現代の日本

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総合スーパーはもはや時代遅れか…イトーヨーカドーとイオンが苦戦する中、それでも業績好調のスーパーは?【2024 ビジネス記事 5位】

総合スーパーはもはや時代遅れか…イトーヨーカドーとイオンが苦戦する中、それでも業績好調のスーパーは?【2024 ビジネス記事 5位】2024年度(1月~12月)に反響の大きかったビジネス記事ベスト5をお届けする。第5位は、大型総合スーパーの相次ぐ大量閉店の理由を解説した記事だった(初公開日:2024年2月21日)。セブン&アイ・ホールディングスが、北海道や東北、信越エリアを中心に総合スーパー「イトーヨーカドー」17店舗を閉店すると2月9日に発表した。今後は都市部を中心とした店舗展開を行い、収益性を高める意向だ。しかし、スーパーマーケットを取り巻く環境は大きく変化しており、出店場所やチェーンメリットだけで生き残るのは難しい時代に入っている。魅力を失う繁華街の大型総合スーパー都内を中心に店舗展開するイトーヨーカドーは、大井町や赤羽、上板橋、武蔵境などの駅前繁華街に大型店を出店している。衣食住のアイテムを総合的に取り揃えており、この業態は総合スーパーのカテゴリで親しまれてきた。イトーヨーカドーが、洋品店中心の店内に食品売場を導入し、総合スーパーへと舵を切ったのが1966年。人口増による高度経...
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膨れ上がる補正予算にみる日本政治の危機。なぜ与党も野党も「大きな政府」志向なのか=斎藤満

膨れ上がる補正予算にみる日本政治の危機。なぜ与党も野党も「大きな政府」志向なのか=斎藤満2024年度補正予算が成立し、総額13兆9,433億円と過去最大規模に達しました。政府は国民民主党の提案を取り入れるなど、野党の協力を得て成立にこぎつけた一方で、補正予算の政治的な性格がより顕著になっています。本来の緊急対応という目的から乖離し、与野党間の駆け引きや政権内の圧力が反映された予算編成に疑問の声が広がっています。日本財政の課題を浮き彫りにした今回の動きを、詳しく解説します。(『マンさんの経済あらかると』斎藤満)【関連】「貯蓄から投資へ」の残酷さ。政府は国民を切り捨てる意図で投資を奨めている=鈴木傾城※有料メルマガ『マンさんの経済あらかると』2024年12月14日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。プロフィール:斎藤満(さいとうみつる)1951年、東京生まれ。グローバル・エコノミスト。一橋大学卒業後、三和銀行に入行。資金為替部時代にニューヨークへ赴任、シニアエコノミストとしてワシントンの動き、とくにFRBの金融政策を探る。そ...
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北陸新幹線を米原延伸で決着

北陸新幹線を米原延伸で決着北陸新幹線の延伸ルートをめぐって与党の整備委員会が12月18日に開かれたが、年内中に予定していた京都駅周辺を通るルートの絞り込みを断念した。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは2016年12月に北陸新幹線の敦賀―新大阪間について「小浜ルート」の採用を決定。国土交通省の試算では、小浜ルートの事業費は約2兆1千億円、工期は15年だった。ところが、本年8月7日に開かれた与党整備委の会合では、「小浜ルート」の事業費が最大約5兆3千億円、工期は最長28年と示された。8年が経過して「小浜ルート」の事業費と工期が激変。このことから、再び「米原ルート」が浮上している。2016年の時点で米原ルートは事業費約5900億円、工期10年だった。「小浜ルート」では京都駅との接続等に関して3つの異なるルート案が提示されている。1.京都市中心部を東西に横切る形で線路を通し、JR京都駅と平行な位置に新幹線の駅を設ける「東西案」2.京都市中心部を南北に通ってJR京都駅の線路と直角となる位置に新幹線の駅を設ける「南北案」3.JR京都駅から2駅先のJR桂川駅近くに駅を設ける「桂川案」今後の物...
日本の歴史

