森羅万象

日本の技術

日本電産・永守重信の新「日本的経営」

JOG(308)日本電産・永守重信の新「日本的経営」「雇用創出こそ企業の最大の社会的貢献である」■1.目標は「従業員100万人」■ 私は企業の最大の貢献は雇用だと思っています。世界でもっともたくさんの従業員を抱えるということを日本電産グループの誇りにしたいですし、それは、ある程度健全収益が上がらないとできません。私の目標は、売上高10兆円で従業員100万人です。 こう語るのは日本電産の永守重信・社長。売上高や利益を会社の目標として掲げるのが普通だが、従業員数を目標とする経営者は珍しい。それも100万人とは、並大抵の数字ではない。 「世界最大のウォルマートでも30万人ぐらいですよ」との質問には、こう答える。 例えば、メーカーの工場がアフリカにたくさんあるでしょう。先日テレビで見ましたが、七十歳で、ウガンダの工場で、40年間縫製会社をやっている人がいる。そういう工場では、苦労している従業員をたくさん雇っている。働き手を亡くして子どもを抱えた母親だとか、内戦で親が死んでしまったまだ若い娘さんとか、そういう人を採用しているわけです。あれはいいなと思います。■2.わずか一年での企業再建■ これが...
現代の日本

中国の防衛費は異常に高額なのか? 防衛費GDP比の米中日比較

中国の防衛費は異常に高額なのか? 防衛費GDP比の米中日比較習近平中央軍事委員会主席(写真:ロイター/アフロ) 3月5日から中国北京では全人代(全国人民代表大会)が始まったが、防衛費(国防費)に関して、前年比7.2%増であることから、日本のメディアは一斉に「中国の防衛費が異常に増加」とか「異常に高額である」と書き立てている。そこにはGDPが増加した事実は書かれていないので、判断が不正確になる。そこで本稿ではGDPとの比較において、中国の防衛費の多寡(たか)の考察を試みる。 それを通して、日本のあるべき姿にメスを入れたい。◆米中日3ヵ国の防衛費とGDPの推移 まず防衛費とGDPの絶対値に関して米中日3ヵ国の推移をそれぞれ図表1、図表2、図表3に表してみた。図表を国別に分けたのは、一つにすると、ドル計算に換算したりなどしなければならないので煩雑なのと、毎年為替レートが異なっているので(日々異なっているが)、比較が不正確になるからだ。 また防衛費とGDP絶対値では値が異なり過ぎるので、左縦軸に防衛費の値、右縦軸にGDPの値を書いてスケールを変えてある。 データに関して、たとえば中国の場合は暦...
現代の日本

これまで、米国戦争屋CIAネオコンに飼い慣らされてきた今の日本政府の幹部や、日本のマスコミ人は、当分の間、アンチ米国戦争屋のトランプ政権に馴染めない!

これまで、米国戦争屋CIAネオコンに飼い慣らされてきた今の日本政府の幹部や、日本のマスコミ人は、当分の間、アンチ米国戦争屋のトランプ政権に馴染めない!新ベンチャー革命2025年3月7日 No.34821.今の日本政府や日本のマスコミの人たち(主に幹部)は、常時、米国戦争屋CIAネオコンのジャパンハンドラーズたちに監視されているのではないか さて、本ブログのメインテーマは、戦後日本を半永久的に属国闇支配している米国戦争屋CIAネオコン(以下、米国戦争屋と略す)のウォッチです。 ここで、誤解してはならないのは、今の日本は、宗主国・米国の政府によって闇支配されているのでは、必ずしもないと言うことです。 今の日本政府やマスコミを闇支配しているのは、米国に潜む米国戦争屋(米国の軍産複合体)とみなすべきしょう。 具体的には、日本政府もマスコミも、常時、米国戦争屋のジャパンハンドラーズ連中に監視されていて、彼らに不都合なことがあると、彼らは脅しに掛かってくるのではないでしょうか。 一方、今の日本政府やマスコミの人達は、米国戦争屋からの指示は、米国政府の指示と同等とみなしている可能性もあります。2.米...
生命科学

