世界各国の歴史

歴史的・文化的価値は「計り知れない…」パナマの古代文明の遺跡で黄金の副葬品を収めた墓を発見

前回、メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡の記事をお伝えしました。 今回は、中米パナマのコクレ文明のエル・カーニョ遺跡の記事紹介です。同遺跡には、スペイン植民地時代前に栄えたコクレ文明の巨大墓地ネクロポリスがあります。ネクロポリスは紀元700年ごろ建造され、同1000年ごろ放棄されたと言われています。米サウスフロリダ大学によると、コクレ文明は紀元前200年から紀元1550年ごろまで同地に存在していたとされています。 中南米や北米には、今から1万年以上前から人類が住み、高度な文明を創造していた国が存在していたのではないでしょうか?おそらく、当時の列強国スペイン等が侵略し植民地化した時にそのほとんどを盗掘、破壊してしまって残っていない、見つからないと言うことのように思います。このような事実を踏まえた上で、人類史の見直しが迫られていると思います。 <この墓は地位の高い権力者だった30~40歳の成人男性のものと思われる> (イラストはイメージです) ECE design-Shutterstock 中米パナマの古代文明の遺跡で、黄金の副葬品を収めた墓が見つかった。歴史的・文化的価値は「計...
現代の日本

世を欺く世論調査のテクニック

ちょっと古い記事ですが、マスメディア報道に関する記事の紹介です。何らかの意図を持って文章を作る、情報やデータを構成する、そして民意をコントロールする、この様な事はずっと以前から行われています。 2024年現在は主要メディアの凋落は激しく、ネット情報にその基盤が移っているように思いますが、テレビ、新聞等を見ると、このような偏向報道は、まだまだ続いています。 このような状況で事実を知ろうとする為に最も重要なファクターは「自らが自らの頭で考える」「その為にまず事実を掴む」しかないように思います。現代は海外の情報も容易に入手でき、自動翻訳機能も進化しているので、自国のメディアだけに頼る必要が無くなってきました。 私達自身が、いろいろな情報を俯瞰的に且つ論理整合性を元に追求する事が求められています。 「私に調査企画を指揮させてくれたら、どんな結果でも出して見せる」 世を欺く世論調査のテクニック ■1.賽銭の1万円札は多いのか、少ないのか  朝日新聞と産経新聞が同じ日にこんな記事を掲載した。 __________「1万円札減り硬貨増/当たり馬券も交ざる/伏見稲荷でさい銭勘定」  商売の神様として知...
世界各国の歴史

ベールを脱ぐマヤ

現代の「人類史」を代表する「四大文明史観」が崩れつつあることは既にお伝えしています。今回は「メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡がLiDARというレーザー技術により、この都市が20平方キロにわたって広がっていたことが示された」という記事の紹介です。 マヤ文明だけではなく、北米や中南米の古代文明に関する新たな発見が続いており、今後はアフリカ大陸やアジアでも同様な知見が示されることが期待できます。 日本においても縄文文明が見直されており「人類史」全体が見直される時が近いと思います。 ベールを脱ぐマヤ 最新技術「LiDAR」の登場で謎が解き明かされようとしている 2024.02.29 メキシコのユカタン半島にあるツィバンチェ遺跡。空から見ただけでは実際の規模がわからないが、LiDARというレーザー技術により、この都市が20平方キロにわたって広がっていたことが示された。(PHOTOGRAPH BY RUBÉN SALGADO ESCUDERO) この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2024年3月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。 マヤの遺跡...
現代の米国

米国務省のヌーランド次官の言葉 退任は何を意味するか?