CIAエージェント正力松太郎後継GOD渡邉恒雄死す

CIAエージェント正力松太郎後継GOD渡邉恒雄死すA級戦犯として巣鴨拘置所に収容されながらアメリカ中央情報局(CIA)工作員として長年大活躍していた「読売新聞」やプロ野球ジャイアンツ、原子力発電の正力松太郎はコードネームはPODAM(ロシア語では「我、通報す」の意味)アメリカ合衆国の公文書の機密解除で広く知られているが、CIAエージェント正力松太郎PODAMの後継者が同じく読売新聞社の社長で主筆の渡邉恒雄(通称ナベツネの異名で知られる)12月19日98歳で死ぬ。もちろん、ポダム正力松太郎が生きている間はアメリカ合衆国CIAとの関係は極秘機密だったが解除され現在は逆に大人の常識の範囲である。外交など公文書の機密解除で一般的には30年間なのでうまくいけば2054年まで待てばアメリカと読売新聞渡邉 恒雄との関係が誰でも読めるようになる。スピン報道(スピンコントロール)ディスインフォメーション警視庁監察官時代の正力松太郎(1918年)鬼畜米英「本土決戦」一億玉砕の大日本帝国崩壊後は、あっさり次の支配者(天皇の上に君臨するGHQのマッカーサー)に乗り換える破廉恥な対米従属命の右翼売国奴(公安警察...
現代の日本

ホンダと日産の合併案は自動車業界の状況を変える可能性がある

ホンダと日産の合併案は自動車業界の状況を変える可能性がある日本企業はフォックスコンの日産への接近を阻止するために守備を固める画像: DailyNotifホンダと日産は来週、日本の自動車業界にとっての転機となる合併交渉を開始するとみられている。両社ともBYDに追い抜かれ、両社合わせてもトヨタの4分の3以下の自動車販売台数だが、両社の技術を融合し、規模の経済性を高めることで回復を図りたいとしている。しかし、この計画は、日本企業が過去数十年間に斜陽産業の規模縮小を行ってきたことへの逆戻りであり、フォックスコンが日産の株式取得、さらには買収に関心を示していることに対する反射的な国家主義的反応のようにも見える。フォックスコンは台湾の鴻海精密工業の国際ブランドである。株式市場の判断は迅速かつ明確だった。合併案は12月18日水曜日の朝のトップニュースとなったが、市場が閉まるまでにホンダの株価は3%下落し、日産の株価は24%上昇した。言葉で言えば、これは救済措置であり、日産にとっては思いがけない利益だが、ホンダの株主にとっては悪いニュースだ。日産の17.0%を直接保有し、信託を通じて18.7%を保有す...
現代の日本

1年で1万円手取りが増える

1年で1万円手取りが増える「手取りを増やす」が受けて議席を増やした政党がある。この政党は自公と折衝して「103万円の壁」を引き上げることをアピールしてきた。結果として示されたのは「123万円」。基礎控除を48万から58万に10万引き上げ、給与所得控除を55万から65万に引き上げるというもの。しかし、給与所得控除は2020年に65万から55万に引き下げられたため、それが元に戻るだけ。また、2020年に給与所得控除の上限が220万円から195万円に引き下げられたが、これは据え置き。給与所得控除は給与所得者だけに適用されるから給与所得者以外は基礎控除の引き上げからしか恩恵を受けられない。結局、基礎控除の10万引き上げだけになり、税率5%(年収400万円)の人で年間5000円、10%(年収600万円)の人で年間1万円20%(年収800万円)の人で年間2万円しか税負担は減らない。制度改正による減収効果は年間で0.5~1兆円にとどまる見通し。国民民主は自公にすり寄り、自公政権の存続を許したが、結果として出てきた税負担軽減策はあまりにもお粗末なもの。「ゆ党」と呼ばれる「隠れ与党」勢力が自公すり寄りを...
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ロケットに血税注ぐ余裕なし

ロケットに血税注ぐ余裕なし日本財政について三つの論点を挙げた。「日銀の利上げ見送りは本当か」1.財政赤字を拡大する景気刺激策を実行する財政余力があるのか。2.財政運営の最大の課題がどこにあるか。3.税制の改変について何を優先するべきだ。103万円の壁を178万円に引き上げると7~8兆円の税収減になるからできないとの主張が示される。しかし、2020年度の一般会計税収は60.8兆円だったが、2023年度には72.1兆円に増大した。3年間で11.3兆円の税収増は3年間で11.3兆円の増税実施と同じ意味。10兆円減税が実施されても税負担は差し引き増大する。日本財政が危機に直面しているとの主張がある。主張の根拠は政府債務の大きさ。国民経済計算によれば一般政府の2022年末の負債総額は1413兆円。債務証券だけで1174兆円ある。2022年の日本の名目GDPは561兆円で債務証券だけでGDPの200%を超える。財務省はこれを根拠に財政が危機に直面しているとの虚偽情報を流布している。財務の健全性を判断するのに債務だけを見ることはない。資産と負債のバランスで判断する。2022年末の政府資産は1589兆...
現代の日本

学力は世界トップ級でも幸福度は先進国最低の日本。なぜ国民の知的能力が高いはずの我が国は暗く沈んだままなのか?

学力は世界トップ級でも幸福度は先進国最低の日本。なぜ国民の知的能力が高いはずの我が国は暗く沈んだままなのか?12月10日に経済協力開発機構(OECD)が発表した「国際成人力調査」で、前回に引き続き世界トップ水準となった日本。しかしこの調査で我が国と並ぶ成績を上げたフィンランドが「世界幸福度ランキング」でもトップとなっている一方で、日本は47位、先進国の中で最低ランクという状況にあります。その差は何に起因しているのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、「国際成人力調査」のそもそもの信憑性を検証するとともに、フィンランドと日本の間にある大きすぎる違いを解説しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:学力はトップレベルかもしれないが、幸福度では先進国で最低という日本/OECD国際成人力調査の奇々怪々プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター...
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四つの斎藤元彦兵庫県知事問題

四つの斎藤元彦兵庫県知事問題斎藤元彦兵庫県知事をめぐる問題が着地しない。そもそも斎藤知事県政を転覆しようとする策謀があり、斎藤氏は策謀の被害者であるとの見解も散見される。他方、メディアが齋藤氏に対する追及を強めていたが斎藤氏が知事選に勝利したことを受けての「オールドメディアの敗北」などの論評も聞かれる。さまざま主張が飛び交うが真実を特定することは難しい。しかし、事案の解釈以前に、法的責任を求めることが必要な事象が存在するなら、その点を明らかにして適正な対応が取られる必要がある。日本は法治国家であり、憲法は法の下の平等を定めている。法的な責任を問うべき事実があるのにその問題をあいまいに処理すべきではない。四つの問題が存在する。第一は元県民局長が行った告発=内部通報の内容に関して、斎藤県知事の責任を問うべき事案が存在するのか。第二は県民局長が行った内部告発に対する斎藤知事を筆頭とする兵庫県が取った取り扱いが適正であったのか。第三は元県民局長のプライバシー情報が外部に漏洩された問題。第四は斎藤元彦氏の選挙活動に公職選挙法違反の事実があったのかどうか。第四の点についてはすでに第三者による刑事告...
現代の日本

日銀の利上げ見送りは本当か

日銀の利上げ見送りは本当か財政政策、金融政策に関する議論が混乱している。百家争鳴の状況。妥当性のない主張が展開されている。経済政策について常に正鵠を射る提言を続けてきた立場から一石を投じる。財政政策、金融政策の論点を以下に示す。財政政策では以下の三つの論点を提示する。1.財政赤字を拡大する景気刺激策を実行する財政余力があるのか。2.財政運営の最大の課題がどこにあるか。3.税制の改変について何を優先するべきだ。金融政策では以下の三点を提示する。1.日銀の金利引き上げ政策が正当化されるのか。2.金融政策は為替変動に注意を払うべきか。3.金融政策決定の制度面に改善すべき問題があるか。以上の六点に関する考察の回答を先に示す。財政政策の1日本政府のバランスシートは巨額の資産超過であり、日本財政には十分な余力があるから財政赤字を拡大させる景気支持策を発動する余地はある。財政政策の2日本財政の最大の問題は支出の内容。財政支出に無駄な利権支出が多すぎる。財政支出の内容を全面的に組み替えることが必要。財政政策の3税制の改変では過去35年間の税収変動を踏まえて歪みを是正することが最重要。敗戦後日本の課税の...
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アメリカ大統領選とSNS マイクロターゲティングで世論煽動 PR企業が背後で策略