多くの人が知らない「じつは、1回の産卵で死なないサケ」がいる…生物が「生殖活動を進化させる」予想以上の理由

多くの人が知らない「じつは、1回の産卵で死なないサケ」がいる…生物が「生殖活動を進化させる」予想以上の理由ゼウスの愛人セメレーの悲劇古代ギリシアの都市テーバイを建てたカドモスには、4人の娘がいた。主神ゼウスは、そのうちの一人であるセメレーを愛し、人間の姿になってセメレーのもとに通った。ゼウスの妻であるヘーラーはこれに嫉妬し、セメレーをそそのかした。そそのかされたセメレーは、自分の願いを一つ叶えてほしい、とゼウスに頼んだ。どんな願いでも叶えるとゼウスが約束したので、妻のヘーラーに求婚したときの姿で来て欲しいとセメレーは頼んだのである。しかし、ゼウスの本当の姿は雷なので、その姿を見せれば人間は死んでしまう。しかし、約束を破ることはできない。しかたなくゼウスは、雷となってセメレーを訪れたのだが、果たしてセメレーは焼け死んでしまった。ピーテル・パウル・ルーベンス作「セメレーの死」 painting by Peter Paul Rubens, Public domain, via Wikimedia Commonsしかし、このとき6ヵ月だった胎児は、火の中から救い出され、ゼウスの太腿のなかに縫い...
現代の米国

GWまでに山は動くか?就任100日を迎えるトランプが出す“答え”次第で世界戦争に発展しかねぬウクライナとガザの戦火

GWまでに山は動くか?就任100日を迎えるトランプが出す“答え”次第で世界戦争に発展しかねぬウクライナとガザの戦火ウクライナ戦争の停戦協議ではレアアースの権益を要求し、ガザ紛争の解決策としてアメリカによる同地区の所有とパレスチナ人の移住をぶち上げたトランプ大統領。まさに世界はトランプ氏ひとりに翻弄される状況となっていますが、はたしてこの混乱が収まる日は訪れるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、2つの戦争を巡る各国の動きや思惑を詳しく解説。さらにそれぞれの「ディール」の行方次第で起こり得る最悪の事態を予測しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:Breakthrough? それともBreak down? ─ 混迷する国際秩序の行方炸裂する「トランプ節」に呆れる世界。混迷する国際秩序の行方「ロシアによるウクライナ侵攻から3年が経ったけれど、誰が本当にウクライナやウクライナ人のことを本気で心配し、寄り添っているのだろう?」「ハマスによるイスラエル急襲と...
現代の米国

「米ウ罵倒会談」の猛激怒は意図したものか、トランプの「真の目的」を読み解いてみる…決してロシア寄りではなかった!

「米ウ罵倒会談」の猛激怒は意図したものか、トランプの「真の目的」を読み解いてみる…決してロシア寄りではなかった!トランプのマッドマン戦略アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領とのホワイトハウスにおいての会談が決裂した。by Gettyimagesおそらくこの決裂についての一般的なイメージは以下のようなものではないかと推察する。……アメリカがウクライナを支援するために支払った膨大な資金を回収することにこだわっているトランプが、ウクライナの豊富な鉱物資源に目を付けた。トランプが要求したのは、鉱物資源をアメリカに明け渡せという時代錯誤の帝国主義的要求だったが、アメリカの支援を引き入れないとロシアに対抗できないウクライナは、渋々この要求に応じることにした。だが、アメリカに対してウクライナの平和の保障を求めたゼレンスキーに、ロシア寄りのトランプはむしろ背を向ける姿勢を示し、鉱物資源の共同開発の合意が吹っ飛ぶことになった。……実はこれは全く事実ではない。何から何まで間違っていると言ってもいいくらいだ。狂人のふりをして周りを慌てさせ、目指す最終地点に向けて動かしていこうとするトラン...
現代の世界各国

