2024-10

現代の日本

多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体

多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体この国にはとにかく人が足りない!個人と企業はどう生きるか?人口減少経済は一体どこへ向かうのか?なぜ給料は上がり始めたのか、経済低迷の意外な主因、人件費高騰がインフレを引き起こす、人手不足の最先端をゆく地方の実態、医療・介護が最大の産業になる日、労働参加率は主要国で最高水準に、「失われた30年」からの大転換……注目の新刊『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』では、豊富なデータと取材から激変する日本経済の「大変化」と「未来」を読み解く――。(*本記事は坂本貴志『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』から抜粋・再編集したものです)日本経済はどのように変わったか日本経済の低いパフォーマンスをもって、失われた数十年と揶揄されるようになり久しく時が経つ。実際にバブル崩壊以降、日本の経済成長率は長期的に減速しており、物価も長く下落を続けるなど、これまで日本経済は多くの苦境を経験してきた。しかし、ここにきて経済の風向きは変わってきている。物価は上昇基調に転じ、日経平均株価も一時バブル期以来の高...
科学論

誰が予想した? AIとグーグルが席巻した2024年のノーベル賞

誰が予想した? AIとグーグルが席巻した2024年のノーベル賞2024年のノーベル化学賞発表の様子。(写真:新華社/アフロ)(小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) ノーベル賞は秋の季語です。10月7日の生理学・医学賞を皮切りに、今年もノーベル賞が発表されました。 ノーベル物理学賞は機械学習の基礎原理の発見・発明に、化学賞はタンパク質の設計と、機械学習を利用したタンパク質の構造予測に授与されました。 この受賞に、研究業界の人々は衝撃を受けました。 機械学習というのは世間でおおざっぱに「AI」と呼ばれる技術の基礎で、つまりAIの基礎と応用がノーベル物理学賞と化学賞を獲ってしまったのです。しかも受賞者5人中3人がグーグルの関係者です。20世紀には誰も予想しなかった新展開です。 また、ノーベル賞は頑迷なほどの実験重視で知られています。いかに画期的で優れた理論研究であっても、実験によって実証されなければ、ノーベル賞が授与されることはまずありません。例えばブラックホールの「ホーキング放射」を理論的に導いたスティーブン・ホーキング教授は、ついにノーベル賞を受賞しませんでした。 それなのに今年のノ...
科学論

本来なら日本の甘利俊一・福島邦彦両氏が受賞すべき今年のノーベル物理学賞

本来なら日本の甘利俊一・福島邦彦両氏が受賞すべき今年のノーベル物理学賞2024年ノーベル物理学賞の受賞が決まったホップフィールド博士とヒントン博士(10月8日、写真:ロイター/アフロ) 10月8日、2024年のノーベル物理学賞が発表されました。 しかし、このノーベル物理学賞は、記銘に値する汚点というべき、恥ずかしい低見識な授賞でした。 今年5月に東京都美術館講堂で私たちが開催した「AIと教育」シンポジウムに登壇された、甘利俊一先生と福島邦彦先生のお二人によるはるかに先立つ本質的な貢献が、きれいさっぱり拭い去られているからです。 また、この受賞に対して異を唱えたり、ノーベル財団に対して抗議したりする動きが日本にないことは、さらに救いようがありません。 皆さんよろしいでしょうか。 ニューラルネットワークというのは、いまやインテルが寡占するチップ、マイクロプロセッサーがそうであったように、かつて「日本のお家芸」だったのです。「ほとんどの先駆的業績は福岡や大阪で生まれたものである」という厳然たる事実に、改めて目覚める必要があります。 いかに今年のノーベル賞が噴飯ものであるか、NHKの報道で見て...
現代の日本