2024年3月5日、米国務省のヌーランド次官が数週間内に退任することが公表されました。 ヌーランド次官は米国のウクライナ支援や対露政策で重要な役割を担っていた人物です。つまり、米国ネオコン、軍産複合体の代表であるということです。下記のような言葉を公の場で平気で口にする傲慢さには呆れるばかりですね。 この人物の退任が何を意味するのか?米国国内のパワーバランスの変化と読み取ることもできますが、まだまだ予断は許さないようにも思います。 米国政府がキエフに割り当てた資金は米国の雇用を支えている、と国務省高官が語った この大ネオコンはCNNに対し、ワシントンは従順な指導者をモスクワに据えることを望んでいたと語った ウクライナ援助のほとんどは米国に「すぐに戻る」 – Nuland 米国政府がキエフに割り当てた資金は米国の雇用を支えている、と国務省高官が語った ©ゲッティイメージズ/ケビン・ディエッチ ビクトリア・ヌーランド米国務副長官代理は今週CNNとのインタビューで、米国はウクライナへの援助として割り当てられた資金のほとんどを国内の兵器生産に費やしていると述べた。 ヌーランド氏は、冬休みに入る前...
現代の世界各国

BRICS・・・歴史的な350億ドルの開発契約に署名・2024年の通貨発行に向けて準備・ブロックチェーンベースの新しい暗号決済システムを発表

BRICS加盟国の経済の動き、新通貨準備の動きは激しいですね。世界の中に新しい潮流が間違いなく生まれています。 BRICS、歴史的な350億ドルの開発契約に署名 2024 年 3 月 1 日 出典: securityaffairs.com BRICSの新加盟国であるエジプトとアラブ首長国連邦(UAE)は金曜日、歴史的な350億ドルの都市開発協定に署名した。ブルームバーグの報道によると、エジプトはアラブ首長国連邦(UAE)にラス・エル・ヘクマ市の開発を許可するために350億ドルを拠出することに同意した。 エジプトのモスタファ・マドブリー首相は、エジプトと首長国の当局者が出席した記者会見でこの合意を確認した。この契約により、エジプトの近代史上最大の都市開発プロジェクトへの海外直接投資となる。 こちらもお読みください:BRICS への加盟待ちリストに 25 か国が載っています BRICS諸国は、これまで聞いたこともなかった新たなパートナーシップを締結しつつある。同国は来週中に150億ドルの前払い金を受け取り、今後2カ月以内にさらに200億ドルを受け取る予定だ。 エジプトの実業家ナギブ・サウィ...
現代の世界各国

世界がインターネット障害に見舞われる 紅海の海底ケーブル切断か?

2024年3月6日、世界的なインターネット障害が発生しました。まだ原因は明らかになっていませんが、海底ケーブルの切断により引き起こされたとみられています。 海底ケーブルマップ このマップで世界中に海底ケーブルが張り巡らされている様子がよくわかります。各国の主要都市は、このケーブルによって繋がれることによって経済活動をはじめ全ての情報の交信を行っています。 注目すべきは、物流の航路と重なる部分が多く、その重要箇所が同じだということです。現在、イスラエル・ハマス紛争によって、紅海のスエズ運河・バベルマンデブ海峡、ペルシャ湾のホルムズ海峡の武力封鎖の危険性が指摘されています。これらの海峡は物資の運搬の重要な箇所になり、ここを封鎖し、物流を妨害することは戦略的に大きな意味を持ちます。 同様に、海底ケーブルの切断も大きな脅威となることが今回の事件によって周知のことになってしまったと思います。前記事でパイプラインや橋の破壊事件を紹介しましたが、海底ケーブルの切断は世界中にもっと大きな影響を与えることは間違いないでしょう。 現代社会(世界)は、このようなインフラに支えられており、悪意や敵意を持ってこ...
現代のロシア

「ノルド・ストリーム爆破」「クリミア橋攻撃」米・英・独の直接関与が明白に

露国のウクライナ侵攻が始まり半年あまりの時期にこの二つの事件が起こりました。当時は、両事件ともウクライナが関与している、或いは、他の諜報機関が関与していると言う情報が流れていました。 しかし、2024年3月になり、米国・英国・独国が直接関与していたことが明確になっています。他国の民間施設や公共施設に対する軍事攻撃は国際法上認められておらず、宣戦布告と同じ意味を持っています。また、紛争そのものにもこれらの国やNATO諸国の軍隊が直接関与している、という情報もあります。主要メディアの報道がなくても、ネットで様々な情報を得られる現代においては、今までのような情報統制、プロパガンダは効力がなく、必ず事実が明らかになります。 「ノルド・ストリーム爆破」 2022年9月26日バルト海を経由してロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム」が何者かに爆破された。場所はデンマークの沖合。パイプラインの4か所で爆発が起き、4本あるパイプラインのうち3本が破壊された。 「クリミア橋攻撃」 2022年10月8日ロシア連邦領タマン半島とクリミア半島を結ぶ交通の要衝、クリミア大橋の道路橋部分で爆...
現代の中国

天安門事件 – 事実、フィクション、プロパガンダ・・・何が事実か?

