123便核心を報道しない理由
日航123便墜落から40年が経過。
各メディアが墜落事件について報道した。
政府事故調査委員会は123便墜落が、123便内部の圧力隔壁損傷で垂直尾翼が失われたことによって生じたものだとした。
しかし、この墜落原因について強い疑念が存在する。
最大の論点は〈異常外力の着力〉。
2013年9月に運輸省航空事故調査員会が
「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」
https://bit.ly/3KAt8Kr
を公表。
この資料に〈異常外力着力〉が明記された。
123便の外から11トンもの異常な外力が着力したとするもの。
上記資料116頁に「異常外力の着力点」が図示された。

101頁に
「18時24分35.64秒ごろに前向きに、また、36.16秒ないし36.28秒ごろに下向きに、それぞれ異なる異常な外力が作用したことが確からしく考えられる。」
と明記された。

18時24分35秒、36秒は、123便ボイスレコーダー音声書き起こし資料において、
「ドーンというような音」
が記載された時刻。
爆発音の直後に123便の高濱機長が
「まずい」
「なんか爆発したぞ」
と声を発し、
24分42秒に
「スコーク77」
を宣言。
「スコーク77」は航空機に緊急事態が発生した時に管制に発信する最高度の国際救難信号。
18時24分35秒と36秒に123便に機体外部から巨大な力の着力があり、これと同一時刻に「ドーン」という爆発音があった。
機長は「なんか爆発したぞ」と声を上げ、直ちに「スコーク77」を宣言。
123便墜落原因は機体後部の圧力隔壁が破損して垂直尾翼が失われたことにあったのではなく、機体外部から異常外力が着力し、そのことによって垂直尾翼が失われたことにあったとの仮説が提示されている。
1985年8月12日、自衛隊と米軍による合同演習が実施されていたと見られる。
その演習で何らかの物体を誤って123便に当ててしまった可能性が考えられる。
政府事故調報告書は圧力隔壁損傷によって垂直尾翼が失われたとの「仮説」について「推定される」と表現した。
国会答弁で政府の運輸安全委員会委員長は事故調査報告書の表現について、
「墜落原因が断定できる場合」には「認められる」との表記、
「墜落原因がほぼ間違いない場合」には「推定される」との表記、
が用いられると答弁。
123便墜落原因は「推定される」と表記されており、「断定されていない」状況にある。
「異常外力着力」が公表されたのは2013年9月。
「圧力隔壁説」を否定する決定的証拠と言って過言でない。
この重大事実によって123便墜落原因は重大な考察対象になった。
不自然なのは主要メディアがこの事実にまったく触れないこと。
機体の内部で損傷があり、その結果として垂直尾翼が失われたとの政府事故調調査結果と、機体の外部から異常な外力の着力があり、その結果として垂直尾翼が失われたとの新仮説は全面的に異なる仮説。
新事実を大きく報道し、墜落原因の再調査を求めるのがメディアの当然の対応。
「異常外力着力」という重大事実を一切報道しないことが、この問題の本質を端的に物語っていると言える。
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