対中包囲網・石破案「アジア版NATO」をASEAN諸国がどう見たかを中国が分析

対中包囲網・石破案「アジア版NATO」をASEAN諸国がどう見たかを中国が分析就任会見の時の石破首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹版「環球時報」や青年版「中国青年報」が一斉に「アジア版NATO」に対するASEAN諸国の反応を報道した。石破・李強会談を経て、自信を強めたという勢いが読み取れる。二紙の考察と中国ネット民の雑感を紹介する。◆環球時報社評:「アジア版NATO」がASEANで壁にぶつかった事実は何を物語るのか? 10月12日、環球時報は<“亚洲版北约”在东盟碰壁说明什么>(「アジア版NATO」がASEANで壁にぶつかった事実は何を物語るのか)という見出しで社評を発表している。かなり長いので、概略を個条書き的に拾うと以下のようになる。 ●10日に開催された第27回中国・ASEAN(10+1)首脳会議では、中国・ASEAN自由貿易地域バージョン3.0の格上げ交渉が実質的に妥結したことを発表した。 これは、中国とASEANが共同で東アジアの経済統合を主導する大きな動きであり、多国間主義と自由貿易を支持する双方の明確な態度を示し、安定・協力・発展...
現代の米国

副島隆彦最新刊『トランプ勢力の徹底抗戦で アメリカの国家分裂は進む』(祥伝社刊)が発売 2024年10月12日

「2158」 副島隆彦先生最新刊『トランプ勢力の徹底抗戦で アメリカの国家分裂は進む』(祥伝社刊)が発売 2024年10月12日SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2024年10月12日です。トランプ勢力の徹底抗戦で アメリカの国家分裂は進む ←クリックすると、アマゾンのページに進みます。2024年10月31日に副島隆彦先生の最新刊『トランプ勢力の徹底抗戦で アメリカの国家分裂は進む』が発売になる。アメリカ大統領選挙を直前に控え、アメリカ大統領選挙後のアメリカの分裂を見据えた、最新アメリカ政治分析となっている。(左から)イーロン・マスク、ドナルド・トランプ、J・D・ヴァンスアメリカ大分裂がいよいよ近づく不正選挙がもうすぐ行われる本書の際立っている点は、トランプの基本戦略、政権構想のロウドマップ(roadmap)である「プロジェクト2025(Project 2025)」の詳細な解説と、トランプ陣営重要人物たち14名の紹介だ。これは、日本初のことで、日本語で読める唯一の重要な本となっている。『トランプ勢力の徹底抗戦で アメリカの国家分裂は進む』から以...
現代の日本

「正直、Netflixに引き抜かれたい」テレビ局員の本音が爆発…プロ野球とメジャーリーグと同じ構図がテレビ業界にも

「正直、Netflixに引き抜かれたい」テレビ局員の本音が爆発…プロ野球とメジャーリーグと同じ構図がテレビ業界にも映像メディア業界で長らく頂点に君臨し続けていたテレビ局が今、大ピンチを迎えている。当初、ライバル視されていたYouTubeとはなんとか共存関係を作り始めているが、ここにきて、はっきりと“テレビの上位互換”ともいえる存在が現れてしまったのだ。ネトフリに引き抜かれたいテレビ局員たちその存在とは、アメリカ発の動画配信サービス『Netflix』。テレビ局は今、このサービスに次々に優秀な人材を引き抜かれている。9月30日には、映像ディレクターの大根仁氏がNetflixと5年間の独占契約を締結したと発表した。大根氏といえば、Netflixで大ヒットしたドラマ『地面師たち』を手掛けたことが記憶に新しいが、『モテキ』や『バクマン。』など映画界で作品を量産しているイメージもある。しかし2022年にはフジテレビ系連続ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』でギャラクシー賞大賞を受賞。『エルピス』放送時には、“地上波でこのレベルの作品が見られるとは!”と話題になった。フジテレビ社屋すべての画像を...
現代の世界各国

新しい中東の「産みの苦しみ」は米国が望んだものではないかもしれない

新しい中東の「産みの苦しみ」は米国が望んだものではないかもしれないネタニヤフがバイデンを「圧倒」する方法(アーカイブ)米国大統領は中東から抜け出すことを望んでいた。しかし、この地域の混乱は選挙に影響を与え、彼の遺産を定義する可能性がある。「ネタニヤフは、ほとんどの米国政治家よりもワシントンのゲームのやり方をよく知っている」と、元イスラエル外交官で現在はハアレツ紙のコラムニストであるアロン・ピンカス氏は言う。「そして、バイデンを圧倒してきた」。...過去1年間、ネタニヤフは数え切れないほど多くの機会に、ワシントンと1つのことに同意しているように見えながら、実際にはその逆のことを行ってきた。ガザ停戦と人質解放の条件をめぐる論争であれ、ヒズボラとの21日間の停戦の最近の試みであれ、そのたびにバイデンは無力に見えてしまう。「バイデン政権は、『我々はちょっとした秋の湿気に苦しんでいる』と言っているようだ」とピンカス氏は言う。「いいえ、これは季節的な湿気ではなく、ネタニヤフがあなた方に小便をかけているのです。」これはしばらくの間、メディアキャンペーンの一般的なテーマでした。「ナタニヤフーはバイデン...
現代の世界各国

