民主主義、自由・平等を標榜する、米国や欧州諸国がやっていることが、検閲と言論統制、弾圧です。
自分たちにとって都合の悪い言説は無いことにし、その発信者を権力を使って潰す・・・このような傲慢な暴力はもう許されないでしょう。
・元米海兵隊員で国連の武器査察官だったスコット・リッター氏のニューヨーク州の自宅をFBIが捜索
・ロシア生まれの米国政治アナリストで作家のディミトリ・シムズ氏の自宅をFBIが捜索
・欧州委員会の独裁者の一人、ティエリー・ブレトン氏が、イーロン・マスク氏に対し、米国大統領候補ドナルド・トランプ氏とのインタビューで「有害な内容」を検閲しなければ、EUの「あらゆる手段」で法的措置を取ると命じた。
EUの二流のチンピラが、アメリカ大統領候補のインタビューの検閲を命じた。まったく愚かなヨーロッパ政府によって独断的な権力を握ることを許された、選挙で選ばれていない暴君たちの集まりであるEU委員会のメンバーが、ヨーロッパを「違法なコンテンツの流布と偽情報の拡散」から守るためにアメリカ大統領候補を検閲する権限を主張するところを想像してみてほしい。
言い換えれば、暴君的な二流のギャングが、アメリカ大統領候補から言論の自由を、そしてイーロン・マスクから報道の自由の権利を剥奪する権限を主張しているのだ。

米国は完全な検閲に向かっている – モスクワ
ロシアの駐ワシントン大使は、大統領選挙を前にアメリカで魔女狩りが行われていると述べた。

米国における言論の自由は親米的な意見を表明する者のみに認められており、反対派は「政治的審問」の対象になっているとロシアのアナトリー・アントノフ駐ワシントン大使は主張した。
同外交官は火曜日、バージニア州にあるロシア生まれの米国政治アナリストで作家のディミトリ・シムズ氏の自宅に対するFBIの捜索についてコメントした。ジョー・バイデン大統領の政権を批判するシムズ氏は、2018年からロシアのチャンネル1で地政学トークショーの共同司会を務めている。
アントノフ氏は土曜日、テレグラムへの投稿で、シメス氏を標的にした行為は、11月5日の大統領選挙を前に米国で起こっている「魔女狩り」のもう一つの例だと 書いた。
「何百人もの人々が、政府の政策に反対したというだけで、望ましくない人間とみなされている。彼らは自分の意見を持つことを禁じられている」し、政府職員は「家宅捜索や書類押収を行っている」と彼は述べた。
大使によれば、この国の状況は、1950年代に共和党のジョセフ・マッカーシー上院議員が主導した共産主義者と疑われる者に対する運動である「マッカーシズムの暗黒時代」に似ているという。
「地元の支配層は全面的な検閲の道を決定的に歩み始めた。現代アメリカにおける言論の自由は、その言論が親米的なものである場合のみ神聖視される。反体制派は全員、特にロシアに対する一方的で偏った見解に反対する者に関しては、政治的審問の対象となる」と彼は語った。
アントノフ氏は、民主主義と言論の自由に関しては、ワシントンが二重の立場を取っていると非難した。米国当局は、国内では憲法修正第1条で保障された権利を「簡単に」無視する一方で、 「同時に、全世界に対して民主主義の価値と人権について説教し続けている」と同氏は書いている。
サイムズ氏は1973年にソ連から移住し、米国に帰化した市民である。リチャード・ニクソン大統領の補佐官を務め、国際関係と地政学に対する現実主義的なアプローチを主張する雑誌「ナショナル・インタレスト」の発行人兼CEOを務めた。
ロシアゲートが最高潮に達したとき、シムズ氏はドナルド・トランプ氏とロシア政府との接触の疑いでロバート・モラー特別検察官の捜査対象者の一人だった。モラー特別検察官による2019年の報告書では、モスクワとトランプ氏の2016年の選挙運動の共謀の証拠は見つからなかったが、シムズ氏の潔白は証明された。
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FBI捜査官がバージニア州の彼の自宅に到着したのは、元米海兵隊員で国連の武器査察官だったスコット・リッター氏のニューヨーク州の自宅が捜索された1週間後のことだった。現在はジャーナリスト兼コメンテーターとして活躍するリッター氏は、米当局はロシアのメディアRTとスプートニク通信社との「関係」を「主に懸念している」ようだと語った。
苦境に陥ったシオニスト体制が言論統制を強化、FBIがS. リッター宅を家宅捜索