ウクライナ議会はトランプ米大統領の和平イニシアチブを歓迎

ウクライナ議会はトランプ米大統領の和平イニシアチブを歓迎 ​ウクライナ議会は3月3日にロシアとの戦争に関する声明を出した。「ウクライナ国民は世界の誰よりも平和を望んでおり、ドナルド・トランプ大統領の個人的役割と彼の平和維持活動が敵対行為の迅速な停止とウクライナ、ヨーロッパ、そして世界全体の平和達成に決定的な影響を与えると信じている」としている。​トランプ大統領の和平イニシアチブを歓迎しているのだ。 ウクライナにおける大統領の任期は5年である。ウォロディミル・ゼレンスキーが大統領に就任したのは2019年5月なので、24年5月に任期は切れたわけだが、ゼレンスキー政権や後ろ盾の西側諸国は戒厳令を口実にして大統領選挙を実施せず、居座っている。トランプ大統領はゼレンスキーの支持率は一桁だと言っているが、ウクライナ人に支持されていないことは間違いないだろう。ゼレンスキーは大統領に就任した直後、ロシアとの関係修復に前向きの姿勢を見せていたが、和平に向かって歩き出しはしなかった。 国内では不人気のゼレンスキーだが、イギリスやフランスを含むヨーロッパの一部リーダーからは支持され、そのリーダーたちはロシア...
邦楽

春を待つ歌

3月に入っても寒い日が続いていますね。こんな時期にぴったりの楽曲・・・「春よ、来い」 松任谷由実明日が、これからの日が、そして、想いを届けたい人がいると言うことは幸せです!四季のある日本に生まれて良かった~と思いますね。「春よ、来い」 松任谷由実歌:松任谷由実 作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実 淡き光立つ 俄雨(ニワカアメ)いとし面影(オモカゲ)の沈丁花(ジンチョウゲ)溢るる涙の蕾(ツボミ)からひとつ ひとつ香り始めるそれは それは 空を越えてやがて やがて 迎えに来る春よ 遠き春よ 瞼(マブタ)閉じればそこに愛をくれし君の なつかしき声がする君に預けし 我が心は今でも返事を待っていますどれほど月日が流れてもずっと ずっと待っていますそれは それは 明日を越えていつか いつか きっと届く春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき夢をくれし君の 眼差(マナザ)しが肩を抱く夢よ 浅き夢よ 私はここにいます君を想いながら ひとり歩いています流るる雨のごとく 流るる花のごとく春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに愛をくれし君の なつかしき声がする春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき夢をくれし...
現代の中国

科学誌ネイチャー「米中AI競争は土俵が違う」――「中国は製造業土台に実用型、アメリカは投資型」

科学誌ネイチャー「米中AI競争は土俵が違う」――「中国は製造業土台に実用型、アメリカは投資型」「新産業」で勝負する米中両国の国旗(写真:アフロ) 2月18日、イギリスの科学雑誌ネイチャー(Nature)は<中国はDeepSeekで波紋を投げかけたが、その真の野望はAI主導の産業イノベーションだ>というタイトルの論考を掲載した。タイトルからは具体性が想像しにくいかもしれないが、概括的に見るならば、以下の3点を主張していると言っていいだろう。 ●中国には膨大な製造業があるため、中国の AI は製造現場から絶え間なく湧き出てくるニーズによりイノベーションが駆動され、それを製造現場にフィードバックし実際の問題を解決することによって、さらなる向上が図られている。 ●ところがアメリカでは(製造業が空洞化しているため)常に投資家にとって魅力的な存在であることをアピールしていなければならないので、派手なニュースがなければAI半導体を推進していくことができない。   ●したがって米中間の競争というのは「土俵が全く異なるため」比較優位を語ることが困難だとさえ言える。(以上) 今年2025年は、2015年に...
現代の日本

〈値上げラッシュに悲鳴〉コメだけじゃない2343品目の食品高騰で苦しむ庶民…その裏で資産家が巨額の利益を得る悪循環に打開策は?

〈値上げラッシュに悲鳴〉コメだけじゃない2343品目の食品高騰で苦しむ庶民…その裏で資産家が巨額の利益を得る悪循環に打開策は?食料品の値上げラッシュが止まらない。昨今のコメ高騰にはじまり、3月は冷凍食品や乳製品、飲料品などの値上げが相次ぎ、帝国データバンクによると、その品目数は2343に及ぶ。2024年10月にも2000品目を超える値上げが行なわれていたが、その勢いが収まる気配はない。主な理由は原材料費の高騰によるものだが、価格改定が進む裏で企業の収益性が高まって株主の配当などに回されているという側面がある。その結果として、庶民が割を食うという構図が鮮明になってきた。食料品の負担は1割増加総務省の「家計調査」によると、2024年における一世帯当たりの食品への支出総額は年間およそ89万円。2019年比では約7万円増加したため、1割近い増加である。一方、年間支出総額は300万円ほどであり、2019年の299万円とほとんど変化していない。一方で、衣服への支出額は4万6000円から3万8000円台まで、パック旅行費は4万円から2万6000円程度まで下がった。食料品が高騰する裏で、切り詰めた生活...
現代の日本

なぜ、米トランプ政権が“長期”になると「日本の中小企業」が“危機”に陥るのか?

