森羅万象

現代の日本

コメ価格が2倍に高騰…なぜ備蓄米放出も止まらない? 背景に「農家が儲からない」構造=原彰宏

コメ価格が2倍に高騰…なぜ備蓄米放出も止まらない? 背景に「農家が儲からない」構造=原彰宏価格高騰が続くコメ。備蓄米の放出という政府の対策も、今のところ効果は見られません。1年前と比べて2倍以上に跳ね上がった価格の背景には、単なる需給バランスの乱れだけでなく、日本の農業が長年抱える構造的な課題が横たわっています。なぜコメは高くなったのか?なぜ生産量が増えないのか?その根っこにある「農家が儲からない仕組み」を読み解きます。(『らぽーる・マガジン』原彰宏)【関連】牛を殺せば助成金…。。政府に振り回される酪農家たち。過去最悪レベルの「牛乳ショック」で毎日生乳廃棄へ=原彰宏なぜ?備蓄米放出後も値上がり中…お米の値段は高騰したまま、備蓄米放出後も下がりません…。政府の備蓄米は1回目の入札で14万トンあまりが落札され、3月下旬から順次、店頭に並び始めています。備蓄米が店頭に並び始めた期間を含む3月30日までの1週間の全国のスーパーでの平均価格は、5キロあたり税込みで4,206円と、13週連続で値上がりしました。今のところ備蓄米による価格押し下げの効果はみられません。そもそも1年前の2024年2月の...
科学論

人類によって生み出された「人工元素」は何種類あるか…「驚きの生成方法」と「意外な目的」

人類によって生み出された「人工元素」は何種類あるか…「驚きの生成方法」と「意外な目的」元素は118種類ある前の記事で、宇宙のすべてのものが素粒子でできていることを紹介しました。一方で、私たちになじみのある性質が現れるのは、原子という単位からであることにも触れました。原子は、現在までに118種類が知られており、そのうち天然に存在するのは94種類です。本記事では、さまざまな性質をもった原子(元素)が、宇宙の歴史の中でどのように生まれたのか、を考えます。photo by iStockあらゆる物質は、原子でできています。その原子は、陽子や中性子でつくられた原子核と、周囲を取り巻く電子から成り立っています。陽子と中性子は、原子核をつくる粒子なので「核子」と呼ばれます。陽子の電荷はプラス1なので、電荷がマイナス1である電子の数は、足し合わせた電荷がゼロとなるように決まります。すなわち「陽子の数=取り巻く電子の数」です。この原子のもつ陽子の総数、陽子数のことを「原子番号」とも呼びます。原子番号が変われば束縛される電子数も変わるので、それに応じて原子同士のつながり方が変わり、さまざまな分子が形成されま...
現代の米国

「ウクライナの守り神」米国大使がついにクビになった!

「ウクライナの守り神」米国大使がついにクビになった!ブリジット・ブリンク駐ウクライナ米国大使(下の写真)がその職を退くと、国務省報道官が4月10日に発表した、とロイター電が伝えている。彼女は、2022年5月に上院によって大使に承認された直後からキーウに赴任していた。大統領がジョー・バイデンからドナルド・トランプに代わり、ウクライナ戦争の停戦・和平が模索されるなかで、親民主党で、タカ派の彼女がその地位を維持するのは困難であったようだ。2024年2月9日、キーウで記者会見するブリジット・ブリンク駐ウクライナ米国大使。 Serhiy Morgunov/Global Images Ukraine via Getty Images(出所)辞職の直接の引き金になった事件辞任の直接的な引き金となったのは、4月4日夜、ロシアのミサイルがウクライナ中部の都市クルィヴィーイ・リーフを攻撃し、20人近くが死亡、68人が負傷した事件(下の写真)について、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米国大使館のこの事件への対応を名指しで批判したことだった。ゼレンスキーは、つぎのようにXに投稿したのである。「残念ながら、...
現代の米国

