森羅万象

現代の日本

自民総裁選と子ども食堂

自民総裁選と子ども食堂日本財政最大の問題は何か。財政赤字でも社会保障支出の拡大でもない。財政資金の使い方の問題。財政資金が補助金や利権の支出に回されて、国民の生活を支えるために使われていないこと。これが問題だ。子ども食堂とは何か。子どもたちが十分な食事にありつけない。そこで民間の善意で子どもたちに食事を提供する施設。食事を提供する人々が特段裕福というわけではない。善意で支えている。「自助・共助・公助」という言葉があった。これは「公は前に出ない」という意味。「自分たちで何とかしろ」を別表現にしたのが「自助・共助・公助」。災害が起きるとすぐに出てくる言葉が「ボランティアが足りない」。「はあ?」となる。ボランティアは「自発的に」善意が提供されるもの。「公」が強要するものでない。子どもたちが必要十分な食料にありつけること。災害が生じて生活環境を復旧すること。それは「公」の責任・役割だ。これをやらずに「公」の存在意義などない。ところが、日本の現実はまったく違う。おなかをすかせた子どもたちを放置して、生活環境が破壊された地域住民を放置して、補助金と利権に財政資金を優先的に回している。ロケットを上げ...
現代の世界各国

【連載】一帯一路と「インド太平洋」の進展① アジア主導の経済連携が拡大 軍事依存の米欧覇権の衰退

【連載】一帯一路と「インド太平洋」の進展① アジア主導の経済連携が拡大 軍事依存の米欧覇権の衰退 ウクライナ戦争やイスラエルによるガザ殺戮への対応、さらにはトランプ再登板による各国への高関税押しつけをめぐって米国の国際的孤立があらわになるなか、中国の主導する巨大経済圏構想・一帯一路の存在感が増している。一帯一路参加国は約150カ国になり、欧州と中国を結ぶ貨物列車「中欧班列」の年間運行本数は年間1万9000本に到達。5月にはアジアインフラ投資銀行(AIIB)の「司法版」である「国際調停院」設立にむけた署名式にグローバルサウス(新興・途上国)中心に32カ国が参加した。米国が主導する「自由で開かれたインド太平洋戦略(FOIP)」は軍事連携ばかり目立ち、国際的な存在感は薄れる一方だ。一帯一路とインド太平洋戦略がどう進展してきたのか、を改めて見てみたい。「一帯一路」構想の出発点 一帯一路は中国の国家主席・習近平が提唱した国家戦略で、アジア―ヨーロッパ―アフリカ大陸を結ぶ巨大経済圏構想だ。2013年9月にカザフスタン訪問中の習近平がナザルバエフ大学で「ユーラシア各国の経済的連携を緊密にし、相互協力...
現代の世界各国

「トランプ関税」と習近平「漁夫の利」その3 南米編:勢いづくチャンカイ港と激怒し中国に向かうブラジル

「トランプ関税」と習近平「漁夫の利」その3 南米編:勢いづくチャンカイ港と激怒し中国に向かうブラジル白地図に筆者が加筆して作成今年9月17日、ペルーのチャンカイ港に史上最大の中国のRORO(Roll-on/Roll-off)船(遼河口号)が到着し、1700台の自動車を降ろした。「これは南米海上貿易の戦略的ハブとしての役割を果たすことになるだろう」とコンテナ・ニュースは伝えている。ブラジルの日刊紙「フォリャ・デ・サンパウロ」は、ブラジルと中国が今年7月7日に、「チャンカイ港とブラジルのイリェウス港を結ぶ約4,500キロメートルの鉄道建設の可能性調査を進めることを目的とする協定の覚書」に署名したと中文版「ドイツの声」が報じた。「この新路線は、世界最大級の物流プロジェクトの一つになるだろう」としている。まるで南米諸国が次から次へと中国に吸い込まれていくような勢いで中国へと向かっているが、それらは全て「トランプ関税」のお陰だと言っても過言ではない。ブラジルのルラ大統領が、トランプ関税とトランプ大統領のBRICS関税警告を受けて「世界は皇帝を望まず」と叫んだことは、世界の多くの人々に爽快感を与え...
日本の文化