イスラエル、米国人ジャーナリストを投獄、国連平和維持部隊に発砲、ベイルートを爆撃、さらに多くの子供を殺害など

イスラエル、米国人ジャーナリストを投獄、国連平和維持部隊に発砲、ベイルートを爆撃、さらに多くの子供を殺害などかつては、アメリカ帝国が世界中で関与している個々の悪事について、個別に記事を書くことができました。しかし最近では、できるだけ多くの悪事に触れるために、毎日 1 回の記事にたくさんの悪事を詰め込むことの必要性をますます感じています。かつては、米国帝国が世界中で関与している個々の悪事について、個別に記事を書くことができました。しかし最近では、状況を把握するために、できるだけ多くの悪事に触れ、1 日 1 回の記事に大量の悪事を詰め込むことの必要性をますます感じています。イスラエルは、先週のイランによるイスラエルへのミサイル攻撃について現地で報道していたアメリカ人ジャーナリスト、グレイゾーンのジェレミー・ロフレド氏を逮捕した。イスラエルのニュースメディア「Ynet」は、ロフレド容疑者に対する容疑には「戦時中に敵を支援し、敵に情報を提供した」ことが含まれると報じており、同僚のグレイゾーン記者キット・クラレンバーグ氏が指摘するように、イスラエルでは死刑に処せられる可能性がある。グレイゾーンは...
現代の世界各国

ヒズボラがイスラエルの軍事施設を攻撃

ヒズボラがイスラエルの軍事施設を攻撃 ヒズボラは10月13日にもイスラエルの軍事施設を攻撃した。ヒズボラの力が衰えたようには見えない。 イスラエル軍は9月27日に南レバノンを約85発のバンカー・バスター爆弾(地中貫通爆弾)で攻撃、ハッサン・ナスララを含むヒズボラの幹部を殺害した。​その報復としてイラン軍は10月1日に180機以上の弾道ミサイルを発射、F-35戦闘機を配備するネバティム基地、ハッサン・ナスララをはじめとするヒズボラの指導者を殺害したネツァリム基地、弾道ミサイルのあるテル・ノフ基地、そしてモサドの本部などを攻撃している​。 ミサイルが衛星で誘導されていなければ精度は落ちるが、モサドの本部から約300メートルの地点にミサイルが着弾していることは確認されている。軍事基地にも被害が出ているようだ。イスラエルが宣伝してきた防空システム、アイアン・ドームは機能していない。 イランの攻撃はイスラエルによる挑発攻撃への報復。イスラエル空軍は4月1日にゴラン高原の方向からダマスカスを攻撃してイラン大使館領事部を破壊、IRGC(イスラム革命防衛隊)の特殊部隊コッズの上級司令官であるモハマド・...
現代の米国

トランプ大統領暗殺未遂事件、米警察が阻止

トランプ大統領暗殺未遂事件、米警察が阻止カリフォルニア州で元大統領が開催した集会の外で、偽造記者証と実弾を込めた武器を所持していた男が逮捕された。ドナルド・トランプ氏が、2024年10月12日、カリフォルニア州コーチェラの選挙集会のステージに登場し、身振り手振りをしている。©  ゲッティイメージズ/マリオ・タマ米カリフォルニア州コーチェラで共和党候補ドナルド・トランプ氏が開催した集会に偽造記者証を持って侵入しようとした武装した男を米法執行官が逮捕したと地元保安官が明らかにした。リバーサイド郡保安官事務所は日曜日の声明で、ラスベガス在住の49歳のベム・ミラー容疑者が土曜日、集会会場外の検問所で違法に所持していた散弾銃、弾の装填された拳銃、大容量の弾倉を所持していたとして逮捕されたと発表した。リバーサイド郡保安官チャド・ビアンコ氏は地元メディアに対し、ミラー容疑者が検問所で偽のVIPパスと記者パスを提示したと語った。「彼らの行動は警官を驚かせるほど異様だった」とビアンコ氏はプレス・エンタープライズ紙に語った。「我々はおそらく別の暗殺未遂を阻止しただろう」この事件は、ここ数カ月でトランプ前大...
現代の日本

