清潔、除菌は、身体に悪かった!

健康

仏教には、「山川草木国土悉皆成仏」という自然観があります。
「この世の中には、きれいなものでも汚いものでも意味があって存在する」ということです。
近代科学は、その自然観を捨て人間中心の考えに傾倒しました。
「汚いもの・悪いもの」として寄生虫や腸内細菌などを「排除」してきました。

しかし、人が共存している「常在菌」と人体の細胞の数の比率は、なんと!人間10%、微生物90%と圧倒的に他の微生物が多いのです。

「共生共存」「全ての存在はつながっている」という事実を捉えることが必要ではないでしょうか?

健康は微生物との共存、マイクロバイオームの世界
生命は、他生物との共存で生存しています。人間も例外ではありません。  前稿でソマチッドの記事を紹介しましたが、私達の体内には、身体を構成するもの全てに細菌類(もう少し正確には微生物)が大量に同居しています。代表的な細菌には腸内細菌があります。  私たち人間には沢山の細胞があるのは既にご存知だと思います・・が、実は、私たち自身の細胞1個につき、便乗する他の生き物の細胞が9個も存在していたのです!細胞の数の比率は、なんと!人間10%、微生物90%と圧倒的に他の微生物が多い割合だったのす。遺伝子となると人間の部分は更に少なく、微生物は440万個の遺伝子、人間は2万数千個しか持ち合わせがなく、比率にしますと人間の遺伝子は、たったの1%以下しかありません。(下記記事より)  すべての生命が他の生命体と共存することで生存しているという事実には驚くばかりです。この事実は、「個」という概念、「唯物論」や「要素還元論」に対して圧倒的な疑問を投げかけると同時に、【生命とは何か?】【生きるとはどういうことか?】【人間とは何か?】と言う哲学的な命題に対する一つの回答のように思います。 今回も、健康について「強...
清潔、除菌は、身体に悪かった! – 強健ラボ

清潔、除菌は、身体に悪かった!

除菌ブームに乗ってはいけません

お子さんや赤ちゃん周辺に、ファ〇リーズなんかしてませんか?

それは、虐待同然かもしれません。

メデイアの情報やコマーシャルは、大企業商品を売るために何でもお構い無しです。

本当の人体の仕組みを知ると、除菌などするものではありません。

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人は無菌では生きられません

◇清潔は病気だ!!
<清潔日本に警鐘を鳴らす 特別講演会>より抜粋

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仏教には、「山川草木国土悉皆成仏」という自然観があります。

「この世の中には、きれいなものでも汚いものでも意味があって存在する」ということです。

近代科学は、その自然観を捨て人間中心の考えに傾倒しました。

「汚いもの・悪いもの」として寄生虫や腸内細菌などを「排除」してきました。

結果、花粉症やアトピー性皮膚炎などの免疫系の異常によると思われる病気が多発し、病原性大腸菌O-157や狂牛病、薬剤耐性菌などの新しい病原体の出現を招いてしまいました。

O-157は発展途上国には存在できません。

毒素を作るのには大変なエネルギーが必要なため、そちらにエネルギーを使うため、ふつうの大腸菌より繁殖力が弱いため、雑菌がたくさんいるところでは負けてしまうからです。

無菌状態にちかい清潔なところでしか生きていけないのです。

私は以前から、アレルギー病は現代文明人がウイルス、細菌や回虫を始めとする寄生虫などいろいろな微生物を人の体内から一方的に駆逐したことが最大の原因だと主張してきました。

医学界・マスコミも目を向けてくれませんでしたが。

しかし、その後の研究でそれらの微生物が人のアレルギー反応を押さえていることが解ってきました。

皮膚には、表在ブドウ球菌をはじめとする皮膚常在菌がたくさん存在する。

この常在菌は外部から体内に進入しようとする病原菌を排除している。

また病原菌ばかりでなくダニ抗原などの異物の進入も押さえている。

腸にいる細菌は、100種類100兆個といわれている。

善玉菌と言われているビフィズス菌、乳酸桿菌、腸球菌(乳酸菌群)と、悪玉菌と呼ばれる大腸菌やクリストリジウムなどである。

善玉菌・悪玉菌といっても、それはあくまで便宜上分けたもので、宿主である人がしっかりしていれば、悪玉菌といわれる大腸菌も消化を助けたり、ビタミンを合成したり結構人によいこともしているのである。

