2024-05-25

現代のロシア

世界の準備通貨としての米ドルの統治は急速に終わりを迎えつつある ― イラン大統領の死が関係しているのか?

もしこれらの英国の報道が正確であるならば、なぜ二人があれほど喜んでいたのか不思議ではない。なぜなら、非西洋諸国が急速に米ドルを放棄しつつある中、世界の準備通貨としての米ドルの優位性は失われつつあるように思われるからだ。これは、米国にとって破滅を意味し、世界最強の国家としての米国帝国の最終的な終焉を意味する。 そして、私がこの記事を書き始めた後の週末に起きたイラン大統領の不審な死のニュースも加えてみると、私たちはこれから何が起こるのかをより明確に未来を見ることができるかもしれない。 世界の準備通貨としての米ドルの統治は急速に終わりを迎えつつある ― イラン大統領の死が関係しているのか? ブライアン・シルハヴィヘルスインパクトニュース編集者 先週、西側メディアではほとんど報道されなかったが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は中国の習近平国家主席と会談するため2日間の中国訪問を行った。 欧米のメディア報道の多くは、2人が公の場で抱き合ったという事実に夢中になっているようで、これは前例のないことだったと言われており、何が2人をそんなに幸せにさせたのかという企業メディアの陰謀説に関する記事が...
現代の日本

「日本が経済規模でドイツに抜かれた」は本当?「日本ダメ」論が好都合な人たちの事情

つまり、3年分の実質GDP成長率で見るなら日本のほうがドイツより倍近く上となります。 2023年4月の「世界経済見通し」が公表されました(図表1-2)。その際、先進国全体の実質GDP成長率については22年の2.7%から23年は1.3%へと半減との予想がなされていました。そして先進各国の内訳を見ると、22年に比べて23年は軒並み実質GDP成長率が低下しており、くだんのドイツに至っては22年から23年は1.8%から-0.1%へと低下していました。 そんな中、実は唯一成長率が拡大していたのが日本だったんです。22年の1.1%から23年は1.3%とわずか0.2%ではあるのですが、他の先進各国と比べれば順調な経済回復を示す内容となります。 日本はコロナ以降の経済回復も順調、ウクライナやガザからも遠く、地政学的なリスクについても当面の間は安心していられる、ということになると、日本株は海外投資家にとっても妙味が湧いてきます。海外へ投資する金融商品を扱っている人たちにとって「日本ダメ」論は都合がよいでしょうし、日本人の一般投資家が気づく前に日本株を安く仕込んでしまおう、という投機家や投資家が国内外を問...