日本

現代の日本

石破のアジア版NATO構想は米英への従属度を強め、中露との戦争に近づくだけ

石破のアジア版NATO構想は米英への従属度を強め、中露との戦争に近づくだけ 10月1日から総理大臣を務めている石破茂はアジア版NATOの創設やアメリカの核兵器の共同運用などを掲げた。日本はアメリカ、オーストラリア、インドとクワド(日米豪印戦略対話)を構成、9月21日にはこの4カ国はアメリカのデラウェアで首脳会談を開いたが、​インドは石破のアジア版NATO構想には賛同しないと語っている​。 NATO(北大西洋条約機構)の事務総長だったイェンス・ストルテンベルグは2020年6月、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本をメンバーにするプロジェクト「NATO2030」を開始すると宣言しているので石破の発言が突飛だとは言えないのだが、ユーラシア大陸の東部でもアメリカを中心とする世界秩序から離れ始める国が増えていることを考えると石破発言は不適切だったと言える。 クワドに参加しているインドもアメリカと距離を置き始めていることもあり、アメリカは2021年9月、イギリスやオーストラリアとAUKUSなる軍事同盟を創設したと発表、アメリカとイギリスはオーストラリアに原子力潜水艦の艦隊を建造させるために...
現代の中国

中国は石破首相をどう見ているか?

「石破は親中」と書いているネット民に対して、一方では「何を単純なことを言っているんだ」という他のネット民の反論も数多く見受けられる。 理由の一つとして、石破氏ら日本の国会議員団が8月に台湾を訪問し、石破氏が8月13日に頼清徳総統と会談したことを挙げている。これに関してはネット民だけでなく、中国大陸の外交部など、中国政府は、「台湾独立派を激励するもの」として激しく抗議を表明している。 その意見に賛同するネット民は、「総裁選のための人気取りに決まってるじゃないか」というのが多く、「日本では台湾を支援していない政治家は生きていけないんじゃないか?」という類のもある。 中国政府は言うまでもなく「アジア版NATO」には絶対に反対で激しい抗議を示している。そもそもASEAN諸国などが、こういった形で白黒つけて米中のどちら側に立つかを示すことを最も嫌がっているのに、それをやろうというのだから、日本人から見ても非現実的だ。 結果、中国全体としては石破政権がこのまま進むことに対して喜んではいない。 しかし高市氏なら総理になったとたんに靖国神社に参拝するだろうから、それよりは「まだマシか」というのが中国全...
現代の日本

強欲資本に支配される日本政府

強欲資本に支配される日本政府10月1日、午後3時、東京高裁において種子法廃止違憲確認訴訟の控訴審第4回期日が開かれた。10月1日、午後3時、東京高裁において種子法廃止違憲確認訴訟の控訴審第4回期日が開かれた。今回が東京高裁での最終弁論期日となり結審した。判決は2024年2月20日午後3時より、第4回期日と同じ101号法廷で言い渡される。10月1日の最終弁論では、控訴人菊地富夫さん、代理人山田正彦弁護士、代理人田井勝弁護士が意見陳述した。TPP交渉差し止め・違憲確認訴訟から連なる一連の法定活動が最終局面を迎える。憲法第76条は裁判官が良心に基づき独立して職権を行うことを定めているが、この規定に従う裁判官はほとんど存在しない。裁判官の人事権を内閣が握っている。そのため、圧倒的多数の裁判官が政治権力の顔色を窺い職権を行っている。裁判所は「法の番人」でなく「政治権力の番人」に堕している。そのなかで、例外的に「良心に基づき独立して職権を行う」裁判官が存在する。良質な裁判官による審理に遭遇するのは宝くじで高額当選するよりも確率は低いかもしれない。今回の裁判が「当たりの裁判官」であることが切望される...
現代の日本