なぜ、米トランプ政権が“長期”になると「日本の中小企業」が“危機”に陥るのか?トランプ政権が新しい政策を次々と打ち出していますが、日本の中小企業に与える影響はどれほどのものなのでしょうか。今回のメルマガ『j-fashion journal』では、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、現段階の予測として、日本企業への影響の度合いとともにトランプ政権の政策内容を分かりやすく紹介しています。トランプ政権の政策が日本の中小企業に与える長期的影響皆さん、こんにちは。トランプ政権が次々と新たな政策を打ち出しています。その影響がどのように伝わるのか、現段階での予測について、皆さんと共有したいと思います。1. 関税引き上げと貿易コストの増加トランプ政権は「アメリカ第一主義」を掲げており、輸入品に対する関税引き上げを公約に含めています。例えば、全輸入品に10~20%の関税、メキシコやカナダからの輸入に25%、中国に対しては最大60%の関税が検討されています。これが実行されると、日本の中小企業、特に輸出依存度の高い製造業に影響が及びます。日本の中小企業は、大企業に比べて海外市場へのアクセスや...
現代の日本

トランプが「JAPの本音」に気づく日。石破・ネトウヨ・パヨクどれがバレても日本終了!? ゼレンスキー以上の窮地に陥る訳

トランプが「JAPの本音」に気づく日。石破・ネトウヨ・パヨクどれがバレても日本終了!? ゼレンスキー以上の窮地に陥る訳激しい口論の末に決裂した米ウ首脳会談(2月28日)。これに関して「トランプ大統領は『決裂と怒号の映像』というアウトプットを得ることが当面の目的だった」と分析するのは米国在住作家の冷泉彰彦氏だ。トランプ氏は「極端な劇場型政治」を逐次投入する必要に迫られており、日本としても決して対岸の火事ではない。わが国の“本音”がトランプにバレてしまったら、それこそゼレンスキー氏以上の窮地に追い込まれる恐れは十分あるという。(メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』より)※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:西側同盟流動化と日本外交西側同盟流動化と日本外交~世界が目撃した恐怖の瞬間2月28日にホワイトハウスで発生した「トランプ=ゼレンスキー会談の決裂」は、どう考えても恐ろしい瞬間でした。戦争が継続し、もしかしたらウクライナの領土がより侵害されるかもしれないという恐怖があり、NATOの枠組みが揺らぐ恐れもあります。けれども、最も恐ろしいのは2つの事実でした。...
現代の日本

200億円で可能な高額療養費「見直し凍結」は拒否、高校無償化は5000億円かかるのに…非情政権は「女性を敵に回した」と専門家

200億円で可能な高額療養費「見直し凍結」は拒否、高校無償化は5000億円かかるのに…非情政権は「女性を敵に回した」と専門家 来年度予算案の年度内成立のデッドラインまで残り約1カ月。与野党の攻防が続く中、今や最大の焦点ともいえる「高額療養費制度」見直しの議論が平行線をたどっている。自民党と公明党は、がん・難病患者に負担増を強いる政府案の微修正で逃げ切りを図る一方、立憲民主党などは「見直し凍結」を絶対条件に掲げる。無慈悲な石破政権の強硬姿勢に、がん関係の学術界も声を上げ始めた。  ◇  ◇  ◇ 自公と立憲の政策責任者が26日、予算案の修正協議を実施。療養費制度の見直し凍結などを盛り込んだ3兆8000億円規模の修正を突き付けた立憲に対し、自公は安定財源の確保を理由に挙げて「現行の政府案から見直しはない」と突っぱねた。 療養費制度の負担上限が引き上げられたら、がん・難病患者は治療断念に追い込まれかねない。生死に直結する問題だからこそ、まずは財源確保に奔走するべきなのに、政府は「制度の持続性」を御旗に掲げて凍結を拒否。26日の衆院予算委員会で立憲の本庄知史議員が改めて「200億円の財源で、こ...
日本の文化