秋分の日とは?2025年秋分はいつからいつまで?彼岸花、時候の挨拶について – 二十四節気

秋分の日とは?2025年秋分はいつからいつまで?彼岸花、時候の挨拶について - 二十四節気秋分の日といえば、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。この日を境に夜が長くなります。(春分の日と同様)どんどん夜になるのが早くなり、最終的に17時(5時)には真っ暗に、寂しさを感じる方も多いと思います。その秋分の日ですが、他にも意味があります。二十四節気の一つ、秋分の日の意味や2025年の秋分はいつからいつまでを指すのか?また春分の日の違いや彼岸花の名前の由来、時候の挨拶「秋分の候」についてもご紹介します。秋分の日とは?秋分の日の意味は2つあります。一つは昼と夜の長さがほぼ同じ長さになることです。もう一つは、祖先を敬い、なくなった人(ご先祖様)を偲ぶ日でもあるのです。秋分の日は秋のお彼岸の中日にあたります。「秋分」を天文学的に言うと、太陽黄経が180度の時になります。2025年秋分はいつからいつまで?2025年秋分はいつから?2025年9月23日(火祝)から2025年秋分はいつまで?2025年10月7日(火)まで(寒露の前日まで)秋分の太陽黄経180度2025年は9月23日(火)が「秋分の日」で祝...
現代の米国

リベラルに返ってきた大ブーメラン。カーク氏暗殺を嘲り笑った人物への処分を猛批判する人々が今まで繰り返してきた「キャンセルカルチャー」

リベラルに返ってきた大ブーメラン。カーク氏暗殺を嘲り笑った人物への処分を猛批判する人々が今まで繰り返してきた「キャンセルカルチャー」トランプ大統領の返り咲きに一方ならぬ役割を果たしたとも言われる、保守派の若手論客チャーリー・カーク氏。そんな人物が凶弾に倒れた事件は世界中に衝撃を与えましたが、その「思わぬ余波」が全米中に広がっているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、カーク氏の死を冒涜した人物が次々と「処罰」を受けている米国の現状を紹介。さらにこれら一連の動きを「言論弾圧」と批判するリベラルサイドの人々に対して、懐疑的な視線を向けています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【米国】キャンセル・カルチャーの逆襲に狼狽するリベラルの「自業自得」死者を冒涜した面々への処罰に猛批判。キャンセル・カルチャーの逆襲に狼狽するリベラルの「自業自得」●「チャーリー・カーク氏暗殺」を嘲笑した者たちが相次ぎ解雇…深まる米国の分断9月10日、ドナルド・トランプ大統領の熱烈な支持者で、保守派の若手論客として知られるチャー...
現代の日本

参院選敗北「最大の原因」。野田佳彦という“自民の手先”をそのまま代表に留任させる立憲民主党「人事刷新」の奇々怪々

参院選敗北「最大の原因」。野田佳彦という“自民の手先”をそのまま代表に留任させる立憲民主党「人事刷新」の奇々怪々今夏の参院選で事実上の敗北を喫した立憲民主党。この結果を受け同党は9月11日に執行部の刷新を発表しましたが、代表は野田佳彦氏の留任となりました。この人事に異を唱えるのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、野田氏の代表据え置きを「間抜けな人事」としてそう判断する理由を解説。さらにかような決定を下した同党の先行きを絶望視しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:真っ先に刷新すべきは野田佳彦代表自身だというのに、そこは触らない立憲民主党の奇怪な人事プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE...
現代の日本

日銀によるETF売却の評価

日銀によるETF売却の評価日本銀行は9月19日の政策決定会合で株式市場の安定化を目的に購入してきたETF=上場投資信託の売却を決めた。決定を受けて日経平均株価は一時800円余り下落して45000円を割り込んだ。しかし、終値は45045円で45000円台を維持した。9月17日にFRBは政策金利であるFFレートを0.25%引き下げた。FRB金融緩和政策決定を受けて18日のNY株式市場ではNYダウ、S&P500、NASDAQの主要三指数がそろって最高値を更新。この流れを受けて日経平均株価は取引時間中に45852円の史上最高値を記録したが、後場に入って日銀の政策決定が伝えられると一転して急落した。日銀の政策決定は妥当だ。そもそも、日銀がETFを買い入れることが正当でない。2013年から2023年まで日銀総裁を10年務めたのが黒田東彦氏。黒田日銀の政策運営は「アベノミクス」の一環であるが、この政策運営に大きな誤りがあった。私は2013年6月に上梓した『アベノリスク』(講談社)で黒田日銀の政策路線の誤りを指摘した。世間全般では黒田礼賛論が支配していた。当時の論点は二つ一つは、日銀のインフレ誘導は成...
現代の日本

