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中露を軸とした「BRICS+」の狙い G7を超えて「米一極支配からの脱出」を図る

中露を軸とした「BRICS+」の狙い G7を超えて「米一極支配からの脱出」を図るBRICS+首脳全体会議で話をする習近平国家主席とプーチン大統領(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 10月22日から24日にかけてロシアのカザンでBRICS(5か国)拡大後初めてのBRICS+(9か国)首脳会議2024が開催された。新たに加わった4か国を含め、共通するのは「パレスチナを国家として承認していること」と「対ロ制裁をしていないこと」、および「米国からの制裁を受けている国が多いこと」だ。その意味でG7を超える、「米一極支配からの脱却」を目指す「非米側陣営」の集まりであることが鮮明になっている。 BRICS+加盟国の世界人口比は45%。参加した加盟希望国(28か国)の構成を考えると、世界人口の大半以上を含む、中露を中心としたグローバル・サウス諸国が、非米側型すなわち非G7型の国際秩序という大きな流れを作りつつあると言える。それでも内部に潜む不協和音にも目を向けながら考察する。◆「BRICS+」各国の人口構成とGDP&購買力平価GDP その証拠に、新興5か国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ...
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欧米先進国の関わる「戦争」が不穏な空気をまき散らす中、穏やかな雰囲気を醸し出した“ロシア第8の都市”

欧米先進国の関わる「戦争」が不穏な空気をまき散らす中、穏やかな雰囲気を醸し出した“ロシア第8の都市”今月21日から24日までロシア第8の都市・カザンで開かれたブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦、エチオピアの9か国から成る国際会議「BRICS」(ブリックス)。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂さんが、米国大統領選や中東戦争が激化する中、世界が「ある2カ国」を中心に動き始めている動向を紹介しています。なぜ、日本の大手メディアはこの動きを詳細に報じていないのでしょうか?長引くロシア・ウクライナとパレスチナの制御不能状態で存在感を増すBRICSと中国外交ロシアとウクライナの戦争も出口が見えない。戦況を見る限りウクライナの劣勢は明らかだが、欧米各国はウクライナのための「名誉ある停戦」に筋道を付けることもなく、犠牲者だけが増え続けている。2つの戦いがヨーロッパの東と中東地域で泥沼化するなか、アメリカではドナルド・トランプとカマラ・ハリスの二人の大統領候補が熾烈な戦いを繰り広げ、世界...
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BRICSが多極型世界の準備完了

BRICSが多極型世界の準備完了2024年10月29日   田中 宇BRICS諸国は、10月22-24日にロシア中央部のカザンで開いた年次定例サミットで、米英が作った既存の世界経済システムに依存しない、独自の経済システムを構築する過程を(一応)完了した。BRICSクリア、ブリッジ、ペイ、ユニット、保険、格付けなど貿易、決済、通貨に関する機能。穀物取引所から産業運輸インフラやデジタル環境の共同整備まで、多分野にわたる経済システム構築がサミットの宣言に盛り込まれている。(Kazan Declaration)(BRICS summit: Key takeaways from the Kazan declaration)2022年2月のウクライナ開戦後、米国側から強烈に(不当に)経済制裁されたロシアと、次に制裁されそうな中国が結束し、制裁を乗り越えるために、BRICSを主導して対米自立した非米側システムの構築を開始した。(多極型世界システムを考案するロシア)(資源の非米側が金融の米国側に勝つ)2年半の構築・試用期間を経て、今回のサミットで非米システムがほぼ完成し、今後は本格運営に入っていく。非...
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カザンでの第16回BRICS首脳会議:西側覇権の終焉を告げる

カザンでの第16回BRICS首脳会議:西側覇権の終焉を告げるカザンで開催される第16回BRICS首脳会議は、南半球の国々が人口、経済、政治の強さを主張しながら、長年の西側諸国の支配から脱却しようとしている、世界政治の新たな段階を象徴するものである。BRICS 同盟は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを結集した強力な連合体であり、多様性が西洋中心主義に取って代わる多極的世界を提唱しています。これらの国々が再定義された協力的な国際秩序に向けて努力する中、この会合の影響は計り知れません。かつて世界を支配していた西洋は、協力と多極化の新しい時代へと道を譲りつつあります。カザンの魔法は間違いなく状況を変えました。カザン サミットは、重要な疑問を提起しています。これは西側諸国の覇権の終焉の始まりなのでしょうか。アフリカ、アジア、ラテン アメリカの新興国が団結して取り組むことで、新たな世界秩序が生まれるのでしょうか。南半球を米国の金融支配から解放する新たな世界通貨が誕生する寸前なのでしょうか。この記事では、これらの可能性と、BRICS が南半球にとって何を意味するのかを探ります。未来は多極...
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BRICSは新たな世界秩序の宣言を発表した

