米国

現代の世界各国

イラン戦争は英国系潰し、グローバリズムの破断策

イラン戦争は英国系潰し、グローバリズムの破断策2026年4月26日   田中 宇トランプ米大統領は、停戦交渉でイランに振り回されている。4月25日、イランと米国の代表団が交渉地のパキスタンに再集合したが、イラン代表のアラグチ外相は米国側と交渉せず、パキスタンと話し合っただけで帰国してしまった。イランは米国を馬鹿にしている。トランプやイスラエルは、怒ってイラン攻撃の戦争を再開するかと思いきや、停戦を維持している。米マスコミは「米イスラエルは、イランの大型兵器類の半分しか破壊していない。イランはまだ大量の大型兵器を隠し持っている」と喧伝している。ほらみろ、イランが勝っているじゃないか。米イスラエルは負けそうで追い詰められているから、イランに馬鹿にされても停戦を維持せざるを得ないんだ。トランプもネタニヤフももう終わりだ。ざまあみろ。米欧日の左翼リベラルやイスラム主義者たちが喜んでいる。(War without end? How Israel became trapped in its own security doctrine)そうなのか??。私には、トランプやイスラエルが「弱いふり作戦」で...
現代の世界各国

イラン強硬派政権を弱めた上で永続させる?

イラン強硬派政権を弱めた上で永続させる?2026年4月21日   田中 宇イスラエルは最初から、イランの強硬派の現政権(革命防衛隊)を弱体化した上で永続させる策略で、トランプを誤情報で動かしつつ、2月末からのイラン戦争を始めたのでないか。そのような考えが私の中に出てきている。イスラエルはトランプの米国を巻き込んでイランを攻撃してきたが、その具体的な目的は、イランの国家解体(恒久内戦=リビア型、もしくはクルドなどによって複数に分割)や、政権転覆(親米化。現イスラム共和国体制を残すソフト転覆策、もしくは残さない完全転覆)でなく、現体制を弱体化した上で残して形式上の恒久対立にすること(ガザ型)でないか。イスラエルはすでにガザ戦争で、ガザの市街地を完全に破壊しつつも支配者のハマスを弱体化した上で残し、その状態をずっと維持している。ガザ戦争を終わらせると、イスラエルは世界からガザの戦後復興を迫られるが、ハマスが残っている限りそうならない。イランは国家だがハマスは国家以下の民兵団だ。その違いはあるが、他の構図は同じだ。防衛隊政権を残す限り、イスラエルは米国と世界にイラン敵視の戦争継続を強要できる。...
現代の世界各国

断続的に続くイラン戦争

断続的に続くイラン戦争2026年4月10日   田中 宇4月7日の米イランの停戦は、負けなかったイランの勝利、勝てなかった米イスラエル(というよりトランプ大統領個人)の敗北だと、マスコミなどトランプ敵視の英国系が喧伝している(RTなど露系メディアは、反米性の醸成のため米欧の左翼などが関与している)。(Why Iran looks like the real winner)(Israel branded ‘rogue state’ amid global pressure over Lebanon strikes)これと同じような中東関連の話を、以前にも聞いたことがある。イラク戦争後のイラン系の勢力拡大を防ぐため、イスラエルが2006年にヒズボラを潰そうとしてレバノンに侵攻したが潰せず、停戦せざるを得なくなった。無敵なはずのイスラエルに負けなかったヒズボラは勝利したと賛美され、イスラム主義や反米反イスラエルの人々がヒズボラと指導者ナスララを英雄視する流れが始まった。(ヒズボラの勝利)あれから20年。イスラエルは何年もかけて米諜報界(世界の軍事力の頂点)を牛耳り、ヒズボラや、その上位にいる...
現代の中国

