「高市総理はトランプに媚びている」という非難は「的外れ」にもほどがある…リベラルが決して理解できない「圧倒的成果」と「タフ・ネゴシエーション」の内幕

現代の日本
高市外交は超短期間に強引に何を獲得したか
高市総理は、トランプ大統領への「媚び」批判に反論し、日米首脳会談での自らの成果を強調した。訪日準備が不十分な中、高市氏はトランプ政権との関係強化を図り、ASEANやAPECの準備と並行して会談を成功させた。高市総理の外交的努力は、国益を重視したものであり、特に台湾問題における強い姿勢が際立った。

「高市総理はトランプに媚びている」という非難は「的外れ」にもほどがある…リベラルが決して理解できない「圧倒的成果」と「タフ・ネゴシエーション」の内幕

準備をする時間などほとんどなかったのに

日米首脳会談における高市総理のトランプ大統領に対する姿勢に関して、「媚びている」といった的外れな批判が相次いでいる。

だが実際の高市総理の働きは、これ以上は全く望めないほど素晴らしいものだった。100点満点どころか、200点をつけてもいいくらいだ。

私のこの評価が理解できない人たちには、この間の時間的な流れをまずはしっかりと追ってもらいたいと思う。

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最初に、トランプ大統領の訪日予定が9月の段階ですでに決まっていたことを思い出してもらいたい。自民党の総裁選挙の火蓋が切られ、世間では小泉進次郎氏が次期自民党総裁になり、彼が総理大臣になると広く思われていた時期である。この段階では石破内閣がトランプ政権との間で、訪日スケジュールの具体的な調整に動いていたはずだ。つまり、この段階では高市氏はトランプ大統領の訪日スケジュールに何らの関与もしていなかったのだ。

自民党の総裁選挙が実施され、大方の予想を覆して高市総裁が選出されたのは、10月4日のことだったが、この段階で高市氏が米側との打ち合わせをスムーズに進めるようになったとは言えないだろう。この直後から公明党が政権離脱をちらつかせ、高市自民党に対して厳しい姿勢を見せるようになったからだ。

公明党が高市総裁では自民党との連立は継続できないとして、連立から離脱することを最終的に高市総裁に通告したのは10月10日で、この段階では高市内閣が誕生することになるかどうかも、わからなくなった。

この時点で高市自民党の最有力の連立相手と考えられたのが国民民主党だったが、労働組合の全国組織である連合の芳野会長が国民民主党と自民党との連立に難色を示したこともあって、国民民主党の玉木代表は高市政権を支える側に回らない姿勢を示し、新政権の誕生は迷走した。

そんな中で高市自民党は日本維新の会との連立入りに水面下で動き始め、両党の連立協議入りが開始となったのが10月15日であった。

高市総裁は日本維新の会との連立協議のために、維新の政策集、マニフェストなどを徹底的に読み込み、その真剣な姿勢に維新の藤田文武共同代表は感嘆の声を上げたほどだった。つまりこの時期にも、高市氏は米側との具体的な折衝ができる状態にはなかったのである。

こうした高市総裁の努力が実って、自民党と維新の会が連立政権の合意書を交わしたのが10月20日であった。

独自の外交的演出の意味

日本の歴史上初となる女性宰相として高市総理が誕生したのが10月21日で、この段階になってようやく、高市総理はASEAN首脳会議、東アジア首脳会議、APEC首脳会議への準備もしながら、トランプ大統領の訪日準備も進められるようになったのである。

この後の具体的な準備が、石破政権が外務省に進めさせていたものとは全く違ったものになったのは、明らかだ。

これまで米国外の首脳で、トランプ政権のもとで、大統領専用ヘリコプターであるマリーンワンへの搭乗を許されたのは、故安倍元総理だけである。ChatGPTに尋ねてみたところでは、トランプ政権のもとで外国首脳でマリーンワンへの搭乗を許された例は、欧米の首脳でも存在しない。親中姿勢の石破路線を継承することを表明した小泉進次郎氏が総理に選出されていても、マリーンワンへの搭乗の機会は与えられなかっただろう。安倍元総理と高市総理だけが例外なのである。

このこと一つを取ってみても、今回のトランプ訪日予定は、石破政権の下敷きの上に高市総理が単純に乗っかったものではないのははっきりわかる。

そもそも今回の米側の訪日陣を見れば、トランプ政権の異例の対応ぶりが浮き彫りになる。訪日したのはトランプ大統領だけではない。ルビオ国務長官、ベッセント財務長官、ラトニック商務長官という重要閣僚が首脳会談に臨んだ。日米首脳会談には出席しなかったが、同時期にヘグセス国防長官(戦争長官)まで来日している。

日本の総理大臣、外務大臣、財務大臣、防衛大臣、経産大臣という主要閣僚が揃って同時期に特定の国を訪問するなどということが、これまで一度でもあっただろうか。そんなことは一度もないだろう。

それはアメリカにしたって同じである。今回の訪日はこういう点で異例中の異例の事態だが、これこそ高市総理がいかに大きな仕事を行ったかを如実に物語っている。

アメリカの主要閣僚が揃い踏みで訪日し、高市総理が大統領専用ヘリコプターのマリーンワンに搭乗させてもらっただけでもすごいが、日米の蜜月関係の打ち出しはそれだけではなかった。

高市総理はトランプ大統領と腕を組み、トランプ大統領に肩を抱く仕草をしてもらった。高市総理はトランプ大統領を「ドナルド」と呼び、トランプ大統領は高市総理を「サナエ」と呼んだ。これらも全て外交上重要なサインである。

