米国

現代の米国

日本で報道されないトランプ新政権の本質とは何か。基盤となる「アジェンダ47」「プロジェクト2025」の中身=高島康司

日本で報道されないトランプ新政権の本質とは何か。基盤となる「アジェンダ47」「プロジェクト2025」の中身=高島康司トランプ大統領が就任した。日本でもトランプ政権に関しては多くの報道がされているものの、結局トランプ政権が本質的にどのような政権になるのか、まともに報道されていないようだ。そこで今回は、トランプ政権の基本的な性格について述べる。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2025年1月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。トランプ政権の本質的な性格1月20日、ワシントンでアメリカ大統領と副大統領の就任式が行われた。連邦議会議事堂の円形大広間で、先にJ・D・ヴァンスが副大統領として、続いてドナルド・トランプが第47代大統領として、それぞれ宣誓し、就任した。通算2期目のトランプ政権が始動した。30...
米国の歴史

「それは大量虐殺政策の序章となった」:米軍がマリアス川でインディアン女性と子供の虐殺をどのように実行したか

「それは大量虐殺政策の序章となった」:米軍がマリアス川でインディアン女性と子供の虐殺をどのように実行したか155年前、マリアス川虐殺事件が起きた。155年前、米軍はマリアス川虐殺として知られる懲罰作戦を実行した。ユージン・ベイカー少佐の分遣隊は、ピーガン族の平和的なインディアンの虐殺を犯したが、その大多数は女性、子供、老人であった。アメリカ軍は白人入植者殺害の復讐を行っていたが、殺害されたインディアンが襲撃と無関係であることを全く恥ずかしがらなかった。ベイカー氏は自身の行為に対して刑事責任や懲戒責任さえ負わなかった。司令部は彼を支持し、彼は引き続き米陸軍の指導的地位に就いた。ピーガンテント Gettyimages.ru © HUM イメージズ / ユニバーサル イメージズ グループ1870 年 1 月 23 日、マリアス川虐殺が発生しました。アメリカ軍はピーガン族の平和的なインディアン約200人を殺害した。歴史家によれば、この出来事は米国が嫌う人々に対する大量虐殺政策の実施の序章となった。ベイカー虐殺の原因は何だったのかピーガン族 (自称ピカニ) は、米国とカナダの国境近くの北アメリカ...
米国の歴史

ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開

ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開62年間も無理やり止まっていた(CIAやFBIが強引に介入して止めていた)歴史の巨大な歯車がとうとう動き出す(一度動き出すと誰にも止めれない)トランプ大統領 ケネディ大統領暗殺事件の記録の全面公開を指示 ロバート・ケネディ氏やキング牧師の事件記録も公開へ1月24日 TBS NEWS DIG_Microsoftアメリカのトランプ大統領は、1963年に起きたケネディ大統領の暗殺事件の記録を全面公開するよう命じました。アメリカ トランプ大統領「これは大きな事案だ。多くの人たちが長い年月、待ち望んでいることだ」トランプ大統領は23日、アメリカ政府が所有するケネディ大統領暗殺事件の記録を完全公開するための大統領令に署名しました。国家情報長官らが、15日以内に公開に向けた計画を策定するよう指示しています。また、1968年に起きた、ケネディ大統領の弟のロバート・ケネディ元司法長官と、キング牧師の暗殺に関する記録の全面公開も命じました。ホワイトハウスは公開の理由について、「遺族とアメリカ国民には、真実を知る権利がある」としています。ケネディ大統領暗殺事件の記録をめ...
現代の米国

トランプの隠れ多極主義

トランプの隠れ多極主義2025年1月25日   田中 宇ドナルド・トランプの米大統領就任から4日経った。就任と同時に大量の大統領令を発し、就任式やダボス会議で演説した。表明・決定された策のうち、違法移民の取り締まり、リベラル諸策の打ち切り、石油ガス開発再開とパリ条約脱退などは、以前から予測されていた。パナマ運河の奪還、カナダ併合案などの北米主義の発露は、就任前にトランプが表明し始めていた。繰り返しの表明は、トランプが米州主義に本気であることを示している。米州主義は多極化対応の一つだ。(トランプの米州主義)国内減税と輸入品への高関税、インフレ対策などの経済政策も、前から言われていた。これらの経済策は、どのくらい効果があるのか不明だ。高関税は、選択的に課されるだろう。目くらましが多いトランプが、関税策をどう運営するかまだ不明だ。トランプは、米国から世界に対する国際支援を90日間止めて、不要・不正な支援を精査し、取捨選択する策も開始した。継続されているのは、イスラエルとエジプトへの支援だけだ(エジプトが入っているのを、イスラエルの傀儡国だから、とみるべきか、それとも停戦中のガザ支援の拠点国だ...
現代のロシア