米・世論調査:米同盟国は「トランプよりも習近平が頼りになり、中国が世界の覇者になる」と思っている

米・世論調査:米同盟国は「トランプよりも習近平が頼りになり、中国が世界の覇者になる」と思っているトランプ大統領と習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)米メディアのポリティコ(POLITICO)はイギリスの世論調査会社パブリック・ファースト(Public First)に依頼して、今年2月6日から9日にかけて米国とそのトップ同盟国(米国、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ)を対象として世論調査を行なった。その結果を3月15日に発表したのだが、結果が凄い。米国の「キー同盟国」は「トランプよりも習近平が頼りになり、中国の技術の方がアメリカより優れていると思っており、さらに10年後の世界の覇者は中国であると思っている」という結果を出している。3月30日の論考<中国はイラン攻撃を非難し停戦を求め、日本はイラン攻撃を非難せずG7にホルムズ封鎖非難声明を出させる>の文末でお約束したので、考察を試みる。◆ポリティコの世論調査と調査対象国3月15日にポリティコは<米国のトップ同盟国は中国に傾き始めている トランプのせいだ>という見出しで、世論調査の結果を発表した。「米国のトップ同盟国」を、ポリティコの原...
現代の世界各国

トランプの思いつきとネタニヤフの暴走で世界が大混乱。プーチンと習近平が“棚ぼた”を得たイラン戦争の現実

トランプの思いつきとネタニヤフの暴走で世界が大混乱。プーチンと習近平が“棚ぼた”を得たイラン戦争の現実アメリカとイスラエルが引き起こしたイラン戦争の思わぬ長期化で、混迷を極める中東情勢。ホルムズ海峡の閉鎖で、世界経済はこれまでにないパニックに見舞われる事態となっています。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の「無敵の交渉・コミュニケーション術」』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、そんな中で行われたトランプ氏の演説内容に着目し、大統領の「本心」を推察。さらにこの戦争が結果的に中国とロシアを利する結果となった構造を解説しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:崩壊が止まらないアメリカの覇権と、トランプの思い付きに振り回され危機が高まる国際情勢止まらないアメリカ覇権の崩壊。トランプの気まぐれが国際社会に与える危機的状況「アメリカ国民は本当にイランに対する戦争を望み、何か得ることはあるのだろうか?」「この戦争はアメリカ国民の利益に資するものなのか?」イランのペゼシュキアン大統領がアメリカ国民に向けて発出した書簡が訴えかけた、シンプルで...
現代の世界各国

トランプ大統領「イラン戦争謎の勝利宣言」の裏に見えるイスラエル・ネタニヤフ首相の影

トランプ大統領「イラン戦争謎の勝利宣言」の裏に見えるイスラエル・ネタニヤフ首相の影日本時間4月2日午前10時、ドナルド・トランプ米大統領が、イラン戦争の「勝利宣言」を、国民向けテレビ演説で行った。イラン戦争とは一体何だったのか? 評論家の塩原俊彦氏は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に踊らされた戦争だったと説く。                   ※まず、3月17日、国家対テロセンター(NCTC)所長のジョー・ケント(下の写真を参照)が突然、イランとの戦争への反対と、トランプ政権の政策に対するイスラエルの影響力を理由に辞任したことを思い出してほしい。公表された彼の書簡にも、Xへの投稿にも、「われわれがこの戦争を始めたのは、イスラエルとその強力な米国ロビイからの圧力によるものであることは明らかだ」という表現がある(下を参照)。つまり、2月28日からはじまった米国とイスラエルによるイランへの大規模攻撃は、ドナルド・トランプ大統領が主導したのではなく、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に促されて踏み切ったもので、あくまで「トランプとネタニヤフの戦争」という視点から考えなければならないというの...
現代の世界各国

ホルムズ閉鎖を放置するトランプ

ホルムズ閉鎖を放置するトランプ2026年4月3日   田中 宇イラン戦争は、イスラエルのための戦争だ。イランは、イスラエルにとって残っている最大の脅威だ。イスラエルが、イランの脅威を消す、もしくはできるだけ減らすために、イスラエルの言いなりになるトランプの米国を引っ張り込んで始めたのが今回の戦争だ。(イラン戦争の終わり方)イスラエル(と傘下の米国)がイランの脅威を消すには、イランの軍事力と政権を握る革命防衛隊を潰すことだ。終戦直後の日本のように、軍部=革命防衛隊を全消滅させる必要がある。防衛隊は、自分たちが潰されていく道になりうるので、米国との交渉、譲歩や停戦を拒否している。ネタニヤフは最近、今回の戦争でイランの軍事力を大方破壊したので、イランはもうイスラエルにとって大した脅威でないと表明した。トランプも同様のことを言っている。(Netanyahu: Iran no longer poses an existential threat to Israel)イランはすでにミサイルなど大型の兵器類のほとんどを破壊されたようだが、まだ無人機などイスラエルを攻撃できる兵器を持っている。イランが...
現代の米国

米民主党の支持率は35年ぶりに最低。“トランプより嫌われた野党”がこのまま中間選挙を戦えるのか?