米大統領はCOVID-19の病原体は人工的に作られた可能性があるとする文書を掲載

米大統領はCOVID-19の病原体は人工的に作られた可能性があるとする文書を掲載 ​アメリカの大統領官邸(ホワイト・ハウス)のサイトにCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)の発生源に関する文書が掲載され、話題になっている​。それによると、COVID-19は自然に発生したという主張はNIAID(国立アレルギー感染症研究所)の長官を務めていたアンソニー・ファウチが宣伝していたもので、中国の武漢にある武漢病毒研究所(WIV)から漏れ出た可能性を指摘している。 NIAIDは2014年からコロナウイルスの研究費として、ピーター・ダザックが率いるエコヘルス連合へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられている。ダザックはウクライナ人の父親を持つ人物で、WIVの研究者とも親しくしていたとされている。 ​エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)へアドバイスする立場にある団体で、NIAIDの上部機関であるNIHからWIVの石正麗へ研究費として370万ドルが提供されていたとも伝えられていた。​ニューヨーク・タイムズ紙によると、石正麗は中国共産党の党員ではない。また中国...
日本の歴史

戦乱を逃れてやってきた帰化人たちは平和な日本で国づくりに参画した

JOG(1417) 戦乱を逃れてやってきた帰化人たちは平和な日本で国づくりに参画した戦乱の大陸・半島を逃れてきた帰化人たちは戸籍と口分田を与えられ、国民同胞として国づくりに参加していった。■1.地名に残る帰化人の足跡伊勢: 花子ちゃん、今日は古代の日本が帰化人たちをどう迎えたのか、考えてみよう。最近の移民難民の問題にも参考になると思うんだ。花子: 学校では「渡来人」と学びましたけど、帰化人と渡来人はどう違うんですか?伊勢: それは大事なポイントだけど、帰化人たちに関する史実を見た後で考えよう。まず、かつて帰化人が集住して、今も地名で「百済」「高麗」「新羅」「漢」などの字を含む土地や神社・お寺などが日本各地にたくさんある。こんな具合だね。・百済: 百済野(大阪市)、百済寺跡(大阪市、枚方市)、百済大橋(大阪市)、百済(ひゃくさい)寺町(滋賀県)、百済来(くだらぎ)(熊本県八代市))・高麗: 高麗(こま)川・高麗神社(埼玉県日高市)、狛(こま)(奈良県桜井市)、高麗(こま)町(鹿児島市)・新羅: 新羅郷(宮城県)、新羅神社(岐阜県、長野県、新潟県、山形県など多数)・漢: 綾部市(京都府、漢...
科学論

高校物理の定番公式《力=質量×加速度》…しかしこのうち2つは「現実にはない」─ないのに認識できる「脳の不思議」

高校物理の定番公式《力=質量×加速度》…しかしこのうち2つは「現実にはない」─ないのに認識できる「脳の不思議」「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか―」2024年のノーベル物理学賞を受賞した天才・ヒントンの警告を、物理学者・田口善弘は真っ向から否定する。理由は単純だ。人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるからである。しかし、そもそも「知能」とは何なのだろうか。その謎を解くには、「知能」という概念を再定義し、人間とAIの知能の「違い」を探求しなくてはならない。生成AIをめぐる混沌とした現状を物理学者が鮮やかに読み解く田口氏の著書『知能とはなにか』より、一部抜粋・再編集してお届けする。『カリフォルニア工科大の新入生は「半分以上が女子」!?…制度面では男女平等な日本で「理系女子」が極端に少ない意外な理由』より続く。進化で獲得した「現実シミュレーター」古典力学「生成AIと脳という2つの別の『知能』があり、それらは全く異なった形で現実を解釈するシミュレーターだ。今後も無限個の『異なった現実シミュレーター』としての知能が出現するだろう」という話をしたら、違和感を覚えるかもし...
現代の日本

この場に及んで減税しなければ自民も立憲も終わりになりますね

この場に及んで減税しなければ自民も立憲も終わりになりますね今の日本は、とっくの昔に圧倒的だったはずの中産階級は雲散霧消してしまい、大多数の国民の貧困化が、どうにもならないほど進んでいる。大体、米が5キロで5,000円だけで政府が吹き飛んでも決して不思議ではないはずです。貧困化してしまった多くの高齢者も年金6万円では生きていけるはずもなく、生活保護受給者は増えるばかりである。生活苦など知らない役人や政治家に国民の窮状など分からないのかも知れないが、真実を伝えない大手マスコミにも国民は怒り心頭のはずである。消費税が社会保障の財源などとの嘘八百も国民にバレてしまい、財務省への批判が日本国中に渦巻いている。日本国民はてっきり日本の予算は100兆円だと思っていたら、一般会計の100兆円とは別に特別会計が400兆円あるそうな。本当の決算はこの両方を合わせた純計と言われるもので、この純計は毎年黒字とのこと、そうなると黒字で増税する必要があるはずもなく、財務省も真実を国民には伝えてはいない。暗殺された石井紘基議員は、石井チームで調査した結果、財務省の特別会計と外為特会が酷かったと語っていたそうな。財務...
現代の日本