トランプ大統領がネオコン流の恫喝戦術を露国に対して使ったなら、事態は泥沼化

トランプ大統領がネオコン流の恫喝戦術を露国に対して使ったなら、事態は泥沼化 ドナルド・トランプ米大統領はウクライナにおける戦闘を終結させようとしていると言われているが、その目的を達成することは難しいと見られている。彼のウクライナ情勢に関する発言は事実との乖離が大きいため、ウラジミル・プーチン露大統領との交渉は難航する可能性が高いからだ。交渉を失敗させるためにCIAが偽情報をトランプに吹き込んでいると疑う人もいる。 トランプはロシア軍の死傷者数を80万人に達し、ロシア経済は弱体化していると主張、そうした前提で「制裁」をちらつかせ、ロシアを屈服させようとしているのだが、ロシア側の死傷者は9万人弱だと反プーチン派の露メディアも推測している。 トランプはロシア軍の死傷者数について、ウクライナ大統領を名乗るウォロディミル・ゼレンスキーの発表した数値をそのまま垂れ流しているようだが、戦況に関する情報はこの数字が間違っていることを示している。「80万人」はウクライナ側の数字だろう。 ロシアはアメリカによる「制裁」で西側の企業が撤退したことで地元企業が活性化、兵器の生産は西側を大きく上回っている。ミサ...
現代の中国

中国に甘いトランプ大統領 就任式から見える心情と揺れる弱点

中国に甘いトランプ大統領 就任式から見える心情と揺れる弱点就任式後に大量の大統領令に署名するドナルド・トランプ大統領(写真:ロイター/アフロ) 大統領選挙中、あれだけ強烈に「中国のすべての輸入品に一律60%の関税を課す」と息巻き、当選後は合成麻薬フェンタニルに関して10%の追加関税をかけると主張していたのに、大統領就任後は対中関税の即時実行はしないことになってしまった。 もっとも、就任演説直後では、合成麻薬フェンタニルに関しカナダとメキシコには25%の関税を2月1日から課すと明言しながら中国には言及しなかったのに、翌日の1月21日(日本時間22日)になると、この10%に関しては「検討する」と変わった。   親中のイーロン・マスクの影響が強すぎ、国務長官に指名されているマルコ・ルビオ上院議員など閣内反中強硬派からの反論があったからかもしれない。 本当は「習近平愛」を抱いていて、イーロン・マスクと共鳴するトランプ大統領の対中心情と、対国民へのアピールとして反中強硬派で固めた人事配置には矛盾がある。そのバランスをうまく取れるのだろうか? 習近平側としてはイーロン・マスクが要職に就いている限り...
現代の米国

コロナウイルス「人工実験」研究者、「反トランプ」米軍制服組トップ、「闇資金疑惑」の親族5人…バイデンが恩赦でフタをした「重大疑惑」の数々!

コロナウイルス「人工実験」研究者、「反トランプ」米軍制服組トップ、「闇資金疑惑」の親族5人…バイデンが恩赦でフタをした「重大疑惑」の数々!バイデン最終日の大盤振る舞いトランプ大統領が就任し、就任直後から数多くの大統領令に次々と署名し、今までの民主党政権の動きと完全に決別する様々な動きを見せている。by Gettyimagesここに多くの注目が集まるのは当然で、予想通りとはいえ、次々に発せられる大統領令に触れると、アメリカ、ひいては世界が大きく変わっていくことが実感される。イーロン・マスクはトランプの大統領就任パレードで壇上に上がってすっかり興奮した面持ちで、「これはただの勝利ではなかった。これは人類文明の岐路となる出来事だった」と語った。なお、主流派メディアはマスクが胸を叩いて手を伸ばす仕草を交えて、この選挙結果を生み出した国民に感謝の気持ちを示したことに、「ナチス的な敬礼を行った」と否定的な報道を行った。こういう悪意ある印象操作が今なお通用すると思っているところが、実に残念だ。ところで、トランプの新政策の発表に注目が集まる中で、見落とされがちな重大なことが、実は退任するバイデン大統領...
欧州の歴史