日本の”みらい”を切り拓く

日本の”みらい”を切り拓くメディアは自民党の党首選に多大な時間を注ぐ。しかし、一政党の党首選に過ぎない。これまで自民党が政権の真ん中に居座り、日本の政治利権を集中的に掌握してきたから、メディアもそのコントロールの下にある。これがメディア過剰報道の背景。だが、これこそ旧態依然そのものだ。「みらい」は開けない。自民党の党首が変わっても政策運営が変わらなければ国民生活は変わらない。大事なことは日本国民がどのような政権を樹立して、どのような政策を遂行させるのかだ。自公の政権与党は衆参両院で過半数割れに転落した。もはや、自公は政権を担う負託を国民から受けていない。自公に代わる政権担当能力のある政治勢力が存在すれば、直ちに政権を樹立して新しい政策運営を始動させることになる。ところが、自公以外の政治勢力がばらばらで、自公が過半数割れに転落しても直ちに次の政権樹立を準備できない。日本政治は混とん、混迷の時代に移行した。自民党が新しい党首を選出しても政策路線を刷新しなければ国民の強い支持を回復することはできないだろう。自民党党首選に名乗りをあげる候補者は1年前の党首選と変わらない。国民にとって重要なテー...
現代のロシア

米露が戦争で欧州をいじめる

米露が戦争で欧州をいじめる2025年9月17日   田中 宇9月10日の未明、ロシアのものと思われる20機ほどの無人飛行機(ドローン)が、ベラルーシからポーランドに入ってきた。ポーランドは、ウクライナ戦争でロシアと敵対するNATOの加盟国であり、無人機の侵入は露軍の意図的な侵攻かもしれず、NATOはすぐに警戒態勢に入った。オランダやイタリアなど他のNATO諸国の空軍も、すぐに戦闘機などをポーランドに飛ばして無人機を探し、4機を撃墜した。無人機は兵器であり、これはロシアとNATOとの史上初の直接交戦だった。西欧諸国は、露軍の侵攻で第三次世界大戦の勃発かと懸念した。(The Five Most Likely Outcomes From The Russian Drone Incursion Into Poland)(Europe is closer to war than at any point since Ukraine invasion began)だがしかし、NATOの盟主である米国のトランプ大統領は、この事態に対して「ロシアが(ウクライナに飛ばす無人機をポーランドに逸らせてしまっ...
現代の世界各国

イスラエルの孤立という神話:アラブ諸国とシオニズムの協力の現実

イスラエルの孤立という神話:アラブ諸国とシオニズムの協力の現実イスラエルはアラブ諸国の大多数から反対されるのではなく、支持されている。シオニズムの物語構築は、根本的に二つの前提、すなわち歴史的被害者意識と、いわゆる地域的孤立という前提に依拠している。これらはどちらも、パレスチナ人をはじめとする中東の先住民に対するイスラエルの組織的な残虐行為を正当化するための修辞的武器である。しかし、この地域の現在の地政学的現実を少しでも誠実に分析すれば、どちらの物語も成り立たない。「敵に囲まれた小さなイスラエル国家」という神話は、現代の西側諸国のプロパガンダにおける最大の捏造の一つである。イスラエルがアラブ諸国の敵意の海に浮かぶ孤立した砦であるという考えは、今日では完全に根拠がない。ごくわずかな例外を除き、この地域の国々はイスラエルを容認するだけでなく、軍事面でも外交面でもシオニスト政権と積極的に協力している。この地域における抵抗とされていたものは、ここ数十年で消え去り、正常化政策、そして多くの場合イスラエルの利益への直接的な服従へと取って代わられた。最も象徴的な事例はシリアです。アサド政権の崩壊は西...
日本の文化

お彼岸とは?2025年はいつ?意味や由来、何をする日?

