現代の日本

現代のロシア

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」2026年3月5日、全人代に出席する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)3月5日、イランは「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表した。ということは「中国やロシアには通行を許可する」と宣言したのに等しい。日本のメディアではアメリカ・イスラエルのイラン攻撃によって中国が非常に不利な状況に追い込まれたとして「中露敗北」という言葉までが躍っているが、実際は逆である現実を直視しなければならない。◆イランが「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表中国政府の通信社・新華社の電子版「新華網」は3月5日、<イラン:米国・イスラエルおよび欧州の船舶によるホルムズ海峡通過禁止>という見出しで、「テヘラン新華社電」として以下のように報道している。イラン(イスラム)革命防衛隊は5日、「戦争期間中、イランはホルムズ海峡の通航と航行を管理する権利を有し、米国・イスラエル・欧州諸国の船舶の通航を禁止する」と発表した。イラン革命防衛隊は、「米国・イスラエル・欧州諸国、そしてそれらの支援国に属する軍用船と商船のホルムズ海峡通航を禁止し...
現代の世界各国

中国の恫喝「レアアース禁輸」を無力化。日本が科学力と外交で資源強国へ変貌する=勝又壽良

中国の恫喝「レアアース禁輸」を無力化。日本が科学力と外交で資源強国へ変貌する=勝又壽良中国が日本の20社・団体へのレアアース輸出規制を発表した。だが、これは「2度目の失策」となる公算が極めて高い。日本はすでに2023年、経産省主導で重点資源国25ヶ国との連携を構築し、米国・EU・ASEANを含む55ヶ国参加の「重要鉱物特恵市場」(26年8月稼働)の実質的なリーダーへと躍り出ていたからだ。中国官僚機構が見落とし続けた、日本の「静かな資源外交」の全貌を明らかにする。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)【関連】中国、レアアース輸出規制で大誤算。日本が技術力でレアアース供給国に躍り出る=勝又壽良プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。中国「レアアース規制」の空回り中国は、日本の20社・団体に対してレアアースの輸出規制をすると発表した。理由は、日本が「新軍国主義に向っている」としてい...
現代の日本

医療の真実21 分別したごみは、すべて一緒に燃やされている!? ごみ分別に隠された真実とは?

医療の真実21 分別したごみは、すべて一緒に燃やされている!? ごみ分別に隠された真実とは?ダイオキシンの脅威? ダイオキシンと呼ばれる毒物があります。 これは古くは、ベトナム戦争のときに、米軍がゲリラが潜むベトナムのジャングルを一掃するために撒いた枯葉剤の中に含まれていた毒物であるとされます。 この毒物が、わが国において問題となったのは、1970年代前半のことです。 50~60年代にかけて、わが国は、高度経済成長を迎え、大量のごみが発生するようになりました。 当時はこれらのごみは、東京湾などの埋め立て地に投棄されており、市町村での焼却や各家庭で野焼きも行われていました。 この時ごみの埋め立てによってできた土地は「夢の島」と呼ばれ、現在はお台場と呼ばれる地域となっています。 70年代に入ると、この夢の島もそろそろごみの受け入れ能力の限界を迎えており、集配したごみを各市町村の焼却場で焼却しなければならなくなりました。 このとき、問題となったのが、償却に伴って発生するダイオキシンです。 ごみを800℃以下の熱で焼却すると、このダイオキシンが発生し、近隣の住民に影響を与えるとされたのです。 ...
現代の中国

習近平の思惑_その3 「高市発言」を見せしめとして日本叩きを徹底し、台湾問題への介入を阻止する

習近平の思惑_その3 「高市発言」を見せしめとして日本叩きを徹底し、台湾問題への介入を阻止する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)2月10日の論考<高市圧勝、中国の反応とトランプの絶賛に潜む危機>に書いたように、2月8日の高市圧勝を受けて、中国外交部は再び「高市発言」の撤回を求めている。高市早苗首相が撤回などするはずがないので、「高市政権が続く限り日本叩きをやめない」と宣言したようなものだ。事実中国商務部は2月24日にも、新たな対日制裁リストを発表している。一方、王毅外相兼中共中央政治局委員は2月14日、ミュンヘン安全保障会議で激しい対日批判を行った。このことは2月19日の論考<習近平の思惑_その1 「対高市エール投稿」により対中ディールで失点し、習近平に譲歩するトランプ>で「別途詳細に考察する」とお約束したので、本稿でその約束を果たしたい。G7に対する徹底した「日本外し」からも、「高市発言」に対する習近平の戦略の本気度を読み取ることができる。◆王毅の対日批判から見える「中国の言い分」王毅はミュンヘンにおける「中国特集」での講演後に「日中関係に関する質問」を受け、激しい対...
現代の日本