米英の長期戦略が世界を核戦争の瀬戸際まで追い詰めている

米英の長期戦略が世界を核戦争の瀬戸際まで追い詰めている ウクライナやパレスチナは戦乱で建造物だけでなく社会そのものが崩壊、東アジアもきな臭くなっている。いずれの地域でも中心的な役割をは対しているのはアングル・サクソン系国のアメリカとイギリスだ。 米英を含むヨーロッパは近代と呼ばれている時代を築いた。そうしたことを可能にした富の相当部分は16世紀以降、ラテン・アメリカから盗み出されている。 例えば、1545年に発見されたボリビアのポトシ銀山では18世紀までに少なくとも15万トンが運び出されたとされ、スペインが3世紀の間に南アメリカ全体で産出した銀の量は世界全体の80%に達したと言われている。全採掘量の約3分の1は「私的」にラプラタ川を経由してブエノスアイレスへ運ばれ、そこからポルトガルへ向かう船へ積み込まれた。 スペインも同じように略奪していたが、それらの国が財宝を運ぶ船を海賊に襲わせて富を築いたのがエリザベス1世時代のイギリスだ。中でも悪名高い海賊がジョン・ホーキンス、フランシス・ドレイク、ウォルター・ローリーである。 ホーキンスの場合、西アフリカでポルトガル船を襲って金や象牙などを盗...
現代の米国

トランプ政権の行手に暗雲

トランプ政権の行手に暗雲 イスラエルとハマスが合意した42日間の停戦協定は1月19日に発効したが、ハマスの幹部によると、イスラエルはガザ上空に偵察ドローンを継続的に飛ばし、非武装の住民に対して発砲するなど協定違反が発生している。ガザでは停戦が発表されてから24時間以内に122人の遺体が病院へ運ばれたという。 この協定が締結される際、ドナルド・トランプが中東特使に指名したスティーブン・ウィトコフが中心的な役割を果たし、トランプ政権に期待する声もあがったが、早くも行手に暗雲が垂れ込めている。 イスラエルの退役軍人で構成され、占領地での実態を告発する支援をしている団体「ブレイキング・ザ・サイレンス」によると、ヨルダン川西岸の都市ジェニンではイスラエル軍による大規模な軍事作戦が展開され、空爆とインフラの破壊で「ガザ化」されつつあると警告している。 また、トランプはウクライナでの戦闘をすぐに終えさせると言っていたが、最近は100日という数字を示している。ウラジミル・プーチンがトランプの提案を拒否した場合、ロシアに対するさらなる「制裁」とウクライナへの軍事援助で圧力をかけるという。リンドン・ジョン...
現代の米国

国内の収容所化に反対できないトランプ政権の実態

国内の収容所化に反対できないトランプ政権の実態 アメリカで2008年に導入されたFISA(外国情報監視法)第702条によって、ハイテク企業は電話、テキスト・メッセージ、メールなどの通信記録をFBI(連邦捜査局)、CIA(中央情報局)、NSA(国家安全保障局)などアメリカの情報機関へ引き渡さなければならなくなった。人びとの通信内容を監視することを許すわけで、民主主義とは相容れない憲法に違反した法律だ。 この『1984』を想起させる法律に反対していたトゥルシー・ギャバード元下院議員をドナルド・トランプは国家情報長官に指名した。そこでFISAを廃止させるのではないかと期待する人がいたようだが、ここにきて彼女は問題の法律を支持すると述べている。こうした発言は議会の承認を得るためには良いのかもしれないが、これまでギャバードを支援していた人に対する裏切りだとも考えられている。既存の支配システムを前にして、彼女は屈服せざるをえなかった。 アメリカでは2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された後、国内では監視体制が強化され...
現代の米国

