2025-04

日本の文化

穀雨とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について – 二十四節気

穀雨とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について - 二十四節気二十四節気の一つ「穀雨」は(文字にあるように)春になった4月に降る雨が穀物を潤す時期です。「穀雨」の意味や2025年はいつ頃をさすのか?また、時候の挨拶や七十二候についてもご紹介します。穀雨とは?二十四節気の一つ「穀雨」とは「雨降って百穀(ひゃっこく)を潤す」という言葉から来ています。名前の通り温かく柔らかい雨が降り、田畑を潤す時期です。春分や清明の時は晴れたり曇ったり、温かかったり寒かったりと春の変化が多い気候でしたが、穀雨の頃になると気候が安定してくるため、種まきに最適な季節になります。昔から農作業のスタートは穀雨を目安にされてきました。農作業と雨とは切っても切れない関係なんですね。2025年穀雨はいつからいつまで?2025年穀雨はいつから?2025年4月20日(日)から2025年穀雨はいつまで?2025年5月4日(日祝)まで(立夏の前日まで)穀雨の太陽黄経30度清明から数えて15日目ごろが「穀雨(こくう)」。春の最後の節気。例年、4月20日頃に迎えます。2025年は4月20日(日)が穀雨にあたります。太陽黄...
現代の日本

ただの“いいなり”

ただの“いいなり” 今度はいきなり相互関税の実施を90日間停止だそうで、それを受けて株価は急騰するなど、世界経済はトランプに振り回されて大騒ぎである。相互関税の実施を発表して以後、報復措置をとらず水面下で交渉意思を伝えてきた75の国々との間では、順次貿易や為替その他について交渉していくとする一方で、「最後まで付き合ってやる」と報復措置に出た中国に対しては125%の関税をかけるという二刀流で、引き続き妥協と交渉を迫っている。結局のところ、アメリカに有利なディール(取引、商談)ができるよう、まずはでっかくアドバルーンを上げて各国を揺さぶり、恫喝し、協議の席につかせる――ということなのだろう。 「90日停止」発表の3時間前にはトランプ自身がツイッターで「絶好の買い時だ!」と投稿しており、そこから株価は爆上げとなった。誰の目から見てもそれはそうなる。政権に入り込んだウォール街出身の猛者どもやトランプ界隈はさぞかしインサイダーで稼いだのだろう。日本との関税交渉を担当するベッセント財務長官なんて、もともとがウォール街のヘッジファンドマネージャー(ジョージ・ソロスが経営するソロス・ファンド・マネジメ...
現代の世界各国

世界恐慌は始まっている?レイ・ダリオとクルーグマンが警告する米国衰退と新たな世界秩序=高島康司

世界恐慌は始まっている?レイ・ダリオとクルーグマンが警告する米国衰退と新たな世界秩序=高島康司これから世界恐慌のようなことは起こるのか?トランプ政権が世界に課した相互関税を巡る動きが激しい。日本を始め各国はトランプ政権との個別交渉に乗り出しており、経済に甚大な影響を与えることになる高関税の税率の引き下げを目指している。4月16日にはイギリスとの合意が成立する可能性が報じられ、一律10%の関税率にする方向で動いている。相互関税の適用はすでに90日間の猶予が決定されているが、各国の交渉によっては一層低い税率が適用され、ちょっとした安堵感がこれから広がるにかもしれない。しかし、状況はそんなに単純ではない。株価の不安定、市場の大きな変動、そしてさらに憂慮すべきことに、米国債の利回りが上昇しているにもかかわらずドル安が進行している。先週、投資家は米国債から急いで撤退し、10年債利回りは過去数十年で最も急上昇した。これは、トランプの貿易政策の転換により、一部の投資家が世界の主要市場としての米国の長年の役割に疑問を投げかけるきっかけとなった。2024年末時点で外国人が8兆5,000億ドルの米国債を保...
現代の中国