お彼岸とは?2025年はいつ?意味や由来、何をする日?お彼岸と言えば、お墓参りの意味が強いですが、実際はどういう意味や由来なのでしょうか?お彼岸は何をする日?、彼岸の日の調べ方、2025年はいつなのか?について紹介します。お彼岸とは?意味や由来お彼岸とは、祖先の御霊(みたま)を供養する日のことを言います。本来の意味は、7日間に渡って行われる法会(彼岸会)のことを言いました彼岸の名前は、仏教の波羅蜜多(はらみた)というサンスクリット語を漢語に訳した「到彼岸(とうひがん)」という言葉に由来しています。彼岸は西に、此岸は東にあると考えられています。現実の生死の世界から煩悩を解脱し、理想の涅槃(ねはん)※の世界へ至るという意味です。※「涅槃(ねはん)」というのは、サンスクリット語で「ニルヴァーナ」と言い、「消える、吹き消す、消滅する」という意味があります。つまり、感情や苦痛、煩悩などが吹き消して消滅した状態、悟りを開いた状態であることを指すことから、お釈迦様が亡くなられた日(入滅)ということになります。参考:涅槃会(ねはんえ)とは?いつ行われるの?団子まきが行われるのはなぜ?お彼岸は何をする日...
現代のロシア

ロシアによる資金洗浄の闇…世界に広がる暗号通貨網の裏を暴く

ロシアによる資金洗浄の闇…世界に広がる暗号通貨網の裏を暴く欧米諸国や日本などは、ロシアによるウクライナへの全面侵攻後、対ロ制裁として、ロシアがドル決済をできないようにするために、SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunications) からロシアの金融機関を切り離そうとしてきた。だが、ロシアは、いわゆる「暗号通貨」を使った匿名とおぼしき決済によって、対ロ制裁を回避しようとしている。今回は、ロシアのかかわる資金洗浄の闇について解説したい。発端はエストニアにあり事の発端はエストニアではじまった。いわくつき暗号通貨であるにもかかわらず、デジタル先進国家をめざすエストニア政府は暗号通貨世界のパイオニアをめざして、2017年に暗号起業家に最大30日でライセンスを付与する欧州初の国となる。Ekspressによる広範なデータ分析の結果、2017年末から2022年末の間に、1644社がエストニアで暗号通貨の事業許可を取得した。国外からでも簡単に暗号通貨にかかわる事業免許が入手できるという手軽さもあって、いわくつきの取引を行い...
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生成AIの進化で「資格」はムダな時代へ。1年で市場が激変するAI社会に企業サイドが「即戦力」の有無を見抜く判断基準は?

生成AIの進化で「資格」はムダな時代へ。1年で市場が激変するAI社会に企業サイドが「即戦力」の有無を見抜く判断基準は?今後もさらなる進化を続け、それなしでは仕事も生活も立ち行かなくなるほどの存在となりうる生成AI。そんな時代を生き抜くためには「AIの博士号取得」が成功への近道のように考えてしまいがちですが、まったく逆の見方もあるようです。7月に新創刊されたメールマガジン『友村晋の「読むだけで年収が変わる!?」週刊メルマガ』の著者で、16万人超のフォロワーを誇る公式YouTube「2030年の未来予測チャンネル」を運営するフューチャリスト(未来予測士)の友村晋さんは今回、グーグルの生成AIチームの立ち上げメンバーだったジャド・タリフィ氏の刮目すべき発言を紹介。さらにAI社会に生きる人間に求められる要素を考察・解説しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:生成AIで「資格」は陳腐化し、「実績」はさらに輝くまだ資格取る勉強してるの?生成AI時代に成功するため求められるもの今日のコラムを書くにあたって僕が参考にした海外ニュース記事はコチラです↓【タイト...
現代の日本

日本の参政党と米国のトランプ報道に類似点。なぜマスコミは「偏向報道」を繰り返すのか?