米民主党の支持率は35年ぶりに最低。“トランプより嫌われた野党”がこのまま中間選挙を戦えるのか?トランプ政権の暴虐ぶりが連日報じられる一方で、野党・民主党の存在感は薄れる一方です。2025年7月の世論調査では、民主党の純支持率はマイナス30ポイントと35年ぶりの最低を記録。なぜここまで国民に見放されてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では、著者でジャーナリストの高野孟さんが、話題の書『アメリカ民主党 失敗の本質』を紐解きながら、民主党が労働者を見捨てた歴史的経緯と11月中間選挙の行方を鋭く分析しています。こんなふうで米民主党は11月中間選挙を戦えるのか?『アメリカ民主党 失敗の本質』を読むシェークスピアの狂王劇のようなトランプ米大統領のホワイトハウスでの有様を毎日毎日見せられて、がっかりしたり怒ったりしているうちにすっかり忘れていたことがある。野党の民主党、そして米議会の姿がまったく視野に入って来ないが、彼らは一体どこへ行ってしまったのか、もしワシントンにいるのなら何をしているのだろうか、ということである。もちろん、下院で共和党の220に対し民主党は...
現代の世界各国

「媚び媚びの高市」評価とは真逆…トランプ「真珠湾発言」にも動じなかった女性首相に欧米メディアが下した点数

「媚び媚びの高市」評価とは真逆…トランプ「真珠湾発言」にも動じなかった女性首相に欧米メディアが下した点数 高市首相とトランプ大統領による日米首脳会談について、欧米メディアはどのような評価を下したのか。NY在住ジャーナリストのシェリーめぐみさんは「高市首相の『媚びるような振る舞い』を問題視する日本メディアと違い、欧米メディアは『戦略』として評価している」という――。日本では「媚びすぎ」評価が飛び交った日米首脳会談ホワイトハウスで開かれた日米首脳会談での高市首相のトランプ大統領に対する振る舞いをめぐって、日本とアメリカの評価は大きく分かれた。日本では、「あれは媚びすぎではないか」「見ていて不快だ」といった違和感が広がった。トランプ氏の真珠湾ジョークに反論しなかったことは「弱さ」と受け取られ、繰り返された賞賛の言葉は「媚び」と映った。さらに、抱きつくようなハグやディナーでの親密な振る舞いは、「一国の首脳としての品位を欠く」とする批判も少なくなかった。令和8年3月19日(現地時間)、アメリカ合衆国のワシントンD.C.を訪問している高市総理は、トランプ大統領主催の夕食会に出席しました。出典:首相...
現代の世界各国

日米首脳会談は習近平にダメージを与えられたか?

日米首脳会談は習近平にダメージを与えられたか?ホワイトハウスのホームページから転載このたびの高市総理の訪米は、もともと3月末に予定されていたトランプ大統領の訪中前に何としてもトランプに会い、「高市発言」に関して高市氏に不利な方向に持って行かれないように、それを未然に防ごうとするのが狙いだったはずだ。しかしその間にベネズエラ襲撃と大統領拘束連行や、核問題交渉中におけるイランに対する爆撃と指導者ハメネイ師殺害という、およそ人間がやることとは思えない、残忍なまでの「力による現状変更」をトランプは断行したのだ。そのトランプに台湾統一に関して「いかなる力による変更も認めない」などと言わせて、「日米双方で確認し合った」などと発表しても、何か習近平国家主席を困らせることにつながり得るだろうか?中国の反応も含めて考察を試みたい。◆日米首脳会談における中国関連の発言トランプとしては、いかにしてイラン攻撃から受けるトランプ自身のダメージを跳ねのけ、「自分はこんなに偉大なことをした」として11月の中間選挙につなげたいという思いで一杯だっただろう。台湾問題などは現時点ではどうでもいいことだったにちがいないが、...
現代の中国