また、女性の膣にはデーデルライン乳酸菌がいて、酸性に保ってくれ、雑菌が入って膣炎になるのを防いでくれている。

私たちの身のまわりには、皮膚常在菌や腸内細菌、女性の膣にはデーデルライン乳酸菌という「共生菌」がいて私たちを守ってくれているのです。

これらの常在菌を現代人は排除し続けています。

私たちの周りには今、殺菌・抗菌剤ばかりである。

家電、家庭雑貨、文具、合成繊維製品に至るまで「抗菌グッズ」のオンパレードである。

洗濯の際には漂白剤を使い、子供がウンチでも漏らせばすぐクレゾールで消毒する。

風邪を引けば、抗生剤を多用する。

抗菌グッズの繊維を着用することによって皮膚の「常在菌」が弱ると人は「顆粒球」という防御細胞を繰り出し「共生菌」の排除に取りかかる。

弱った常在菌は、もはや共生菌ではなくなるからだ。

顆粒球はさかんに「活性酸素」を出し常在菌の殺戮に向かう。

それが皮膚化膿症になる。

常在菌を失った外部からの病原体に必ずやられるようになる。

ダニなどの抗原が体内に入りやすくなってアトピー性皮膚炎が起こりやすくなる。

見た目は気持ち悪い生き物として嫌われてきた寄生虫でさえも花粉症やアトピー性皮膚炎などの発症を抑えていた「共生虫」だったのです。

殺菌・抗菌剤の乱用は、より強力な細菌を生み出します。

超清潔志向の行き過ぎで、回虫はもちろん、身のまわりの「共生菌」まで排除しているのが今の状況です。

私はこのような日本人の「超清潔志向」が日本人のアレルギー疾患の多発という現象を引き起こしてきたものと考えています。

そればかりではありません。

共生菌の排除が新しい感染症、病原性大腸菌O-157を生み、薬剤耐性の病院内感染菌の発生を促したのです。

そしてこの「共生菌の排除」はいつの間にか「異物」排除につながったものと思われます。

このような傾向は、もはや人間が「生物」として生きる基盤さえ奪い、人の精神面にも影響を及ぼし、日本人の「感性や情熱の衰弱」までも引き起こしているのではないでしょうか。

第二次世界大戦後の衛生管理が行き過ぎ、日本中を無菌状態にしてしまったため、生物としてのパワーが衰え、日本人は抵抗力を失ってきたのではないでしょうか。

「抗菌グッズ」の多用は、中長期的に事態をますます悪化させる原因になるでしょう。

免疫とは、異物を認識し排除するための機構ではなく、ほかの微生物との共生をいかにスムーズするか、そのための機構なのではないでしょうか。

人は「無菌の国」では生きられません。

生物は元々寄り合い所帯なのです。

細胞内にあるミトコンドリアはかつては細菌として独立して生活していましたが、いつの頃からか動物細胞内で共生生活をして一つの細胞として機能しています。

寄生虫、ウイルス、細菌を含めたすべての生物と共生することで、本当の「健康」は得られるのではないでしょうか。

寄生虫や腸内細菌など「汚いもの」を排除する。

この清潔衝動が社会を突き動かすと危険です。

ナチスの「人種掃除」や、ギャングをのさばらせたアメリカの禁酒法の制定とまでは行かなくても、うわべだけの綺麗さの裏に「汚物」が積もってゆくことになります。

地球上のすべてがつながり合いながら、与え、与えられて生きている。

生物界の多様性を必然として受け入れる考え方が求められている。

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