2024-10-17

現代の世界各国

朝鮮戦争化するウクライナ

朝鮮戦争化するウクライナ2024年10月14日   田中 宇ウクライナが、朝鮮半島のように、停戦したが終結せず対立状態が何十年間も続くという予測が出ている。ウクライナの朝鮮戦争化は、9月末にセルビアの親露なブチッチ大統領が最初に指摘した。ウクライナ戦争が朝鮮戦争のようになって30年続きそうだというブチッチの指摘についてコメントを求められたロシアの大統領広報官が朝鮮化の可能性を否定しなかったため、騒ぎが大きくなった。(Serbian President suggests war in Ukraine will end according to Korean scenario)(Putin's chilling warning over 'Korean scenario' after claims war won't end for 30 years)ゼレンスキーのウクライナ政府は、黒幕の米国から稚拙な軍事戦略をやらされた結果、兵器も軍人も足りない状態が続き、戦争を継続できず、停戦を望むようになっている。優勢な露軍がウクライナでの占領を拡大してキエフを陥落し、ゼレンスキーら露敵視な現政権を...
現代の世界各国

防空システムが脆弱だということが判明したイスラエルへ米国はTHAADを配備へ

防空システムが脆弱だということが判明したイスラエルへ米国はTHAADを配備へ ​THAAD(終末高高度防衛)ミサイル砲兵連隊とそれに関連するアメリカ軍人約100名をイスラエルへ配備することをアメリカの国防総省が承認したと発表された​。THAADは成層圏よりも上の高度で目標を迎撃するために開発されシステムだ。ジョー・バイデン大統領は昨年にもアメリカ軍にTHAADバッテリーを中東へ配備するよう指示している。 イスラエル軍が9月27日に南レバノンを約85発のバンカー・バスター爆弾(地中貫通爆弾)で攻撃した後、10月1日にイラン軍は180機以上の弾道ミサイルを発射、F-35戦闘機を配備するネバティム基地、ハッサン・ナスララをはじめとするヒズボラの指導者を殺害したネツァリム基地、弾道ミサイルのあるテル・ノフ基地、そしてモサドの本部などを攻撃した。 イスラエル政府は厳しい報道管制を強いているが、目標の周辺にミサイルが着弾していることが確認されている。イスラエルの防空システム、アイアン・ドームは「撃墜率が高い」と宣伝されてきたが、それは御伽話にすぎないことが明確になった。THAAD配備の理由はそこに...
米国の歴史

ブラックロックの血と涙による上昇:悪名高いハゲタカファンドはどうやって金を儲けているのか?

ブラックロックの血と涙による上昇:悪名高いハゲタカファンドはどうやって金を儲けているのか?© APフォト/マーク・レニハン米国の投資大手ブラックロックは、運用資産が2024年第3四半期に11兆4800億ドルを超え、新記録を達成した。これは日本、インド、英国の名目GDPを合わせた額に相当し、評価額は2023年第3四半期以降だけで2兆4000億ドル近く(イタリアまたはブラジルのGDPに相当)増加している。ブラックロックはどうやって利益を上げているのか?スプートニクが調査する。ブラックロックは、その圧倒的な経済力と飽くなき貪欲さから、一部の観察者から「現代の東インド会社」に例えられており、倫理など気にせず利益を追求する典型的なハゲタカファンドと他界した。CEOのラリー・フィンク氏が2022年に顧客宛ての書簡で述べたように、ブラックロックは「社会には良いがブラックロックには悪い政策は支持しない」。フィンク氏率いる金融幹部グループが1980年代後半に創設したブラックロックの創業者たちは、住宅ローンのプールから生み出された資金に対する請求権を表す、リスクの高い債券型の投資である、いわゆる住宅ローン...
現代の日本

70〜80歳まで働き続ける「日本の現実」…じつは、多くの人が「幸せな生活」を送っていた…!

70〜80歳まで働き続ける「日本の現実」…じつは、多くの人が「幸せな生活」を送っていた…!年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%――。10万部突破のベストセラー『ほんとうの定年後』では、多数の統計データや事例から知られざる「定年後の実態」を明らかにしている。定年延長や老後2000万円問題、さらには年金問題などもあり、なんとなく長く働くことになりそうだと思う人も多いだろう。では、実際に定年後に人々はどのようなキャリアを歩み、どのような生活をしているのか?〈定年後の仕事の実態を丹念に調べていくと浮かび上がってくるのは、定年後の「小さな仕事」を通じて豊かな暮らしを手に入れている人々の姿である。さらに明らかになるのは、このような定年後の「小さな仕事」が必要不可欠なものとして人々の日々の暮らしの中に埋め込まれており、かつそれが実際に日本経済を支えているという事実である。もちろん、定年後の人々を取りまく状況は多様だ。企業の管理職や高度な専門職に就いて、生涯において仕事で大きな成功を続ける人もいるだろうし、現役...
現代の日本

多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体

多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体この国にはとにかく人が足りない!個人と企業はどう生きるか?人口減少経済は一体どこへ向かうのか?なぜ給料は上がり始めたのか、経済低迷の意外な主因、人件費高騰がインフレを引き起こす、人手不足の最先端をゆく地方の実態、医療・介護が最大の産業になる日、労働参加率は主要国で最高水準に、「失われた30年」からの大転換……注目の新刊『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』では、豊富なデータと取材から激変する日本経済の「大変化」と「未来」を読み解く――。(*本記事は坂本貴志『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』から抜粋・再編集したものです)日本経済はどのように変わったか日本経済の低いパフォーマンスをもって、失われた数十年と揶揄されるようになり久しく時が経つ。実際にバブル崩壊以降、日本の経済成長率は長期的に減速しており、物価も長く下落を続けるなど、これまで日本経済は多くの苦境を経験してきた。しかし、ここにきて経済の風向きは変わってきている。物価は上昇基調に転じ、日経平均株価も一時バブル期以来の高...