中国最強カードを切る! 「米軍武器製造用」レアアース凍結から見えるトランプ関税の神髄

中国最強カードを切る! 「米軍武器製造用」レアアース凍結から見えるトランプ関税の神髄中国・江蘇省 輸出用レアアースを輸送(写真:ロイター/アフロ)習近平国家主席が遂に中国の最強カード「レアアース凍結」を切った。4月13日の論考<米軍武器の部品は中国製品! トランプ急遽その部品の関税免除>で、米軍武器製造の際の海外サプライチェーンにおいて中国製品が最も多いことを書いた。その中には他国で代替できるパーツがないわけではない。それでも中国に頼っているのは値段だけの問題ではなく、中国でしか製造できないパーツが多いからだ。中でもレアアースは中国の生産が世界一であり、中国でしか精錬できないものが多い。中国の精錬技術は世界の85%~99%を占める。そのため中国が「対米輸出を凍結する」と宣言した瞬間に米軍は武器を製造できなくなる可能性が高い。そのからくりを追いかけている内に、ようやくトランプ大統領がなぜ鉄・アルミなどに関税をかけ始めたかという、「トランプ関税」の神髄が見えてきた。◆中国の「レアアースなど」規制に対する一連の動き中国政府は4月4日に、7種類のレアアースを輸出規制の対象にすることを発表した。...
現代の世界各国

ロシア勝利で変わる「ナラティブ」…ゼレンスキーとウクライナはなぜオワコン化したか?「自由と民主主義」の物語の終わり

ロシア勝利で変わる「ナラティブ」…ゼレンスキーとウクライナはなぜオワコン化したか?「自由と民主主義」の物語の終わりウクライナ戦争におけるロシアの実質的な勝利によって、私たちを取りまく「ナラティブ」が急速に変化している。なぜゼレンスキー大統領とウクライナは急速にオワコン化したのか?欧州を含む世界が「自由と民主主義」に疑いの眼差しを注ぎ、「ウクライナ戦争の責任はNATOと米国にある」と考え始めた理由とは?日本の主要マスコミがいまだ正面から報じないこの劇的変化の背景について、『未来を見る! 「ヤスの備忘録」連動メルマガ』著者の高島康司氏が詳しく解説する。ロシア勝利で覆された、自由と民主主義という「ナラティブ」トランプ政権の仲介で見えてきたウクライナ停戦。今後も難しい問題はあるだろうが、ウクライナ戦争の停戦、そして和平条約の締結に向けた動きが加速し、最終的にはウクライナにおける占領地のロシア併合容認、そしてウクライナのNATO加盟断念と中立化、ゼレンスキー政権の退陣などを骨子とするロシアの要求を容認した和平条約が実現される可能性が高くなっている。ロシアの勝利と言ってもよい状況に、次第になりつつ...
科学論

もはや魔法では…この宇宙を支配する「4つの力」が秘めた「不思議すぎる性質」

もはや魔法では…この宇宙を支配する「4つの力」が秘めた「不思議すぎる性質」世界に存在する「4つの力」前回の記事で、この宇宙にあるものは素粒子でつくられているという話をしました。でも、宇宙は「もの」だけではできていません。例えば、サッカー場にボールを持って選手が集まっただけでは、サッカーの試合をしたことにはなりません。ドリブルして、パスして、シュートをすることで、サッカーをしたと言えます。このドリブルして、パスして、シュートしてという動きについて、ここまでまったく触れてきませんでした。この動きを生み出す作用を「力」と呼びます。この宇宙では、ものだけがあっても、力が働かないと何も起きません。力と聞いて、皆さんはいろいろな力を思い浮かべると思います。ボールを蹴ったり、ゴールに点が入らないようにボールを止めたりする力。ボールを投げたり、バットで打ったりする力。鉛筆の芯を折ってしまう力。「おしくらまんじゅう」をする力もあるでしょう。私たちはいろいろな種類の力を使っている、と思っています。でも、本当にたくさんの種類の力を使っているかというと、そうではないのです。この宇宙に働いている力を整理していく...
現代の日本

大阪万博、開幕までにいくらかかった?「負の遺産」夢洲に税金が注がれる裏事情=原彰宏

大阪万博、開幕までにいくらかかった?「負の遺産」夢洲に税金が注がれる裏事情=原彰宏2025年4月13日、大阪市の夢洲(ゆめしま)で「大阪・関西万博」が開幕しました。半年間にわたり、最先端の技術や未来の社会の姿を発信していくとされています。しかし、5カ国のパビリオンが開幕に間に合わないなど、準備の遅れが目立ち、会場整備や運営には税金を含めて巨額の費用がかかっています。今回は、大阪・関西万博に関わる「数字」を取り上げ、この一大イベントの「裏の狙い」について考察します。(『 らぽーる・マガジン 』原彰宏)ついに開幕「大阪万博」大阪・関西万博が13日午前、大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で開幕しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、10月13日まで半年間にわたって未来社会を形づくる理念や先端技術を発信します。日本での大規模万博は2005年の愛知以来20年ぶり6回目。 過去最多となる158カ国・地域が参加します。しかし、5カ国のパビリオンが未完成で開幕に間に合いませんでした。海外パビリオンは人件費や資材の高騰を背景に準備の遅れが指摘されていました。「万博の華」とも呼ばれる参加国が自...
現代の日本