アメリカ大統領選とSNS マイクロターゲティングで世論煽動 PR企業が背後で策略2024年米大統領選でトランプ陣営が作成しSNSに流したテイラー・スウィフトの偽画像とトランプ次期大統領(2024年8月) 今年の東京都知事選から衆院選、兵庫県知事選まできて、SNS(インターネット交流サービス)上の大量の情報が投票の流れに影響を与えたことが騒ぎになっている。YouTubeやX(旧ツイッター)などを使って、断片を切りとったショート動画や事実無根の「フェイク(偽)ニュース」「陰謀論」が飛び交い、まことしやかに拡散され炎上する。特定候補を落とし込めるためにPR会社が背後で策略するその手法は、アメリカでは数年前から大っぴらにやられてきたことだ。 トランプが返り咲いた先のアメリカ大統領選でも、多くの国民の政治家やマスコミへの不信を逆手にとるように、SNSによる一方的な誇示やののしり合いが、最大の焦点となる貧困と戦争、荒廃をかき消すように展開された。それは2016年の大統領選以来の光景だが、今回はこれまでになく、フェイク動画、しかも生成AIで加工した偽の画像や動画(ディープフェイク)があふれたことが問...
現代の日本

政治資金規正法の抜け穴許すな

政治資金規正法の抜け穴許すな政治資金規正法は政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、政治資金の収支の公開並びに政治資金の授受の規正その他の措置を講ずることにより、政治活動の公明と公正を確保し、もつて民主政治の健全な発達に寄与することを目的とするもの。「政治資金の収支の公開」および「政治資金の授受の規正」が「講じられる措置」の核心。ところが、自民党安倍派は政治資金の収支を隠ぺいし「裏金」としていた。また、同法21条の2の2項が政治家個人への寄附について政党が行う寄附を除外した。この条項を用いて巨額の資金が政党から政治家個人に寄附され、その使途が公開されてこなかった。自民党では年間約10億円の資金が党幹事長に寄附され、その資金使途が闇に葬られてきた。これでは「政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため」、「政治資金の収支の公開」等の措置により「政治活動の公明と公正を確保し」、「民主政治の健全な発達に寄与すること」は不可能だ。「政治資金の収支の公開」が政治資金規正法の根幹。そこで、「政策活動費」の廃止が検討されている。具体的には21条の2の2項を削除す...
現代の世界各国

尹錫悦弾劾訴追案を可決

尹錫悦弾劾訴追案を可決12月14日午後、韓国の尹錫悦(ユン・ソニョル)大統領に対する弾劾を求める決議案が採択され、可決された。投票結果は賛成 204反対  85棄権   3無効   8だった。尹大統領の職務は停止され、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領の職務を代行する。今後180日以内に、憲法裁判所が弾劾の妥当性を判断する。裁判所が弾劾を認めれば尹大統領は罷免され、新たに選挙で大統領が選出されることになる。尹大統領による突然の非常戒厳発令から混乱に陥っている韓国政治はとりあえず、最初のヤマ場を越えた。憲法裁判所は国会の法制司法委員長や当局者から口頭弁論を通じて意見を聴取する。同裁判所は大統領を罷免するかどうかを6カ月以内に決定しなければならない。罷免には裁判官(定数9人)のうち6人以上の賛成が必要だが、現在、憲法裁判所の裁判官は現在6人で、3人が空席になっている。弾劾訴追案を可決した議会議長は議会が選出する3人の憲法裁判所裁判官を選出し、憲法裁判所が9人の裁判官で審理する見通しを示した。憲法裁判所が大統領罷免を決定する場合、新たな大統領を決める選挙を60日以内に実施しなければならないこ...
現代の世界各国