大阪万博は不正エキスポ。国立循環器病研究センター・大津理事長の「論文不正」と「パパ活」疑惑が見逃されるワケ

大阪万博は不正エキスポ。国立循環器病研究センター・大津理事長の「論文不正」と「パパ活」疑惑が見逃されるワケ実は大阪万博関係者。国循・大津理事長に「論文不正」「パパ活」疑惑本紙『アクセスジャーナル』では、国立循環器病研究センター(国循。大阪市吹田市)の大津欣也理事長(66)のパパ活疑惑につき、昨年8月から報じている。心臓手術数ナンバー1の国立研究開発法人という権威ある重大機関トップに論文不正疑惑が持ち上がり、その真偽を確かめるべく第三者委員会が立ち上がり調査中というのにパパ活をしているとはいったいどういうことか、と問題提起した記事だ。本紙に、この大津氏を尾行したと思われる調査データとともに告発があったことがキッカケ。それと同じと思われる写真を元に、4月3日発売の『週刊文春』が2頁を割いて、同様の記事を報じている(電子版は4月2日)。ただし、この4月1日付の人事で、大津氏のライバルだった2人が去ったというオリジナル情報も入っている。『週刊文春』記事には、「大津氏の不祥事がネットメディアで取り上げられた際、大津氏はこの2人が裏で糸を引いているのではないかと疑っていました」とのコメントが紹介さ...
現代の日本

立憲・野田代表と枝野氏を論破する究極の質問。「なぜ消費税減税のとき“だけ”財源が問題になるんですか?」(作家・元国税調査官 大村大次郎)

立憲・野田代表と枝野氏を論破する究極の質問。「なぜ消費税減税のとき“だけ”財源が問題になるんですか?」(作家・元国税調査官 大村大次郎)野党第一党なのに、消費税などの「減税」をなぜか頑なに拒む立憲民主党の執行部。野田代表や枝野氏は「消費税の減税はいいが財源はどうするんだ!」と言いたいらしい。だが、一見もっともらしいこの主張、実は“秒で論破”できることをご存じだろうか?今回は、元国税調査官の大村大次郎氏が、“財務省の犬(ドジョウ?)”を一発で黙らせる「究極の質問」をあなたに伝授する。多くの人がこの質問を知ることが大切なので、気に入ったらぜひ拡散してほしい。(メルマガ『元国税調査官・大村大次郎の「本音で役に立つ税金情報“特別版”」』2025/4/16号より一部抜粋、再構成)※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです立憲執行部の「消費税の減税はいいが財源はどうするんだ!」はインチキな詭弁であるここにきて「減税」が大いに騒がれ、また議論されています。国民民主党、維新、れいわなどの野党が「消費税などの減税」を求めているのに対し、自民党、公明党はなかなか応じない。また現在、野...
科学論

これが無いと、私たちの身体はすぐバラバラに…宇宙で最も重要な「強い力」の正体とは

これが無いと、私たちの身体はすぐバラバラに…宇宙で最も重要な「強い力」の正体とは「重力」はこの世界で一番小さい力この宇宙で働く4つの力を整理すると、私たちが常に感じることのできる電磁気力と重力、感じることがなかなかない強い力と弱い力に分けることができます。私たちは、地球の重力によって常に、地球に引っぱられています。普段意識することはなくても、重力は私たちにとって感じやすい力なので、それがとても大きい力だと思い込んでいます。しかし、それは勘違いです。例えば、クリップでも釘でも、鉄でできたものを机の上に置きます。そして、クリップや釘の上から磁石を近づけてみます。すると、クリップや釘は机を離れて磁石に吸い寄せられます。クリップや釘には下向きに重力がかかっています。重力がかかっているにもかかわらず磁石に引き寄せられたということは、重力よりも磁石の力、つまり電磁気力の方が大きいということです。しかも重力は、電磁気力より小さいだけでなく、4つの力の中で一番小さい力です。4つの力の大きさを比べてみましょう(「表:4つの力の大きさと、それぞれの力を伝える素粒子」)。4つの力の大きさと、それぞれの力を伝...
日本の文化

