現代の米国

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ハンターに対する「完全かつ無条件の恩赦」にはCIAの秘密工作を隠蔽する目的も

ハンターに対する「完全かつ無条件の恩赦」にはCIAの秘密工作を隠蔽する目的も 退任の期日が迫っているジョー・バイデン米大統領は12月2日、息子のハンター・バイデンに対する「完全かつ無条件の恩赦」を発表した。バイデン政権はハンターを恩赦しないとしていたが、嘘だったわけである。 今年6月に銃器の取得と所持をめぐる行為でハンターは有罪判決を受け、9月には連邦脱税容疑で有罪を認め、今月、判決が言い渡される予定だった。恩赦の対象は2014年1月1日から24年12月1日までの期間に犯した、または犯した可能性がある、あるいは関与した可能性のある犯罪全てであり、未知の犯罪も含む。 ハンターがウクライナで暗躍してきたことは知られている。ウクライナではアメリカ国防総省が生物兵器の研究開発をしていたほか、マネーロンダリングも行われていた疑いが持たれ、人身売買や臓器売買が行われているとも言われている。​ニューヨーク・ポスト紙は2020年10月14日、ブッシュ親子と天然ガス会社ブリスマ・ホールディングス(本社はキプロス)の関係に疑惑があるとも報じていた​。 バラク・オバマ政権は2014年2月、ウクライナのビクト...
現代の米国

バイデン大統領の「ドラ息子恩赦」で米国は非法治国家と化した

バイデン大統領の「ドラ息子恩赦」で米国は非法治国家と化した「法の支配」の脆弱性バイデン大統領が次男の恩赦に署名今年6月にイタリアで開催されたG7サミットのコミュニケには、「我々は、民主主義の原則と自由な社会、普遍的人権、社会の進歩、多国間主義と法の支配の尊重に対する共通の信念を再確認する」とある。しかし、G7の最有力国アメリカは「法の支配」(rule of law)をまったく無視する国家であることが明らかになった。ジョー・バイデン大統領は12月1日、声明を出し、自らの次男ハンターの恩赦に署名したのである(下の写真を参照)。米国では、Executive Clemency、すなわち行政長官による恩赦という制度がある。犯罪で有罪判決を受けたか、有罪判決を受ける可能性のある個人に対し、恩赦、減刑、猶予を与える大統領と知事の一般的な権限を指す。バイデン大統領は、Executive Grant of Clemencyを発出し、米憲法第二章第二条第一項に定められた「大統領は、弾劾の場合を除き、合衆国に対する犯罪について、刑の執行停止または恩赦をする権限を有する」という権限に基づいて、ハンターに対して...
現代の中国

フェンタニル理由にトランプ氏対中一律関税70%に ダメージはアメリカに跳ね返るか?

フェンタニル理由にトランプ氏対中一律関税70%に ダメージはアメリカに跳ね返るか?ドナルド・トランプ次期大統領(写真:ロイター/アフロ) トランプ次期大統領(以下、トランプ)は11月25日、中国がフェンタニルをメキシコやカナダに輸出して、アメリカにおけるフェンタニル患者を激増させているとして、大統領就任初日に中国に10%、メキシコとカナダに25%の追加関税を課すと投稿した(中国の場合は「60%+10%=70%」になる)。 これに対しカナダのトルドー首相は11月29日に訪米してトランプと会食し、メキシコのシェインバウム大統領は11月26日の記者会見で、米国のトランプ宛てに書簡を送付することを明らかにした。中国は商務部が11月28日の定例記者会見で「一方的な関税引き上げに対する中国の立場は一貫している。アメリカはWTOの規則を遵守すべきで、中国と協力して中米経済貿易関係の安定的かつ持続可能な発展を共同で推進すべだ」と述べている。 中国とアメリカにおけるフェンタニルの実態と、中国に対する一律関税の影響および中国に高関税をかけた時のアメリカが受けるダメージについても考察する。◆フェンタニルに関...
現代の米国