有色人種を露軍と戦わせたくなかったとウクライナへの軍事支援に賛成した前議員

有色人種を露軍と戦わせたくなかったとウクライナへの軍事支援に賛成した前議員 アメリカの​コリ・ブッシュ前下院議員はジャーナリストのマイケル・トレーシーに対し、彼女や民主党の議員がウクライナへの軍事支援に賛成したのは、ウクライナが敗北してアメリカの「黒人と褐色人種」がロシア軍と戦わなければならなくなると恐れたからだと語っている​。資金の相当部分が兵器の代金としてアメリカの軍事産業へ還流し、ロビー団体等を通じて議員の懐へも流れ込んでくると見られているが、彼女はその点に触れなかったようだ。 ウクライナが降伏することをドナルド・トランプ大統領も望んでいないはず。アメリカでの報道によると、朝鮮戦争のような、平和条約を締結しない戦闘の凍結という形をアメリカ側は望んでいるというが、すでに何度も欧米諸国の政府に騙されているロシア政府がその案を呑むとは思えない。 朝鮮戦争は1950年6月から53年7月まで続いたとされている。1949年に中国で国民党の敗北が決定的になった時点でコミュニストの指導者が揃ったところで砲撃により暗殺、偽装帰順させていた部隊を一斉蜂起させる計画を立てていたが、これは事前に発覚して...
現代の米国

トランプ氏、バイデン政権時代のソーシャルメディア「検閲」を批判

トランプ氏、バイデン政権時代のソーシャルメディア「検閲」を批判米国大統領は前任者が「偽情報」と戦うという名目で法律を乱用したと非難した。ドナルド・トランプ次期大統領は2025年1月19日、ワシントンDCで行われた勝利集会で演説した。©  スコット・オルソン/ゲッティイメージズドナルド・トランプ米大統領は、誤情報対策を名目に政府当局者が言論の自由を侵害することを禁止する大統領令に署名した。トランプ大統領の大統領令は、前任者のジョー・バイデン氏が「オンラインプラットフォーム上での米国人の言論を検閲」し、ソーシャルメディア企業に「連邦政府が承認していない言論を抑制、プラットフォームから排除、あるいは抑圧」するよう圧力をかけたと非難している。2020年、ツイッターとフェイスブックは、ハンター・バイデン氏のラップトップに関するニューヨーク・ポストのスクープを抑制した。イーロン・マスク氏は、FBIとツイッターの密接な関係を明らかにした。米当局は偽情報を拡散していると主張するアカウントを検閲するよう何度も要求し、ツイッターはそれに応じた。フェイスブックのオーナー、マーク・ザッカーバーグ氏も今月初め、...
現代の米国

性別は2つだけ、火星に国旗、そして戦争はもうない:トランプ大統領就任演説の要点

性別は2つだけ、火星に国旗、そして戦争はもうない:トランプ大統領就任演説の要点新たに就任した米国大統領は、新任期の優先事項を概説した。ドナルド・トランプ大統領は、2025年1月20日、ワシントンDCの米国議会議事堂ロタンダで宣誓し、就任演説を行った。 © ゲッティイメージズ/ プール/プールドナルド・トランプ氏は月曜日、第47代アメリカ合衆国大統領に就任宣誓した。連続しない任期で選出された大統領は史上2人目だ。就任演説でトランプ氏は、エネルギー自立や移民改革から、世界中の戦争の終結や火星の植民地化に至るまでの問題に触れ、いかにしてアメリカの「黄金時代」を築くつもりかを概説した。彼のスピーチの重要なポイントは次のとおりです。「アメリカの黄金時代」「アメリカの黄金時代は今始まる」とトランプ大統領は宣言し、米国は「間もなくかつてないほど偉大で、強く、そしてはるかに優れた国になるだろう」と付け加えた。トランプ大統領は過去4年間を「過激で腐敗した体制」によるアメリカ国民への一連の「裏切り」と表現し、就任式の日を「解放記念日」と宣言した。「この瞬間から、アメリカの衰退は終わった」とトランプ大統領は...
現代の米国