激しい石破新首相攻撃への違和感

メディアから激しく叩かれたら、叩かれる者が「真実を追求する者」であると認識するのが基本的には正しい。「本物」は叩かれる。叩かれることは「本物の証明」と言える。石破氏がここまで激しく攻撃を受ける現実は、何らかの意味で石破氏が正しい方向を指向していることの表れであると見る視点が必要と感じられる。私は石破氏の政策路線を支持しないが、高市氏が首相になることと比較すれば、自民党ははるかに賢明な選択をしたと評価する。激しい石破新首相攻撃への違和感自民と立民が新しい党首を選出。石破首相は10月27日に衆院総選挙を実施する方針を決めた。いわゆる7条解散。天皇の国事行為に関する規定を「悪用」する衆院解散。衆院の任期は4年で、本来は任期満了が基本。日本国憲法は内閣不信任案が可決された場合に衆議院が解散されることがあることを規定している(69条)。内閣が内閣の都合で勝手に衆院を解散して総選挙を行うのはおかしい。これが正論。しかし、現実には内閣が内閣の都合で勝手に衆院解散・総選挙を実施してきた。憲法違反の司法判断も示されていない。したがって、内閣が内閣の都合で解散・総選挙を強行することを止める手立てはない。石...
現代の日本

中国敵視を使って対米自立

中国敵視を使って対米自立日本の石破茂新首相は、中国包囲網の色彩を持つアジア版NATOの創設を提唱したり、8月に台湾を訪問するなど、中共の敵として名乗りを挙げている。独自の中国敵視でなく、中国敵視を強める米国のお先棒担ぎをしたがっている感じだ。日米同盟をアジア版NATOに転換すると、本家NATOほどの縛りがないとしても、日本は自国周辺の防衛だけでなく、西太平洋からインド洋にかけての広域な中国包囲網に軍事関与・戦争準備せねばならない。米国から褒められること以外に、アジアの他国の領域に出ていって中国と敵対することに意味があるのか、という話になる。米国は最近、中国との敵対を強める目的で、台湾への軍事関与を強めている。今回、石破が総裁選に出る前に訪台したことは、首相になれたら日本として台湾への関与を強め、米国の中国敵視の尖兵になりますよという表明になっている。石破は、日本を中国の敵に仕立てることで対米従属・米傀儡色を強めたいように見える。しかし米国では、石破が対米従属を強めるのでなく、逆方向の、対米自立を強めたがっている(だから米国は警戒すべきだ)という見方が出ている。米覇権派ジョージ・ソロス傘...
現代の日本

石破新政権のこと。アメリカ大統領選のこと

副島隆彦さんの記事紹介です。石破新政権のこと。アメリカ大統領選のこと。そして私の福岡での講演会がある。副島隆彦です。今日は、2024年10月1日(火)です。初めに。29日に行われた、私の「第28回 予言者金融セミナー」は、大盛況で終わりました。収録録画のオンライン配信での全国への一斉送信も昨日、係りの者がやりました。 私、副島隆彦が、どれぐらい本気で、5時間ずっと大声で話し続けたかを、今からでも見たい人は申し込伝下さい。どうやって申し込むのか、私は知らない。係りから 加筆します。(申し込み方法)副島隆彦の”予言者”金融セミナー 第28回(動画配信期間は、10月6日23:59:59)オンライン受講(講演収録DVD付き)************金融セミナー主催者から。オンライン受講者の皆さまへは、9月30日(月)12:27までに、配信メールの送信をすべて完了しております。メールが届いていない場合は、迷惑メールBOXなどをご確認のうえ、お問い合わせください。************副島隆彦です。 1. 石破茂が、27日に自民党総裁に選ばれて、今日、国会で野党も入れて首班指名(しゅはんしめい。...
現代の日本

【祝】12年間も遅れた石破茂日本国首相誕生

石破首相の評価は、マスコミでもネットでも、大きく違っています。国益派なのか、グローバリストなのか、媚中派なのか・・・違った意見が飛び交っていて事実がなんなのか、良くわかりません。ネットでは、否定的な意見が多いので、肯定的な意見、見方を紹介します。【祝】12年間も遅れた石破茂日本国首相誕生自民党総裁選決選投票で地方票は矢張り石破茂が1位(もちろん議員票でも石破茂189票で1位、麻生太郎が支援した高市早苗の議員票は173票)石破トランプvs.カマラ高市早苗東京大阪名古屋など3大都市圏や福岡仙台など少しは余裕がある地域は高市早苗、逆の人口減少地域は最後の希望として石破茂を自民党総裁に選ぶ日本国の二極化が著しい。カルフォルニアやニューヨークなど東西両端が移民推奨の民主党カマラ・ハリス。逆のアメリカンファースト「MAGA」(Make America Great Again、アメリカを再び偉大に)のアメリカ南部や中西部など中央部分の共和党ドナルド・トランプに似ているのが愉快(★注、2011年3月猛烈な放射性プルームが襲来した首都圏の茨木群馬栃木、もちろん福島県が石破茂)海上自衛隊の護衛艦「さざなみ...
日本の文化