石破政権を警戒する米国の「ジャパン・ハンドラー」たち。選挙に勝っても早期退陣を迫られる可能性

石破政権を警戒する米国の「ジャパン・ハンドラー」たち。選挙に勝っても早期退陣を迫られる可能性=高島康司石破政権が成立した。すでにアメリカの日本操作グループ「ジャパン・ハンドラー」が結集しているシンクタンク「CSIS」から早速反応が出てきた。これを紹介する。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2024年10月11日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。石破政権の誕生とアメリカとの関係石破が総裁選を制し、第28代の自民党総裁、そして第102代の内閣総理大臣に就任した。石破政権の誕生である。石破首相は早速、9日に衆議院を解散した。今月27日投開票の衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦がスタートする。衆議院の解散に先立ち、国会では石破首相と野党各党党首との党首討論が開催され、通常より長い80分間行われた。一方、石...
現代の中国

中国、台湾総統「新二国論」に激しい抗議 日台関係に危機をもたらす石破発言

中国、台湾総統「新二国論」に激しい抗議 日台関係に危機をもたらす石破発言「双十節」式典で演説する台湾の頼清徳総統(写真:ロイター/アフロ) 台湾の頼清徳総統は10月10日の「双十節」(建国記念日)式典演説で「中国には台湾を代表する権利はない」などと表明した。中国(大陸)はこれを「新二国論」として激しい抗議を展開している。台湾内でも国民党の馬英九元総統は事前に公表されていた頼清徳総統の主張に反対し、建国記念日祭典の出席を拒絶した。 そのような中、石破首相が李強首相との会談で「台湾問題は日中共同声明を堅持」(=独立反対)と明言したことが台湾で「日台関係に危機をもたらす」と危険視されている。 中文圏のネット民の間には「石破茂に対する不信感」広がっている。◆双十節における頼清徳総統の演説 1911年10月10日に辛亥革命が勃発し1912年1月1日に「中華民国」が誕生するが、台湾はこの辛亥革命勃発の日を今も「中華民国」の建国記念日として祝賀する。「10」が二つあることから「双十節」とも呼ぶ。 今年、113回目の「双十節」式典において、頼清徳総統が総統就任後初めての「双十節」演説で、「中華人民共和...
現代の中国

石破首相、李強首相との会談で台湾問題に関し「日本は日中共同声明で定められた立場を堅持」と誓う

石破首相、李強首相との会談で台湾問題に関し「日本は日中共同声明で定められた立場を堅持」と誓う出典:新華社 10月10日にラオスで中国の李強首相と会談した石破首相は、自分は田中角栄元首相の愛弟子だとして「日中友好」を重んじ、何よりも台湾に関して「日本は日中共同声明で定められた立場を堅持する」と誓った。 10月10日の台湾の頼清徳総統の「二国論」演説で激しい批判を展開している中国は、この一言さえ引き出せば、あとはどうでもいいのである。 日本のメディアでは、石破首相が強硬な姿勢で日本側の要求を主張したと、一斉に石破首相の姿勢を礼賛しているようだが、中国側から見ると、まったく別の景色が見えてくる。◆日本メディア、一斉に石破首相の主張を礼賛 いつものことではあるが、日本のメディアは日本側に都合のいいことだけしか報道しないので、どのメディアも多少の違いはあるものの、おおむね以下のような論調で石破・李強会談を報道している。 ●石破首相は、8月の中国軍機による日本の領空侵犯など中国軍の活動について深刻な懸念を表明した。 ●石破首相は、深圳市の日本人学校に通う男児が襲われて死亡した事件の事実解明や邦人保...
現代の世界各国