関西大阪万博失敗の予兆

関西大阪万博失敗の予兆関西大阪万博が開幕したが〈並ばない万博〉を標榜したのに〈大行列の万博〉になり、前途を暗示している。悪天候に見舞われたが、雨をしのぐ場所の確保も困難なようだ。ブルーインパルスの飛行も中止された。万博は日本財政を考える格好の材料。財政当局は財政危機を唱えている。台風が接近するときなど「不要不急の外出は控えて」と叫ばれる。財政危機が深刻なら「不要不急の支出は控える」のが当然ではないか。関西万博の建設費は1250億円と見積もられていたが、現実には2350億円を突破する見通し。日本国際博覧会協会は前売り入場券の販売目標を1400万枚としていたが、これまでに売り捌けた枚数は目標の半分程度。開幕から閉幕までを含めたトータルの入場券販売については、開催運営費を曲がりなりにも賄うことのできる黒字ラインが1840万枚とされた。3月初旬時点での販売枚数は806万枚。しかも、そのうち700万枚が経済界に割り当てられた半〈強制販売〉であり、個人が購入した入場券はわずか100万枚程度。〈並ばない〉ことを〈売り〉にしていたが、開幕当日からの大行列。4月10日夕刻には奈良市のグラウンドで落雷があ...
現代の日本

日本の経済を弱体化、社会を破壊、日本人を傭兵化するのはネオコンの計画

日本の経済を弱体化、社会を破壊、日本人を傭兵化するのはネオコンの計画 アメリカの外交や軍事を支配しているネオコンはソ連が消滅した後、1992年2月に国防総省のDPG(国防計画指針)草案として世界制覇プロジェクトを作成した。当時の国防長官はリチャード・チェイニー、執筆の中心人物はポール・ウォルフォウィッツ国防次官だったことからウォルフォウィッツ・ドクトリンとも呼ばれているが、このドクトリンの基盤を考えたのは国防総省内のシンクタンクONA(ネット評価室)で室長を務めていたアンドリュー・マーシャルだとされている。 ドクトリンの中で、新たなライバルが出現することを防ぎ、ドイツや日本をアメリカ主導の集団安全保障体制、つまり戦争マシーンに組み入れるとしている。ネオコンが潜在的なライバルと考えた国にはロシアをはじめとする旧ソ連圏のほか西ヨーロッパや東アジアも含まれ、エネルギー資源のある南西アジアも征服の対象だった。 しかし、細川護煕政権は国連中心主義を打ち出してネオコンの要求に対抗。細川政権が倒れた後、1994年6月に自民、社民、さきがけの連立政権が誕生、村山富市が首相に就任して抵抗する。 そうした...
現代の日本

バブル謳歌する死の商人

バブル謳歌する死の商人 海上自衛隊の潜水艦修理をめぐって大阪国税の捜査が終わり、川崎重工が10億円追徴課税された。報道によって明らかになっているのは、川崎重工が下請会社に資材などを架空発注し、そこからさらに二次下請に架空発注して環流させ、支払った代金を裏金としてプールして自衛隊・防衛省に貢いでいたというもの。裏金は潜水艦の備品、ゲーム機やゴルフ用品などの購入のほか、飲食接待にも使われていたという。こうした架空取引は40年前から続けられていたといい、防衛装備品を扱う大手各社と軍隊との癒着構造は年季が入っていることをあらわしている。 5年で計43兆円もの防衛予算が投じられることになり(23年度が初年度)、あまりにも過大な増額によってだぶついた予算で裏金作りがやられ、それらが防衛省・自衛隊側をもてなす費用として使われていた。本来なら追徴課税10億円で済む話ではなく、過大な金額で発注して、回り回って恩恵に預かっていた防衛省・自衛隊側も追及されるべきものである。10億円を既に納税したからお咎めなしというのでは、国家予算にまぶりつく企業による裏金作りと、軍隊への環流という癒着構造はそのままである。...
科学論