BRICSは新たな世界秩序の宣言を発表したグループのリーダーらが文書で採択した134項目は、潜在的に重大な意味を持つ。ロシアのウラジミール・プーチン大統領が第16回BRICS首脳会議の公式レセプションで演説する。©  スプートニク/グリゴリー・シソエフ今週のカザン宣言は、拡大した構成のBRICSが歴史の新たな一章を開く準備ができていることを示唆している。同グループの首脳会談でこれほど膨大な文書が採択されたことはかつてなかった。さらに、カザン宣言は世界の政界や学界で大きな関心を集めるとともに、BRICS反対派の批判の的となるだろう。初めて、国際システムの現状に関するグループの統一ビジョンが詳細に提示された。この宣言は134の段落からなる膨大な文書で、かなり長いものもある。2023年8月にヨハネスブルグで開催された前回の首脳会談で採択された声明は94段落しかなく、2022年7月に北京で採択された文書は75段落だった。このように、成果は年々詳細になり、今では慣例的に言うと実質的なものになってきており、グループの関与が徐々に強化され、多国間協力の実質的な範囲が拡大していることを反映している。カ...
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イスラエルによるイランへの攻撃:私たちは何を知っているのか?そしてそれは何を意味するのか?

イスラエルによるイランへの攻撃:私たちは何を知っているのか?そしてそれは何を意味するのか?諜報機関の退役軍人や退役軍人からなるオルタナティブメディアの解説者たちは、10月25日から26日の夜に行われたイスラエルによるイラン攻撃のかなり前の金曜日に「オンエア」を行った。そのため、彼らの攻撃に対する評価はまだYouTubeに公開されていない。したがって、私がここで述べることは、マルティアノフ、ラリー・ジョンソン、スコット・リッターらが最終的に何を言うかに関係なく、イスラエルの攻撃に対する私自身の素人の評価に基づいています。私の主な生の情報は、西側、ロシア、中東自体の主要メディアが攻撃について発表した内容です。特に、今朝の BBC ワールドニュースに掲載された攻撃中のテヘランのビデオ画像が挙げられます。各方面からのテキストメッセージは、ミサイルやドローン製造施設、イラン防空軍のレーダーシステムなど、イラン国内の軍事目標20カ所を攻撃したというイスラエルの主張を繰り返している。前者の目標については説明は不要だが、後者は攻撃側が将来的に重要なインフラを爆撃するジェット機の進路を準備するために通常...
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韓国はF-16パイロットをルーマニアへ派遣、ウクライナへも派兵済みだという 

韓国はF-16パイロットをルーマニアへ派遣、ウクライナへも派兵済みだという ガザやレバノンで住民を虐殺しているイスラエル、そのイスラエルを支援している米英をはじめとする欧米諸国を批判する声が西側でも高まっている。廃墟と化した街と殺害された子どもの凄惨な状況はテレグラムなどで全世界へ伝えられたことも大きい。 こうした虐殺を戦争の巻き添えだとすることは間違っている。イスラエルは1948年5月の「建国」以来、先住民のアラブ系住民を虐殺、パレスチナから追い出してきた。ナチスと同じように、民族浄化を始めたのである。 今回の軍事衝突はイスラエルの警察官が2023年4月1日にアル・アクサ・モスクの入口でパレスチナ人男性を射殺したところから始まった。このモスクはイスラム世界で第3番目の聖地だとされ、イスラム世界に対する挑発だったと言える。 4月5日にはそのモスクへイスラエルの警官隊が突入、ユダヤ教の祭りであるヨム・キプール(贖罪の日/昨年は9月24日から25日)の前夜にはイスラエル軍に守られた約400人のユダヤ人が同じモスクを襲撃、さらにユダヤ教の「仮庵の祭り」(昨年は9月29日から10月6日)に合わ...
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イスラエルはジャーナリズムに対する戦争を続ける