カザフスタンでも原発GO! これは核戦争の前段階なのか

カザフスタンでも原発GO! これは核戦争の前段階なのかカザフスタンで原発GO!10月6日、カザフスタンは原子力発電所の建設の是非を問う国民投票を実施した。7日に中央国民投票委員会が発表したところでは、国民投票に参加できる国民(1200万2847人)の63.66%に当たる782万204人が参加。賛成票を投じた国民の数は556万1937人、71.12%であった(下の写真)。ただし、大都市アルマトゥイの投票率は、25.2%にすぎなかった(表の下から3段目)。一部の情報によると、投票に先立ち30人近い活動家が拘束され、原発建設計画に対する抗議活動が禁止された。だからこそ、都市部において、そもそも投票に出向こうとしない人が多かったのかもしれない。10月6日には、投票の水増しや、報告された投票率と目撃証言の食い違いが一部で報告された。また7日には、投票独立監視員が圧力を受けたり、少なくとも3人が投票所から追い出されたりした例が報告された。こうしたことから、カザフ政府はあくまで形式的に国民投票を実施し、国民の過半数の賛成を名目として原発建設に乗り出そうとしているようにみえる。中央国民投票委員会での発...
現代の世界各国

中身のない掛け声に終わっている「核兵器廃絶」の訴え

中身のない掛け声に終わっている「核兵器廃絶」の訴え 核兵器廃絶の訴えに反対する人は少ないだろうが、現在、核戦争勃発の可能性はかつてなく高まっている。1962年10月のキューバ危機よりも危険な状態だという人もいる。それにもかかわらず、大多数の人は気にしていないようだ。「核兵器廃絶」は中身のない掛け声にすぎないと言われても仕方がないだろう。 2013年5月から16年5月までSACEUR(NATO軍作戦司令部の司令官)を務めたアメリカ空軍のフィリップ・ブリードラブ退役大将は2022年4月7日付け記事の中で、ウクライナにロシアが軍事介入した直後に​「私たちは核兵器と第3次世界大戦をあまりにも心配したため、完全に抑止されてしまった」​と語っている。核兵器と第3次世界大戦を気にせず、ロシアを攻撃しろということだろう。2022年4月9日、イギリスのボリス・ジョンソン首相はキエフへ乗り込み、ロシアとの停戦交渉を止めるように命令している。 アメリカには核兵器を脅しの道具に使った歴史がある。例えば、ドワイト・アイゼンハワーは1953年に大統領となった直後、泥沼化した朝鮮戦争から抜け出そうと考え、中国に対し...
現代の米国

国務省高官としてウクライナ乗っ取りを画策したヌランドがCIA資金を扱うNEDへ

国務省高官としてウクライナ乗っ取りを画策したヌランドがCIA資金を扱うNEDへ 対ロシア戦争の一環としてウクライナを乗っ取る工作を指揮してきたネオコンのひとり、​ビクトリア・ヌーランドがNED(全国民主主義基金)の理事会メンバーに就任すると発表された​。彼女は国務次官に任命する前の2018年から21年にかけてもNEDの理事を務めている。 NEDはCIAが工作資金を流す仕組みのひとつで、1983年11月に創設されている。第2次世界大戦後、世界では大戦後の混乱を利用して植民地が次々と独立、欧米の巨大企業が利権を失い始めた。その利権を守るためにCIAはファシストや犯罪組織などと手を組み、利権を維持拡大するために配下の軍人を使ったクーデターを実行していく。 しかし、1970年代になると、そうしたクーデターに対する批判がアメリカ議会でも強まり、やり方を変える必要性が生じた。そこでロナルド・レーガン政権のCIA長官、ウィリアム・ケーシーは1983年に民主化や人権を看板に掲げて民間を装った組織の創設を考える。(F. William Engdahl, “Manifest Destiny,” mine....
現代のロシア