アメリカ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターの自宅をFBIと州警察の捜査官が8月7日に家宅捜索した。「FARA(外国エージェント制限法)」に違反した容疑だとされているが、具体的に何が問題なのか不明で、彼のようにネオコンが主導する政策に批判的な人びとへの恫喝だと見られている。
リッターが後に公開した令状のコピーには電子機器を持ち出すことだけが許されているのだが、家宅捜索した捜査官はリッターがUNSCOMの主に査察官として活動していた当時の国連ファイルの箱も持ち出したという。
リッターの場合、FARAの規制対象ではないように思えるのだが、明らかに外国のために活動している強力なロビー団体でも規制されたいこともある。イスラエルのために活動しているAIPACだ。ジョン・F・ケネディ政権までは登録を求められていたが、その後問題にされなくなった。AIPACの前身であるAZCPA(アメリカ・シオニスト広報委員会)はAZC(アメリカ・シオニスト評議会)のロビー活動部門として設立されたが、1954年に別れたという。
その前、6月3日にリッターはニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で国境警備隊員にパスポートを押収されている。SPIEF(サンクトペテルブルク国際経済フォーラム)のパネル・ディスカッションへ参加するため、トルコ航空機に搭乗するところだった。その際、リッターは令状を見ることができず、預かり証も渡されなかったという。リッターによると、パスポートの押収は国務省の要請だった。
アメリカ主導軍がイラクを先制攻撃する際、アメリカの政府や有力メディアはイラクが大量破壊兵器を保有、今にもアメリカを核攻撃するかのように主張していたが、リッターはそれをUNSCOMの主任査察官として否定、アメリカの支配層から敵視されるようになった。最近ではウクライナアメリカ政府が実行したクーデター、そのクーデターで誕生したネオ・ナチ体制への批判、あるいはイスラエルによるガザでの虐殺批判もアメリカ政府を怒らせている。その政府を操っているのはシティやウォール街を拠点としてきた強大な私的権力だ。その私的権力は1991年12月にソ連が消滅した直後、自分たちが世界の覇者になったと考えた。
彼らの手先であるネオコンは1992年2月、DPG(国防計画指針)草案という形で世界制覇計画を作成する。その時の大統領はジョージ・H・W・ブッシュ、国防長官はディック・チェイニー、国防次官はポール・ウォルフォウィッツ。このウォルフォウィッツが中心になってDPG草案は書き上げられたことから「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれている。
その後、彼らは世界制覇の「詰め」に入り、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラクを先制攻撃するのだが、思惑通りには進まない。しかも潰したはずのロシアが復活、強力なライバルとして登場し、中国と戦略的同盟関係を結んだ。覇者になったはずの私的権力は窮地に陥った。
追い詰められた私的権力は情報統制を強化している。WikiLeaksの象徴的な存在だったジュリアン・アッサンジに対する弾圧はその一貫だった。彼は2019年4月11日にロンドンのエクアドル大使館内でロンドン警視庁の捜査官に逮捕され、イギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所に収監されていた。
世界を支配するために反民主主義的なことを行ってきたアメリカの支配層にとってWikiLeaksは目障りな存在だった。そのアッサンジを拘束することによってWikiLeaksの活動を抑え込み、さらに内部告発を抑え込み、記者や編集者を尻込みさせようとしたのだろう。長期にわたる拘束の後、アッサンジはアメリカ当局と司法取引で合意し、釈放されたのだが、言論統制は強化されている。
アッサンジはオーストラリア人で、ヨーロッパで活動していた。その彼をアメリカ政府は配下の政府を利用して逮捕、拘束した。アメリカ政府が行ったことは言論弾圧のための不法監禁であり、拷問とも言える。