BRICS諸国を標的とした100%関税の脅しはアメリカにとって大失敗となるだろう。その理由はこうだ

BRICS諸国を標的とした100%関税の脅しはアメリカにとって大失敗となるだろう。その理由はこうだドナルド・トランプ氏は、BRICS諸国が独自の通貨単位を創設しようとしたり、「強力なドルに代わる他の通貨」を支持したりすれば、100%の輸入関税を課すと脅した。これは実際どのようになるのだろうか?そして、次期大統領が脅しを実行した場合、誰がより大きな損失を被ることになるのだろうか?スプートニクは著名な英国の経済学者に尋ねた。「BRICS諸国がドルから離れようとしているのに、我々が傍観しているという考えは終わった」とドナルド・トランプ氏は土曜日、来月の大統領就任後に米国の世界経済の優位性を再び確立する計画を概説したソーシャルメディアの投稿で述べた。「これらの国々は、新たなBRICS通貨を創設せず、また強力な米ドルに代わる他の通貨を支持しないという約束を求めている。さもなければ、100%の関税に直面し、素晴らしい米国経済への販売に別れを告げることになるだろう。彼らは別の『バカ』を探せばいいのだ!BRICSが国際貿易で米ドルに取って代わる可能性はまったくなく、それを試みる国はアメリカに別れを告げ...
現代の世界各国

シリコンバレーは大変動期

シリコンバレーは大変動期~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和六年(2024年)12月2日(月曜日)         通巻第8532号  <前日発行>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ トランプは金正恩と四回目の首脳会談を行うだろう  イラン指導者との首脳会談の可能性はないのか?*********************************** 『何をしでかるか分からない』『予測不能の大統領』 カナダのトルードー首相は高関税をトランプは本気でかけるのではないかと懼れてフロリダへ飛んだ。トランプの別荘は、レイムダックのホワイトハウスではなく、事実上アメリカ政治を動かす策源地になった。 メディアもバイデンより大統領就任前のトランプの動向を大きく報道している。 トランプはイランとの核合意を白紙に戻すだろうが、金正恩と四回目の首脳会談と同様に、そのことは「想定内」である。英誌『エコノミスト』は、それよりトランプは敵対するテヘランの指導者と直接面談する蓋然性があると予測している...
現代のロシア

西側諸国がウクライナを「占領」しようと企んでいる – ロシア情報機関

西側諸国がウクライナを「占領」しようと企んでいる - ロシア情報機関SVRによると、10万人の外国軍を同国に派遣して紛争を凍結させる計画が立てられている。ファイル写真 ©  AP / エフゲニー・マロレトカロシア対外情報局(SVR)は、西側諸国は秘密裏にウクライナを占領し、同国に数万人の平和維持軍を派遣してロシアとの紛争を凍結する計画を立てていると述べた。諜報機関は金曜日の声明で、NATOは米国主導の軍事同盟とウクライナがロシアに「戦略的敗北」を与えることができていないことに気づき、現在の前線での敵対行為の停止にますます賛成している、と諜報筋の話として述べた。紛争を凍結すれば、西側諸国は壊滅したウクライナ軍を立て直し、「復讐に備える」ことができるとSVRは述べた。さらに、NATOはすでに少なくとも100万人のウクライナ人徴兵を処理するための訓練センターを設置していると主張した。SVRは、もし一時休戦が実現すれば、ロシアのミサイルやドローンによる攻撃でたびたび打撃を受けているキエフの軍事産業を西側が復興させる助けにもなるだろうと付け加えた。「これらの課題を解決するには、西側諸国は実質的に...
現代の米国

ディープステーツよ、さようなら

ディープステーツよ、さようなら~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇◆◇☆◇◆◇◆◇☆~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和六年(2024年)11月28日(木曜日)弐         通巻第8526号  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ディープステーツよ、さようなら  民主党選対内部はトランプの大勝をはじめから予測していた*********************************** カマラ・ハリスが勝つという主流メディアの筋書きはいかにして作られたのか。トランプと接戦という脚本を書いていたのは誰だったのか? カマラ・ハリス陣営のデビッド・プラウフ上級顧問は、「多くの世論調査でハリス氏がドナルド・トランプ氏をリードしていると報告があったが、民主党内部調査ではハリス氏がトランプ氏を上回ったことは一度もなかった」と明らかにした。 そう、一度もなかったのだ。 保守系の『ワシントン・エグ...
現代の中国