日本の参政党と米国のトランプ報道に類似点。なぜマスコミは「偏向報道」を繰り返すのか?先の参院選で、大きく議席を伸ばした参政党。この党については、さまざまな意見が出ていますが、これと同じような類似点を持つのが「トランプ報道」だとするのは、メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者・大澤裕さん。大澤さんは今回、参政党が主張する政策と米国トランプ大統領が主張する政策に類似点があると指摘し、それは日米マスコミがそれぞれ「偏向報道」をしていることだと持論を展開しています。参政党とトランプ報道の類似そもそも本メルマガを始めたきっかけはトランプについての日本の報道の偏りが酷すぎると感じたためです。それは何回も記しました。「『不法移民』に反対しているトランプ」を「『移民と多様性』に反対している差別主義者のトランプ」と印象付けるような報道です。なぜここまで反トランプに偏向するのか、という疑問です。もちろん、トランプ大統領には突っ込むべきところがたくさんあります。尊大で、すぐに人の悪口をいうところなど、私も嫌いです。関税政策にも同意...
世界各国の歴史

「砂糖の大量生産」の歴史は、奴隷制度の歴史そのもの。血と汗と涙が滲む「砂糖」と「甘味料」の世界史

「砂糖の大量生産」の歴史は、奴隷制度の歴史そのもの。血と汗と涙が滲む「砂糖」と「甘味料」の世界史人間は文明の発達とともに、甘いものを欲し、そして生み出してきました。では、砂糖や蜂蜜はどのようにして普及し、私たちの生活に広がっていったのでしょうか? メルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』著者で糖尿病専門医の江部康二先生が今回語るのは、人類と甘味料についての歴史的考察です。人類と甘味料 蜂蜜と砂糖の歴史多くの人が、甘味料に関心を持っていると思います。今回は人類と甘味料について歴史的に考察してみます。紀元前6000年頃に描かれた、スペインのアラーニャの洞窟の壁画に、はちみつを採集する人の姿が描かれています。このように、人類が初めて口にした甘味は、天然の蜂蜜といわれています。ちなみに蜂蜜に含まれる糖質は、果糖(約40%)とブドウ糖(約35%)とショ糖(数%)で構成されています。果糖は血糖値をほとんど上げませんが、中性脂肪に変わりやすいので太りやすい甘味です。蜂蜜にはビタミンやミネラルも多く、その中には18種を越える有機酸が含まれ、pH値は約3.7前後です。蜂が集め...
現代の米国

トランプの左翼退治

トランプの左翼退治2025年9月16日   田中 宇米トランプ政権は、おそらく諜報界リクード系(イスラエル)の主導で、政敵の民主党の左派を過激化・暴力化して国内テロ組織に仕立て、改名した「戦争省」をテロ退治に動員し(そのために改名した)、民主党の支持を引き下げ、米国の政治体制をこれまでの二大政党制(二党独裁)からトランプ共和党の一党独裁に変えようとしている。(White House Plans Security Boost On Civil Terrorism Fears As FBI Investigates Revolutionary Leftist Groups In Kirk Assassination)リクード系は、すでに前任の民主党バイデン政権にも入り込み、人種差別撤廃(実質は白人差別)運動や、ジェンダーを混乱させるなどして人々の間の対立を意図的に激化する覚醒運動を扇動し、民主党内で左派を台頭させた。(JPM CEO Jamie Dimon Unloads On Democrats: "Idiots" Obsessed With Failed Wokeism)民主党は昨秋ト...
現代の世界各国

中南米を右傾化させる

中南米を右傾化させる2025年9月14日   田中 宇9月10日、米トランプ政権のヘグセス戦争長官が、政権開始以来初めて中国側の国防相(董軍)と電話会談し、トランプ政権が中国との紛争を望んでおらず、米国が中共政権の転覆を画策することもないと表明した。米国は前政権まで中国やロシアを敵視する傾向で、今年トランプ政権になってからも、ロシアと和解するが中国とは敵対を続ける感じが流布されてきた。だが、今回のヘグセスの表明は、米国が中国敵視もやめてしまう画期的な方向転換を示している。(Hegseth tells China in first call that US is not seeking conflict)これより前、トランプの戦争省は、来年から4年間の軍事戦略を定めた「国家防衛戦略(NDS)」の素案として、中露との対立を緩和・放棄するとともに、米国内や南北米州の問題に優先的に取り組む姿勢を打ち出した。今回のヘグセスの中国敵視放棄の表明は、NDS素案の方向性と一致している。米国はこれまで、中露が敵だったので、中露を封じ込めて抑圧・政権転覆するために、日本(豪韓)や欧州との同盟関係を大事にし...
現代の日本