JOG(1460) しっかりした親子関係を築く道 ~ それが不登校問題でも解決の鍵

JOG(1460) しっかりした親子関係を築く道 ~ それが不登校問題でも解決の鍵親の愛情と承認が子供の自信と自尊感情を育て、ストレスを乗り越える力を与える。■1.1クラスに1人は不登校の子供花子: 最近、私のクラスの子が一人、不登校になってしまいました。冬休み明けから全く学校に来ないんです。心配しているんですけど、、、伊勢: 近年、不登校の子供が増えて、大きな問題になってるね。文科省のデータでは、2024年度では小学生13万8千人、中学生21万6千人、合計35万人ほどもいる。10年前は10万人ほどだったので、急速に増えているんだよ。比率で言えば、児童全体の3.9%、35人のクラスなら、各クラスに1人はいる計算だ。花子: このまま不登校が続くと、どうなるのでしょうか?伊勢: 不登校のままだと、進学や就職にも差し支えるし、そのまま成人しても引きこもりになってしまう恐れもある。本来なら夢や志を持って、活き活き伸び伸びと成長する子供たちが、学校に行けなくなってしまう、というのは、なんとも気の毒な事態だね。 この問題は、我が国の国是にも関わる。近代日本の号砲となった五箇条の御誓文では、明治天皇...
現代の日本

「数の力」で政策を進めることは民主主義の大原則ではないのか、なぜケチをつけるのか

「数の力」で政策を進めることは民主主義の大原則ではないのか、なぜケチをつけるのか 今回の衆議院選の自民党の大勝の原因はまず、高市総理の毅然とした政策への期待以外に、岸田、石破の前政権が暗くじめじめしてひどかったこと、が挙げられる。 さらにその上、立憲民主党と公明党の血迷った新党が設立され、自滅したことが大きな原因である。中国のねちねちしたケチくさい嫌がらせも、それに輪をかけた。 首相周辺は「よかった。最高の勝ち方だ」と安堵した。 ところが早速、自民党のなかから「さすがに勝ちすぎだと思う」とか、「ここまで大勝すると反動が怖い」などと話す中堅議員が出現した。 なかには「高市さんに反対しにくい空気ができてしまう」という声も出ているという(またこんな反高市の否定的意見を必死で探し回る記者が多いのだ)。 世の中には、前向きな話をすると、かならずマイナスなことをいっては腐し、水を差したがる人間がいるものである。 こんな連中は、前向きで積極的な考えが自分にあるわけではなく、ただただ相手を腐したいだけなのだ。 自分もその組織の一員のくせに、「もし失敗したら、負けたら、売れなかったら、どうするんだ」とい...
現代の日本

高市自民が沖縄でも全議席を獲得。「オール沖縄」を殺した“大戦犯”は誰なのか?

高市自民が沖縄でも全議席を獲得。「オール沖縄」を殺した“大戦犯”は誰なのか?「鉄の暴風」と呼ばれた沖縄戦から80年あまり。そんな沖縄が、再び「大暴風」に見舞われる事態となっています。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、先日の衆院選で「オール沖縄」が自民党に全選挙区を奪われた原因を解説。その上で、今後の沖縄政界の行く末を考察しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:安住淳の一言で「オール沖縄」が死に玉城デニー知事3選にも暗雲が垂れ込めた/「中道」は権力が野党を絡め取るための罠であることの好事例プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら...
現代の日本