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など神無月という言葉を耳にしたことがあるとは思いますが、その意味まで知っている方は少ないのではないでしょうか?神無月ともうひとつ神在月もあります。「無」と「有」で正反対ですね。神無月と神在月とは?何月のことなのか?、出雲大社と関係があります。その由来や現在行われている行事についてもご紹介します。神無月とは?何月のこと?全国の神様が出雲大社に集合する月神無月は10月のことを言います。その意味は、10月に全国の神々が出雲大社に集合してしまうため、出雲大社以外の各神社では、神様がいなくなってしまいます。そういう意味から「神無月」と言われるようになりました。これが一般的に伝承されている由来のひとつです。なぜ神様が出雲神社に集まるのか?神在月の由来なぜ出雲大社に神様が全員集まるのかというと、出雲大社の祭神であるオオクニヌシノミコト(大国主命)が、自分の子供たちを全国に置き、各地を護らせているからです。それが年に1回、その子供たちと他の神々も呼び寄せて、来年の重要事項を話し合う時期が設けられました。それが10月なのです。そのため、出雲...
現代の日本

袴田事件が示す三つの重大問題

第一は、この冤罪事件が「氷山の一角」であること。第二は、「血痕の赤みの変化」という証拠が存在したために冤罪が解かれることになったこと。 逆に言えば、こうした物証がなければ冤罪は晴らされなかったことになる。第三は、冤罪は晴らされたが真犯人が捕らえられていないこと。 真犯人は野放しにされ、無罪放免にされている。この点を見落とせない。これが日本の刑事司法の現実であることを認識しなければならない。2014年3月27日に、静岡地裁刑事第1部(村山浩昭裁判長)が再審開始と、袴田氏の死刑及び拘置の執行停止を決定。「袴田氏は捜査機関によってねつ造された疑いのある重要な証拠によって有罪とされ、極めて長期間、死刑の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」、「無罪の蓋然性が認められるのに、このような過酷な状況に置かれてきたことは、これ以上の身柄拘束を正当化できなくさせる事情である」「(袴田氏の)拘置をこれ以上継続することは、耐え難いほど正義に反する状況にあると言わざるを得ない」2024年9月26日、静岡地裁(國井恒志裁判長)は袴田氏に無罪判決を言い渡した。一度死刑が確定した被告が無罪判決を受けるのは免田事件、財田川...
現代の日本

円高株安政争の具にする負け犬

円高株安政争の具にする負け犬すでに9月27日付ブログ記事「総裁選裏側の自民長老優勝劣敗」メルマガ記事「石破内閣経済政策と金融市場反応」に記述したが、自民党総裁選をめぐり金融市場が変動している。27日の午後3時までは、高市早苗氏優勢の総裁選動向を背景に円安・日本株高が進行した。しかし、決選投票で石破茂氏が逆転勝利したことを背景に円高が進行し、連動して日本株価が反落した。高市氏を支援した勢力が怨嗟の声を上げ、株価下落を石破氏攻撃の材料に使う情報が流布されている。まったく木を見て森を見ない論議。高市早苗氏は自民党総務会長の役職を打診されたが固辞したと伝えられている。幹事長以外は受けないとの意向を周囲の者が伝えているとの報道もある。大人げない対応。「敗軍の将、兵を語らず」敗北は敗北であり、敗北を謙虚に受け止める姿勢が重要。自民党再建に取り組む意思があるなら、どのような役職でも真摯に取り組むのがあるべき姿だ。それでこそ未来が開ける。総裁選敗北でふてくされるようでは未来が開けない。総裁選で高市氏を推した勢力が選挙結果発表後の日本株価下落を懸命にアピールしている。しかし、日本の経済政策は株価上昇のた...
中国の歴史