日本はパレスチナ国家承認にどう向き合うべきか(下) 現代イスラム研究センター理事長・宮田律

日本はパレスチナ国家承認にどう向き合うべきか(下) 現代イスラム研究センター理事長・宮田律ニューヨーク・ブルックリンのウィリアムズバーグで、シオニズムに反対してイスラエル国旗を燃やす正統派ユダヤ教徒たち(11月11日)宮田律氏イギリスとパレスチナの国家承認 既述【前号】したように、イギリスは現在にいたるパレスチナ問題の原因をつくった国だ。 イギリスのサッチャー首相(在任1979~1990年)は、イギリスのユダヤ人に対する共感やソ連のユダヤ人に対する支持を表明したものの、中東の不安定化がソ連をはじめとする共産主義の影響がこの地域に及ぶ原因になることを懸念した。そのため彼女は、パレスチナ問題の進展を目指し、イスラエルによる戦争の終結とパレスチナ自治政府の樹立、また和平交渉でPLO(パレスチナ解放機構)が代表することを求めた1980年の「ヴェニス宣言」(中東に関する欧州理事会宣言)を他の欧州8カ国とともに発表した。 ヴェニス宣言は、パレスチナ問題の公正な解決とパレスチナの民族自決権が全面的に行使されるべきだと説き、エルサレムに関する一方的な変更を認めず、聖地のアクセスを妨害してはならないこと...
現代の日本

「年収106万円の壁」撤廃で年間9.6万円の負担増に…働き控え解消の先に待つのは「雇い控え」

「年収106万円の壁」撤廃で年間9.6万円の負担増に…働き控え解消の先に待つのは「雇い控え」パートの従業員の人たちまで負担増の網にかける(C)共同通信社「年収106万円の壁」が撤廃される運びだ。厚労省の社会保障審議会が10日に大筋で了承。この壁は厚生年金に加入する年収要件を指す。現状パートなどで働く短時間労働者(学生除く)の加入要件は月収8万8000円以上、年収換算106万円。そのため、労使折半の保険料負担を避けようと労働時間を調整し、働き控えを招く要因となっていた。 政府は来年の通常国会に改正法案を提出。2026年10月に年収要件の撤廃を目指す。勤務先の従業員数の要件(51人以上)もなくし、週の労働時間が20時間以上ならば、年収を問わず厚生年金に加入することになる。「加入対象者は約110万人。うち80万人は主に会社員に扶養される配偶者や60歳以上の高齢者で、これまでの保険料はゼロ。新たに負担が生じます」(厚労省年金局数理課) 厚労省の試算によれば、新たな本人負担は年収106万円で月額8050円、年間9万6600円に上る。急激な手取り減の緩和措置として保険料の企業負担率を増やし、応じた...
現代の日本

トゥルシ・ガバードは日本に関する近代史の授業を受ける必要がある

トゥルシ・ガバードは日本に関する近代史の授業を受ける必要がある元米国下院議員のトゥルシ・ガバード氏は日本について読むことを検討すべきだ。画像: ウィキメディア・コモンズ2023年12月7日、現在次期大統領ドナルド・トランプ氏が国家情報長官に指名しているトゥルシ・ギャバード氏がXに次のように書いた。日本の太平洋侵略を思い起こすとき、私たちは自分自身にこう問いかける必要がある。現在進行中の日本の再軍備は本当に良い考えなのだろうか?近視眼的で利己的な指導者たちが、私たちを再び再軍備した日本と直面させることにならないよう、私たちは注意する必要がある。ギャバード元下院議員は、別の日本について語っているようだ。ニューヨークタイムズの記者リチャード・ハロランはかつて私に、日本人は「自分自身を説明する」能力に関して、これまで出会った中で最悪だと言ったことがある。それは今も変わっていない。だから私は挑戦してみようと思う。誰が日本を恐れているのか?まず、「現在進行中の日本の再軍備」についてですが、えっ?日本は随分前に再軍備しました。少なくとも50年前です。日本の自衛隊(JSDF)は25万人の兵力を有し、装...
現代の日本

意外と多い日本とドイツの共通点。米トランプ元大統領の当選でどう変化するのか?