高市自民「大勝利」の裏で膨れ上がる日本のリスク。経済成長の起爆剤か、金融危機の引き金か=高島康司

高市自民「大勝利」の裏で膨れ上がる日本のリスク。経済成長の起爆剤か、金融危機の引き金か=高島康司高市首相の自民が大躍進した。一方、中道などのリベラルは惨敗した。いま高市の勝利で日本は沸き立っているが、これから起こる可能性のある危機的な事態を解説する。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】次の金融危機は日本発?「高市ショック」と「日本のウクライナ化」を警戒する海外勢=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2026年2月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。高市政権の大勝利が引き起こす可能性のある危機2月8日、衆議院選挙が実施され、自民が圧勝した。316議席と戦後始まって以来の獲得議席数となった。維新を含めると与党だけで352と、全体の議席数の4分の3を占めるという想像を絶する勝利となった。いま日本では一種のお祭り騒ぎの状態が続いている。一方、議席数を3分の1まで激減させた中道をはじめ、リベラル派は壊滅的な状況になった。株価は5万8,000円を突破し、...
現代の日本

旧立憲の“大物”が大量落選は当然の帰結、「悪夢の民主党政権」の終焉と筆者の胸を締め付ける虚しさの正体

旧立憲の“大物”が大量落選は当然の帰結、「悪夢の民主党政権」の終焉と筆者の胸を締め付ける虚しさの正体中道改革連合の共同代表・野田佳彦氏(写真:共同通信社)虚しい。ただ虚しい。 2月8日に投開票が行われた第51回衆議院議員選挙は、自民党が316議席を獲得。衆議院定数の3分の2を単独の政党が上回るのは戦後初のことで、歴史的圧勝となった。 他方の野党は、選挙の直前に立憲民主党と公明党がいっしょになって立ち上がった「中道改革連合」が、結党時の172議席を49議席に減らす惨敗。とりわけ、比例単独で名簿順上位を占めた公明党出身者は28人が全員当選して4議席を増やしたのに対し、立憲民主党出身者の148議席は21議席にまで減らしている。想像をはるかに超える大惨敗 両党がいっしょになると発表された直後には、私の支援者から電話がかかってきた。「立憲はひどいね。これで終わりですね」 あるいは、同党に批判的な女性からは「おめでとうございます」とまで言われた。同党から離れておいてよかった、というのだった。 また、前回の衆議院選挙には立憲民主党の公認で立候補していたこともあって、ここではっきりと関係を絶ったことを...
現代の中国

高市圧勝、中国の反応とトランプの絶賛に潜む危機

高市圧勝、中国の反応とトランプの絶賛に潜む危機圧勝した高市早苗氏(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)高石早苗率いる自民党の圧勝が伝えられるにつれて、中国のSNSであるウェイボーでは日本が右傾化することに対する批判が溢れ始め、9日になるとトレンド入りした。中国外交部は「高市発言」の撤回を再度要求したので、撤回はあり得ないことから、日本叩きは続くことが明確になった。その一方、習近平と密月のはずのトランプが高市圧勝に賛辞を送るという現象が起きている。トランプは勝者が大好きだ。米中蜜月、新たな日米蜜月の中で、日中関係はどうなるのか。(敬称略) ◆中国のネット界で「日本は徹底的に右傾化」がトレンド入り2月8日の夜から中国のネットに溢れ始めた高市圧勝に関するコメントのいくつかをご紹介する。膨大な数の中から選び出すのは代表性に欠けるとは思うが、しかしほとんどが類似している上に、何を言っているのかを知るのは、中国の思考や感覚の現状を把握するのに、いくらかは役に立つのではないかと思われるので、代表的なものを列挙する。コメントの頭には必ず「日本は徹底的に右傾化」が付いているが省略する。リベラルは壊滅した。...
現代の日本

