃木、もちろん福島県が石破茂) 海上自衛隊の護衛艦...
日本の文化

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など 神無月という言葉を耳にしたことがあるとは思いますが、その意味まで知っている方は少ないのではないでしょうか? 神無月ともうひとつ神在月もあります。「無」と「有」で正反対ですね。 神無月と神在月とは?何月のことなのか?、出雲大社と関係があります。その由来や現在行われている行事についてもご紹介します。 神無月とは?何月のこと?全国の神様が出雲大社に集合する月 神無月は10月のことを言います。 その意味は、10月に全国の神々が出雲大社に集合してしまうため、出雲大社以外の各神社では、神様がいなくなってしまいます。 そういう意味から「神無月」と言われるようになりました。これが一般的に伝承されている由来のひとつです。 なぜ神様が出雲神社に集まるのか?神在月の由来 なぜ出雲大社に神様が全員集まるのかというと、出雲大社の祭神であるオオクニヌシノミコト(大国主命)が、自分の子供たちを全国に置き、各地を護らせているからです。 それが年に1回、その子供たちと他の神々も呼び寄せて、来年の重要事項を話し合う時期が設けられました。それが10月なの...
現代の日本

袴田事件が示す三つの重大問題

第一は、この冤罪事件が「氷山の一角」であること。第二は、「血痕の赤みの変化」という証拠が存在したために冤罪が解かれることになったこと。 逆に言えば、こうした物証がなければ冤罪は晴らされなかったことになる。第三は、冤罪は晴らされたが真犯人が捕らえられていないこと。 真犯人は野放しにされ、無罪放免にされている。この点を見落とせない。 これが日本の刑事司法の現実であることを認識しなければならない。 2014年3月27日に、静岡地裁刑事第1部(村山浩昭裁判長)が再審開始と、袴田氏の死刑及び拘置の執行停止を決定。 「袴田氏は捜査機関によってねつ造された疑いのある重要な証拠によって有罪とされ、極めて長期間、死刑の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」、 「無罪の蓋然性が認められるのに、このような過酷な状況に置かれてきたことは、これ以上の身柄拘束を正当化できなくさせる事情である」 「(袴田氏の)拘置をこれ以上継続することは、耐え難いほど正義に反する状況にあると言わざるを得ない」 2024年9月26日、静岡地裁(國井恒志裁判長)は袴田氏に無罪判決を言い渡した。一度死刑が確定した被告が無罪判決を受けるのは免田...
現代の日本

円高株安政争の具にする負け犬

円高株安政争の具にする負け犬 すでに9月27日付ブログ記事「総裁選裏側の自民長老優勝劣敗」 メルマガ記事「石破内閣経済政策と金融市場反応」 に記述したが、自民党総裁選をめぐり金融市場が変動している。 27日の午後3時までは、高市早苗氏優勢の総裁選動向を背景に円安・日本株高が進行した。 しかし、決選投票で石破茂氏が逆転勝利したことを背景に円高が進行し、連動して日本株価が反落した。 高市氏を支援した勢力が怨嗟の声を上げ、株価下落を石破氏攻撃の材料に使う情報が流布されている。 まったく木を見て森を見ない論議。 高市早苗氏は自民党総務会長の役職を打診されたが固辞したと伝えられている。 幹事長以外は受けないとの意向を周囲の者が伝えているとの報道もある。 大人げない対応。 「敗軍の将、兵を語らず」 敗北は敗北であり、敗北を謙虚に受け止める姿勢が重要。 自民党再建に取り組む意思があるなら、どのような役職でも真摯に取り組むのがあるべき姿だ。 それでこそ未来が開ける。 総裁選敗北でふてくされるようでは未来が開けない。 総裁選で高市氏を推した勢力が選挙結果発表後の日本株価下落を懸命にアピールしている。 し...
中国の歴史

日中戦争に引きずり込まれた日本

日中戦争は、スターリンがシナリオ書き、毛沢東が実現させたものであった。この点を踏まえないと、日本軍は無謀なシナ侵略を目指して、泥沼にはまった、という東書版の歴史解釈になってしまう。  育鵬社版の記述では、「何者かの銃撃を受け」「日本軍将校殺害をきっかけに」と、第三者の策謀を示唆する記述が散見されるが、近い将来、この点を正面から書けるようになった時、日本はなぜ共産党の策謀にはまったのか、という真の反省ができるようになる。 No.1031 歴史教科書読み比べ(43) 日中戦争に引きずり込まれた日本  日本はどのように、日中戦争に引きずりこまれていったのか? ■1.スターリンの天才  東京書籍(東書)版は「日中戦争の開始と長期化」の項の冒頭で、次のように書く。 __________ 満州を支配下に置いた日本は さらに中国北部に侵入しました。中国では,国民政府(国民党)と共産党との内戦が行われていましたが,抗日運動が盛り上がる中,毛沢東が率いる共産党は,蒋介石を指導者とする国民党に協力を呼びかけ,1936(昭和11)年に内戦を停止しました。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  育鵬社版で、これに対応する記述...
現代の世界各国

