生物学ダーウィンの『種の起源』はいかに受け入れられたのか?19世紀の英国では「科学者」と「聖職者」とが対立していたという誤解!
ダーウィンの『種の起源』はいかに受け入れられたのか?19世紀の英国では「科学者」と「聖職者」とが対立していたという誤解!科学者と聖職者は対立してきた、は本当か?欧米でも日本でも、科学とキリスト教は対立してきた、というイメージが強い。そして、ダーウィンが生きていた19世紀のイギリスは、両者が対立していた典型的な時代とされることも多い。しかし、そういうイメージは本当に正しいのだろうか。たとえば、「地質学的な証拠はノアの洪水が起きたことを示している」とか、「すべての生物は神の創造物であって進化などしない」とかいった考えは、19世紀のイギリスではありふれたものだった。しかし、これらの主張を攻撃したのは科学者で、擁護したのがイングランド国教会の聖職者だった、というイメージは正しくない。実際には、これらの主張を攻撃したのも擁護したのも、イングランド国教会の聖職者だったのである。ダーウィンにも影響を与えたペイリーの『自然神学』ウィリアム・ペイリー(1743‐1805)は、イギリスのノーサンプトンシャーで生まれた。父親が校長をしていたグラマースクールで学んだ後、ケンブリッジ大学のクライスツカレッジに入...
