メディア情報誘導に最大警戒

現代の日本
メディア情報誘導に最大警戒 - 植草一秀の『知られざる真実』
参議院選挙に際して留意すべきことはメディアの情報誘導に流されないこと。オールドメディアとニューメディアが対比されるが根は同じ。投下される資金量が影響力に比例する。昨年の都知事選で石丸伸二氏が得票を伸ばしたが個人の力で伸ばしたわけではない。メディアが大宣伝を展開した結果だ。蓮舫氏が得票を伸ばせなかったのは個人の魅力の不足。熱烈に支持する人が少なかった。石丸氏の選挙は大がかりな組織選挙でこの陣営をオールドメディアが大々的に宣伝したために付和雷同の投票者が増えたというもの。同様の戦術は2012年に日本維新の会で採用されている。2012年に創設された日本維新の会は所属国会議員もわずかの弱小政党だった。しかし、メディアが連日連夜〈第三極〉とはやし立てる大宣伝活動を展開した。本当の...

メディア情報誘導に最大警戒

参議院選挙に際して留意すべきことはメディアの情報誘導に流されないこと。

オールドメディアとニューメディアが対比されるが根は同じ。

投下される資金量が影響力に比例する。

昨年の都知事選で石丸伸二氏が得票を伸ばしたが個人の力で伸ばしたわけではない。

メディアが大宣伝を展開した結果だ。

蓮舫氏が得票を伸ばせなかったのは個人の魅力の不足。

熱烈に支持する人が少なかった。

石丸氏の選挙は大がかりな組織選挙でこの陣営をオールドメディアが大々的に宣伝したために付和雷同の投票者が増えたというもの。

同様の戦術は2012年に日本維新の会で採用されている。

2012年に創設された日本維新の会は所属国会議員もわずかの弱小政党だった。

しかし、メディアが連日連夜〈第三極〉とはやし立てる大宣伝活動を展開した。

本当の〈第三極〉は小沢新党=〈国民の生活が第一〉だった。

こちらは所属国家議員が50名を超える正真正銘の〈第三極〉だった。

しかし、メディアは〈国民の生活が第一〉に関する報道を一切行わなかった。

メディアは〈日本維新の会〉創設パーティーに巨大な時間を投下して報道し続けた。

このパーティー後に〈国民の生活が第一〉が創設記念パーティーをホテルニューオータニで開催した。

参加人数は〈日本維新の会〉パーティーを上回った。

ところが、メディアは〈国民の生活が第一〉創設記念パーティーを1秒も報道しなかった。

このパーティー開催日に合わせて東京都知事の石原慎太郎氏が都知事辞任を表明。

メディアは石原辞任だけを報道した。

のちに石原氏は維新に合流。

〈国民の生活が第一〉パーティー報道を完全消去するために、パーティー開催日に辞意表明した。

12月2日、〈未来の党(国民の生活が第一から党名変更)〉が総選挙に向けての公約発表会見を行った。

メディアは各党公約発表を大々的に報道してきた。

ところが、この日、中央高速笹子トンネルで崩落事故が発生した。

日曜夜10時のフジテレビ報道番組は番組の全時間をトンネル事故報道に充当。

〈未来の党〉公約発表を1秒も放送しなかった。

自民党はトンネル崩落事故を活用して〈国土強靭化政策〉をアピール。

トンネル崩落は人為的に創作された〈事件〉であった疑いが強い。

野田佳彦氏が実行した2012年12月の自爆解散。

安倍自民に大政奉還するための選挙だった。

野田佳彦氏が年内総選挙を強行した最大の目的は小沢新党に巨額の政党交付金が交付されるのを阻止することにあったと思われる。

メディアが小沢新党報道を完全遮断した効果は大きかった。

〈未来の党〉の議席は激減。

入れ替わりで議席を増やしたのが〈日本維新の会〉。

この実績から〈メディア情報誘導〉の効果が再確認された。

〈日本維新の会〉大宣伝に投下された放送時間をテレビCMスポンサー料に換算すれば天文学的な水準に達しただろう。

昨年の都知事選、総選挙では、石丸新党、国民民主にメディアのリソースが集中投下された。

大手広告代理店は地上波だけが商品でない。

現時点ではSNS対応が車の両輪の一つになっている。

SNSを活用した大宣伝活動が展開されている。

そのなかに、動画の切り貼り加工、拡散などが有償業務として実行されている。

公選法違反事案に該当するケースが無数に存在することが推察される。

メディアが情報誘導する対象には絶対に投票しない。

これが重要になる。

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