
変化する世界秩序の中でのプーチン大統領の中国訪問の意義
ロシアと中国の結びつきと協力の高まりは、世界における米国の覇権の衰退を加速させる上で決定的な役割を果たす。現在、第三世界の国々のほとんどは、ルールに基づいた公正な世界秩序を確立する有望な可能性を秘めているロシアと中国に目を向けている。ロシアで開催される予定のBRICS首脳会議は、両国の二国間関係をさらに強化し、世界に対する影響力を高めるとみられている。変化する世界秩序の中でのプーチン大統領の中国訪問の意義プーチン大統領は5月17日、2日間の中国訪問を終えた。これは、同大統領が5度目のロシア大統領に選出されてから初の海外訪問となった。再選直後のプーチン大統領の中国訪問の決断は、世界で展開するさまざまな地政学的、地政戦略的な現実を決定づけた。現在、ロシアと中国は、米国主導の現代の西側世界秩序にとって最大の脅威となっている。両国の同盟関係を強化することは、西側諸国にとって最悪の悪夢である。ロシアと中国は、移り変わる世界パラダイムにおいて、互いに極めて重要な意味を持っている。両国の指導者は、相手側の重要性を認識していることを行動で示してきた。ロシアは、中国の習近平国家主席が昨年再選後に訪問した...