欧米の私的権力に弾圧されたジャーナリストはアッサンジのほかにも少なくない。例えば、ウクライナ東部のドンバスではドイツ人ジャーナリストのアリナ・リップ、フランス人ジャーナリストのアン-ローレ・ボンネル、カナダ人ジャーナリストのエバ・バートレット、フランスの有力メディアTF1やRFIのスタッフ、またロシアやイタリア人の記者らが取材していたが、彼らに対する西側政府の弾圧は厳しく、ドイツ人ジャーナリストのパトリック・バーブは職を失い、アリナ・リップは銀行口座を接収された。
ウクライナに住みながら同国のクーデター体制を取材していたチリ系アメリカ人ジャーナリストのゴンサロ・リラの場合、2023年5月にウクライナの治安機関(SBU)に逮捕され、収監されていたウクライナの刑務所で死亡した。10月中旬に左右の肺が肺炎を起こし、気胸、そして重度の浮腫を患ったのだが、刑務所は適切な治療を施さなかった。拷問の結果だともされている。
情報統制のため、西側の私的権力は1970年台から有力メディア支配を強化している。1980年代には「規制緩和」で有力メディアの大株主は集中、メディアの大半を少数のグループが支配している。2019年ではCOMCAST(NBCなど)、ディズニー(ABC、FOXなど)、CPB(NPR、PBSなど)、Verizon(Yahooニュース、ハッフィントン・ポスト)、ナショナル・アミューズメンツ(VIACOM、CBS、MTVなど)、AT&T(CNN、TIME、ワーナー・ブラザーズなど)、グーグル、ニューズ・コープ(FOXニュース、ウォール・ストリート・ジャーナルなど)というようになっている。
またユーチューブ、フェイスブック、X(ツイッター)などの検閲も強化されている。こうした検閲を「民間企業だから」という理由で容認することはできない。尊重すべきは「民間企業」のカネ儲けではなく「言論の自由」だ。「民間企業」のカネ儲けが言論の自由を危うくするならば、そうした分野を「民営化」してはならないということである。
フランクリン・ルーズベルトは1938年4月29日、ファシズムを次のように定義している:「人びとが私的権力を容認し、その私的権力が民主主義国家そのものよりも強くなるようなことがあれば、民主主義国家の自由は安全でない。個人、集団、あるいはその他の支配力を持つ私的権力による政府の所有は本質的にファシズムである。」
EU委員会は全体主義的な色彩を帯びている
ポール・クレイグ・ロバーツ
欧州委員会を構成する独裁者の一人、ティエリー・ブレトン氏は、イーロン・マスク氏に対し、米国大統領候補ドナルド・トランプ氏とのインタビューで「有害な内容」を検閲しなければ、EUの「あらゆる手段」で法的措置を取ると命じた。ブレトン氏はマスク氏に対し、EUはトランプ氏とのインタビューを厳重に監視するだろうと警告した。
というわけで、これが現実だ。EUの二流のチンピラが、アメリカ大統領候補のインタビューの検閲を命じた。まったく愚かなヨーロッパ政府によって独断的な権力を握ることを許された、選挙で選ばれていない暴君たちの集まりであるEU委員会のメンバーが、ヨーロッパを「違法なコンテンツの流布と偽情報の拡散」から守るためにアメリカ大統領候補を検閲する権限を主張するところを想像してみてほしい。
言い換えれば、暴君的な二流のギャングが、アメリカ大統領候補から言論の自由を、そしてイーロン・マスクから報道の自由の権利を剥奪する権限を主張しているのだ。
この糞便に対するマスク氏の返答は、このウェブサイトでは印刷できない。https ://www.rt.com/news/602515-eu-threatens-elon-musk/
もう一人の二流の暴君的パンク、ブルース・デイズリーは、言論の自由を擁護する新聞、ガーディアン紙に、イーロン・マスクは右翼コンテンツの検閲を拒否したため逮捕され拘留されるべきだ、と書いた。右翼コンテンツとは、公式の説明と矛盾するものすべてである。デイズリーは、マスクがツイッター社を買収してデイズリーを解雇した際にツイッター社に持ち込んだ「言論の自由の理想主義」を嘆いている。https ://www.rt.com/news/602517-elon-musk-arrest-twitter/
ブレトン氏とデイズリー氏は、真実を破壊し、その代わりに公式の物語という架空の世界に置き換えようと決意している西側諸国の政治指導者やメディア指導者の典型である。
私の意見では、ブレトンやデイズリーのような生き物は人類の最悪の敵です。
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