天安門事件 1989年6月4日(日曜日)に中華人民共和国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、軍隊が実力行使し、多数の死傷者を出した事件である。 この事件は未だ闇の中にあり、事実は明らかになっていないように思います。この事件に限らず、欧米西側報道の信憑性はかなり低く、プロパガンダに利用されることが多いため、様々な視点から検証する必要があります。このような状況で、この事件を検証する記事を紹介します。何が事実か?私達がしっかり把握する必要があります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 入手可能な証拠から判断できる限り、その夜、天安門広場で死亡した人は一人もいませんでした。」何?!誰がそのような露骨なプロパガンダ的な主張をするでしょうか?中国共産党?いいえ。それは、1989年にワシントン・ポストの北京支局長だったジェイ・マシューズだった。彼はコロンビア・ジャーナリズム・レビューにこれを書いた。 1989 年 6 月に天安門広場で起こったことについて西側ジャーナリストがかつて言ったことの例をさらにいくつか挙げます...
現代のロシア

BRICSが経済力でG7を追い越す 西側諸国が自国の金融システムを破壊 – プーチン大統領

「もう既にBRICSは経済的にも軍事的にも西側諸国を凌駕している」・・・この事実を直視し、外交戦略を立てられる人々や国が次代を担い、未来を創っていくのかも知れないですね。日本は潜在的に「希望の星」であると思いますが、いつ変われるのか?がカギですね。 ロシア大統領によると、このグループはPPPベースで2028年までに世界のGDPの36.6%を占めることになる ロシア大統領「米国とEUが制定した政策は西側の銀行とその通貨の信用を失墜させた」 世界経済、貿易、金融が急速に変化している現在、ロシアはパートナー国とともに、新技術に基づく「安全な」輸送回廊の構築を継続し、 「政治的干渉のない」新たな世界金融ネットワークを構築していくと大統領は述べた。 BRICSが経済力でG7を追い越す – プーチン大統領 ロシア大統領によると、このグループはPPPベースで2028年までに世界のGDPの36.6%を占めることになる ©ゲッティイメージズ/lvcandy ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は木曜日、連邦議会で演説し、BRICS諸国はPPPベースで世界のGDPに占めるシェアでG7を追い越していると述べ...
現代の世界各国

2024年2月末のBRICSの動き BRICS通貨と加盟国

BRICSは着々と通貨戦略を推し進め、勢力の拡大を図っています。日本の主要メディアでは情報が一切流れていませんが、このパラダイムシフトは不可逆でしょうね。日本は全てが変わってから、世界秩序、パワーバランスの変化を知る事になるのかも。 BRICS、ユーロに似た単一通貨を導入へ? 2024 年 2 月 26 日 出典: ロイター/ジェイソン・リー BRICS同盟は米ドルに代わる代替通貨の開発に取り組んでいる。同加盟国は、米ドルへの依存をやめ、世界貿易において現地通貨を促進するためのいくつかの選択肢を検討している。この同盟はまた、他の発展途上国に対し、米ドルへの依存をやめ、代わりに現地通貨を促進するよう説得している。 BRICSが貿易のためにドルを捨てた場合、米国のどれだけのセクターが影響を受けるかについては、ここをお読みください。BRICSが米ドルに対抗するためにユーロに似た単一単位通貨を検討しているとの報道がなされている。 こちらもお読みください:インド、BRICS 通貨の研究を開始 ロシアのアントン・シルアノフ財務大臣は、BRICS加盟国はユーロに似た共通の会計単位と通貨の可能性を検討...
日本の文化