宴の裏側に忍び寄る影

宴の裏側に忍び寄る影内外の株価が史上最高値を更新して楽観論が広がっているが大きな落とし穴が控えているかも知れない。米国ではトランプ大統領が求める利下げを実施できる条件がそろい始めた。9月17日にはFOMC(連邦公開市場委員会)が0.25%の利下げを決定する可能性が高い。インフレ率が十分に低下しておらず、FRBは利下げに慎重姿勢を示してきたが、8月1日の米雇用統計発表以降、米国雇用情勢に急激な変化が生じていることが明らかになり、利下げを決定できる条件が整い始めた。金融市場では利下げ実施を見込んで株価上昇が生じている。日本株価は米国株価への連動性を強めており、米国株価上昇に連動して日本株価も史上最高値を更新する動きを示している。饗宴が繰り広げられているが「好事魔多し」である。隠されたリスクを把握することが必要。いくつかの死角がある。2025年も金融市場は激変を続けた。米国大統領にトランプが選出されて1月にトランプ2.0が始動。このトランプが高率関税政策を示して金融市場が震撼した。4月初旬、トランプ大統領が既往の予測を上回る高率関税の発動を宣言。世界の株価が暴落した。NYダウ下落は19%だっ...
現代の日本

不毛さMAX自民総裁選

不毛さMAX自民総裁選総理大臣に誰が就任するのかは極端に言えばどうでもいい。大事なことは新しい政権が何をするかだ。問題は山積している。その問題にどう取り組み、何をどう変えるかだ。大きなテーマが四つある。第一は国民の暮らし。経済の問題。第二は国民の安全。原発や環境の問題だ。第三は外交と安全保障。日本の平和をどのように守るか。第四は政治の浄化。金のために政治に携わる者が多すぎる。政治家もそうだが財政資金に群がる企業や個人も同じ。その浄化が求められている。総理大臣が変わっても政策が変わらないなら意味がない。石破氏が首相に就任して何かを変えるのかと期待されたが何も変えなかった。とりわけ大きな議論になったのは経済問題と政治浄化問題だ。経済問題の核心は財政と金融。私は『財務省と日銀』(ビジネス社)に論点を整理した。ぜひお目通し賜りたい。日本財政に致命的欠陥がある。それは、庶民からお金をむしり取り、それを政府と利権事業者が食い尽くしていること。これでは国民は浮かばれない。財政資金の使い方に問題がある。他方で税収が激増している。取り過ぎだから国民に還元するべきだ。ところが、財政の論議を財務省が歪める。...
現代のロシア

セルゲイ・カラガノフ:「ヨーロッパは衰退しつつある。新たなロシアのために、新たなエリート層を受け入れなければならない」

セルゲイ・カラガノフ:「ヨーロッパは衰退しつつある。新たなロシアのために、新たなエリート層を受け入れなければならない」南北回廊はグレーターユーラシアを支えるロシア外交防衛政策評議会の名誉議長であり、モスクワの国際経済・外交学部高等経済院(HSE)の学術指導者であるセルゲイ・カラガノフ教授による。ファイル写真。©  スプートニク/マキシム・ブリノフウクライナにおけるロシアと西側諸国の対立の深刻な局面は、終結に向かっている。モスクワは最強兵器の使用を控え、兵士と民間人の命を守る行動をとっている。しかし、1812年や1945年の勝利とは異なり、この紛争は何十年にもわたる平穏をもたらすことはないだろう。ナポレオンの敗北はヨーロッパに40年間の平和をもたらし、ヒトラーの壊滅と核抑止力は世界に70年間の平和をもたらした。今日、そのような結末は見えていない。西ヨーロッパが世代交代を遂げるまで、この闘争は波のように続くだろう。グローバリストであり買弁家でもある現在のエリート層は、道徳的にも、政治的にも、そして経済的にも破綻しつつある。かつては文化的にも経済的にも大国だったこの地域は、今や外敵にしがみつ...