啓蟄とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について – 二十四節気

啓蟄とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について - 二十四節気3月になると暖かくなったり、寒くなったりする日が交互に訪れて、やがて春を迎えていきます。その3月5日前後に二十四節気「啓蟄」があります。ニュースなどで名前は知っているけど、意味が分からないという方も多いかと思います。なかなか使わない言葉ですね。今回は啓蟄の意味や2025年はいつからいつまでをさすのか?、手紙の挨拶で使われる時候の挨拶「啓蟄の候」についてご紹介します。啓蟄とは?啓蟄とは、雪がとけ始めて、大地が暖かくなり始めるころにあたります。読み方は「けいちつ」。元々は「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」から来た言葉。啓:ひらく蟄:土中で冬眠している虫冬眠していた生き物が、長い眠りから覚めて、活動を開始する時期をさしています。実際に虫が目覚めるのは気温が10度前後と言われているので、丁度この時期から3月下旬にかけて活動を開始します。2025年の啓蟄はいつからいつまで?2025年啓蟄はいつから?2025年3月5日(水)から2025年啓蟄はいつまで?2025年3月19日(水)まで(春分の前日まで)啓蟄の太陽黄経34...
現代の日本

トランプとゼレンスキー「交渉決裂」で迎えた大きな転換点。もはや戻らない世界秩序の中で日本はどう生き残るべきか?

トランプとゼレンスキー「交渉決裂」で迎えた大きな転換点。もはや戻らない世界秩序の中で日本はどう生き残るべきか?ホワイトハウスの大統領執務室で繰り広げられた、米ウ両国の大統領による激しい口論。2国間の「交渉決裂」の模様は全世界に驚きを持って伝えられましたが、識者はこの展開をどう見ているのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、「トランプ氏には人権も自由主義もない」とした上で、各国が彼との交渉に対応する方法を検討。さらに米ロの接近で苦しい立場に置かれることが予想される日本が、今後の国際社会においてどう振る舞うべきかについても考察しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:トランプとゼレンスキーの交渉失敗計算ずくか衝動か。ゼレンスキーとの交渉を決裂させたトランプの行き着く先トランプ氏は、世界にディールを仕掛けている。経済合理性に基づいた取引に世界は戸惑っている。トランプ氏はゼレンスキー大統領の求める安全保障なしで、レアアースを得ようとしたが、失敗した。トランプ氏には、人権も自由主義もない。トランプ氏との交...
現代の世界各国

ゼレンスキーを騙し討ち

ゼレンスキーを騙し討ち2025年3月4日   田中 宇2月28日のトランプとゼレンスキーの、記者団の前での口論は何だったのか。記者団がいない非公開の会談の場なら、各国首脳どうしがあの手の口論・激論・怒鳴り合いをするのはよくある。首脳たちは非公式の場で、それぞれの要求や世界観をぶつけ合って交渉し、時間内に何らかの結論を出し(平行線のままなら「有意義な意見交換をしました」とか)、怒鳴り合いなどしていないかのように平静を装って記者団の前に登場する。それが外交というものらしい。(Hard Truths About The Trump-Zelensky-Vance Oval Office Blow-Up)今回も、記者会見前の非公開の会談では怒鳴り合いの口論があったようだ。トランプは記者会見の冒頭で、それを示唆している。記者会見の前半は「外交」的に進んだが、後半、ロシアと戦争でなく外交するのが良いと述べたバンス副大統領の発言にゼレンスキーが口を挟んで疑問を呈し、そこから激論になった。('A proper slap down': Russian, world leaders respond to T...
現代の世界各国

ホワイトハウスから追い出されたゼレンスキーのイメージ回復に努める英国王

ホワイトハウスから追い出されたゼレンスキーのイメージ回復に努める英国王 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーは3月2日、ロンドンでイギリス国王チャールズ3世と会った。2月28日にホワイト・ハウスでドナルド・トランプ米大統領と口論したことを意識したのか、和やかな雰囲気を演出していた。3月1日にゼレンスキーはキール・スターマー首相と会談、首相から永続的な平和を実現するというイギリスの揺るぎない決意を伝えられたというが、イギリスはフランスなどと同様、戦争の継続を求めている。スターマーは「ロシアを殲滅する」つもりなのかもしれないが、現実的には不可能だ。 ウクライナ軍は降伏するか全滅するしかない状態。​スターマーは3月2日に安全保障サミットを開催、ウクライナへの軍事援助を継続し、ロシアに対する経済的圧力を強め続けると主張、さらに西側諸国は地上部隊をウクライナへ派遣、イギリスは地上軍と空軍でその部隊を支援する用意があるとしている​のだが、ヨーロッパ諸国の軍隊にはロシア軍と戦う能力はなく、その兵器庫は空だと言われている。アメリカ軍を引き込まなければロシアとの戦争を継続することはできない。それは世...
現代のロシア