日本の「美意識」や「美の概念」説明できますか?「あはれ」「侘び寂び」「かわいい」などを紹介

日本人の「世界観」は本来人類が持っていた「世界観」をそのまま継承しているように思います。「世界観」とは、意識そのものですが、これを具現化、実体化して表現しているのが「言葉」です。「日本語」は世界的にも特殊な言語だといわれていますが、特に「美意識」「美の概念」を表現する言葉にこの「世界観」が良く表れているのではないでしょうか? このような日本人の「世界観」を具体的に表現している「美意識」「言葉」を解説している記事を紹介します。 日本の「美意識」や「美の概念」説明できますか?「あはれ」「侘び寂び」「かわいい」などを紹介 「侘び」「寂び」のような日本の伝統的な美意識(または美の概念)と「かわいい」「映え」のような現代的な美意識は、時代は違えども同じ日本人が物事に対して感じる美の概念の一部です。 日本文学者であるドナルド・キーン氏は「日本人の美意識」で日本人の美の概念の中心的な特徴として以下のように述べています。 「暗示、または余情」、「いびつさ、ないし不規則性」、「簡潔」、「ほろび易さ」である。こうした互いに関係する美的概念は、日本人の美的表現の、最も代表的なものを指し示している。とはいえ、...
現代のロシア

新たな国家プロジェクト、税制改革、2030年までの目標。プーチン大統領は議会で演説

2024年2月29日、プーチン大統領が議会で行った年次教書演説の内容です。日本のマスコミは殆ど触れていないようですが、ネットニュースでは流れており、その内容とタス通信の報道内容を紹介します。 「6カ年経済計画」をしっかり掲げられる「元首」の言葉には、しっかりした歴史認識と民族自決意識が感じられます。日本のリーダーにもこのようなことを期待したいですね。 国家元首の議会演説は外交政策議題から始まったが、 2時間超という史上最長となったが、国内議題により多くの時間を割いた。同氏は2030年までの多くの目標を設定し、家族向け住宅ローンや出産資金の優遇制度の延長を提案し、ロシア経済が間もなく世界第4位になるとの自信を表明した。 プーチン氏、6カ年経済計画表明 インフラ整備が柱 3月大統領選にらみ [モスクワ 29日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は29日に議会で行った年次教書演説で、抜本的な国内インフラの再活性化を柱とする6カ年の経済計画を表明した。勝利が確実視される3月15━17日の大統領選挙を控え、経済活動向上に向けた支援を約束した。 プーチン大統領は「2030年までの全ての主要な支...
現代の日本

半導体製造装置と材料、日本のシェアはなぜ高い? ~「日本人特有の気質」が生み出す競争力

2021年末のちょっと古いですが、日本の技術の本質を分析している記事の紹介です。 最先端の半導体分野においても以下のようなことは事実として認められ、日本の今後の方向性、可能性を示しているように思います。 実直なモノづくり、品質管理、我慢強い開発、顧客の要求に徹底的に答える姿勢など、前工程でも指摘した日本人的な特徴があり、それらが競争力の源泉になっているのだろう。つまり、日本人的な発想や行動様式が高いシェアに結びついていると言える。 半導体製造装置と材料、日本のシェアはなぜ高い? ~「日本人特有の気質」が生み出す競争力 半導体製造装置と材料の分野において、日本は非常に高いシェアを持っている。これはなぜなのか。欧米メーカーのシェアが高い分野と比較し、分析してみると、興味深い結果が得られた。 12月17日(金)に、「SEMICON JAPAN 2021 Hybrid」のSemi Technology Symposiumの先端材料・構造・分析セッションで、「日本の装置と材料の競争力とその源泉」という題目で講演することになった(参考:SEMICON JAPAN公式サイト)。ただし、筆者は前工程が...
現代のロシア

