
【古代史ミステリー】なぜ、『古事記』と『日本書紀』は内容が異なるのか?
『古事記』と『日本書紀』は日本の歴史を学び、考える上で欠かせない書物です。古代より昭和の太平洋戦争敗戦まで、日本の歴史は、この二つの歴史書を元にされていました。戦後、神話であり、フィクションであるとして軽視されてきましたが、史実に基づく記述もかなり多いと思います。 その内容はもとより、まず「何故、同時期に二つの歴史書が編纂されたのか? 編纂する必要があったのか?」を考える必要があります。『古事記』と『日本書紀』は現存する最古の歴史書である。ともに、天武天皇の時代に編纂が始められ、8世紀の初め、すなわち、奈良時代の初期に成立している。 歴史書の編纂は国家的な大事業であり、大変な負担であったと思われる。それにもかかわらず、2種類の歴史書の編纂がほぼ同時並行で進められているのは、それなりの理由があったと考えざるを得ない。★以下の記事から考察すると・古事記は、日本国内に対して、天皇の正当性を訴え、国家統合を図るために編纂された。・日本書紀は、外国(中国や朝鮮)に対して、日本の歴史を知らしめるために編纂された。・・・と言う仮説が成立します。この二つの歴史書、古事記、日本書紀については、さらに追求...