日米の結束は強い、日米のトップは個人的な関係でも強い絆で結ばれているということを、世界中に向けて印象付けるために仕組まれた、外交的な演出なのだ。

習近平に向けて

今回のトランプ訪日にとりわけ大きなショックを受けているのは、中国共産党の習近平総書記であろう。

アメリカと強固な関係を築いている日本を簡単に侮ることはできないからだ。

中国共産党は、武力侵攻をしてでも台湾を併合したいと思っているのは、今更言うまでもないだろう。米下院の中国問題特別委員会のモーレナール委員長は、2027年までに武力による台湾掌握の準備を整えるよう習近平総書記が指示したという情報は事実に基づいていると断言している。

この中国による台湾への武力侵攻の最大の障壁が、日米が連携してこれを阻止する姿勢を鮮明に見せることだ。そして今回のトランプ大統領の訪日は、その姿勢をこれでもかと言わんばかりに見せつけた。

高市総理は就任間もないが、実は日本が台湾を支えていく姿勢も、既に何度も鮮明にしている。

高市内閣は10月21日の発足からわずか1週間あまりで、すでに日本・ASEAN首脳会議、東アジア首脳会議、そして今回の日米首脳会談と、複数の国際舞台で何度も台湾海峡の平和と安定の重要性を訴えてきた。台湾の林佳竜外交部長(外務大臣)はこのあり方に心より感謝する声明を出している。

このような強い親台湾姿勢を示す高市政権に対して、米トランプ政権がこれ以上ない親密姿勢を示しているのだ。日米の蜜月ぶりをこれでもかという感じで見せつけたのだ。習近平総書記にはたまらないだろう。

さらにトランプ大統領は「もし、高市さん、あなたに困ったことがあったり、日本に支援するべきことがあったら、何でも言ってくれ。必ず私は応じるから」と語った。習近平総書記からすれば、これまた大いなるショックだろう。

「リベラル」は目の前のことが理解できない

さて、大成功に終わった日米首脳会談について、「リベラル」派から、高市総理がトランプ大統領に「媚を売っている」という非難の大合唱が起こっている。

社民党の福島瑞穂党首は高市総理の姿勢を「ゴマすり、おべんちゃら」だとし、共産党の志位和夫議長も「正視に堪えない」と批判した。

立憲民主党の有田芳生衆院議員も「アメリカの独裁者トランプ大統領への恥ずかしい媚びだった」と語り、同じ立憲民主党の蓮舫参議院議員も「肩に腕を回されなくても。笑顔を振り向かなくても。飛び跳ねなくても。腕を組まなくても。冷静な会談はできたのではないかな、と見えます。とても残念です」とコメントした。

彼らは政治家でありながら、今回の高市・トランプの蜜月の演出が、世界平和に高く貢献する重大な政治的メッセージだということに、気づいていないのだろうか。それとも、この重大な政治的メッセージにショックを受けているであろう習近平総書記の気持ちに寄り添わないといけないとでも思っているのだろうか。

いずれであったとしても、自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配という普遍的価値観を大切にする立場に立つべき日本の政治家としては失格であろう。

すべては日本の国益のために

彼らは高市総理の行為をあたかも対米従属の象徴として描いているが、それは明らかに違うと言わざるをえない。

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)のメンバーを呼んで、ルビオ国務長官をはじめとする米当局者と会わせる算段をしたのは、明らかに高市総理だ。

トランプ大統領は家族会のメンバーと会うことに消極的であり、事前の予定では家族会メンバーとの面会は予定されていなかったが、短時間でもいいからとトランプ大統領を面会に強引に促したのも高市総理であった。トランプ大統領の面会はわずか3分だったが、面会が実現したことで家族会のメンバーは大いに勇気づけられたであろう。

面会を終えてトランプ大統領は「我々は常に気にかけている」「米国はどこまでも、彼らとともにある」とも語ったが、これもまた家族会のメンバーを大いに励ましたであろう。

また高市総理は日米首脳会談やワーキングランチの最中に、トランプ大統領からロシア産の天然ガスの購入を止めるように数度にわたって求められたが、「ロシアの石油・天然ガス開発プロジェクトから日本が手を引いたら、そこに中国が入り込んでくる。結果として中国やロシアが喜ぶだけだ」と主張して、この要求を最後まで突っぱねた。

高市総理はトランプ大統領を喜ばせることも色々とやっているが、それは日本の国益を実現するためだったのである。こうした高市総理の姿勢を、正当に評価すべきではないか。

新たなる「タフ・ネゴシエーター」

なおトランプ大統領は、空母ジョージ・ワシントンでの演説で高市総理について「彼女は手強い交渉相手だ」と語っている。

政権に就いてからの短期間の間に、日米の蜜月を演出するために、高市総理は恐らく石破政権のもとで外務省が米国務省との間で準備していた内容を一旦白紙に戻したのであろう。そしてアメリカのトップクラスの要人を揃えて訪日してくれることを、トランプ大統領に要求したのであろう。そうすれば、強権国家中国に対する最大の牽制になり、日米両国の国益に大いに資することになると、強く説得したのだろう。

防衛費増額については自分からその意思を表明するから、具体的な数字を持ち出してくれるなとも、米国側に伝えていたのだろう。

こうした一連のことを、このわずかな期間で、かなり強引にトランプ大統領側に要求し実現させていたのである。

その一方で、トランプ大統領を拉致被害者の家族会メンバーとの面会に誘導しながら、ロシア産の天然ガス購入を継続する姿では譲らなかったのであろう。

まさに手強い交渉相手であり、これが高市総理のリアルな姿なのだ。

いったいいつ寝ているんだろうと心配にもなるが、高市総理が日本国の国益のために、また極東の平和と安定のために、最大限の努力を傾けていることについて、変なチャチャを入れずに、正当に評価すべきではないか。

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