日本が高市化した意味

日本が高市化した意味2026年2月11日   田中 宇2月8日の衆議院議員選挙で、高市早苗の自民党が大勝した。その理由についてマスコミや権威筋は、高市自身の人柄と手法などが若者に受けたからだとか言っている。私から見るとそうでない。高市の大勝は、米諜報界を握るリクード系(トランプ政権の黒幕)が、これからの多極型世界で日本を中共に対抗できる強国に仕立てる策として進めた。高市の自民党は衆議院で戦後最多の圧倒的多数を獲得し、交戦権放棄の憲法を改定することに道を開いた。これは、おそらくリクード系の意図でもある。(日本も韓国も核武装しそう)米諜報界は日本を操作できる。インターネットのSNSのほとんどは米国企業であり、米諜報界はSNSを通じて日本人(やその他の米傘下の諸国の人々)の好き嫌いや世論を簡単に操作できる。人々は、操作・洗脳されていることにすら気づかない。(日本国産の検索エンジンやブログ、独自OS開発などの諸システムは、米支配の邪魔になりうるので2010年ぐらいまでに潰された)日本は国家も国民も企業も労組も市民運動も、戦後ずっと米国(を動かす諜報界=英国系)の傀儡(気づかないまま動かされる人...
現代の日本

「#ママ戦争止めてくるわ」への違和感こそが、高市自民大勝の大きな原動力となった可能性

「#ママ戦争止めてくるわ」への違和感こそが、高市自民大勝の大きな原動力となった可能性戦後思想からの脱却2月8日投開票の衆議院選挙で、高市・自民党が単独で2/3を超える議席を握る、文字通りの圧勝を収めた。連立相手の選挙協力を得た結果でもなく、自民党単独の力だけでもぎ取った勝利である。高市・自民党路線に対する国民の支持の高さが、明確に示されたと言える。そして、この高市・自民党の大勝利は、日本国民の戦後思想からの脱却を意味するものとして捉えるべきものである。今回「中道改革連合」の大惨敗を象徴するものが、その支持者たちが流行らせた「#ママ戦争止めてくるわ」というフレーズに現れている。日刊スポーツによると、このフレーズは、エッセイストの清繭子(きよし・まゆこ)さんが2月5日にXに投稿したのがきっかけで、翌日の6日にはXにおけるトレンド1位に躍り出て、7日午前7時ごろの時点では表示回数が約430万、コメント数は1100件超に達したとのことだ。この「#ママ戦争止めてくるわ」というフレーズは、左派勢力には刺さり、彼ら彼女らからすれば、これを広く拡散することで、高市政権に対する大きなダメージになると見て...
現代の日本

そりゃボロ負けするわ…中道改革連合が若者にソッポを向かれた納得の理由

そりゃボロ負けするわ…中道改革連合が若者にソッポを向かれた納得の理由若者から見放されたリベラル勢力 2月8日投開票の衆議院議員選挙で、自民党は316議席(追加公認を含む)を獲得する地滑り的大勝を果たした。それに対して、立憲民主党と公明党による「中道改革連合」は3分の1以下の49議席に沈んだ。 高市ブームに乗ったとはいえ、ここまで極端な結果になった背景には、中道改革連合を支えるべきリベラル派の衰退があったと考えられる。 実際、昨年12月の産経新聞社とFNNの合同世論調査で、立民民主党の支持率は4.5%と低調だったのに対して、国民民主党や参政党が支持率を伸ばし、この時点で二党は立憲の支持率に肩を並べ、「野党第一党」の存在感を失っていた。 とくに注目すべきなのが、年代別の支持率だった。立憲民主党の18~29歳の支持率がなんと「0%」だったのである。30代の支持率もわずか1.4%にすぎず、40代も2.5%で、50代は3.1%だった。この若者層の人気のなさが、立憲民主党が公明党と連携する大きなきっかけになったことは想像に難くない。 共産党も支持者の高齢化に歯止めがかからず支持率が低迷し、長年「左...
日本の歴史

JOG(1458) 米軍の語学教育の「虎の穴」から日本を見れば

JOG(1458) 米軍の語学教育の「虎の穴」から日本を見れば米軍の徹底した語学学校で教えていた日本人から見た日本の英語・国語教育のおかしさ■1.語学教育の「虎の穴」伊勢: 花子ちゃん、「虎の穴」って聞いたことがあるかな?花子: いえ、ないですけど。何ですか、それ?伊勢: ずいぶん前にヒットしたプロレスの漫画『タイガーマスク』に出てくる、地獄の特訓でレスラーを育てる組織だ。実は、語学教育にも「虎の穴」がある。米軍のDefense Language Institute Foreign Language Center(国防総省外国語学校、略称DLIFLC)だ。 そこで日本語教官として教えていた堀之内達也さんが、体験記と語学教育のポイントをエッセイ風にまとめた本を出している。花子: へえ! 日本人の先生がアメリカ軍で日本語を教えていたんですね。どんな学校なんですか?伊勢: 方言を含めると40以上の言語が教授され、学生数は2500人に及ぶ。米国の対外関係を反映して、中国語、朝鮮語、ペルシャ語、アラビア語、アフガニスタンのパシュトー語やダーリ語などの学科が花形だ。花子: 2500人も! すごい人...
現代の世界各国