イスラエルはジャーナリズムに対する戦争を続けるイスラエルは真実を憎む。だからこそ、あらゆる機会を利用してジャーナリストを殺害し、ガザへの立ち入りを阻止するのだ。真実には、明らかに反イスラエル的な偏見がつきものだからだ。 イスラエルの空爆により、水曜日の夜、レバノンのニュース放送局アル・マヤディーンの広報室が破壊され、イスラエルによる報道機関に対する歴史上前例のない軍事攻撃が継続された。また、イスラエルのジャーナリズムに対する戦争の継続として、イスラエル国防軍は、イスラエル軍がガザで発見したとする文書を証拠として挙げ、実際にはハマスとパレスチナ・イスラム聖戦のメンバーであると主張するアルジャジーラの記者6名の名前を公表した。これらの主張は、これらのジャーナリストを正当な軍事目標とすることになるだろう。アルジャジーラはこれらの主張は根拠がないと非難し、声明で「ネットワークはこれらの捏造された告発を、この地域に残っている数少ないジャーナリストを沈黙させ、それによって戦争の厳しい現実を世界中の視聴者から隠そうとする露骨な試みと見ている」と述べた。イスラエルが過去 1 年間に作り出した山のような...
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アメリカのプラウダ:イスラエル国家の完全な狂気

アメリカのプラウダ:イスラエル国家の完全な狂気私は、メディアは強力なマインドコントロールのツールとして機能している、とよく言ってきました。これは、古典的な SF の筋書きに見られるものとあまり変わりません。何週間も何ヶ月もそのような支配的な物語に浸っていると、完全に自由になるどころか、独立した考えを持つことさえ非常に困難になります。ほとんどの人にとって、頭蓋骨の奥のささやきが論理的思考を圧倒し、感情的な反応はまるでスイッチでオンまたはオフに切り替わります。その完璧な例が、1967年の悪名高いUSSリバティー号事件である。国際水域を平和的に航行していた我が国の海軍艦艇はイスラエル軍の攻撃を受け、イスラエルの空軍と海軍は200人以上の米兵を死傷させたが、生存者を一人残さず沈没させようとする試みは偶然にも失敗した。これは、第二次世界大戦の大規模な戦闘以来、アメリカ海軍にとって最悪の人命損失であり、世界の他の国が責任を負っていたとしたら、我が国の迅速かつ圧倒的な軍事的報復により、その国の主要都市は爆撃で瓦礫と化し、何千人もの市民が殺害されていただろう。おそらく、このいわれのない攻撃を命じた敵の...
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24/10/21 フルフォード情報英語版:世界は何らかの劇的な歴史的出来事に向かっている

24/10/21 フルフォード情報英語版:世界は何らかの劇的な歴史的出来事に向かっている 世界銀行の弁護士カレン・ヒューデスさんが殺される前に告発したビデオの内容を動画とともに紹介しています。「この背後にいるのは『黒い貴族』…彼らは銀行カルテルと多国籍企業を支配しており、少なくとも9000年にわたって権力を握ってきた」と彼女は言っています。 自動車の売買などの取引する際に一旦、米ドルを介していた今日の貿易システム。BRICSが構築した新システムでは、「各国は直接取引することができる」ようになるようです。そして、今週のロシアでの首脳会議では「BRICS決済カード」が配布されたようです(画像あり)。このBRICSのシステムに対してハザール・マフィアは非常に激しいキャンペーンを展開し、サウジアラビアやブラジルにちょっかいを出しているようです。ですが、ダグラス・マクレガー大佐は「BRICSは止められない。約84カ国がBRICSへの参加を表明している」と言っています。 米国大統領選に関して、「オレゴン州では、公式の有権者向けパンフレットにトランプやヴァンスの名前は載っていない」などのいくつかの情...
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戦争を踏みにじるウクライナ国内の巨額腐敗が発覚…なんと検事総長まで加担していた!