本当に台湾有事で沖縄は“戦地と化す”のか?早大教授が煽る「あり得ない危険シナリオ」に浮かぶ“5つの大きな疑問符”

本当に台湾有事で沖縄は“戦地と化す”のか?早大教授が煽る「あり得ない危険シナリオ」に浮かぶ“5つの大きな疑問符”「いつ発生しても不思議ではない」と言われ始めてから久しい台湾有事。そんな中にあって、早稲田大学の教授が沖縄県の宮古島住民らに行った、台湾有事をめぐる意識調査の内容を問題視する声が上がっています。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、調査票の内容について5つの疑問点を上げつつ、住民に対して過度な不安を与えるかのような「前提」を強く批判。その上で早大教授に対して、自身が記したすべての疑問に対して回答すべきよう求めています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:多湖淳=早大教授が無責任に煽る「台湾有事で沖縄が戦地と化す」というデマ/国際政治学者と聞いて呆れる知的低劣プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株...
現代のロシア

米政府がウクライナへ核兵器を持ち込む可能性という報道で更なる軍事的緊張

政府がウクライナへ核兵器を持ち込む可能性という報道で更なる軍事的緊張 マッハ10で飛行する中距離弾道ミサイル「オレーシニク」でロシア軍がドニプロにあるユジュマシュの工場を攻撃した11月21日、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された記事の中で、​欧米当局者の一部はジョー・バイデン米大統領が核兵器をウクライナへ返還する可能性を示唆したと伝えた​。 ロシアの安全保障会議で副議長を務めるドミトリー・メドベージェフは11月26日、西側諸国がウクライナに核兵器を供給した場合、モスクワはそのような移転をロシアへの攻撃に等しいとみなし、核兵器による対応の根拠を与える可能性があると述べている。ウクライナへ核兵器を持ち込むようなことは狂気だとマージョリー・テイラー・グリーン米下院議員は主張、バイデン政権が核戦争を始め流ことでドナルド・トランプ政権の樹立を阻止しようとしているのではないかとも語っている。 アメリカ政府は停戦を実現するため、核兵器を脅しに使ったことがある。例えば、1953年1月に新大統領となったドワイト・アイゼンハワーのケース。ハリー・トルーマン政権が始めた朝鮮戦争は泥沼化、早期停戦を目指した新...
現代の世界各国

ウクライナで敗北しつつある米国は東アジアで日本を巻き込み、対中国戦の準備

クライナで敗北しつつある米国は東アジアで日本を巻き込み、対中国戦の準備 ​アメリカ軍は南西諸島とフィリピンに臨時基地を設置し、ミサイル部隊を配備すると伝えられている​。すでに​アメリカ軍の戦略に基づいて自衛隊は2016年に与那国島でミサイル発射施設を建設、19年には奄美大島と宮古島、そして23年には石垣島でも施設を完成させている。その間、韓国へも2017年4月にTHAAD(終末高高度地域防衛)ミサイル・システムの機器が強引に持ち込まれた。​ 当時は日本の立場をアメリカ側は配慮している。専守防衛の建前と憲法第9条の制約があるため、ASCM(地上配備の対艦巡航ミサイル)の開発や配備で日本に協力することにし、ASCMを南西諸島に建設しつつある自衛隊の施設に配備する計画が作成されたのだ。が、その後、そうした日本の憲法に対する配慮はなくなった。 与那国島にミサイル発射施設を建設する前年、​2015年の6月、総理大臣だった故安倍晋三は赤坂の「赤坂飯店」で開かれた官邸記者クラブのキャップによる懇親会で、「安保法制は、南シナ海の中国が相手なの」と口にしたと報道されている​。安倍首相は南シナ海における中...
現代の米国