高市首相の「脱中国」戦略はやはり正しかった…中国に媚びて「移民とEV」の泥沼に沈んだドイツの末路

高市首相の「脱中国」戦略はやはり正しかった…中国に媚びて「移民とEV」の泥沼に沈んだドイツの末路ドイツは2023年、名目GDPで日本を抜き世界3位となった。評論家の白川司さんは「実際は、中国に依存した外交と移民政策が足を引っ張り、経済的にも政治的にも不安定な状況に陥っている」という――。「日中関係の悪化」は外交の失敗?日本のマスコミは「高市政権が中国との関係を悪化させ、損失を負っている」と批判的に報道することが多い。そのため、あたかも日本政府が対中外交に失敗していると感じている人が多いだろう。だが、これは日本が対中関係の構築に成功したゆえの出来事だと捉えるべきである。そのことはドイツの対中外交と比較するとよくわかる。これまでドイツは、中国と蜜月関係を築き、中国をうまく利用してきたとみなされてきたが、現在は対中戦略を大きく転換せざるを得なくなっている。さらに、戦後一貫してきた財政均衡路線を修正し、2025年には財政規律をめぐる憲法上の制度改革を行った。積極財政へと舵を切ったドイツは、自由貿易重視の姿勢を改め、ロシアだけでなく中国に対しても、経済安全保障や産業保護に踏み込んでいる。加えて2...
現代の日本

衆院選で見えた日本経済を揺るがす4つのキーワード。選ばれるのは「守る国」か「暮らす国」か

衆院選で見えた日本経済を揺るがす4つのキーワード。選ばれるのは「守る国」か「暮らす国」か=斎藤満超短期戦となる今回の衆議院選挙。各党のキャンペーンから見えるキーワードから日本経済を読み解けそうです。確かな安全保障、食料品中心の消費税減税、労働者の手取り増、日本人ファースト、食料安全保障、などが主要な戦略に見えます。これらが今後の日本経済にどんな影響を持つのでしょうか。(『マンさんの経済あらかると』斎藤満)【関連】金価格また最高値更新…今が買い?トランプ関税と世界の混乱が追い風に=斎藤満※有料メルマガ『マンさんの経済あらかると』2026年2月2日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。プロフィール:斎藤満(さいとうみつる)1951年、東京生まれ。グローバル・エコノミスト。一橋大学卒業後、三和銀行に入行。資金為替部時代にニューヨークへ赴任、シニアエコノミストとしてワシントンの動き、とくにFRBの金融政策を探る。その後、三和銀行資金為替部チーフエコノミスト、三和証券調査部長、UFJつばさ証券投資調査部長・チーフエコノミスト、東海東...
現代の世界各国

「世界の真ん中で咲き誇る高市外交」今やいずこ? 世界が震撼する財政悪化震源地「サナエ・ショック」

「世界の真ん中で咲き誇る高市外交」今やいずこ? 世界が震撼する財政悪化震源地「サナエ・ショック」衆議院解散表明をする高市早苗総理(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)高市早苗氏は、昨年10月24日の総理就任所信表明演説で「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」と宣言し、その後の記者会見でもこの言葉をくり返してきた。しかし、11月7日の台湾問題に関する「存立危機事態」発言により日中関係が激しく悪化しただけでなく、1月18日の論考<トランプG2構想「西半球はトランプ、東半球は習近平」に高市政権は耐えられるか? NSSから読み解く>に書いたように、トランプ・習近平によるG2構想が重なり、高市外交の足元が大きく揺らいでいる。それだけではない。1月19日の突然の衆議院解散演説で、高市氏は「(責任ある)積極財政」とともに限定的ではあるものの消費税減税を主張したのだ。野党がみな消費税減税を唱える中、取り残されてはならないと思ったのだろうが、世界は直ぐに財政悪化を懸念してSanae Shock(サナエ・ショック)を一斉に警告し始めた。その影響でトランプはグリーンランドを手に入れる勢いを一時的に失うところに追い...
現代の中国