トランプ訪中延期から見える習近平の思惑と米中首脳の力関係

トランプ訪中延期から見える習近平の思惑と米中首脳の力関係2026年3月、全国人民代表大会にける習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)3月14日、トランプ大統領はイランが封鎖しているホルムズ海峡航行再開に向けて中国にも護衛艦派遣などの協力を求めた。3月15日のフィナンシャルタイムズのインタビューによると「協力しなければ訪中を延期する可能性がある」と「脅し」をかけていたくらいだ。しかし16日(日本時間17日)になると一転。トランプは「交戦中にホワイトハウスを空けるのは良くない」という理由で訪中延期を宣言し、「中国が護衛艦派遣に積極的でないこと」には、ひとことも触れなかった。この時点で米中どちらが首脳会談をしたがっているかが見えてくる。習近平国家主席にとっては、友好国イランを攻撃している最中の国の大統領を歓迎するわけにはいかない。トランプが訪中を延期してくれたのはありがたいことだ。イラン攻撃停戦後でないと、トランプを北京に向かえるわけにはいかないのが本音だろう。一方で習近平は、トランプ訪中の際に「台湾統一」に関してトランプに是認を迫ろうとしていたはずだ。そのために護衛艦派遣に関しても、回答...
現代の世界各国

トランプのイラン停戦?

トランプのイラン停戦?2026年3月12日   田中 宇この記事は「イランは許されるのか」の続きですトランプ米大統領は、イランをソフト転覆しようとしたが、権力を持つ革命防衛隊に拒否されて失敗した。そのためトランプは、イランとの戦争を深追いせず、いったん停戦したいのでないかという説が出てている。トランプは当初、4週間までのイラン戦争を準備したが、3月10日に、イランで攻撃すべき軍事拠点などをすべて破壊したので、4週間でなく前倒しして終わるかもと言い出した。イスラエルは戦争構造を残したいので、トランプの発言は誇張だとエルサレムポストが書いている。('Nothing left' to target: Trump exaggerates Islamic regime's defeat, lays ground for Iran war's end)トランプはロシアのプーチンに電話し、プーチンはイランの大統領と繰り返し電話している。露政府系メディアは、米イランを仲裁できるのはプーチンしかいないと豪語している。(Putin holds second telephone call with Iran...
現代の世界各国

トランプが巻き込まれる憎悪と混乱の渦。世界中からかき集められた「米軍の武器弾薬」が中東に投入の衝撃

トランプが巻き込まれる憎悪と混乱の渦。世界中からかき集められた「米軍の武器弾薬」が中東に投入の衝撃数え上げればきりのない「予測不能」な言動で、世界を混乱させ続けるトランプ大統領。とりわけイスラエルとともに行った対イラン攻撃は、エネルギー市場や各国の安全保障環境に大きすぎる影響を与える結果となっています。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の「無敵の交渉・コミュニケーション術」』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、イラン攻撃の背景にあるアメリカの世界戦略と中東情勢の複雑な構図を解説。その上で、この軍事衝突がアジアや欧州を含む各地域の紛争を連鎖させる危険性を指摘しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:崩れるアメリカの世界覇権と存亡に対する賭けに出たイスラエル-揺れるアラブの結束と紛争の連鎖に向けたぎりぎりの攻防「アメリカは本当に大丈夫か?」という懸念。崩れる米国の世界覇権と存亡に対する賭けに出たイスラエル「アメリカは本当に大丈夫か?」アメリカとイスラエルによる対イラン攻撃が行われ、イランによる大規模な報復攻撃が始まってから2週間が...
現代の世界各国

