現代の世界各国イスラエルの覇権拡大
イスラエルの覇権拡大2025年7月25日 田中 宇イスラエルが、中東から北アフリカ、コーカサスまでの広範囲で、独自の覇権拡大を続けている。今後の多極型世界において、イスラエルが属する中東は、イランやアラブ、トルコとの4大国間の平衡体制が予定されてきた。だが最近のイスラエルは、アラブやトルコを手なづける半面、仇敵のイランとその傘下の勢力を軍事攻撃してへこませ、荒っぽいやり方で予定調和を破壊し、多極化を推進する米中露を困惑させている。イスラエルが今後、イランを再攻撃して政権転覆したり、トルコやアゼルバイジャンを押し立てて中央アジアで中露を押しのけて覇権拡大を試みた場合、米露は黙認するだろうが、これまで傍観してきた中国がどうするかも注目点だ。(イスラエル中東覇権の隠然性)(コーカサスをトルコに与える)中東では、イスラエルに反撃してきた最後の諸国であるイランとイエメン(イラン傘下)が、イスラエルからの攻撃の結果、反撃力を失いつつある。かつてイスラエルと戦っていたシリア(アサド政権)とレバノン(ヒズボラ)は、昨年末に相次いでイスラエルに潰され、イスラエルの傀儡もしくは中立的な政権に転換してい...