「ロシアの勝利はヨーロッパを解放するだろう」-フランスのトップ歴史家 エマニュエル・トッド

「ロシアの勝利はヨーロッパを解放するだろう」-フランスのトップ歴史家 エマニュエル・トッドフランスの人類学者エマニュエル・トッド氏は火曜日にイタリアの報道機関コリエレ・ディ・ボローニャ紙のインタビューで、ウクライナの敗北はヨーロッパ全体の勝利を意味すると主張した。トッド氏は、モスクワを明確に支持しているわけではないと強調しているが、同氏によれば、もしロシアがウクライナ紛争で敗北すれば、「ヨーロッパ諸国のアメリカへの服従が1世紀にわたって続くことになる」という。この著名な知識人は、ヨーロッパは事実上、西側諸国の代表権を米国に委譲し、それ以来ずっとその代償を払ってきたと主張している。インタビューの中で彼は、ウクライナ紛争が続いているため、現時点ではこの事実を変えることはできないと主張しているが、その結果が「ヨーロッパの運命を決める」だろうと示唆している。「もし私が信じているように、米国が敗北すれば、NATOは崩壊し、ヨーロッパは自由になるだろう」とトッド氏は同メディアに語り、ロシアがドニエプル川沿いに拠点を築いた後、西ヨーロッパを軍事的に攻撃せざるを得なくなる可能性は低いと指摘した。バイデ...
現代の日本

ハリスvsトランプ、どちらが優勢?「石破」ばかりの日本が報じない米大統領選“真の争点”

ハリスvsトランプ、どちらが優勢?「石破」ばかりの日本が報じない米大統領選“真の争点”米国の新しい大統領を決める選挙まで、あと1ヶ月になりました。日本ではすっかり報道が下火になってしまった米大統領選ですが、現地アメリカではどのような状況になっているのでしょうか? いま米大統領選のキーワードになっているという「男らしさ」について論じているのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんはメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、ハリス候補とトランプ候補に共通する「男らしさ」という言葉をめぐるあれこれについて詳しく紹介しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:新旧「男らしさ」の戦いプロフィール:河合薫(かわい・かおる)健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男た...
現代の米国

バイデン経済学が再び打撃:米国の世界経済シェアが初めて15%を下回る

バイデン経済学が再び打撃:米国の世界経済シェアが初めて15%を下回るジョー・バイデン大統領の任期中、世界経済に占める米国のシェアは15%を下回った。スプートニクが世界銀行と国際通貨基金のデータを基に算出したところによると、バイデン大統領の任期終了までに、米国のシェアは過去最低の14.76%に達すると予測されている。1990 年、購買力平価 (PPP) で測定すると、米国は世界経済の 20.16% を占めていました。このシェアは 1999 年に 21.01% でピークに達し、経済生産高は 9.6 兆ドルでした。一方、世界経済の生産高は 45.85 兆ドルでした。 しかし、米国の割合はそれ以降着実に減少しており、最も急激な減少は2006年から2008年にかけて発生し、年間0.6%減少しました。米国のシェアはバラク・オバマ大統領の第2期中に一時的に増加し、2014年と2015年には16.26%に達しましたが、その勢いを維持することはできませんでした。オバマ大統領の任期末までに、米国シェアは16.04%に低下した。その後、ドナルド・トランプ政権下では米国シェアはさらに0.7%低下した。バイデン...
現代のロシア

ロシアがイランと連携、戦争の雲が消える

ロシアがイランと連携、戦争の雲が消えるイランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師(左)はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。テヘラン、2022年7月19日イスラエルは明らかにイランへの攻撃計画を棚上げした。この撤退はさまざまな状況が重なった結果であり、イスラエル自身が攻撃を辞さない姿勢を見せていたことを否定するものである。イスラエルの優れたメディア管理にもかかわらず、10月1日のイランのミサイル攻撃は大成功だったという報道が浮上した。これは、必要があればイスラエルを粉砕できるイランの抑止力の誇示だった。米国がイランの極超音速ミサイルを迎撃できなかったことは、独自のメッセージを伝えた。イランは、自国のミサイルの90パーセントがイスラエルの防空システムを突破したと主張している。技術エンジニアで安全保障評論家のウィル・シュライバー氏はXに次のように書いている。「イスラエルに対するイランのミサイル攻撃の多くのビデオクリップを見た人が、それがイランの能力の驚くべきデモンストレーションだったと認識し認めないのは理解できない。イランの弾道ミサイルは米国とイスラエルの防空網を突破し、イス...