日中戦争に引きずり込まれた日本

日中戦争は、スターリンがシナリオ書き、毛沢東が実現させたものであった。この点を踏まえないと、日本軍は無謀なシナ侵略を目指して、泥沼にはまった、という東書版の歴史解釈になってしまう。 育鵬社版の記述では、「何者かの銃撃を受け」「日本軍将校殺害をきっかけに」と、第三者の策謀を示唆する記述が散見されるが、近い将来、この点を正面から書けるようになった時、日本はなぜ共産党の策謀にはまったのか、という真の反省ができるようになる。No.1031 歴史教科書読み比べ(43) 日中戦争に引きずり込まれた日本 日本はどのように、日中戦争に引きずりこまれていったのか?■1.スターリンの天才 東京書籍(東書)版は「日中戦争の開始と長期化」の項の冒頭で、次のように書く。__________ 満州を支配下に置いた日本は さらに中国北部に侵入しました。中国では,国民政府(国民党)と共産党との内戦が行われていましたが,抗日運動が盛り上がる中,毛沢東が率いる共産党は,蒋介石を指導者とする国民党に協力を呼びかけ,1936(昭和11)年に内戦を停止しました。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 育鵬社版で、これに対応する記述は以下のとおり...
現代の世界各国

米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる

1992年2月にアメリカの好戦派が世界征服プロジェクトをスタートされた当時、彼らは簡単に目的を達成できると考えていたのだろう。その思い込みはその後も消えず、​外交問題評議会(CFR)が発行している定期刊行物「フォーリン・アフェアーズ」の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文​では、ロシアと中国の長距離核兵器をアメリカ軍の先制第1撃で破壊できるようになる日は近い、つまり核戦争で中露に勝てるとしている。ソ連の消滅でアメリカは核兵器の分野で優位に立ち、近いうちにロシアや中国の長距離核兵器を先制攻撃で破壊できるようになるだろうと主張しているのだ。 リーバーとプレスはロシアの衰退や中国の後進性を信じ、アメリカが技術面で優位にあるという前提で議論している。その後、そうした前提が間違っていることを現実が繰り返し示しているのだが、修正できていない。今でも「神風が吹く」と信じている、あるいは信じたがっている人がいるようだ。彼らは人類、いや生態系を死滅させかねない。米国の対中露戦争へ引き摺り込まれる ​海上自衛隊の護衛艦(駆逐艦)「さざなみ」が台湾海峡を通過した​。アングル...
現代の日本

征服という意のノーサイド

選挙を通じて創設された内閣であっても憲法の前には従順でなければならない。これが立憲主義の考え方。権力の暴走を防ぐために憲法が存在する。大きな策謀が動いている。策謀とは何か。策謀は日本の政治体制を対米隷属の二大勢力体制に移行させること。現在の自公に類似した第二自公を創設して、自公と第二自公の二大勢力体制を構築する。これがCIAの目標である。米国の共和、民主二大政党制に類似した体制を日本に構築する。これに成功すれば米国植民地日本を永久に保持できる。これがCIAのミッションである。その一環として野田佳彦氏が起用されている。征服という意のノーサイド立憲民主党が新しい党首を選出したが期待感はまったく広がっていない。野田佳彦氏は9月23日に新党首に選出された直後のあいさつで「ノーサイド」を宣言したが、「ノーサイド」の意味を理解していないように見える。野田氏の理解では「ノーサイド」は「征服」。自分が勝利したのだから自分が立憲民主党を征服した。自分の一存ですべてを決められると勘違いしているようだ。安倍元首相は選挙で選ばれた政権は憲法も変えられるとの考えを示して憲法改正手続きを踏まずに憲法の内容を改変し...
日本の歴史