「DEIもSDGもESGもディープステーツの利権ビジネス」

「DEIもSDGもESGもディープステーツの利権ビジネス」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和六年(2024年)11月26日(火曜日)         通巻第8522号  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「DEIなんて死に損ない、左翼の利権ビジネスではないか」   SDGもESG軽視。石油とガスの増産をいそぐとトランプ次期政権***********************************米国の政治的雰囲気は、すべての主要産業に存在する「多様性、公平性、包摂性」(DEI)ポリシーを撤回する準備を進めていることだ。つまりDEIは「かれらの利権、彼らのビジネス」だから。「かれら」とは広義に解釈すればディープステーツのことである。 トランプ次期政権は、「DEIイニシアチブ」を標的にする。2020年、当時のトランプ大統領は、連邦政府の請負業者にDEI研修を禁止する大統領令をだした。下院監視委員会は11月半ばにDEI政策の解体に関する公聴会を開催した。「これは、基本的に...
現代の米国

バイデン大統領次男の醜聞が再燃…トランプによる「51人へ復讐」ののろしが上がった!

バイデン大統領次男の醜聞が再燃…トランプによる「51人へ復讐」ののろしが上がった!激怒アメリカにはいま、ドナルド・トランプ次期大統領の誕生によって、復讐されるのではないかと恐れている人が大勢いる。そこで、トランプがやり玉に挙げている51人について紹介しよう。トランプは6月9日にラスベガスで行われた選挙集会で、つぎのように発言した。「51人のインテリジェント・エージェントは、ラップトップはロシアからのものだと言った。彼らは自分たちがしたことに対して訴追されるべきだ」この発言は、ビデオ(下を参照)にアクセスすれば、26分過ぎのところで容易に確認できる。どうやら、トランプはこの51人について激怒しているらしい。2024年6月に開催されたラスベガスでの選挙集会(出所)すべては「ニューヨーク・ポスト」のスクープからはじまったなぜトランプが怒り心頭なのかを説明しよう。この顚末(てんまつ)を知れば、2020年11月の大統領選が「盗まれた」と、トランプが言いつづけてきた理由がわかる。私自身も、これから説明する内容を知って、たしかに選挙は盗まれていたと確信している。ことの発端は、2020年10月14日付...
現代のロシア

「いつでも核を落とせる」プーチンが核弾頭搭載可能の弾道ミサイル発射で尽きかける全世界とウクライナの命運

「いつでも核を落とせる」プーチンが核弾頭搭載可能の弾道ミサイル発射で尽きかける全世界とウクライナの命運ウクライナによる米英供与の長距離砲を用いたロシア領内への攻撃に、核弾頭搭載が可能とされる弾道ミサイルでの報復を行ったプーチン大統領。ウクライナに対してこれまで以上に核の脅しを強めたロシアですが、開戦から1,000日を超えた「特別軍事作戦」はこの先、どのような推移を辿るのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、プーチン氏が核兵器を使用するのか否かについて考察。その上で、国際情勢が取り返しのつかない事態に発展する可能性を指摘しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:米国の変心?それともただの気まぐれ?‐混乱深まる国際情勢核ミサイル発射は避けられないのか。新たなフェーズに突入したウクライナ戦争ロシアがウクライナに対してICBMのRS-26「ルベジ」(編集部註:日本時間11月22日午前現在、プーチン大統領はICBMではなく「オレシュニク」という極超音速の中距離...
現代の米国

