2025-04-13

現代の世界各国

金融が破綻しそう

金融が破綻しそう2025年4月11日   田中 宇4月2日にトランプ米大統領が世界に対する高関税策を発表して以来、米日など世界の株価が激しく上下・乱高下している。中国は徹底抗戦する構えで、米中間は報復関税のかけ合いに入っているが、他の多くの諸国はトランプと交渉したがっている。4月10日にトランプが、交渉のために中国以外の世界に対して交換税策を延期すると、株価は問題解決を期待して大きく反騰した。(‘A Deal Is Going To Be Made With Everyone’: Trump Speaks After Dropping Most Tariffs For 90 Days)しかし、債券の動きは株と違う。高関税策の発表後、暴落した株式市場から逃避してきた資金で米国債が高騰(金利低下)し、基準である10年米国債の金利は4%を割る異様な低さになった。だがその後、株価が続落したのに金利は下がらず、逆に、じりじりと反騰(債券が下落)している。これは世界の投資家が、ドルや米国債の安定度に不安を持ち、米国債を敬遠し始めている兆候だ。米国債の約半分は米国以外の海外勢力が保有している。トラン...
科学論

「AIが職を奪う未来」は、もう始まっている。だが人間の価値は本当に消えるのか

「AIが職を奪う未来」は、もう始まっている。だが人間の価値は本当に消えるのか「AIはどこまで進化するのか?」「人間は何を武器にこの時代を生き抜くのか?」——そんな問いに真正面から挑む、異色の対談が実現した。登場するのは、脳科学者・茂木健一郎さんと、・元マイクロソフトの伝説的なエンジニアであり、メルマガ『週刊 Life is Beautiful』を発行する中島聡さん。AIがもたらす「知的労働の終焉」や、「人間プレミアムの価値」、さらには投資の未来まで、話題は縦横無尽に展開。「もはや勉強なんて意味を失う時代が来る」——そんな衝撃的なキーワードを皮切りに、人間とAIのこれからを語り尽くす。この記事では対談の見どころをご紹介。対談全編はYouTubeにてご覧いただけます。(2025/04/12(土)17:00公開)AI時代に勉強は「コモディティ化」する茂木:いわゆる勉強とか、ペーパーテストの点数とかって、本当にコモディティ化して、意味がなくなっていく時代になるんじゃないかと思っています。中島:同感ですね。AIって、ある年に10%の仕事を奪ったら、翌年にはさらに2%、さらに2%って、指数関数的に...