個人の人気で裏金議員を復活させ党内派閥を作る解散か? しかし高市政権である限り習近平の日本叩きは続く

個人の人気で裏金議員を復活させ党内派閥を作る解散か? しかし高市政権である限り習近平の日本叩きは続く1月19日、衆議院解散表明をする高市総理大臣(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)1月19日に発表された衆議院解散に関する高市氏の演説と記者会見は、「さあ、私への支持率に勝てる党首がいますか?」ということを他党に思い知らせる解散であるという印象を受けた。その支持率を利用して旧統一教会との「政治と金」問題を抱える裏金議員を復活させ、党内基盤の弱い立場を補うために「高市派」を作り、「高市個人の党内基盤を強化するための解散」であると言える。その証拠の一つに、1月21日の共同通信報道の<自民、裏金議員37人を擁立>を挙げることができる。なぜ今なのかは、安倍元総理を殺害した山上被告の裁判が本格化し(1月21日に無期懲役判決)、通常国会で旧統一教会系裏金問題に関して野党から激しい攻撃を受ける可能性があったからだろう。自民党に裏金国会議員が増えれば数で押し切ることができる。高市氏に救ってもらい復活できた裏金議員は、その恩義に報いて徹底して高市氏を援護していくにちがいない。しかし日本という国の視点から見る...
現代の世界各国

オープンAI、大学共通テストの解答で満点を取った しかし順風満帆ではない。想定外の空間から障碍が生まれるのだ(宮崎正弘国際情勢)

オープンAI、大学共通テストの解答で満点を取った しかし順風満帆ではない。想定外の空間から障碍が生まれるのだ(宮崎正弘国際情勢)ひとつの衝撃的ニュースだろう。オープンAIが、日本の大学共通テストの解答作業を行ったところ主要9科目、とくに数学系で満点を取った。得点率は97%に達し、米グーグルやアンソロビックの91%平均を上回った。AIが難関大学入学レベルの知識を備え、幅広い事務作業を担える能力を示した。生成AIの進化は加速されており、いずれ人間社会の活動に深く浸透していくことは間違いない。 オープンAIは先行企業だが、追い上げのアンソロピックがグーグルと並んだことも注目されて良いだろう。アントロピックのクロード旋風は生成AIの立ち上げと比較できる。ソフトウェアエンジニアはアンソロピックのクロードに仕事を任せ,またプログラマーは余った時間を「クロード・ベンダー」に費やし、テクノロジー企業はコード作成AIをワークフローに組み込んでいる。1年かかっていた複雑なプロジェクトがアンソロピックを駆使すれば1週間で完了できた。毎日10時間かけて新しいソフトウェアを開発しプログラムによって、キャリアを通...
現代の日本

高市潰しの日本国債危機

高市潰しの日本国債危機2026年1月22日   田中 宇日本の長期国債の金利が史上最高にまで上昇し、日本は金融危機になっている。この危機(金利急騰・国債暴落)は、経済的に見ると、日銀が米国(FRB)に頼まれてドル覇権(債券金融システム)の延命策として2023年まで続けた日本国債の買い支え(QE、異次元緩和策)をやめた後のしっぺ返し・巻き戻しとして、いずれ起きる可能性が高かった。(日銀は、安倍晋三が派遣した黒田東彦が、総裁だった2013年から2023年までQEを続け、長期金利の超低水準を維持した。今はそこから離脱する過程であり、よっぽどうまくやれば急騰させずに済んだかもしれないが、困難だった)(The Japanese Bond Market Is Imploding)(出口なきQEで金融破綻に向かう日米)今回の危機の意味はそれだけでない。発生のタイミングから政治謀略として推察すると、今回の事態は、QE終了後のありうべき危機を、高市政権が解散総選挙に打って出た直後の選挙前のタイミングを狙って誘発することで、日本の金融崩壊を高市のせいにして政権を潰す「高市潰し策」として起こされた。今回の金...