戦争が嫌いなはずのトランプ大統領がまさかのイラン攻撃、何か弱みでも握られているのでしょうか

戦争が嫌いなはずのトランプ大統領がまさかのイラン攻撃、何か弱みでも握られているのでしょうかトランプ大統領は戦争が嫌いなはずなのに、何で又、無謀とも思えるイラン攻撃をイスラエルと一緒にやったのですかね。このイラン攻撃はエプスタイン事件が世界に報じられてから直ぐのことでしたから、多くの人に勘繰られてしまいましたね。普通、犯罪者は自殺などしませんから、エプスタイン氏も死人に口なしにされてしまったのでしょうかね。英国の王族まで逮捕されてしまつたのですから、この事件の闇は半端なものではありませんね。しかも、クリントン元大統領までテレビ映像で、ご苦労な事に、この事件の事について、わざわざ語っているのですから、これはトランプ大統領に対する嫌がらせと捉えている人も結構居られますね。世の中の権力者や上級国民の皆様は、とかく困ったことが起きると、多くの人々の目を逸らすために、何か別の大きな事件を起こしたり、起こさせたりするものですが、このイランに対する戦争なるものも、そんな臭いがしてなりません。まぁ、よその国でのことですから、日本人が、どうこう言えるものではないのですが、困ったことに、どうやらトランプ大統...
現代のロシア

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」2026年3月5日、全人代に出席する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)3月5日、イランは「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表した。ということは「中国やロシアには通行を許可する」と宣言したのに等しい。日本のメディアではアメリカ・イスラエルのイラン攻撃によって中国が非常に不利な状況に追い込まれたとして「中露敗北」という言葉までが躍っているが、実際は逆である現実を直視しなければならない。◆イランが「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表中国政府の通信社・新華社の電子版「新華網」は3月5日、<イラン:米国・イスラエルおよび欧州の船舶によるホルムズ海峡通過禁止>という見出しで、「テヘラン新華社電」として以下のように報道している。イラン(イスラム)革命防衛隊は5日、「戦争期間中、イランはホルムズ海峡の通航と航行を管理する権利を有し、米国・イスラエル・欧州諸国の船舶の通航を禁止する」と発表した。イラン革命防衛隊は、「米国・イスラエル・欧州諸国、そしてそれらの支援国に属する軍用船と商船のホルムズ海峡通航を禁止し...
現代の世界各国

トランプが主張する対イラン軍事作戦の短期終結の道筋見えてきた~中露システムが全くの無力、核物質回収・ハールク島占領も

トランプが主張する対イラン軍事作戦の短期終結の道筋見えてきた~中露システムが全くの無力、核物質回収・ハールク島占領もトランプの4つの目標アメリカとイスラエルがイランに対して行なった軍事作戦が、無期限の泥沼に陥るとの懸念を持つ人が多いが、私はトランプ大統領が主張するように、この作戦は短期で終結する見通しがはっきりしてきたと捉えている。トランプ大統領は、開戦3日目の3月2日に、イラン攻撃に関する4つの目標を説明した。その4つの目標とは、1)イランのミサイル能力の破壊、2)イラン海軍の殲滅、3)イランの核兵器保有の阻止、4)イランによるテロ組織に対する支援の阻止であった。この4つの目標が達成できる見通しについて、具体的に見ていこう。この記事の全ての写真を見る(全5枚)まずはイランのミサイル能力の破壊からだ。ワシントン D.C. を拠点とするシンクタンク「ユダヤ国家安全保障研究所」が3月5日に出したレポートによると、ミサイルの発射台は、開戦前の段階で400あったのが、3月5日時点で100にまで75%削減されている。中距離弾道ミサイルは、もともと最大で2000発を保有していたが、そのうちの47~...
現代の世界各国

イラン・ハメネイ師への「断首作戦成功」が中国・ロシア・インドへ与えた強烈なメッセージ トランプは体制転換など必ずしも期待していない

イラン・ハメネイ師への「断首作戦成功」が中国・ロシア・インドへ与えた強烈なメッセージ トランプは体制転換など必ずしも期待していないハメネイ師の死アメリカとイスラエルによるイランに対する軍事作戦が展開され、イランの最高指導者であるハメネイ師をはじめとした多くのイランの要人の命が奪われた。アメリカといえば、今年の年初に起こしたベネズエラに対する電撃的な軍事作戦で鮮やかな成功を収めた記憶がまだ新しいが、今回もこれに並ぶ鮮やかな展開を見せた。今回の作戦で、米軍に50名の死者が出たとイラン側は発表したが、米軍はこの情報を完全に否定した。米軍の犠牲者は3名だったようだ。ホメイニ宗教革命以降のイスラム独裁国家としてのイランは、中東の安定を脅かす最大の問題だというのが、イスラエルやアメリカの基本認識である。この記事の全ての写真を見る(全5枚)それでもアメリカはこれまで、イランを攻め落とすという行動を考えてこなかった。それは地政学的に見た場合に、イランは攻め落とすのが非常に難しいという事情が絡んでいる。イラク、クウェート、サウジアラビア、UAEなどで採掘した石油を世界に運ぶには、ペルシャ湾を通ってホルム...
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トランプの優勢