米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる

1992年2月にアメリカの好戦派が世界征服プロジェクトをスタートされた当時、彼らは簡単に目的を達成できると考えていたのだろう。その思い込みはその後も消えず、​外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文​では、ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカ軍の先制第1撃で破壊できるようになる日は近い、つまり核戦争で中露に勝てるとしている。ソ連の消滅でアメリカは核兵器の分野で優位に立ち、近いうちにロシアや中国の長距離核兵器を先制攻撃で破壊できるようになるだろうと主張しているのだ。  リーバーとプレスはロシアの衰退や中国の後進性を信じ、アメリカが技術面で優位にあるという前提で議論している。その後、そうした前提が間違っていることを現実が繰り返し示しているのだが、修正できていない。今でも「神風が吹く」と信じている、あるいは信じたがっている人がいるようだ。彼らは人類、いや生態系を死滅させかねない。 米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる  ​海上自衛隊の護衛艦(駆逐艦)「さざなみ」が台湾海峡を通過した​。ア...
現代の日本

征服という意のノーサイド

選挙を通じて創設された内閣であっても憲法の前には従順でなければならない。これが立憲主義の考え方。権力の暴走を防ぐために憲法が存在する。 大きな策謀が動いている。策謀とは何か。策謀は日本の政治体制を対米隷属の二大勢力体制に移行させること。現在の自公に類似した第二自公を創設して、自公と第二自公の二大勢力体制を構築する。 これがCIAの目標である。 米国の共和、民主二大政党制に類似した体制を日本に構築する。これに成功すれば米国植民地日本を永久に保持できる。 これがCIAのミッションである。 その一環として野田佳彦氏が起用されている。 征服という意のノーサイド 立憲民主党が新しい党首を選出したが期待感はまったく広がっていない。 野田佳彦氏は9月23日に新党首に選出された直後のあいさつで「ノーサイド」を宣言したが、「ノーサイド」の意味を理解していないように見える。 野田氏の理解では「ノーサイド」は「征服」。 自分が勝利したのだから自分が立憲民主党を征服した。 自分の一存ですべてを決められると勘違いしているようだ。 安倍元首相は選挙で選ばれた政権は憲法も変えられるとの考えを示して憲法改正手続きを踏...
日本の歴史

『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己

敗戦後の様子をあらわす証言もある。  「(編集者の無節操として)戦争の末期には軍の報道部に入りびたり、帰還兵の作家に書かせては巨利を博し、戦い終わると同時に帰還作家を戦犯扱いにして上田広や火野葦平には寄りつかず、小島政二郎の色情文学や暴露小説のたぐいで再び巨利をうかがう」  「高圧的な戦争美術論を終始展開していた評論家までが、“問題は必要以上に軍と協力し戦争を鼓吹した陸軍美術協会の幹部にある”と提唱する。占領軍の戦争犯罪者追及のお先棒を担いで、新たな“新生日本”のデモクラシーの鬼たちが跋扈(ばっこ)して狂った季節を現出させている」  時流に乗り権力のチンドン屋となって、みずからを欺き他も欺く流れは、戦時中だけでなく、敗戦後から現在まで続いている。著者が提起している問題は、現在を生きる文化人・知識人、あらゆる表現者にとって他人事ではない。今の世界を見る目は曇っていないか、真実を追求する姿勢は確かなものかを問うものだ。 『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己  1950年に刊行された石川達三の小説『風にそよぐ葦』は、戦時中の軍部による言論弾圧に抗したインテリ群像を描い...
日本の文化

【寄稿】算数・数学の理解力・論述力・応用力 桜美林大学名誉教授・芳沢光雄

現在の日本では、諸外国や昔の日本と比べてその認識が著しく欠如している。実際、全国学力テストや国際的学力調査の度に「日本の子ども達は計算は得意であるが、論述や応用が苦手である」という指摘がある。また、「算数・数学は計算だから、それほど面白いとは思えない」という「数学嫌い」が断トツに多い日本の教育の問題点を生んでいる。  「理解」についての要点は、ずばり「心」だと述べたい。多くの人達は、「算数・数学は所詮計算で、誰がやっても答えは同じだから、算数・数学は心とは無関係」と思うようである。しかし算数・数学に関しては、理解力の強い人も理解力の弱い人もいる。これに関しては、よく「どちらに合わせる説明をすればよいのか」と言う人がいるが、この質問はよくない。「可能な限り、それぞれに合わせた説明を別々にすることが大切」と言いたい。 【寄稿】算数・数学の理解力・論述力・応用力 桜美林大学名誉教授・芳沢光雄  本紙8月28日号の寄稿文「教育は国家百年の大計~数字・数学を用いた考え方を大切にしよう」に関して、体験も交えたより掘り下げた原稿を期待する声があることを知り、本稿を書かせていただくことになった。なお、...