意外と多い日本とドイツの共通点。米トランプ元大統領の当選でどう変化するのか?日本とドイツには多くの共通点があるのをご存じでしょうか。アメリカ大統領選で次期大統領にトランプ氏が当選したことにより、日本とドイツはどうなっていくのか。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、その未来予想を語ります。トランプ再選後の日本とドイツ1.日本とドイツの共通点日本もドイツも第二次世界大戦の敗戦国だ。そして、どちらも工業国。機械、化学、自動車等、多くの分野で世界をリードしている。米国、英国は戦勝国であるにも関わらず、工業技術については日本、ドイツに及ばない。しかし、金融面では、米国、英国が世界を支配している。そして、金融の力で世界をコントロールしている。戦後の日本経済は奇跡的な成長を遂げた。世界第二位の経済大国となり、米国、ヨーロッパも危機感を感じたほどだ。日本経済に対抗するために、ヨーロッパは連帯し、EC、後のEUに発展した。多くの日本人はそう考えているが、EUの狙いはそれだけだったのか。現在から振り返ると、ドイツを囲い込み、ドイツ経済...
現代の日本

見せかけ詐欺減税に騙されるな

見せかけ詐欺減税に騙されるな基礎控除の額等を引き上げて課税が発生する水準を引き上げること。いわゆる「103万円の壁引き上げ」が検討されている。この水準を178万円にまで引き上げると7~8兆円の税収減になり、その財源を確保する必要があると財務省が主張する。財務省は歳出拡大を決定する際に常に財源確保を言っているわけではない。2020年度から23年度の4年間に政府は補正予算で154兆円の財政支出を追加した。その全額が国債発行で賄われた。1年あたり39兆円だ。4年で154兆円の財政支出追加を計上したときには「財源論」が一切論議もされず、減税案が提示されると突然「財源論」が強調される。財務省は信頼できない。大蔵省で勤務した経験からこれを断言できる。税収については次に事実を把握しておくことが必要不可欠。2020年度の一般会計税収は60.8兆円。23年度の一般会計税収は72.1兆円。税収は3年間に11.3兆円増えた。11.3兆円の「税負担増加=増税」が実現したということ。課税最低限103万円を178万円に引き上げて生じる税収減は7~8兆円。11.3兆円よりも小さい。知らぬ間に税収が激増したときには何...
現代の中国

中国に見限られた日本。グローバルサウスへ目を向け「極東の隣国」を軽視する習近平

中国に見限られた日本。グローバルサウスへ目を向け「極東の隣国」を軽視する習近平中国の脅威に対抗すべく、我が国でも声高に叫ばれた「対中包囲網」の構築。しかしながらその構想は今、脆くも崩れ去ったと言っても過言ではないようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂さんが、中国包囲網はすでに形骸化しているとしその理由を解説。さらに今や習近平政権が日本を完全に軽視しているとも取れる証拠を示しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:やはり「中国包囲網」は完成できなかったバイデン外交の総決算「中国包囲網」など夢のまた夢。トランプと習近平に軽視され翻弄される日本日本のメディアが「中国包囲網」「価値観外交」だと大騒ぎしたのは、もう10年以上も前のこと。第2次安倍政権がスタートした直後である。いわゆる「世界地図を俯瞰(ふかん)する外交」であり、具体的にはTPP(環太平洋連携協定)の推進などだ。もちろん、そんな非現実的な目標が達せられるわけはなく、数年後には、むしろ中国との関係修復に動くことになっ...
現代の日本

理念が歪んでいる日本財政

理念が歪んでいる日本財政日本財政の本当の問題は財政資金の配分にある。血税の使い方がおかしいのだ。「財政規律」という言葉が使われるが、使い方が間違っている。政府や与党が「財政規律」を口にするとき、主張の帰結は「増税」が「歳出削減」だ。「歳出削減」で真っ先に来るのが社会保障支出。社会保障支出を削るか社会保険料負担引き上げが提案される。財政運営を徹底的に切り詰めて実行しているなら理解もできる。しかし、現実は違う。一番わかりやすい例を示そう。国の財政支出を包括的に知ることができるのは「一般会計・特別会計歳出純計」国の歳出全体像を知ることができる。2024年度の数値を示す。全体は259兆円。大きいのは社会保障支出102兆円と国債費89兆円。国と地方を合わせた社会保障給付は138兆円で80兆円は保険料収入で賄う。公費負担は55兆円で国が38兆円、地方が17兆円。国の社会保障支出102兆円のうち公費で賄っているのが38兆円、保険料が65兆円だ。国債費が大きいのは満期が到来した国債の償還費が計上されているため。償還財源の大半は借り換え国債発行で賄っている。これ以外の支出では地方交付税交付金が22兆円、...