ゼレンスキー大統領は、こう述べた。「これは検察だけでの話ではない。税関、税務、年金基金、地方行政の役人の間で、明らかに不当な障碍者認定が行われているケースは何百とある。これらすべてに徹底的かつ迅速に対処する必要がある」 そう、まだまだ不正があるというのだ。 これでは、腐敗の蔓延するウクライナ社会に、日欧米の国民の税金が掠(かす)め取られるだけであることに気づいてほしい。障碍年金というかたちで支払われる不正が巨額になることで、日欧米のウクライナへの財政支援は膨らむことになる。結局、こんな腐敗の跋扈(ばっこ)するウクライナを支援する意味がどこにあるかを、西側の国民はよく考えるべきなのだ。戦争を踏みにじるウクライナ国内の巨額腐敗が発覚…なんと検事総長まで加担していた!深刻化するウクライナの腐敗 ウクライナが腐敗の蔓延している国家であることは、一部の読者は知っているかもしれない。国際非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」が毎年公表している国別腐敗度ランキングによると、ウクライナの昨年の結果は、180カ国中104位であった(2024年1月に発表)。なお、ロシアは141位だったから...
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ウ軍を傀儡として使うNATOは兵士も兵器も不足、朝鮮兵をカモフラージュに使う

ウ軍を傀儡として使うNATOは兵士も兵器も不足、朝鮮兵をカモフラージュに使う ウクライナでアメリカ/NATOの傀儡軍がロシア軍に負けていることは本ブログでも繰り返し書いてきた。日本はともかく、その事実を西側の有力メディアも否定できなくなっている。兵士も兵器も枯渇し、​ウクライナの街頭では男性が拉致されて不十分な訓練で最前線に送られ、1、2カ月で83%が戦死している​とネオコン系シンクタンクのISWも伝えている。 それに対し、ロシア軍の戦死者はウクライナ軍の1割程度だと見られ、兵士はローテーションで交代しながら戦い、予備部隊も存在している。ロシアが兵器を製造する能力はアメリカ/NATOの4倍程度だという。 昨年8月の段階で、2022年2月24日にロシア軍がウクライナに対するミサイル攻撃を始めてから約50万人のウクライナ兵が戦死したと言われていた。ウォロディミル・ゼレンスキー政権は当初から18歳から60歳の男子が出国することを禁止、動員の対象にしていた。45歳以上の男性だけでなく少年兵も前線へ送り込んでいると言われていたが、最近は60歳程度の男性が街角で拘束され、前線へ送り込まれていると報...
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イスラエル軍がイランの首都を攻撃したが、テヘランは平穏で、ミサイルは撃墜

イスラエル軍がイランの首都を攻撃したが、テヘランは平穏で、ミサイルは撃墜 イスラエル軍は10月25日にイランの首都テヘランの軍事目標を空爆したいう。F-35戦闘機を含む100機以上の航空機が使われたと伝えられているが、​テヘランは平穏​で、現地で住民が撮影した映像の大半は攻撃を感じさせない。例外的な映像には相当数のミサイルが迎撃されている様子が撮影されている。ロシアの防空システムが使われたと思われ、迎撃ミサイルが発射されただけでなくECM(電子対抗手段)も利用されたのだろう。イランのミサイルを撃墜できなかったイスラエル/アメリカの防空システムとの違いが明確になったようだ。 イランにしろ、イエメンのアンサール・アッラー(西側では蔑称のフーシ派を使っている)にしろ、レバノンのヒズボラにしろ、イスラエルを攻撃している原因はパレスチナにおける住民虐殺にある。 イスラエルは1948年5月の「建国」以来、「大イスラエル」の実現を目指して侵略、破壊、略奪、殺戮を繰り返してきた。そうした犯罪的な行為を「国際社会」を自称する西側諸国は受け入れ、現在、アメリカやイギリスは積極的に支援し、虐殺の範囲をパレス...
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イスラエルがイランを攻撃した場合、ロシアは傍観者でいるつもりはない