穀雨とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について – 二十四節気

穀雨とは?2025年はいつからいつまで?時候の挨拶について - 二十四節気二十四節気の一つ「穀雨」は(文字にあるように)春になった4月に降る雨が穀物を潤す時期です。「穀雨」の意味や2025年はいつ頃をさすのか?また、時候の挨拶や七十二候についてもご紹介します。穀雨とは?二十四節気の一つ「穀雨」とは「雨降って百穀(ひゃっこく)を潤す」という言葉から来ています。名前の通り温かく柔らかい雨が降り、田畑を潤す時期です。春分や清明の時は晴れたり曇ったり、温かかったり寒かったりと春の変化が多い気候でしたが、穀雨の頃になると気候が安定してくるため、種まきに最適な季節になります。昔から農作業のスタートは穀雨を目安にされてきました。農作業と雨とは切っても切れない関係なんですね。2025年穀雨はいつからいつまで?2025年穀雨はいつから?2025年4月20日(日)から2025年穀雨はいつまで?2025年5月4日(日祝)まで(立夏の前日まで)穀雨の太陽黄経30度清明から数えて15日目ごろが「穀雨(こくう)」。春の最後の節気。例年、4月20日頃に迎えます。2025年は4月20日(日)が穀雨にあたります。太陽黄...
現代の日本

ただの“いいなり”

ただの“いいなり” 今度はいきなり相互関税の実施を90日間停止だそうで、それを受けて株価は急騰するなど、世界経済はトランプに振り回されて大騒ぎである。相互関税の実施を発表して以後、報復措置をとらず水面下で交渉意思を伝えてきた75の国々との間では、順次貿易や為替その他について交渉していくとする一方で、「最後まで付き合ってやる」と報復措置に出た中国に対しては125%の関税をかけるという二刀流で、引き続き妥協と交渉を迫っている。結局のところ、アメリカに有利なディール(取引、商談)ができるよう、まずはでっかくアドバルーンを上げて各国を揺さぶり、恫喝し、協議の席につかせる――ということなのだろう。 「90日停止」発表の3時間前にはトランプ自身がツイッターで「絶好の買い時だ!」と投稿しており、そこから株価は爆上げとなった。誰の目から見てもそれはそうなる。政権に入り込んだウォール街出身の猛者どもやトランプ界隈はさぞかしインサイダーで稼いだのだろう。日本との関税交渉を担当するベッセント財務長官なんて、もともとがウォール街のヘッジファンドマネージャー(ジョージ・ソロスが経営するソロス・ファンド・マネジメ...
現代の世界各国

世界恐慌は始まっている?レイ・ダリオとクルーグマンが警告する米国衰退と新たな世界秩序=高島康司

世界恐慌は始まっている?レイ・ダリオとクルーグマンが警告する米国衰退と新たな世界秩序=高島康司これから世界恐慌のようなことは起こるのか?トランプ政権が世界に課した相互関税を巡る動きが激しい。日本を始め各国はトランプ政権との個別交渉に乗り出しており、経済に甚大な影響を与えることになる高関税の税率の引き下げを目指している。4月16日にはイギリスとの合意が成立する可能性が報じられ、一律10%の関税率にする方向で動いている。相互関税の適用はすでに90日間の猶予が決定されているが、各国の交渉によっては一層低い税率が適用され、ちょっとした安堵感がこれから広がるにかもしれない。しかし、状況はそんなに単純ではない。株価の不安定、市場の大きな変動、そしてさらに憂慮すべきことに、米国債の利回りが上昇しているにもかかわらずドル安が進行している。先週、投資家は米国債から急いで撤退し、10年債利回りは過去数十年で最も急上昇した。これは、トランプの貿易政策の転換により、一部の投資家が世界の主要市場としての米国の長年の役割に疑問を投げかけるきっかけとなった。2024年末時点で外国人が8兆5,000億ドルの米国債を保...
現代の中国

