日本古来からの【知恵】である発酵食品は、栄養価、効果効能が高いことがよく知られています。
その中の【ぬか漬け】の紹介です。
ぬか漬けの栄養価と効果効能が凄すぎる!
玄米より糠漬けが理想
健康のためにと玄米を炊いている方は少なくないと思いますが、僕はどちらかというと玄米はあまりお勧めしません。
玄米は、消化が悪く、胃腸に負担が掛かりやすいのです。<スポンサ-ドリンク>
玄米には素晴らしい栄養素、ミネラルが沢山含まれていますが、良いものばかりではなくフィチンというものが含まれ、ミネラルの吸収を妨げます。しかも加熱しても壊れないのです。
フィチンという物質は、玄米だけでなく、豆類、ナッツ、ピーナッツ、トウモロコシや全粒小麦に多く含まれています。
また、トリプシンは、タンパク質の分解酵素ですが、玄米に含まれるトリプシンインヒビターがこの働きを妨げます。
玄米にはレクチンも含まれ、腸の働き(吸収)を妨げますので、せっかくの栄養素たちの吸収がされにくくなります。100度以上で崩壊しますが実際玄米を炊くとき、そこまで達していません。
オリザシスタチンも玄米の糠の部分に含まれる成分ですが、これもたんぱく質の分解を阻害しますし、加熱にめっぽう強いため炊いたぐらいでは全く減りません。
また玄米の糠のもつ界面活性剤を利用して、昔から洗剤代わりに使われて来ました。
こういった玄米に含むフィチンやレクチンが消化の邪魔をしたり、界面活性剤が細胞の細胞膜を溶かしてしまい、これが腸に穴を空ける原因となり、いわゆるリーキーガット症候群になります。
玄米のもつ他の素晴らしい栄養素を摂取したいところですが、こういった体に危害を与える物質を含みます。
なぜこのいような物質を含むかといいますと、外敵に食べられないために穀類が考えた自己防衛策なのです。
穀類を食べ始めたのは、人類史の中では1万年前あたりからで、400万年の人類史からみると全く新しい食べ物になり、完全消化するところまでまだ新化していないのです。
しかし、発酵させることによって玄米のそういった欠点物質が分解され解消されるのです。
発芽玄米、玄米甘酒などは、発酵させますので素晴らしい食べ物になります。
豆も同じで、味噌が素晴らしいのはそれと同じ意味です。
そして、忘れてはならない日本の究極の伝統食、糠漬けです。
糠漬けは、玄米の欠点を消去した糠と野菜の栄養素、そして発酵体を同時に食べられるミラクルな素晴らしい食べ物です。
ですが糠漬けは、現在の日本では絶滅の危機にある食べ物ですね~
昔は、たいてい何処の家庭でも糠床はありましたが、減塩洗脳と核家族化が飛躍したためでしょうか、現在は本物の糠床をもつ家庭は本当に少なくなりました。
勿論スーパーや漬物屋さんで、糠漬けは手に入りますが・・・、これは保存性、色合い、味付けなど化学操作てんこもりで作られた糠漬けで、全くベツモノの食べ物と言ってよいぐらいに違います。
糠漬けには沢山の栄養素を含みますが唯一ビタミンCがありませんが、漬けるお野菜に含みますからほぼ完全食品なのです。
加熱もしませんから良質な塩を糠床に使えば、もう笑っちゃうほど凄すぎる健康食品なのです。
こんなに健康に素晴らしい伝統の食材をないがしろにして、サプリや医薬に走る現代日本人は、まるでおかしいです。
いえ、狂わされてるのでしょう。
では、その素晴らしさを紹介しましょう~
糠漬は、素晴らしい酵素の宝庫!