米国政府は「ファシスト」 – タッカー・カールソン

米国政府は「ファシスト」 - タッカー・カールソン保守派ジャーナリストは、トランプ氏が大統領に就任する前にアメリカ政府がロシアとの核戦争を誘発しようとしていると非難した。©  YouTube / タッカー・カールソン元フォックスニュース司会者のタッカー・カールソン氏は、水曜日に自身のYouTubeチャンネルで公開されたアメリカ人ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏とのインタビューの中で、ジョー・バイデン大統領の政権下で米国はファシスト国家になったと主張した。カールソン氏は、ウクライナが米国供給のATACMSミサイルを使ってロシア国内の奥深くにある標的を攻撃するのを認めたワシントンの決定は「私が生涯で見た中で最も邪悪なことだ」と述べ、退任する政権を「レームダック政権」と呼び、 「次期政権に世界大戦を残そうとしている」と非難した。「実際、ファシスト国家なのはロシアではなく、我が国の政府だ」とカールソン氏は語った。同記者は、バイデン大統領が「米国の代理国家」であるウクライナに対し、西側諸国の長距離ミサイルを使ってロシア領土を攻撃することに対する制限を解除するとの報道は、核戦争を引き起こ...
現代のロシア

プーチン大統領がバイデン氏の哀れなATACMS挑発を無視すべき理由

プーチン大統領がバイデン氏の哀れなATACMS挑発を無視すべき理由この挑発的な態度は実質的な脅威というよりは象徴的なものだ。ロシアはこれを無視し、キエフのNATO代理体制の打倒に注力すべきだ。挑発行為としては、ジョー・バイデン大統領がロシアへの長距離ミサイル攻撃の使用を許可した最新の行為は、確かに大胆だ。しかし、結局のところ、実際には、これはレームダック大統領による哀れな行為であり、NATOに武装したキエフ政権に対するロシアの予想される軍事的勝利には何の影響も与えないだろう。バイデン氏の報道されている決断は、ロシアとの関係を悪化させ、トランプ次期大統領によるウクライナ紛争終結の計画を妨害するための、最後の賭けである。バイデン氏の動きは無謀で、非難されるべき、そして忌まわしいものだ。しかし、深刻な脅威として信憑性を与えるべきではない。ロシアはこれを無視するのが最善だろう。もちろん、ロシアはそのような兵器が自国領土にもたらす潜在的な脅威の増大から自国を守らなければならない。しかし、モスクワはプーチン大統領が誇る戦略的自制心を継続し、挑発行為に対して報復すべきではない。当然のことながら、ロシ...
現代の世界各国

オバマ政権が始めたウクライナ侵略で、22年から英国の軍や情報機関が重要な役割

オバマ政権が始めたウクライナ侵略で、22年から英国の軍や情報機関が重要な役割 ​ドナルド・トランプ次期大統領がイーロン・マスクをニューヨークでイランのアミール・サイード・イラバニ国連大使と会談させたとニューヨーク・タイムズ紙が伝え​たが、イラン外務省はこの報道を否定した。 同紙はこれまでアメリカ支配層の意向に沿う偽情報を流してきたので嘘だとしても驚きではないが、アメリカやイスラエルによるイランに対する攻撃が近いとする推測が流れる中での出来事だ。 ちなみに、トランプは大統領として2017年4月に巡航ミサイルのトマホーク59機をシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射、18年4月にはイギリスやフランスを巻き込み、100機以上のトマホークをシリアに対して発射したが、成功しなかった。 そして2018年5月にトランプ大統領はイラン核合意から自国を正式に離脱させ、20年1月にはイランのコッズ軍を指揮してきたガーセム・ソレイマーニーとPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官をバグダッド国際空港で暗殺している。 また、民主党に所属するふたりの上院議員、ジャック・リード上院軍事委員会委員...
現代のロシア

トランプがマスクをイランの国連大使と会談させ、イランとの開戦計画を阻止か

トランプがマスクをイランの国連大使と会談させ、イランとの開戦計画を阻止か ドナルド・トランプ次期米大統領はロバート・ケネディ・ジュニアを保健福祉長官(HHS)に任命、タルシ・ガッバード元下院議員を国家情報長官候補に指名、イーロン・マスクをニューヨークへ派遣してイランのアミール・サイード・イラバニ国連大使と会談させたという。 HHSを構成する部局の中にはCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動で中心的な役割を果たしたCDC(疾病管理予防センター)やFDA(食品医薬品局)も含まれている。アメリカを支配している人たちは医療システムを支配の道具として利用、COVID-19騒動の背後に国防総省が存在しているので、HHSは重要な省だと言える。 国家情報長官は情報機関を統括する重要な役職だが、それだけに情報部門を支配しているネオコンがガッバードをすんなり受け入れることはないと見られている。 トランプは前回、国家安全保障補佐官にマイケル・フリン元DIA(国防情報局)局長を選んだのだが、この人物が局長だった当時のDIAは、バラク・オバマ政権が中東で進めていたアル・カイダ系武装集団への支援...
現代の米国