習近平とプーチンを喜ばせた「トランプ・ゼレンスキー会談決裂」

習近平とプーチンを喜ばせた「トランプ・ゼレンスキー会談決裂」2月28日、ホワイトハウスにおけるトランプ・ゼレンスキー会談(写真:ロイター/アフロ) 日本時間2月28日夜、ホワイトハウスにおけるゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談が決裂に終わったことは、中露をこの上なく喜ばせた。会談が決裂する数時間前の同じ日、ロシアのショイグ安全保障会議書記は北京詣でをして習近平国家主席と会っていたし、27日には米露代表団がトルコのイスタンブールでウクライナ戦争の停戦交渉をしていた。中露と米露は、それぞれホワイトハウスにおける米ウ(ウクライナ)会談の「リスク」を回避するかのように、着々と別行動で緊密度をアピールしていたのである。 その「リスク」というのは、「米ウ首脳がうまく行った場合」の安全弁を予め用意しておいたということだ。どちらに転んでも、「中露+米露」は緊密であることを確認し合うための会合であったとみなすことができる。それくらい分岐点となるかもしれしれなかった米ウ首脳会談が決裂したのだ。 中共中央宣伝部の管轄下にある中央テレビ局CCTVは、ロシア外交部のザハロワ報道官が「トランプがゼレンスキー...
現代の米国

マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持

マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持テクノロジー界の大物は、両組織へのアメリカの関与の再評価を支持し、その重要性と有効性に疑問を呈している。億万長者のイーロン・マスク氏が、2025年2月11日、ワシントンDCのホワイトハウスの大統領執務室でドナルド米国大統領とともに演説を行っている。 © ゲッティイメージズ/ アンドリュー・ハーニック億万長者のイーロン・マスク氏は、米国が国連と北大西洋条約機構の両方から脱退するという考えを公に支持した。米政府効率化局(DOGE)のトップを務めるマスク氏は、日曜日にそうした動きを推奨するソーシャルメディアの投稿に応えて、「賛成だ」とコメントした。ドナルド・トランプ米大統領と共和党議員らは、米国主導の軍事同盟だけでなく、国連へのワシントンの参加を再考すると誓った。2月、ユタ州のマイク・リー上院議員は、国連からの米国の完全撤退を提案する「国連大失態からの完全撤退(DEFUND)法案」を提出した。リー議員は、国連は多額の資金提供を受けているにもかかわらず、戦争、大量虐殺、人権侵害、パンデミックを防止できていないとして、米国とその同盟国を攻撃する「暴君...
現代の世界各国

世界が驚愕した「米ウ罵倒会談」…トランプが正しい! と言えるこれだけの理由

世界が驚愕した「米ウ罵倒会談」…トランプが正しい! と言えるこれだけの理由ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領やJ・D・ヴァンス副大統領らと会談した。しかし、それは大統領執務室で怒号の飛び交うものとなり(下の写真)、予定されていた「復興投資基金の条件を定める二国間協定」への署名は見送られた。ウクライナが所有するすべての関連天然資源資産(ウクライナ国が直接所有するか間接所有するかを問わない)の将来の収益化から収入を得る基金の創設が危ぶまれる状況になっている。 ゼレンスキーの「化けの皮」おそらく、読者のなかには、王のようにふるまうトランプが、ゼレンスキーに無理難題をふっかけたから、ゼレンスキーと合意できなかったのだろうと思うかもしれない。悪いのはトランプであり、ゼレンスキーには問題はないと感じているかもしれない。 しかし、会談の内容をつぶさに点検してみると、戦争に「勝っていない」のに、戦争を継続しようとするゼレンスキーに対するいらだちが、トランプにもヴァンスにもあることがわかる。Photo by gettyimagesトランプ...