イスラエルがイランを攻撃した場合、ロシアは傍観者でいるつもりはない「米国には、イスラエルの行動に愚かなロバのように従うという暗黙の義務はないと思う。イスラエルが戦争を始めると決めた場合、米国は自動的に巻き込まれると単純に想定して、友情の義務として『あなた方は我が国に代わって国家の決定を下すつもりはない』と言うべきだと思う。米国には独自の国家安全保障政策を持つ権利があると思う。」ズビグニュー・ブレジンスキーかつては、米国の外交政策の体制には戦略的思考ができる人材がいた。しかし今は違う。現在、戦略的思考とされているのは、武器産業とイスラエルのロビー団体に支配されている退役軍人らがイスラエルの論点を延々と繰り返すことだ。これらの人物は、国民全体のごくわずかな割合の意見を代表しているが、介入、エスカレーション、戦争に国民を準備させる大きな組織の重要な一員である。彼らの現在の任務は、イスラエルによるイランへの差し迫った攻撃が米国の国家安全保障上の利益にかなうと米国民を説得することだが、もちろんそうではない。実際、米国は血みどろの大惨事に巻き込まれつつあり、その大惨事は米国の世界的な権力の急激な衰...
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「お前は私たちの国王じゃない」アボリジニの豪国会議員がチャールズ国王を面罵、植民地主義の清算を迫られる英国

「お前は私たちの国王じゃない」アボリジニの豪国会議員がチャールズ国王を面罵、植民地主義の清算を迫られる英国10月21日、オーストラリアを訪問し、議会のレセプションに出席したイギリスのチャールズ国王とカミラ王妃(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)■「私たちの民族に対して大虐殺を行った」  「お前は私の国王じゃない。私たちの国王でもない。植民地などクソ食らえだ」英連邦王国の一つ、オーストリアを訪問中のチャールズ国王とカミラ王妃は10月21日、オーストラリア議会でアボリジニ(先住民)のリディア・ソープ上院議員から罵声を浴びせられた。10月21日、オーストラリアの国会議事堂で、訪問中のチャールズ国王を罵倒する、アボリジニのリディア・ソープ上院議員(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)「お前は私たちの国王じゃない」と豪州訪問中の英国のチャールズを罵倒した後、議事堂から連れ出されるリディア・ソープ上院議員(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 【写真】チャールズ国王を「お前は私たちの国王じゃない」と罵倒したアボリジニの女性議員が議事堂から連れ出される瞬間  「お前たちは私たちの民族に対して大虐殺を行っ...
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「植民地支配者は痴呆化、野獣化する」 詩人エメ・セゼールの『植民地主義論』が問う西洋文明化の偽善

「植民地支配者は痴呆化、野獣化する」 詩人エメ・セゼールの『植民地主義論』が問う西洋文明化の偽善フランス植民地下で蜂起したマダガスカルの住民(1947年)欧州植民地主義の残虐 フランス政府は3日、アフリカのマダガスカル政府との協議で、植民地支配当時にマダガスカルから持ち去った王の頭蓋骨を返還する方向で作業を進めることを明らかにした。マダガスカル政府もこの日、フランスで可決された遺骨返還法がアフリカ諸国に人骨を返還するための手続きの第一歩となったと表明している。 マダガスカルの王の頭蓋骨は、1897年にフランスの植民地軍によって斬首されたメナベ地方のサカラバ族の王トゥエラのものだとされる。フランスは当時、マダガスカルで植民地化に対する先住民の反乱を「平定作戦」によって虐殺で抑え込んださい、二人の首長とトゥエラ王の首を戦利品として切り落として奪い去った。その頭蓋骨は今も、パリ自然史博物館に保管されている。 マダガスカルは幾多の武装蜂起を経て1960年に独立を達成したが、フランスで今なお正当化される植民地主義の抑圧のもとにある。斬首された王らの頭蓋骨の返還は、2020年にマダガスカル最後の女...
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多極的な世界秩序、新興経済国の主導的役割、西側諸国の債務:プーチン大統領のBRICS演説から得られる重要なポイント

多極的な世界秩序、新興経済国の主導的役割、西側諸国の債務:プーチン大統領のBRICS演説から得られる重要なポイントロシア大統領のカザンでの演説は、グループの金融統合と新たな発展の見通しに焦点を当てていた。カザンで開催された第16回BRICS首脳会議中のBRICS首脳拡大会議に出席するロシアのウラジミール・プーチン大統領。©スプートニク/スタニスラフ・クラシルニコフロシアのウラジーミル・プーチン大統領は水曜日、カザンで開かれたBRICS首脳会議の首脳会議で演説した。演説では、同経済グループの役割と展望の拡大に焦点を当て、西側諸国の制裁と保護主義政策が世界経済に及ぼすリスクについて警告した。プーチン大統領はまた、穀物取引所や新たな投資プラットフォームの設立など、BRICSの枠組み内でのロシアの取り組みを発表した。大統領の演説の要点は次のとおりです。多極的世界秩序の形成ロシア大統領は拡大形式のBRICS会議で、世界貿易と世界経済全体が大きな変化を経験していると語った。ビジネス活動の中心は徐々に発展途上市場へと移行していると同氏は付け加えた。「多極モデルが形成されつつあり、主にグローバル・サウ...
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我々は本当に悪者であり、ここはまさに邪悪な帝国だ

我々は本当に悪者であり、ここはまさに邪悪な帝国だ西洋世界に住むのは良いことかもしれないが、西洋世界は良いものではない。我々の文明は地球上で最も野蛮で凶暴であり、西洋世界とは比べものにならない。西洋文明が本当に最悪だということを理解するには、ある程度の学習と洞察力が必要です。自分の社会を他国よりも厳しく判断するという、一種のヒップスター的なアウトサイダーの傾向があるかもしれません。一見すると、西洋帝国を批判する西洋人が、ロシア、中国、イランなどの政府よりも、自国政府とその同盟国の犯罪行為をはるかに厳しく非難しているのを見ると、まさにそれが起こっているように見えるかもしれません。かなり調査してみないと、待って、いいや、実は私たちは地球上の他のどの権力構造よりも、はるかに破壊的だと定量的に判断できる、非常に大きな差がある、と思わないのです。私たちは本当に悪者です。私たちは本当に邪悪な帝国であり、私たちの側を殺人モンスターとして非難するすべての人はまったく正しいのです。私がこれを言うといつも、西洋人は「ああそうだね、あっちよりこっちのほうがいいよ」とか「まあ、こっちがそんなにひどいなら、あっち...
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シオニストの行うことは、なぜナチと似ているのか 

シオニストの行うことは、なぜナチと似ているのか イスラエルのシオニストが行なっていることはドイツのナチスが行ったことに酷似している。 イスラエルは虐殺の範囲をパレスチナからレバノンへ広げつつある。昨年10月からガザで殺された住民は4万5000人を超えたと言われているが、そのほか相当数の遺体が瓦礫の下に埋まっている。ガザ保健省によると、その約4割が子どもであり、女性を含めると約7割に達すると言われている。 これだけでも大量殺戮だが、それだけでなくレバノンでも空爆で住民を虐殺しはじめた。ランセット誌が今年7月に掲載した論文は「間接的な死者は直接的な死者の3倍から15倍に及ぶ」と指摘している。当時報告されていた「死者37,396人に直接的な死者1人につき間接的な死者4人という控えめな推定を当てはめると、ガザにおける戦闘による死者は最大18万6000人、あるいはそれ以上」とした。イスラエルに対する怒りは高まっている。 パレスチナやレバノンで大虐殺が止まらないのは「国際社会」、つまりアメリカやその従属国が本気で止めようとしていないからだ。イスラエルは兵器なしに虐殺することはできないが、そのイスラ...
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ドル覇権の終焉は近い。加速する国際決済手段の多様化と暗号通貨テザーの台頭=高島康司

ドル覇権の終焉は近い。加速する国際決済手段の多様化と暗号通貨テザーの台頭=高島康司脱ドル化の流れが国際決済で加速している。特にウクライナ戦争以降、ドル以外の通貨や暗号通貨が急速に台頭しており、BRICSや中国のデジタル通貨が注目を集めている。この動きは、米国主導の金融制裁やSWIFTシステムの限界を背景に、より多様な決済手段へとシフトしている。果たして、ドルの覇権は終焉を迎えるのだろうか?(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2024年10月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。国際決済における脱ドル化と暗号通貨の使用基軸通貨のドルから離れる動きについて解説したい。いま、国際決済における脱ドル化の流れが確実に加速している。この大きな背景になっているのは、2022年2月24日に始まり、現在も続いている...