2024-05-11

日本の文化

日本語が生み出す思いやり社会

逆に、長期安定雇用のもとで、日本語社会の思いやりに満ちた人間関係を作り、その中で人を伸ばし、チームワークを発揮していく、という方向もある。外国人社員にも日本語を学ばせ、その関係の中に組み込んでいく、という事もできる。このような「人作り」と「人の和」こそ我が国の強味であった。 明治以来、二度のグローバル化の波に際して、二度とも「日本語放棄論」が現れたが、そんな声は黙殺して、我が国は日本語が生み出す「人作り」と「人の和」によって乗り越えてきた。今が3度目の勝負である。No.670 日本語が生み出す思いやり社会日本語では子供が親に向かって「あなた」とは言わないのはなぜか。■1.グローバル化と「日本語放棄論」 オンラインショッピングで有名な「楽天」が、社内の公用語を英語にすると発表して、話題を呼んでいる。「世界27カ国・地域への進出」「海外取扱高比率70%」といった大胆な国際戦略の一環だが、まず役員会議の英語化から始め、段階的に英語化を進めて、2012(平成14)年度までに楽天グループの公用語を英語にするという。 グローバル化の波が押し寄せると、必ず「日本語でやっていてはダメだ」という議論が出...