空から降ってくる「地球外物質X」…素粒子とはいったい何者なのか

空から降ってくる「地球外物質X」…素粒子とはいったい何者なのか空から降ってくる「地球外物質X」私たちは原子でできていて、その原子をどんどん細かくしていくと、アップクォーク、ダウンクォーク、電子という3種類の素粒子にまで分解できます。私たちの身の回りのものはすべて、この3種類の素粒子からできています。では、この宇宙はアップクォーク、ダウンクォーク、電子の3つだけでできているのでしょうか。実は、この宇宙にはもっとたくさんの素粒子が存在しています。ものをつくっている素粒子は3種類だけなのですが、何もないと思っていた空間をよく調べてみると、いろいろな素粒子が飛んでいたのです。photo by iStockこれらの素粒子は、宇宙からやってくる放射線(宇宙線)が大気中の窒素や酸素などの原子核にぶつかることでつくられます。このようにしてつくられる素粒子の1つがミューオン(ミュー粒子)です。普段の生活ではまったく聞かない名前です。実は、発見した当時の物理学者たちも「何だ、それは!?」と思いました。というのも、ミューオンはものをつくるのにはまったく関係なく、何に使われているのかがわからなかったからです。...
現代の欧州

EUは候補国に対し、モスクワで第二次世界大戦の勝利を祝わないよう要請

EUは候補国に対し、モスクワで第二次世界大戦の勝利を祝わないよう要請ロシアへの旅行は「軽々しく扱われるものではない」とEU外務政策担当長官カヤ・カラス氏は警告した。2023年5月9日、モスクワでの戦勝記念日パレード。©  Sefa Karacan / Anadolu Agency / Getty ImagesEU加盟を目指す国々は、第二次世界大戦におけるロシアの勝利80周年記念式典に参加すべきではないと、EUのトップ外交官カヤ・カラス氏は述べた。ロシアの最も重要な祝日の一つである戦勝記念日には、赤の広場で大規模な軍事パレードが行われ、ナチスドイツとその同盟国との戦争で亡くなった推定2,660万人のソ連兵を追悼する黙祷が捧げられる。一部のEU当局者は、ロシアとウクライナの間で紛争が続いていることを考慮すると、モスクワでの祝賀行事に出席するのは不適切だと主張している。カラス外相は月曜日、ルクセンブルクでのEU外相会議後に「ロシアが欧州で全面戦争を仕掛けていることを考えると、モスクワで行われる5月9日のパレードや祝賀行事へのいかなる参加も欧州側が軽々しく受け止めることはないだろう」と述べた。...
現代の欧州

カルトの闇に呑み込まれつつあるヨーロッパ

カルトの闇に呑み込まれつつあるヨーロッパ ドナルド・トランプ政権で特使を務めているスティーブ・ウィトコフは4月12日、ロシアのサンクトペテルブルクでウラジーミル・プーチン露大統領と4時間にわたって会談したと伝えられている。会談にはロシアの政府系ファンドでCEOを務めるキリル・ドミトリエフも出席したという。 アメリカとロシアの間では話し合いが進展しているように見えるが、イギリス、フランス、ドイツを含むヨーロッパ諸国はロシアに対する攻撃的な姿勢を強めている。軍事的にも経済的にもロシアに対抗することはできないが、有力メディアを利用し、必死に「ウクライナは負けていない」という幻影を広めようとしているようだ。こうした幻影を広めるために「将軍」も動員され、ウクライナとロシアは膠着状態にあると主張しているのだが、すでに欧米を信じていないロシアは停戦に応じないため、シナリオが狂っている。 2003年3月にジョージ・W・ブッシュ政権はアメリカ主導軍でイラクを先制攻撃、サダム・フセインを殺害したが、その攻撃に反対する将軍が統合参謀本部には少なくなかった。またフランスのジャック・シラク大統領やドイツのゲアハ...
科学論

