マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持

現代の米国
Musk backs US withdrawal from UN and NATO
The tech mogul supports a reassessment of American involvement in both organizations, questioning their relevance and effectiveness

マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持

テクノロジー界の大物は、両組織へのアメリカの関与の再評価を支持し、その重要性と有効性に疑問を呈している。

億万長者のイーロン・マスク氏が、2025年2月11日、ワシントンDCのホワイトハウスの大統領執務室でドナルド米国大統領とともに演説を行っている。 © ゲッティイメージズ/ アンドリュー・ハーニック

億万長者のイーロン・マスク氏は、米国が国連と北大西洋条約機構の両方から脱退するという考えを公に支持した。

米政府効率化局(DOGE)のトップを務めるマスク氏は、日曜日にそうした動きを推奨するソーシャルメディアの投稿に応えて、「賛成だ」とコメントした。

ドナルド・トランプ米大統領と共和党議員らは、米国主導の軍事同盟だけでなく、国連へのワシントンの参加を再考すると誓った。

2月、ユタ州のマイク・リー上院議員は、国連からの米国の完全撤退を提案する「国連大失態からの完全撤退(DEFUND)法案」を提出した。リー議員は、国連は多額の資金提供を受けているにもかかわらず、戦争、大量虐殺、人権侵害、パンデミックを防止できていないとして、米国とその同盟国を攻撃する「暴君のプラットフォーム」であると国連を批判した。

リー氏の意見に同調して、マスク氏はXに「アメリカは国連と関連団体に多額の資金を提供している」と書いた。

2016年の選挙運動中、トランプ氏は国連を弱体かつ無能だと評し、「民主主義、自由、米国の味方ではない」と述べた。先月、トランプ政権はロシアのウクライナからの即時撤退を求める国連総会決議に反対した。

現在トランプ大統領の重要顧問であるマスク氏は、コスト削減と連邦政府職員の削減策を模索する先頭に立っている。2月にDOGEは初の節約報告書を発表し、コスト削減策により推定550億ドルの節約が見込まれると主張した。

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同月、トランプ大統領が米国国連大使に指名したエリーズ・ステファニック氏は、マスク氏のDOGE構想の世界的な導入を提唱した。同氏は国連の財政慣行を批判し、国際統治改革のための「グローバルDOGE」の取り組みを求めた。ステファニック氏はまた、汚職や反ユダヤ主義の疑いがある国連関連組織への資金提供停止と解体を推進すると約束した。

マスク氏はNATOについても懐疑的な見方を示している。2月にはNATOを「時代錯誤」と評し、冷戦後の時代におけるNATOの意義を疑問視し、全面的な見直しを求めた。また、米国納税者が欧州の防衛費の相当部分を負担する根拠にも疑問を呈し、米国はGDPのわずか3.5%を防衛に充てているにもかかわらず、NATOの軍事費の約67%を負担していることを指摘した。

彼の立場は、NATOを頻繁に批判し、加盟国に防衛費の増額を促し、脱退をちらつかせ、米国が欧州の安全保障に不当な財政負担を負っていると主張してきたトランプ大統領の立場と一致している。

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