トランプの優勢2026年3月3日   田中 宇トランプ米大統領は、イスラエルの傀儡すぎて米国で人気を失いつつある。イランは政権転覆されず、イランと傘下のヒズボラやフーシ派が米イスラエルに反撃し、トランプはイラン系との戦争の泥沼にはまって大失敗していく。今秋の中間選挙で共和党が惨敗し、2028年の大統領選でトランプの後継者(バンス?)が負けて民主党が返り咲く。イスラエルは巨大な人道犯罪を繰り返して世界から孤立し、トランプを巻き込んで潰れていく。ざまあみろ。そんな予測が出回っている。(Trump bit off more than he can chew with Iran - ex-Pentagon analyst)(Iran Names Interim Successor To Khamenei Under 2nd Day Of Massive Bombs, Trump Demands Regime Change)私から見ると、それらの予測はかなりの噴飯物だ。イランは、ベネズエラ型のソフト転覆になる可能性が高い。最高指導者ハメネイ死亡後、イランの上層部は憲法の規定に沿って、国権の最高機...
現代の世界各国

【中東緊迫の裏事情】イラン戦争で暴露された「リベラル派3つの偽善」を暴く

【中東緊迫の裏事情】イラン戦争で暴露された「リベラル派3つの偽善」を暴く国際法など「クソくらえ」2月28日にはじまった米国・イスラエルによるイランへの大規模攻撃は、欧州諸国や日本にとって知られたくない偽善を暴いている。しかも、その偽善は大きく分けると、三つもある。第一の偽善は、今回の攻撃を国際法違反と非難しない偽善である。第二の偽善は、2022年2月24日からはじまったロシアによるウクライナへの全面侵攻を国際法違反と責めつづけている欺瞞(ぎまん)である。ドナルド・トランプ大統領はこの侵攻を国際法違反などと非難していない。今回の大規模攻撃が国際法違反でないのならば、ロシアによる侵攻もまた国際法違反ではないことになるのではないか。第三の偽善は、2014年2月20~23日にかけてウクライナで起きたクーデターを「マイダン革命」と呼び、正当化しつづけている偽善である。クーデターでありながら、それを合法であると承認したことで、自ら国際法違反をしてしまったことをリベラル派は隠そうとしてきた。リベラル派の欺瞞の大元はここにある。このときの偽善がリベラル派の特徴であったはずの高い道徳観や倫理観を毀損(き...
現代の中国

習近平の思惑_その2 台湾への武器販売を躊躇するトランプ、相互関税違法判決で譲歩加速か

習近平の思惑_その2 台湾への武器販売を躊躇するトランプ、相互関税違法判決で譲歩加速かトランプ大統領と習近平国家主席(2025年10月、韓国で)(写真:ロイター/アフロ)2月6日の論考<トランプ「習近平との春節電話会談で蜜月演出」し、高市政権誕生にはエール 日本を対中ディールの材料に?>で書いたように、2月4日の春節電話会談で習近平は「アメリカは台湾への武器販売を慎重に扱わなければならない」とクギを刺している。これに関してトランプが譲歩し始めているというアメリカ発の情報が2月18日頃から出始めていた。そこに加えて2月20日、米連邦最高裁がトランプの相互関税は違法であるという判決を出した。習近平の立場は、ますます有利になっていきそうだ。◆トランプ「訪中前の台湾への武器販売は習近平とのディールに不利」と判断か?2月18日、ウォールストリート・ジャーナルは<中国からの圧力キャンペーンの中で、台湾への米国の武器販売が宙ぶらりんの状態にある>(有料)という見出しで、「一部の米国当局者は、(台湾との)武器取引の承認がトランプ大統領の北京訪問を頓挫させるのではないかと懸念している」と報じている。ここ...