アラブ研究家・岡真理が語る、ロシアは叩かれ、なぜイスラエルは許されるのか 見捨てられてきたパレスチナ、見過ごされてきたイスラエル、ガザ問題の本質

がれきと化した難民キャンプ(写真:新華社/共同通信イメージズ)  パレスチナとイスラエルの戦闘が始まり、すでに3カ月以上が経過した。日本ではすでに報道が下火になってきている上に、ウクライナ戦争と比較すると、なぜこの戦争が起きたのか、全体像が十分に解説されていない印象もある。  ハマースとはどんな組織で、イスラエルとはどんな国なのか。アメリカはどんな態度でこの現実と向き合っているのか。『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』(大和書房)を上梓した現代アラブ文学者の岡真理氏に聞いた。(聞き手:長野光、ビデオジャーナリスト) ──「2023年10月7日の、ハマース主導のガザのパレスチナ人戦闘員による越境奇襲攻撃に対して、イスラエルによる未曾有のジェノサイド攻撃が始まりました」「日本の主要メディアは、このジェノサイドに加担しています」と本書に書かれています。今、ガザで何が起きているのか。日本のメディアの報じ方にどんな問題があるのでしょうか。 岡真理氏(以下、岡):ちょうど本日で、ハマースの奇襲攻撃から始まるパレスチナとイスラエルの戦闘が100日目に入りました(このインタビューは2024...
現代のロシア

歴史家・人類学者のエマニュエル・トッド氏「西洋の敗北」

仏国の歴史家・人類学者エマニュエル・トッド氏が警告する「西洋の敗北の危機」の記事紹介です。様々な視点からの分析ですが「パワーバランスの変化」「パラダイムシフト」を見通しているのではないでしょうか? 西側諸国は「何も見えていない」エマニュエル・トッド「いま私たちは西洋の敗北を目の当たりにしている」 フランスで新著『西洋の敗北』(未邦訳)が刊行された歴史家・人類学者のエマニュエル・トッドに仏紙「フィガロ」がインタビューした。トッドは1976年の著書『最後の転落』でソ連崩壊を的確に予見したことで知られる。新著でトッドは「西洋の敗北」を予言し、その証明となる3つの要因を提示する。 エマニュエル・トッドが警告する「西洋の敗北の危機」 西洋の凋落を証明する「3つの要因」 ──2023年に弊紙から受けたインタビュー「第三次世界大戦はもう始まっている」が、今回の新著を書くきっかけになったと伺っています。すでに西洋は敗北を喫したとのことですが、まだ戦争は終わっていませんよね。 戦争は終わっていません。ただ、ウクライナの勝利もありえるといった類の幻想を抱く西側諸国はなくなりました。この本の執筆中は、それが...
現代のロシア

G20の「ウクライナ化」の失敗と西側諸国の気まぐれ。ブラジルでのラブロフ氏の発言

プーチン大統領と米国ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏のインタビュー動画は世界中で10億回は再生されているようです。プーチン大統領の言説は筋が通っており、自国の自立、民族自決に対する覚悟、志も感じられる内容なので、世界世論の形成に、大きな効果をもたらしたのではないでしょうか? 同じくロシア外務省長官ラブロフ外相の言説も一貫しており、全くぶれていない。ロシアの政治的基盤の盤石性が見て取れるように思います。 以下に2024年2月21日、22日、ブラジル・リオデジャネイロで開催されたG20外相会合後のラブロフ外相の記事を紹介します。 G20の「ウクライナ化」の失敗と西側諸国の気まぐれ。ブラジルでのラブロフ氏の発言 ©タス通信/ラプトリー 西側諸国はルールに従わないすべての者を罰しようとしているが、G20の議題を「ウクライナ化」する試みはグローバル・サウス諸国の共同努力によって失敗したとロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がG20外国首脳会議後に述べた。大臣たち。 同大臣は、ロシアは西側諸国の気まぐれに決して依存せず、内政干渉の試みを拒否すると述べた。 タス通信はロシア外務省長官の重要な発言を収...
現代の日本