『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己

敗戦後の様子をあらわす証言もある。 「(編集者の無節操として)戦争の末期には軍の報道部に入りびたり、帰還兵の作家に書かせては巨利を博し、戦い終わると同時に帰還作家を戦犯扱いにして上田広や火野葦平には寄りつかず、小島政二郎の色情文学や暴露小説のたぐいで再び巨利をうかがう」 「高圧的な戦争美術論を終始展開していた評論家までが、“問題は必要以上に軍と協力し戦争を鼓吹した陸軍美術協会の幹部にある”と提唱する。占領軍の戦争犯罪者追及のお先棒を担いで、新たな“新生日本”のデモクラシーの鬼たちが跋扈(ばっこ)して狂った季節を現出させている」 時流に乗り権力のチンドン屋となって、みずからを欺き他も欺く流れは、戦時中だけでなく、敗戦後から現在まで続いている。著者が提起している問題は、現在を生きる文化人・知識人、あらゆる表現者にとって他人事ではない。今の世界を見る目は曇っていないか、真実を追求する姿勢は確かなものかを問うものだ。『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己 1950年に刊行された石川達三の小説『風にそよぐ葦』は、戦時中の軍部による言論弾圧に抗したインテリ群像を描いている。翌...
日本の文化

【寄稿】算数・数学の理解力・論述力・応用力 桜美林大学名誉教授・芳沢光雄

現在の日本では、諸外国や昔の日本と比べてその認識が著しく欠如している。実際、全国学力テストや国際的学力調査の度に「日本の子ども達は計算は得意であるが、論述や応用が苦手である」という指摘がある。また、「算数・数学は計算だから、それほど面白いとは思えない」という「数学嫌い」が断トツに多い日本の教育の問題点を生んでいる。 「理解」についての要点は、ずばり「心」だと述べたい。多くの人達は、「算数・数学は所詮計算で、誰がやっても答えは同じだから、算数・数学は心とは無関係」と思うようである。しかし算数・数学に関しては、理解力の強い人も理解力の弱い人もいる。これに関しては、よく「どちらに合わせる説明をすればよいのか」と言う人がいるが、この質問はよくない。「可能な限り、それぞれに合わせた説明を別々にすることが大切」と言いたい。【寄稿】算数・数学の理解力・論述力・応用力 桜美林大学名誉教授・芳沢光雄 本紙8月28日号の寄稿文「教育は国家百年の大計~数字・数学を用いた考え方を大切にしよう」に関して、体験も交えたより掘り下げた原稿を期待する声があることを知り、本稿を書かせていただくことになった。なお、その記...
世界各国の歴史

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫 昨年10月以後、パレスチナ情勢が急展開するなかで、16世紀の大航海時代から500年におよぶヨーロッパ中心の植民地主義を根底から見直し克服する課題が、専門家・研究者の間で切実に論議されるようになった。そこでとりあげられる一つの問題は、欧米の宗主国が「文明化の使命」として「野蛮」なアフリカやアメリカ大陸、中東にいたるアジアの先住民を白人に従わせ、それに抵抗するものは抹殺(絶滅)を厭わなかったことであり、その行為を正当化する価値観が今日まで尾を引いていることだ。「朝鮮植民地なかった」 世界史の流れの産物 このことは、ユダヤ人の虐殺(ホロコースト)は大問題となるが、それと同時代にあった植民地における先住民の虐殺はなんの問題にもされてこなかったことに、よく示されている。こうして植民地がなかったかのような風潮が、宗主国の為政者はもとより国民の間にも根強くはびこってきたことは否定できない。 日本における「朝鮮植民地はなかった」「日本は朝鮮の近代化のために良いことをした」などの言説もそうした世界史の流れの産物であり、それ自体が「植民地主義の現象」だといわれる。...
現代の中国

深圳の日本人男児刺殺事件は偶発ではなく必然 反日教育「学習指導要領:日本への憎しみを激発させよ!」

深圳の日本人男児刺殺事件は偶発ではなく必然 反日教育「学習指導要領:日本への憎しみを激発させよ!」中国 少年先鋒隊の授業風景(写真:ロイター/アフロ) 9月18日、中国広東省深圳市にある日本人学校の男子児童が中国人男性(44歳)に刃物で襲われ、19日未明に亡くなった。激しい憤りを覚えると同時に、胸が痛んでならない。 犯人・鐘某はその場で取り押さえられ、まちがいなく自分が刃物で刺したことを認めたが、中国の外交部報道官は「どこの国でも起こりうる話だ」、「これは偶発的な出来事だ」と言っている。それは違う。これは起こるべくして起きた事件だ。 6月に中国の江蘇省蘇州市でスクールバスを待っていた日本人の親子が中国人男性に刃物で切り付けられる事件も偶発か? 靖国神社落書き男とその模倣も偶発か? そのニュースを報道するNHKラジオ国際放送の中国人男性による報道テロも偶然か? 違う! 中国の行き過ぎた反日教育がすべての原因だ。 その教育の仕方がどのようなものか、「反日教育」の「学習指導要領」を入手しているので公開する。そこにある「日本への憎しみの激発を誘導すること」という文言を見れば、すべてが「必然の結...
日本の技術