じつは「サビない鉄」で支えられていた…「奇跡の修復」を遂げたノートルダム大聖堂。その復活劇中で発見された「驚愕の製鉄技術」

じつは「サビない鉄」で支えられていた…「奇跡の修復」を遂げたノートルダム大聖堂。その復活劇中で発見された「驚愕の製鉄技術」“木組みの塊”私は、拙著『古代世界の超技術〈改訂新版〉』の執筆時、石造建築物についてはかなり調べたのであるが、鎹(かすがい)が使われた例はまったく見出せなかった。同書の姉妹編である『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』で縷々(るる)述べたように、日本の五重塔に代表される古代木造建築物は“木組みの塊”ともよぶべきものであり、要所要所には「たたら鐵(てつ)」で作られた釘や鎹が使われている。一般に、写真8に示すような五重塔内部の木組みを見ることは難しいのであるが、私が名実ともに日本一の名橋と思う錦帯橋(岩国)へ行けば、まことに美しい木組み(写真9)と鎹(写真10)を見ることができる。写真8(上)青森・青龍寺の五重塔内部の木組み(筆者撮影) 写真9(下左)錦帯橋(岩国市提供)、写真10(下右)錦帯橋の美しい木組みと鎹(海老崎粂治錦帯橋棟梁提供 ※崎:正しくはつくりの上が「立」)「木造」建築の技術を使っていた!写真11は、2001年から2004年にかけて行われた、50年ぶりとなる...
科学論

「ノートルダム大聖堂」壊滅的火災からの「奇跡の復活」…じつは、「建築史に残る驚きの事実」が、屋根の崩落であらわになった内部で発見されていた

「ノートルダム大聖堂」壊滅的火災からの「奇跡の復活」…じつは、「建築史に残る驚きの事実」が、屋根の崩落であらわになった内部で発見されていた今から6年前の今日、2019年4月15日に、衝撃のニュースが駆け巡りました。フランスを代表する歴史的建造物であり、観光名所でもある世界遺産、ノートルダム大聖堂が大規模な火災に見舞われたのです。聖堂のシンボルだった尖塔が崩れ落ちた痛ましいその姿に、パリ市民はもちろん、世界中の人々が悲嘆に暮れました。その修復計画を進めるなかで、じつは、建築史に残る驚きの事実が発見されていたことをご存じでしょうか。石だけで造られていると考えられてきた大聖堂に、なんと「鉄」製の部材が使われていたのです。いったいなぜ、何のために鉄が使用されたのか?「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズ、『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』が話題の志村史夫さん(ノースカロライナ州立大学終身教授)が解説してくださいました。日本とは雰囲気が違う「ヨーロッパの古城」もう数十年前の話であるが、当時「古城」に凝って、日本中の城を訪ね歩いていた私は、ヨーロッパの石造...
科学論

「原子」と「元素」は何が違うんだっけ…?大人も意外と知らない「決定的な違い」

「原子」と「元素」は何が違うんだっけ…?大人も意外と知らない「決定的な違い」ものの個性は「原子」で決まる素粒子のことを考えると、もはや最も基本的な存在とは呼べそうもない原子ですが、それでも原子は重要です。というのも、ものが原子よりも細かくなると、ものとしての個性を失います。原子の種類によって、重さや他の原子とのくっつきやすさ、壊れやすさ、沸点・融点などといった性質が変わってきます。ものを燃やす酸素やかたい鉄といった性質を決めているのは、原子です。原子に現れる性質によって分子がつくられ、化学反応を起こすようになり、私たちの体や身の回りのものになっていきます。ですから、原子がものの基本的な単位であるというのは間違いではありません。私たちになじみのある性質が現れるのが原子という単位からで、私たちの目に触れるすべてのものは118種類の原子の組み合わせなのです。photo by iStock118種類の原子は、性質が似ているいくつかのグループに分けることができます。原子をグループ別にまとめたものが「周期表」です。原子を重さが小さなものから順番に見ていくと、似たような性質のものが周期的に現れること...
現代の米国