アメリカ社会の矛盾を反映した大統領選 トランプ返り咲きが示すこと 剥がれた「リベラル」の欺瞞 行き詰まる新自由主義

アメリカ社会の矛盾を反映した大統領選 トランプ返り咲きが示すこと 剥がれた「リベラル」の欺瞞 行き詰まる新自由主義卒業式から退場し、パレスチナでの虐殺とアメリカ政府のイスラエルへの軍需援助に抗議するジョージ・ワシントン大学の学生(5月)パレスチナやレバノンでの虐殺支援に抗議し、「トランプもハリスも出て行け」と書いた横断幕を掲げるデモ(2日、ミシガン州ディアボーン) アメリカ大統領選で民主党が大敗し、トランプが返り咲いた。日本では「もしトラ(もしもトランプが再選したら…)」程度にしか報じられておらず、米国内で何が争われ、どのような国内世論が反映した結果なのかについて何も伝えられていない。米大統領選の結果とそこにあらわれた米国世論をどう見るかについて記者座談会で論議した。戦争狂いの民主党の自滅 両候補とも得票減ドナルド・トランプ A アメリカ大統領選は、トランプ前大統領の4年ぶりの返り咲きという形で終わった。日本のメディアは、いつもの通り民主党寄りの米メディアの受け売りで、直前まで「史上まれに見る大接戦」「支持率ではハリスがリード」などと報じていたが、蓋を開けたらトランプの圧勝だった。 大...
現代の世界各国

中東全体解決の進展

中東全体解決の進展2024年11月17日   田中 宇これは「中東全体解決の試み」の続きです。3日前に書いた、イスラエルとヒズボラ(レバノン)の停戦を軸にした中東全体解決の試みが、さらに進展している。ロシアとイランが、停戦や和解の交渉の中に招き入れられている。イスラエルは(米国でなく)ロシアが停戦仲裁役の中心になるのが良いと考え始めている。イスラエルは、イラン、シリア、ヒズボラのイラン系3勢力を譲歩させて、停戦や安定化(冷たい和平体制の構築)を実現したい。米国はイラン・シリア・ヒズボラのすべてを敵視してきたので交渉や対話のパイプがない。対照的に、ロシアは3勢力のすべてと仲良くしてきたので、簡単に交渉の仲裁役になれる。(Israel looks to strike deal with Russia to crush Hezbollah and bring peace to Lebanon)(At War in Ukraine, Putin Emerges as Potential Peace Broker in Middle East)米国は、ウクライナ戦争などでロシアを敵視している。米...
現代の米国

ハリス支持者の半数が国外移住希望?トランプ勝利後に起きている混乱と抗議運動

ハリス支持者の半数が国外移住希望?トランプ勝利後に起きている混乱と抗議運動=高島康司トランプが地滑り的に勝利してからも、日本では米国内で起こっていることは伝えられていない。共和党が上下両院を制し「レッドウェーブ」とも呼べる政権基盤を確立する一方で、民主党支持者の間ではパニックと怒りが広がり、抗議活動や移住希望者の増加といった混乱が見られる。これを詳しく紹介する。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2024年11月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。トランプ勝利後、アメリカで何が起きているのかトランプの地滑り勝利後のアメリカ国内の状況について解説したい。大統領選挙の最終結果が出た。選挙人獲得数は、ハリス226人、トランプ312人と歴史的にもまれな大差でトランプが勝利した。また、有権者の総得票数でも...