ホワイトカラーが絶滅する?AIによって「奪われる仕事」とは

現代の日本

AIは、人の仕事の7~8割を奪ってしまうかも知れません。
マニュアル化できる仕事、ルーチン化出来る仕事がその対象のように思います。

膨大なデータの中から条件に合う答えを見つけ出すのは得意な作業です。

このように考えると、現在、知的と呼ばれている仕事がその対象になるのではないでしょうか?
判例や症例から対処方法を探すような、弁護士、検察官、裁判官、医者や税理士、司法書士など。

これからは、これらの仕事の本質である、相手に寄り添って、その相手の気持ちをくみ取り、感情も含めて解決する能力が求められ、これが出来ない人材は淘汰されるように思います。

工業の機械化が厳しい肉体労働を軽減化したように、AIによって知的な仕事の余分な部分が軽減され、人と人との関係を創造するような仕事が残る、最も重要な仕事となっていくのではないでしょうか?

ホワイトカラーが絶滅する?AIによって「奪われる仕事」とは - まぐまぐニュース!
AIが人間の仕事を奪うと言われて久しい昨今ですが、具体的にはどんな仕事がAIに奪われてしまうのでしょうか? 今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、AIがやるべき仕事、人間がやるべき仕事について語っています。AIはサラリーマンを淘汰する1.A

ホワイトカラーが絶滅する?AIによって「奪われる仕事」とは

AIが人間の仕事を奪うと言われて久しい昨今ですが、具体的にはどんな仕事がAIに奪われてしまうのでしょうか? 今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、AIがやるべき仕事、人間がやるべき仕事について語っています。

AIはサラリーマンを淘汰する

1.AIの仕事と人間の仕事

以前、「AIが人間の仕事を奪う」という話が流行った。ビッグデータ処理、機械学習によってAIの可能性が出てきた頃だ。

当時、最初になくなる仕事は、カフェの店員だと言われた。オーダーと会計は自動化可能、飲み物はロボットが運ぶ。カフェの店員の仕事はなくなるというのだ。

私には、見当はずれの意見に思われた。AIの進化でなくなるのは、バックヤードの仕事に違いない。売り上げ予測、予算管理、商品の仕入れ業務、従業員のローテーション管理等はAIが行うことができる。

顧客と接する店員は最も重要である。ちょっとした表情や仕草、顧客との短い会話等がカフェの魅力につながる。カフェとは、飲み物を購入するだけの場所ではない。てきぱきした店員の動きや笑顔が、顧客をリラックスさせるのだ。

人間は合理的なビジネスだけを求めているのではない。感情的な要素こそ重要なのだ。

2.ChatGPTが仕事を奪う 

その後、画期的な機能を持つChatGPTが開発された。ChatGPTを活用すれば、簡単なプログラム作成、文章作成や翻訳も可能だ。

サラリーマンは、最新のツールに興味津々だが、自分の仕事がChatGPTに奪われるとは考えていない。漠然としたAIには恐怖を感じても、具体的なChatGPTは恐れないのだ。しかし、ChatGPTは今後も進化するし、ChatGPTの新たな使い方も次々と開発される。

サラリーマンの仕事の9割はルーチンであり、ルーチンは全てAIが代替えできるのではないか。マニュアル化できる仕事も全てAIが代替えできる。全ての仕事を代替えできなくても、人数を半減するのは難しくないだろう。

日本企業は身内を大切にするので、積極的に社員を減らそうとはしない。むしろ、社員の給料を確保するために、下請けを叩いたり、安い原材料を海外から輸入したりする。あるいは、非正規社員の報酬を削るかもしれない。

しかし、積極的にAIを活用し、極限まで人員を減らしたベンチャー企業が世界のどこかで生まれるだろう。そうなれば、世界的にホワイトカラー人材の削減がトレンドになるに違いない。

3.ホワイトカラー人材削減

ホワイトカラー人材の削減が進めば、現場の人材不足は解消されるだろう。そして、ホワイトカラーの仕事をAIに代替えさせれば、大幅な人件費がカットされるので、それを製造や販売の現場に回すことが出来る。給与水準が上がれば、販売員や工場労働者でも、結婚し、住宅を購入し、子育てが可能になるだろう。

これは昭和の日本に戻るということだ。グローバル化、情報化の進展は格差を拡大し、一部の特権階級に富を集中させた。一方で、庶民は貧しくなった。高額な教育費を負担し、大企業に入社することが幸せにつながるという時代は、AIによって終焉を迎えるだろう。

4.次世代のAIを考える

次のAIの進化は、どのようなものだろう。

第一は、AI間連携である。AI同士が連携するようになれば、自動化が進むだろう。常に取引をしている会社同士ならば、AI同士がデータ交換をして、価格交渉、納期交渉等を行う。データ交換の記録があるので、すべての見積書、請求書、納品書等が自動発行されるので、事務作業は大幅に軽減される。言った言わないの問題、伝票の記載ミスもなくなる。

新規取引先開拓にしても、会社の情報公開と与信管理が進めば、AIがリスト化し必要に応じて提案してくれる。あるいは、コンペ方式の提案募集も容易になるだろう。

外部スタッフへの歩合給計算、外部クリエイターへのロイヤリティ計算等をAIが行ってくれれば、社内人材だけでなく外部人材の活用も進むはずだ。

第二に、パーソナルAIである。個人が個別のAIを教育し、独自の思考、創作などを行うというものだ。あらゆる分野のクリエイターが自分のAIアシスタントを持つようなイメージである。

現在のChatGPTは、ネット上の情報を基本にしているので、汎用的なアウトプットになってしまう。ユーザーの個性が発揮されないし、オリジナルな発想にはならない、しかし、パーソナルなインプットを優先し、個性が発揮できるようになれば、クリエイティブなAIが生まれるのだ。

■編集後記「締めの都々逸」

「人工知能で アトムが動く あたしゃ人工痴呆かも」

日本の強みは現場の強みです。社長がアホでも、現場がしっかりしていれば会社は回ります。これは国家単位でもいえることで、総理が誰でも日本が傾くことはありません。

現場が主体で困ったことがあれば上司に聞きます。多くの場合、的確な回答など返ってきませんが、報告、相談しないと責任が現場に来ます。この上司の役をAIがやればいいと思うんですよね。

AI上司はパワハラもセクハラもしないしね。そのうち、結婚相談にもAI上司が相談に乗ってくれるかもしれません。AI上司は口も堅いので安心ですから。(坂口昌章)

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました