世界の日本への期待は、私達日本人の想像以上に大きい
今日は、大東亜戦争の敗戦の日です。この敗戦以降、学校教育はもちろん、日常のマスコミ報道や情報によって、自虐史観のプロパガンダをすり込まれしまっていますが、事実としての歴史を学び、日本人の特質や能力を生かすことで、本物の社会貢献、世界への貢献ができるのではないでしょうか?
敗戦の日に考えるべきは、事実を元にした、日本の可能性ではないでしょうか?
以下にこのような視点で記述された書籍、記事を紹介します。
『日本が嫌いな日本人へ』
気鋭の女性韓国人評論家が、米国、韓国などと比較しつつ、精神面から日本の再生を提言している。
著者は、日本がアメリカスタンダードに追随するのではなく、日本独自の文化、伝統、技術を振り返り、その中から「脱亜超欧」のビジョンを獲得していくことが重要であるといっています。
自信喪失状態にある日本人に対して、自国をもっと愛し、元気とやる気を出し、かつての自信に漲った国に生まれ変われという叱咤激励ともいえる文章が随所に見られます。
例えば、
◎「1億中間層社会」は日本の素晴らしい長所
◎欧米ジャーナリストの「欧米中心主義」をわらう
◎コンサルティングサービスこそ日本の強さ
◎「日本はもうダメ」というマインドコントロールが日本を滅ぼす
◎贈答・接待は伝統文化、不正と同一視するな
◎日韓関係がうまくいかない半分は韓国人の偏見
以下は下記記事より転載です。
なぜ日本は「希望の星」なのか
最近、何冊かを本を読んでいて気づいたことは、世界の様々な地域や国が、一様に日本から学びとりたいと切望していることがあるということだ。それは、日本が高度に近代化し経済的繁栄を謳歌しながら、どのようにしてそれらと自国の伝統や文化的アイデンティティを両立させることができたのかということだ。世界、とくに発展途上国から見ると、日本が日本らしさを失わずに近代社会を築いたことが奇跡と見えるらしい。生活水準は向上させたいが、伝統的な人間関係や共同体も失いたくない。日本はどのようにしてこの二つを両立させることができたのか。
その何冊かの本で、具体的にどのように言っているかを紹介したい。
☆『いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力』より
著者は、外交官としてインド、タイ、キューバ、ウクライナ、モルドバなどに勤務したが、これらの国々が日本からぜひ学びたいと思っていることは、日本がどのようにして近代化とアイデンティティを両立させて経済的繁栄を達成したのかだという。
たとえば、2007年に外務省がウクライナ最大の日刊紙『デニ』のイフナシ編集長を日本に招待した。彼女は帰国後、新聞に「ウクライナは日本の経験に学ぶことにより、近代化とアイデンティティの両立を達成することができると確信した」と書いた。ウクライナの国造りの最大の課題は、「ウクライナのアイデンティティを保持しつつ、近代化を計ること」だからだ。
☆『実は日本人が大好きなロシア人 (宝島社新書)』より
在日ロシア人、セルゲイ・グリス氏の言葉、「キリスト教が入る以前のロシアも神道のように多神教で自然崇拝をしていたし、そこにロシアと日本とを結ぶ精神的な繋がりがあると思っています」、「ロシアの伝統と文化は、共産主義者によって破壊されたため、ロシア民族としての伝統と文化は、ソ連から逃れて日本をはじめとする海外に亡命したロシア人たちによって受けつがれてきました。」
「ロシアはアジアとヨーロッパを繋ぐ橋です。すなわちロシアには、アジアとヨーロッパの良い部分を融和させる使命があります。日本文化もまた、伝統的な文化に、大陸を通して伝わった文化を融和させて独自な文化として発展させてきました。そこで私は、日本文化こそ、キリスト教が入る以前のロシア的な精神と通じるものであると思います。」
☆『日本の敵 グローバリズムの正体』より
著者(馬淵睦夫氏)によると、ロシアのプーチン大統領は、自国をいつまでも石油や天然ガスに頼るだけの経済から脱却させ、近代的な産業国家に育てようとしている。そして、ロシア的なナショナリズムに基づく近代国家を作るにあたって、日本をその参考にすべき国としているのではないかという。ロシアは、単なる欧米化を求めるのではなく、伝統的なスラブ主義との両立を目指している。ロシア的な産業国家の建設がプーチン大統領の悲願であり、そうした背景もあってプーチン大統領は、日本文化に関心をもっているのだという。
ちなみにプーチン大統領の次女エカテリーナは、サンクトぺテルブルグ大学東洋学部で日本語を専攻している。
☆『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』より
アラブ首長国連邦(UAE)]のムハンマド・エル・ターイブさんは言う、「2030年のイスラム世界を決めるのは若者たちです。日本は古い伝統、習慣を維持しながら、急速な経済発展を実現しています。我々は日本を教訓にしなければなりません」と。こうした視点から日本をモデルにしようとする国々が、イスラム世界でも増えているようだ。
☆『中韓以外、みーんな親日 ~クールジャパンが世界を席巻中~ 』より
これは著者が聞いた話として紹介されているのだが、日本の伝統と技術のバランスという点については、サハラ以南のアフリカ諸国でも、評価が高いということだ。この地域の国々では、日本が西欧によって植民地化されず、戦後経済成長を成し遂げながらも、日本古来の伝統や儀礼を残し、調和と融合がなされていることに驚嘆を示す人が多いようだ。たとえば、今生天皇の即位の礼を報道する日本の新聞でも、ガーナの指導者が、神道と近代が融合した日本の姿に強く感心していたという。
かつてほとんどの国々が西欧に植民地化され、発展が阻害されたアフリカ諸国にとっては、独自の伝統を守りつつも高度に産業化し近代化した日本の姿は、「羨望の的」であり、「希望の星」なのであろう。
私は、いくつかの本でこのような記事を立て続けに読んだので、世界がそういう眼差しで日本を見ているのだなと強い印象を受けた。自国内から見ると何が日本の良さなのか意外と分からない。しかし世界の発展途上の国々にとって近代化しつつ自国の伝統や伝統的な共同体を守るということは、抜き差しならぬ課題であり、日本はその見事な成功例に見えるのだろう。
日本の隣国である中国や韓国では、この課題に成功したといえるかどうかおぼつかない。日本が模範的な成功例とまでは言えぬにしても、多くの国が日本に学びたいと考えているのは確かなようだ。しかし今、日本ですらこの点で危機に瀕しているかもしれない。日本のなすべきことは、地域の伝統を無視する傾向にある経済のグローバル化に、日本が先頭を切って抗し、自国の伝統や良さを守り続けることだろう。
コメント