応援したい会社・・・シャボン玉石けん

無添加石けんで有名な先代を継ぎ産学協同研究を契機に消火剤で海外を窺うシャボン玉石けん株式会社 代表取締役社長 森田隼人上場は考えていませんP&Gの無添加事業部になっては困る前身となる森田範次郎商店を祖父が起こしたのが、1910年(明治43)。幾多の困難を乗り越えながらも、北九州の地にしっかりと根をおろし、シャボン玉石けんは昨年創業100周年を迎えた。先代の故森田光徳が、合成洗剤の危険性に気づき、すべてを無添加石けんの製造・販売に切り替えたのが74年(昭和49)。売上げはそれまでの1%に落ち、17年にわたって赤字が続いた。光明が見えたのが91年(平成3)、光徳による『自然流「石けん」読本』の上梓だった。折からの環境問題への意識の高まりの気運とぴったり合致し、翌年会社は黒字に転じた。いまも花王、P&G、ライオンが代表する「合成洗剤会社が永遠のライバル」と語る森田隼人社長は、30歳の若さで代表取締役に就任した。森田社長は父親が45歳のときの息子。先代は一度病を得、回復したもののそれを機に社長を息子に譲る決断をしたらしい。「まだ早いと言ったのですが、非常に頑固な父でしたから。ただ私としても、す...
現代の世界各国

若者たちの投票率の低さはどこの国でも同じなようだ

若者たちの投票率の低さはどこの国でも同じなようだ 日本では最近になって投票年齢が18歳に引き下げられて、高校生でも投票ができるようになった。日本では長年にわたり、若者層の投票率の低さが課題とされてきた。多くの人たちに経験があるだろうが、国民の権利だと言われても、若いうちはなかなか政治に関心が持てないし、自分には関係がないと考えてしまうものだ。政治や社会のことよりは、自分の生活の方に関心が向くのは仕方がないことだ。こうした傾向は日本だけではなく、アメリカでもそのようだ。アメリカでは日本よりも早く1960年代から、18歳以上が投票できるようになっていたが、アメリカでも若者たちの投票率の低さが課題とされてきた。これはもう仕方がないことかもしれない。高齢者層に比べて投票率が低くなるということで、日本では「高齢者に有利になるような政治になってしまう(シルヴァーデモクラシーという言葉が使われる)」「高齢者の投票を制限する」というような主張も出ている。それよりは、まず若者たちの投票率を上げることが重要であろう。まぁ、日本では人口ピラミッドが逆三角形のようになっているので、どうしても中年から高齢者の数...
現代のロシア

ロシアの非友好的な国のリスト 日本と他国との違い

ロシアに非友好的な国のリストに載っているのはどの国かロシアに非友好的な国のリストに載っているのはどの国か政府は9月20日、破壊的態度を課す国のリストを承認したタス=ドシエル。 2024年9月20日、ロシア政府は承認したロシアの精神的・道徳的価値観に反する破壊的な態度を課す国のリストを発表した。ロシアには他にも非友好国リストがある。 そのうちの1つは報復的な経済措置が課された国を含み、もう1つは外交・領事代理の分野における報復措置に関するものである。経済的対抗措置の対象国2022年3月5日、ウラジーミル・プーチン露大統領は、対ロ制裁を採用している国の外国債権者への支払いに関する一時的な手続きを定めた法令に署名した。 この政令によると、非友好的な国の外国債権者との決済はすべてルーブルで行わなければならない。同日3月5日、国家元首の法令に従い、ロシア政府はロシア、その企業、国民に対して非友好的な行動をとっている国のリストを承認した。 このリストには、米国、カナダ、EU全加盟国、英国(英国王室属領および英国海外領土を含む)、アルバニア、アンドラ、アイスランド、リヒテンシュタイン、モナコ、モンテ...