糠漬けには、発酵させることによって素晴らしい酵素が生成されます。
市販の酵素サプリなどは、驚くほど高価ですが、そんなものは必要ないのです。
酵素とは、体内での消化や代謝、呼吸、思考、老廃物排出などの化学反応を起すための仲介人となるたんぱく質です。
酵素は、全ての活動(化学反応)の仲介人ですので、私達人間は、酵素がなければご臨終なのです。
しかし、生きた食物酵素は、48度以上で死んでしまいますから、スロー回転で作るスムージージューサーが流行しているようですが、そんなことをしなくても糠漬けを食べるだけで生きた酵素と発酵によって濃縮された素晴らしい栄養を、簡単にいただけるのです。
糠漬けには乳酸菌がたっぷり含まれてます
乳酸菌には、実は、植物性乳酸菌と、動物性乳酸菌の2種類があります。
< 過酷な環境でも生き抜く植物性乳酸菌 > |
生息場所とその環境 植物性乳酸菌 動物性乳酸菌どこに?植物に由来するすべてミルクどんな糖と関係している?ブドウ糖・果糖・ショ糖・麦芽糖など多糖類多様乳糖のみ糖の濃度は影響する?濃淡はまちまちでも生息できる一定栄養状態は影響する?栄養が豊富ではない所やバランスが悪い所でも生息できる栄養が豊富で、バランスがよい所ほかの微生物と共存できる?さまざまな微生物と共存できるおおむね単独食塩も影響する?高濃度でも生息できる生息できない |
「植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の比較」岡田早苗(東京農業大学)調べより |
糠漬けや味噌、キムチなどに含む植物性乳酸菌は、ヨーグルトなどの動物性乳酸菌と比べると過酷な条件でも生き延びることが出来るのです。
つまり、植物性乳酸菌は、胃酸にも耐えて生きたまま腸内に届きやすいのです。
腸内細菌叢のバランスを改善し、体の免疫機能を得るには、乳酸菌が生きて腸まで届くことが大変重要ですから、糠漬けなどはヨーグルトなどより非常に優れた乳酸菌なのです。
糠漬けのように野菜を利用した植物性乳酸菌食品は、食物繊維の摂取量も増えます。
こうした植物性乳酸菌や食物繊維をもつ糠漬けは、免疫力の強化、アンチエイジング、水素水をわざわざ飲まなくても理想的に活性酸素を取り除いてくれます。<スポンサ-ドリンク>
糠漬けの栄養
糠漬けの美点は、野菜の持つ豊富なビタミンを壊すことなく、更に栄養価をなんと5~10倍増しにしてくれるところです。
糠漬けにするだけで!凄いですね~
糠漬けは基本的には、糠、塩、水、を混ぜたもので出来ていますが、そこに野菜を漬けると、浸透圧で水分が出てきます、そうするとそれを餌にして乳酸菌や酵母菌が増殖します。
その過程で旨みが発生しビタミンB1が増大します。
不足しやすいビタミンB1は、水溶性のビタミンB群の一種で、疲労回復のビタミンとも呼ばれています。
炭水化物 (糖質)の代謝を促すため、白米を主食にしている日本人にとって必要な栄養素です。
ご飯と一緒にぬか漬けを食べることは、白米による糖質の吸収を抑えるためにも好ましい組み合わせなのです。
また、エネルギーをつくる手助けをすることで、神経や筋肉の機能を正常に保つ効果があります。
勿論、糠の持つ栄養素(たんぱく質や食物繊維、ビタミンA、B群、E、カルシウム、リン、亜鉛、鉄)も野菜に移りますので、玄米を食べなくても、玄米の欠点を消した理想の玄米を食べていることになるのです。
マクロビなどの玄米菜食なんかより、白米と糠漬けで全くOKなのです。
糠漬けの健康作用
整腸作用
植物性乳酸菌により、悪玉菌を減らし便秘や下痢を改善し食中毒に強くなります。
免疫強化
糠の酵素が免疫力や代謝を高めます。
貧血 便秘、味覚障害 骨粗しょう症などを防止
美肌、肌荒れ防止効果
乳酸菌、食物繊維で肌荒れ防止に加え、ゴーヤやパプリカなどビタミンCを豊富に含む野菜を漬けるとコラーゲンンの生成、紫外線対策(シミ、しわ)に優れます。
まとめ
神秘的とも言えるほど糠漬けの効果効能は素晴らしいですね。
私達の周りには、やれ○○酵素だの、○○サプリなどめまぐるしく売られてますが、そんな新しいものは不要なのです。
昔から伝わる伝統食を継承していれば、特に困った病気にはならないと思います。
現在の世界の地域でも、肉食であろうと頑なに伝統食を守り続ける民族には、癌や難病はありません。
地域、伝統の中身は違えど解析していくと、地域ならではの神秘的な作用で実に上手く出来てるのです。
以前、京都の老舗漬物の有名店で、漬物のコースランチを頂いたことがあります。
あらゆる漬物が美しく盛られ、コースで種類の違う漬物が出てきます。
苦手な方でもいただけるほど上品な味わいですが、我が家で漬ける糠漬けとは味が違います。
そう、化学添加物の味がするのです。
僕のようにバリバリの家庭の糠漬けをほぼ毎日食べていますとその違いは直ぐにわかりますが、普通の人は美味しい、美味しい!と言って食べています・・・
本物を食べていない人は、当然本物の味がわかりませんし、本物を食べると逆に違和感を抱くのです。
僕は、がっかりでした・・・。
老舗の有名店でも糠漬けを商品にするには、化学の力が必要なんですね。
やはり糠漬けは、家庭で作るべきもの、家庭でしか出来ない食べ物だと確信しました。
糠なんて、お米屋さんでタダ同然で手に入りますし、ほとんどお金が掛かりません。
市販の糠漬けは添加物てんこ盛りです。これじゃ伝統を継承していることに成りません。
健康は、新しいことを取り入れるのも大事ですが、その前に、伝統を見直すことはそれ以上に大事だと思います、長い伝統、先人の知恵があって私達はめでたく現存するのですから。
「長い伝統」は、大企業の利権輩にとって彼らの利益を邪魔する全く煙たいノウハウなのです。
そろそろこの社会構造に気付きましょう。
全く素人でも簡単に出来る手引書が売られていますので、将来の健康のために是非チャレンジされてみてください。
それこそ元気に生きるための本当の勉強であり、必須科目だと思います。
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