中国最強カードを切る! 「米軍武器製造用」レアアース凍結から見えるトランプ関税の神髄

中国最強カードを切る! 「米軍武器製造用」レアアース凍結から見えるトランプ関税の神髄中国・江蘇省 輸出用レアアースを輸送(写真:ロイター/アフロ)習近平国家主席が遂に中国の最強カード「レアアース凍結」を切った。4月13日の論考<米軍武器の部品は中国製品! トランプ急遽その部品の関税免除>で、米軍武器製造の際の海外サプライチェーンにおいて中国製品が最も多いことを書いた。その中には他国で代替できるパーツがないわけではない。それでも中国に頼っているのは値段だけの問題ではなく、中国でしか製造できないパーツが多いからだ。中でもレアアースは中国の生産が世界一であり、中国でしか精錬できないものが多い。中国の精錬技術は世界の85%~99%を占める。そのため中国が「対米輸出を凍結する」と宣言した瞬間に米軍は武器を製造できなくなる可能性が高い。そのからくりを追いかけている内に、ようやくトランプ大統領がなぜ鉄・アルミなどに関税をかけ始めたかという、「トランプ関税」の神髄が見えてきた。◆中国の「レアアースなど」規制に対する一連の動き中国政府は4月4日に、7種類のレアアースを輸出規制の対象にすることを発表した。...
現代の世界各国

ロシア勝利で変わる「ナラティブ」…ゼレンスキーとウクライナはなぜオワコン化したか?「自由と民主主義」の物語の終わり

ロシア勝利で変わる「ナラティブ」…ゼレンスキーとウクライナはなぜオワコン化したか?「自由と民主主義」の物語の終わりウクライナ戦争におけるロシアの実質的な勝利によって、私たちを取りまく「ナラティブ」が急速に変化している。なぜゼレンスキー大統領とウクライナは急速にオワコン化したのか?欧州を含む世界が「自由と民主主義」に疑いの眼差しを注ぎ、「ウクライナ戦争の責任はNATOと米国にある」と考え始めた理由とは?日本の主要マスコミがいまだ正面から報じないこの劇的変化の背景について、『未来を見る! 「ヤスの備忘録」連動メルマガ』著者の高島康司氏が詳しく解説する。ロシア勝利で覆された、自由と民主主義という「ナラティブ」トランプ政権の仲介で見えてきたウクライナ停戦。今後も難しい問題はあるだろうが、ウクライナ戦争の停戦、そして和平条約の締結に向けた動きが加速し、最終的にはウクライナにおける占領地のロシア併合容認、そしてウクライナのNATO加盟断念と中立化、ゼレンスキー政権の退陣などを骨子とするロシアの要求を容認した和平条約が実現される可能性が高くなっている。ロシアの勝利と言ってもよい状況に、次第になりつつ...
科学論

もはや魔法では…この宇宙を支配する「4つの力」が秘めた「不思議すぎる性質」

もはや魔法では…この宇宙を支配する「4つの力」が秘めた「不思議すぎる性質」世界に存在する「4つの力」前回の記事で、この宇宙にあるものは素粒子でつくられているという話をしました。でも、宇宙は「もの」だけではできていません。例えば、サッカー場にボールを持って選手が集まっただけでは、サッカーの試合をしたことにはなりません。ドリブルして、パスして、シュートをすることで、サッカーをしたと言えます。このドリブルして、パスして、シュートしてという動きについて、ここまでまったく触れてきませんでした。この動きを生み出す作用を「力」と呼びます。この宇宙では、ものだけがあっても、力が働かないと何も起きません。力と聞いて、皆さんはいろいろな力を思い浮かべると思います。ボールを蹴ったり、ゴールに点が入らないようにボールを止めたりする力。ボールを投げたり、バットで打ったりする力。鉛筆の芯を折ってしまう力。「おしくらまんじゅう」をする力もあるでしょう。私たちはいろいろな種類の力を使っている、と思っています。でも、本当にたくさんの種類の力を使っているかというと、そうではないのです。この宇宙に働いている力を整理していく...
現代の日本

大阪万博、開幕までにいくらかかった?「負の遺産」夢洲に税金が注がれる裏事情=原彰宏

大阪万博、開幕までにいくらかかった?「負の遺産」夢洲に税金が注がれる裏事情=原彰宏2025年4月13日、大阪市の夢洲(ゆめしま)で「大阪・関西万博」が開幕しました。半年間にわたり、最先端の技術や未来の社会の姿を発信していくとされています。しかし、5カ国のパビリオンが開幕に間に合わないなど、準備の遅れが目立ち、会場整備や運営には税金を含めて巨額の費用がかかっています。今回は、大阪・関西万博に関わる「数字」を取り上げ、この一大イベントの「裏の狙い」について考察します。(『 らぽーる・マガジン 』原彰宏)ついに開幕「大阪万博」大阪・関西万博が13日午前、大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で開幕しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、10月13日まで半年間にわたって未来社会を形づくる理念や先端技術を発信します。日本での大規模万博は2005年の愛知以来20年ぶり6回目。 過去最多となる158カ国・地域が参加します。しかし、5カ国のパビリオンが未完成で開幕に間に合いませんでした。海外パビリオンは人件費や資材の高騰を背景に準備の遅れが指摘されていました。「万博の華」とも呼ばれる参加国が自...
現代の日本