国が作り上げたウソの脅威。元防衛相も認めた「島嶼防衛論」の無理筋

「日本には国防上の脅威が存在する」この事は少なくとも潜在的事実だと思います。しかし、この脅威が顕在化する状況・・・いつ、どの国が、どのような脅威になるのか?を事実を基に分析、予測し、対応する事が安全保障上重要な課題だと思います。 2024年の現在も様々な潜在的脅威があると思いますが、本当に必要な対応策、戦略がとられ、これに防衛予算が投入されているのか?については、はなはだ疑問ではないでしょうか? 少し古いですが、以上のような課題に対する記事の紹介です。 国が作り上げたウソの脅威。元防衛相も認めた「島嶼防衛論」の無理筋 先日掲載の「日本は侵略などされない。脅威を捏造し『防衛費倍増』する国民ダマシ」では、中国や北朝鮮が日本に上陸侵攻してくることなどあるはずがないことを論理的に解説した、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは今回もメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、岸田政権が防衛費倍増の根拠とする「日本が直面している脅威」が国や自衛隊により作り上げられたものであることを、後に防衛大臣となる森本敏氏との過去の対談記事等を引きながら証明しています。 日本が直面している「脅威」とは?/「...
現代の日本

沈黙の艦隊 (2023) 日本人なら見るべきですね!

この、プライムビデオの作品、面白かったです。日本人は勿論、世界各国の方々に見て欲しいです。現在の日本、米国、そして世界の現実を的確に表現してる作品だと思います。 この作品のように世界中のパワーバランスが大きく変化している現在こそ、日本は米国の隷属状態から自立し、民族自決の道を選ぶべきでしょう。作品の中でも「日本の今後100年計画」というような話が出てきますが、この数年~10年が正念場のように思います。単なるフィクション、エンタメではなく、国防や安全保障、政治や経済、外交や他国間関係の事実、そして、マスメディアの事実にも深く踏み込んでいます。 このような作品を作成し、世に出してくれた製作者の「志」も感じられ、私たちにも勇気を与えてくれます。 とにかく、ご覧になることをお勧めします。 『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』プライムビデオ シーズン1 日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるた...
現代の日本

日本は侵略などされない。脅威を捏造し「防衛費倍増」する国民ダマシ

日本が直面している「周辺国の脅威」・・・現実に存在しているのでしょうか?この事に関する記事を紹介します。 私達は以下のようにすり込まれているだけではないでしょうか? 政府はことあるごとに「日本を取り巻く安全保障環境はますます厳しさを増しており」という決まり文句を繰り返し、そうするとマスコミも「ますます」というのが、いつから比べて(量的に)、どのように(質的に)、脅威が増しているのかの中身を何ら問うことなく、その表現を鸚鵡返しに垂れ流す。それを毎日にように繰り返されると、一般の人々は「そうか、ますます脅威が差し迫っているのだな」と、根拠不明の不安感を上から上から刷り込まれていくのである。 世界中のパワーバランスが大きく変化していく現在においての「国防」「自国の安全保障」は現実を直視して確立すべきでしょう。 日本にとって本当の敵はどこか?周辺国を味方にするにはどうするか?日本を軍事的に侵略したら自国にも莫大な被害を被るような戦略は何か?・・・楽観論を廃し、無駄な防衛費ではなく、最も効果的な戦略思考こそ必要でしょうね。 日本は侵略などされない。脅威を捏造し「防衛費倍増」する国民ダマシ 周辺国...
現代の日本

なぜ新聞は世論を動かさなくなったのか?ジャーナリストではなくサラリーマンになった記者たち

現代の大手メディアの状況、今後の方向性に関する記事の紹介です。2021年のデータですが、2000年と比較し大手メディアの凋落は激しく、現在はさらに酷くなっていると思われます。 特に紙媒体のメディアは見る影もなく、インターネット情報にとって変わられている事には実感があるのではないでしょうか。ただ、テレビの影響力は衰えたとは言え、まだまだ大きいように思います。そして、問題はその発信情報があまりに偏向していることです。 記事では、以下のような分析がされています。 2000年代の日本のメディアが、総じて、偏向してきた理由は、1. 売り上げ減少で、財政基盤が弱くなったこと2. スポンサーにおもねる必要が出てきたこと3. 株主・金融資本・政府におべっかを使う経営的な必要が出てきたこと 大手メディアの情報はバイアスがかかっており、信用できないことは明白です。今、私達に求められているのは、俯瞰的に情報を読み、事実を元に論理的に考えることです。価値観や好き嫌い、固定観念や既存の常識に囚われず、自らが考えた、論理整合性によって判断する、本物の思考力、論理性、そして追求力が事実を掴む為には不可欠となっていま...