トランプ大統領、就任初日にバイデン氏の広範な大統領令を撤回すると表明

トランプ大統領、就任初日にバイデン氏の広範な大統領令を撤回すると表明トランプ大統領は1月20日にバイデン氏の愚かな政令をすべて取り消すと述べたドナルド・トランプその政治家はアメリカ国民にとても楽しいことを約束した。彼はジョー・バイデン政権の「愚かで過激な」法令をすべて取り消すつもりだ。次期アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏は、1月20日月曜日の就任直後に、ジョー・バイデン政権からの「愚かで過激な」大統領令をすべて取り消すつもりだと述べた。トランプ氏によれば、前任者の愚かな命令はすべて就任宣誓後数時間以内に取り消されるという。この政治家は、就任式前夜にワシントンで開かれた支持者の集会で演説し、アメリカ国民に大いに楽しいことを約束した。トランプ大統領はバイデン氏の政策を繰り返し批判し、過去4年間に下された決定を抜本的に再検討する用意があると宣言した。これに先立ち、トランプ大統領はウクライナ紛争を終結させ、第三次世界大戦の勃発を阻止すると約束した。Источник:Новости онлайн:
現代の世界各国

約束を守らず嘘をつく米国やイスラエルを今回は信用できると言えるのか

約束を守らず嘘をつく米国やイスラエルを今回は信用できると言えるのか イスラエルとハマスは1月16日、停戦協定が締結されたと発表した。42日間の停戦と捕虜交換が協定には含まれている。​この協定締結で中心的な役割を果たしたと言われているスティーブン・ウィトコフはドナルド・トランプ次期大統領が中東特使に指名した人物​。1月10日にカタールからイスラエルへ電話、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の側近に対し、翌日の午後にイスラエルを訪れて停戦交渉について会談すると伝えたところから話し合いが始まったという。 この停戦協定について好意的に評価する人が少なくないようだが、懐疑的な人も少なくない。例えば、​ジャーナリストのクリス・ヘッジズはイスラエルがパレスチナ人との合意を履行してこなかったと指摘している​が、イスラエルだけでなくアメリカも外交的な合意事項を守らなかった過去がある。しかも合意の中には、イスラエルが合意を破棄し、爆撃と軍事作戦を再開する「権利」が含まれているという。 ちなみに、ヘッジズは1990年からニューヨーク・タイムズ紙で記者として働いていたが、2003年3月にアメリカのジョージ・W・ブッシ...
現代の米国

米銀行業界の脱「脱炭素」に、ザッカーバーグの脱「ファクトチェック」…いまアメリカで脱「リベラル」の動きが加速している「深刻な理由」

米銀行業界の脱「脱炭素」に、ザッカーバーグの脱「ファクトチェック」…いまアメリカで脱「リベラル」の動きが加速している「深刻な理由」米銀行業界の脱「脱炭素」私は今年の元旦に自分のYouTubeチャンネルで「2025年大予測 敗北必至のリベラル 既に世界史的転換点に」という動画をアップした。タイトル通り、この動画は、2025年はこれまで見えにくかった脱「リベラル」の世界的な動きが、一気に表面化する年になるのではないかという予測を打ち出したものだ。そして実際、既にこの流れが加速していることを感じさせる動きがいろいろと出ている。by Gettyimages銀行業界にはNZBA(ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス)と呼ばれる組織がある。NZBAは文字通り、二酸化炭素の放出量ネット・ゼロに向かって動く、銀行業界の連合体だ。このNZBAから、昨年12月にシティグループ、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーといった大手のアメリカの金融機関が相次いで抜け出し、残っていた唯一の米大手銀行のJPモルガン・チェースも1月になってついに抜け出した。この結果...
現代のロシア

米国の対ロシア経済戦争で経済が崩壊しつつあるドイツの苦境

米国の対ロシア経済戦争で経済が崩壊しつつあるドイツの苦境フォルクスワーゲンの工場閉鎖 ドイツの大手自動車メーカー、​フォルクスワーゲンがドイツ国内にある10工場のうち少なくとも3工場を閉鎖すると従業員評議会の代表に伝えたと報じられた​のは昨年10月のことだった。中国製電気自動車との競争が激化しているとする主張もあるが、最大の原因は安価なロシア産天然ガスの供給が大幅に減少したことにある。その原因を作ったのはアメリカだ。 BSW(ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟)の党首、ザフラ・ワーゲンクネヒトはドイツ経済を苦境に陥れたのはアメリカの「対ロシア制裁」だと主張、これはドイツとヨーロッパの企業にとって致命的な政策だとし、ロシアからの天然ガス輸入を復活させるように求めている。同時にウクライナにおける戦争に絡んでロシアを非難することを拒否した。またAfD(ドイツのための選択肢)の共同代表、アリス・ワイデルは、2月の総選挙で同党が勝利した場合、ノード・ストリームを再開すると約束した。米政権のクーデター アメリカのバラク・オバマ政権は2013年11月から14年2月にかけてウクライナでクーデターを実行した。...
現代の世界各国