トランプ大統領、CBSの放送免許剥奪を要求

トランプ大統領、CBSの放送免許剥奪を要求偏向した報道を押し付けたとして、放送局は「免許を剥奪されるべき」だと米国大統領は主張した。ファイル写真:ドナルド・トランプ米大統領。© Kevin Dietsch / Getty Imagesドナルド・トランプ米大統領は、CBSニュースの放送免許を取り消すべきだと述べた。大統領は、CBSニュースがウクライナ紛争や米国によるグリーンランド獲得の動きに関する報道において、政治的に偏った誤情報を拡散していると非難している。トランプ大統領は月曜日のトゥルース・ソーシャルへの投稿で、この放送局がウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領とのインタビューと、グリーンランド購入という米大統領の物議を醸す考えを再検討する部分を放送したことに対し、同局を激しく非難した。ゼレンスキー氏とのインタビューで、同局はトランプ大統領がロシアとの和平交渉からキエフを排除しようとし、「ウクライナが戦争を始めたと虚偽の発言をして歴史を書き換え、ゼレンスキー氏を『選挙のない独裁者』と呼んだ」と示唆した。2月にトランプ大統領が「独裁者」と発言したのは、ゼレンスキー大統領の任期が昨...
現代の米国

トランプとアメリカは、売春メディアと腐敗した司法制度を生き残ることができるか?

トランプとアメリカは、売春メディアと腐敗した司法制度を生き残ることができるか?ポール・クレイグ・ロバーツAP通信は、他の反トランプ派の売女マスコミと同様に、トランプ氏を貶めるためにあらゆるニュースを虚偽報道している。AP通信の売女マスコミであるバーナード・コンドン氏とスタン・チョー氏によると、トランプ氏は米国の「安全資産」としての評判を失墜させているという。彼らの証拠は、「『安全資産』としての米国債の異常な売りが、米国への信頼が薄れつつあるという恐怖を煽っている」ことだ。APのメッセージは明確だ。トランプはアメリカに対する世界の信頼を破壊しており、アメリカ人はローンを借りることができなくなるだろう。債券売りの要因は、株式市場が数千ポイント下落し、買いの機会を狙う人々が債券を売却して株式を購入したことです。この取引で、これまでに3,000ポイントの利益を得ています。米国債のいわゆる「異常な売り」は、債券から株式への買い替えという好機を狙った人々の決断に他なりません。私はトランプ氏に責任を負わせるべきだと考えています。それはアメリカ国民の責任です。もしトランプ政権がアメリカ人の子供を持つ父...
科学論

「原子は最小単位じゃない」ってみんな知っているのに…学校で「素粒子」を教わらない「意外な理由」

「原子は最小単位じゃない」ってみんな知っているのに…学校で「素粒子」を教わらない「意外な理由」原子と分子の違いをブロックで理解する経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳の生徒を対象に行っている「生徒の学習到達度調査(PISA)」で、「原子と分子の違いを述べよ」という問題が出たことがあったそうです。日本から参加した多くの生徒は、「分子は原子の組み合わせのことである」と答えました。この答えは正しいのですが、PISAが意図していた答えは、もう1つありました。「原子の種類は限られるが、分子の種類は無限である」というものです。日本から参加した生徒で、そう答えた人は少なかったそうです。原子はブロック玩具の1個1個のようなもので、組み上げていくと、いろいろなものができます。そして、このブロック玩具に相当する原子は、これまでの研究から118種類あることがわかっています。身の回りにあるものをすべてバラバラにしていくと、118種類の原子のどれかなのです。photo by iStock私たちの体や身の回りにあるノートやペン、そして遠く離れている星や銀河まで、すべてのものが118種類の原子でできています。...
日本の文化

人間の身体と大地は繋がっている ~「身土不二(しんどふじ)」の思想

JOG(1190)人間の身体と大地は繋がっている ~「身土不二(しんどふじ)」の思想日本人は、日本列島で採れる豊かな食材に合った身体を発達させてきた。■1.「身土不二」の思想「身土不二」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。「身」すなわち人間の身体と、その人間が生まれ育った「土」つまり大地は「不二」、二つではなく一体だという思想です。西暦1300年頃、中国の仏教書に出てくるのが、文献としては最初のようです。 考えて見れば、私たちの身体は食べたものを分解し、そこから得られた栄養素から形成されています。そして、すべての食物はもともと、大地から育った植物か、それを食べて育った動物でした。したがって、我々の身体は食べ物を通じて大地と繋がっているのです。 この認識の上で、身土不二は、生まれた場所から歩いて行ける範囲、3里(12km)ないし4里(16km)の範囲で育った食物を食べるのが良いという思想です。タイの養殖エビ、カリフォルニアのオレンジ、オーストラリアの牛肉を日常的に食べている我々の現代の生活から見れば、とんでもない暴論に聞こえます。 しかし、この説には科学的根拠がないわけではありませ...