関西大阪万博失敗の予兆

関西大阪万博失敗の予兆関西大阪万博が開幕したが〈並ばない万博〉を標榜したのに〈大行列の万博〉になり、前途を暗示している。悪天候に見舞われたが、雨をしのぐ場所の確保も困難なようだ。ブルーインパルスの飛行も中止された。万博は日本財政を考える格好の材料。財政当局は財政危機を唱えている。台風が接近するときなど「不要不急の外出は控えて」と叫ばれる。財政危機が深刻なら「不要不急の支出は控える」のが当然ではないか。関西万博の建設費は1250億円と見積もられていたが、現実には2350億円を突破する見通し。日本国際博覧会協会は前売り入場券の販売目標を1400万枚としていたが、これまでに売り捌けた枚数は目標の半分程度。開幕から閉幕までを含めたトータルの入場券販売については、開催運営費を曲がりなりにも賄うことのできる黒字ラインが1840万枚とされた。3月初旬時点での販売枚数は806万枚。しかも、そのうち700万枚が経済界に割り当てられた半〈強制販売〉であり、個人が購入した入場券はわずか100万枚程度。〈並ばない〉ことを〈売り〉にしていたが、開幕当日からの大行列。4月10日夕刻には奈良市のグラウンドで落雷があ...
現代の日本

日本の経済を弱体化、社会を破壊、日本人を傭兵化するのはネオコンの計画

日本の経済を弱体化、社会を破壊、日本人を傭兵化するのはネオコンの計画 アメリカの外交や軍事を支配しているネオコンはソ連が消滅した後、1992年2月に国防総省のDPG(国防計画指針)草案として世界制覇プロジェクトを作成した。当時の国防長官はリチャード・チェイニー、執筆の中心人物はポール・ウォルフォウィッツ国防次官だったことからウォルフォウィッツ・ドクトリンとも呼ばれているが、このドクトリンの基盤を考えたのは国防総省内のシンクタンクONA(ネット評価室)で室長を務めていたアンドリュー・マーシャルだとされている。 ドクトリンの中で、新たなライバルが出現することを防ぎ、ドイツや日本をアメリカ主導の集団安全保障体制、つまり戦争マシーンに組み入れるとしている。ネオコンが潜在的なライバルと考えた国にはロシアをはじめとする旧ソ連圏のほか西ヨーロッパや東アジアも含まれ、エネルギー資源のある南西アジアも征服の対象だった。 しかし、細川護煕政権は国連中心主義を打ち出してネオコンの要求に対抗。細川政権が倒れた後、1994年6月に自民、社民、さきがけの連立政権が誕生、村山富市が首相に就任して抵抗する。 そうした...
現代の日本

バブル謳歌する死の商人

バブル謳歌する死の商人 海上自衛隊の潜水艦修理をめぐって大阪国税の捜査が終わり、川崎重工が10億円追徴課税された。報道によって明らかになっているのは、川崎重工が下請会社に資材などを架空発注し、そこからさらに二次下請に架空発注して環流させ、支払った代金を裏金としてプールして自衛隊・防衛省に貢いでいたというもの。裏金は潜水艦の備品、ゲーム機やゴルフ用品などの購入のほか、飲食接待にも使われていたという。こうした架空取引は40年前から続けられていたといい、防衛装備品を扱う大手各社と軍隊との癒着構造は年季が入っていることをあらわしている。 5年で計43兆円もの防衛予算が投じられることになり(23年度が初年度)、あまりにも過大な増額によってだぶついた予算で裏金作りがやられ、それらが防衛省・自衛隊側をもてなす費用として使われていた。本来なら追徴課税10億円で済む話ではなく、過大な金額で発注して、回り回って恩恵に預かっていた防衛省・自衛隊側も追及されるべきものである。10億円を既に納税したからお咎めなしというのでは、国家予算にまぶりつく企業による裏金作りと、軍隊への環流という癒着構造はそのままである。...