トランプ返り咲きで世界が変わる、という演出

トランプ返り咲きで世界が変わる、という演出2025年1月14日   田中 宇1月20日の就任式でドナルド・トランプが米大統領に返り咲くのを機に、世界のいくつもの大きな対立が解決するとか、トランプは返り咲いただけで世界が良くなるんだからすごいぞ、といった演出が進められている。ガザの停戦がその一つだ。私は昨年12月18日に「ガザ停戦、アブラハム合意交渉再開へ」という記事を書いた。トランプの就任式までにハマスが人質の一部を解放してイスラエルと停戦し、見返りにサウジアラビアがイスラエルとの和解(アブラハム合意)に進んでいく、という予測記事だった。(ガザ停戦、アブラハム合意交渉再開へ)その後、エルサレムポストなどは、ハマスとの停戦交渉が頓挫している・・・、少し進んだ・・・、また頓挫だ・・・、みたいな一進一退の記事を出し続けていた。私の予測がまた外れたかな、と思っていたら、1月13日から急に「今週中に話がまとまりそうだ。早ければ24時間以内にも・・・」という話が噴出し始めた。(Hamas claims it made concessions for Gaza ceasefire)(Gaza tru...
現代のロシア

西側諸国で蔓延する「ロシア経済崩壊論」の嘘八百を暴く

西側諸国で蔓延する「ロシア経済崩壊論」の嘘八百を暴くロシア経済の弱点アメリカでドナルド・トランプ政権が発足する直前になって、欧米諸国では、根拠があるとは思えない悲観論が頻繁に流れるようになっている。その背後には、もう少しウクライナ戦争を継続すれば、ロシアは必ず消耗戦に敗れるという、根拠のない希望があるようだ。たとえば、昨年12月に『フォーリン・アフェアーズ』のサイトに掲載された、セオドア・ブンツェル(ラザード地政学アドバイザリーのマネージング・ディレクター兼ヘッド)、エリナ・リバコワ(ピーターソン国際経済研究所およびブリューゲルの非常勤シニアフェロー)の共著「ロシア経済はプーチンの最大の弱点であり続ける」では、ロシア経済の弱点があげつらわれている。(1)戦時中の多額の支出と労働力の減少により経済が過熱し、ロシアのインフレ率は8%を超え、中央銀行は金利を20%以上に引き上げざるを得なくなった、(2)失業率は2%前後で推移しており、これは驚くほど低い数字である、(3)11月末には、ルーブルは2年で最低の水準まで下落した、(4)ロシアの予算も圧迫されている(現在、国防費はロシアの国家予算の3...
現代の世界各国

トランプ大統領に直面している中国とラテンアメリカは、さらに強い関係を求めるかもしれない

トランプ大統領に直面している中国とラテンアメリカは、さらに強い関係を求めるかもしれない彼の最初の任期は、ラテンアメリカ諸国を米国の価値観や同盟から遠ざけ、中国に向かわせたと広く見なされている。2024年にペルーで開かれた経済会議に出席する習近平国家主席。写真:カナダプレスドナルド・トランプ氏が2024年11月の大統領選挙に勝利した数日後、中国の習近平国家主席はラテンアメリカ全域への「外交電撃作戦」の一環としてペルーの深水港の開港式に出席した。習近平主席の存在は、この地域における中国の影響力の高まりの象徴だった。中国が資金提供(34億ドル)したチャンカイ港は、中国とペルーの関係拡大を象徴している。両国はまた、自由貿易を拡大する協定にも署名した。習近平主席は、これは中国の一帯一路構想の海上版の始まりであり、世界の貿易と影響力を拡大するものだと語った。トランプ政権はペルーを含む地域の多くの国に対して対決姿勢を選択した。これが最終的にペルーを中国との同盟関係を深める方向に導いた。北京は有利な貿易協定と投資を通じて、ワシントンよりも信頼でき有益なパートナーとしての地位を確立する機会を見出していた...