「支持率下げてやる!」発言のヤバさに「オールドメディアだけ」が気づいていない…もはや「マスコミがSNSに負けた」ことは明白、まもなく完全に見放される

現代の日本
「支持率下げてやる」の深刻さにメディアは気づいているか
自民党総裁選で、高市早苗氏が当選し、小泉進次郎氏は敗北した。国民の支持が高市氏に集まった一方、オールドメディアは小泉氏を支援し、高市氏の政策を正当に評価しなかった。SNSの影響力が増す中で、オールドメディアの情報操作が国民の信頼を失いつつあることが明らかになった。

「支持率下げてやる!」発言のヤバさに「オールドメディアだけ」が気づいていない…もはや「マスコミがSNSに負けた」ことは明白、まもなく完全に見放される

メディアが強力に推した小泉氏の敗戦

自民党の総裁選挙では、メディアの見通しでは圧倒的に有利だとされた小泉進次郎氏が敗北し、勝ち目が薄いとされた高市早苗氏が当選を果たした。

小泉氏の出陣式には党所属国会議員は代理含め92人出席したが、第1回目の投票で小泉氏に入れたのはこれを大きく下回る80票にとどまった。上位2候補による決選投票においても、高市氏の国会議員票149票に対して小泉氏は145票となり、圧倒的に勝つはずだった国会議員票でも小泉氏は高市氏に敗北した。

国民の中には、小泉氏の能力不足を感じ取り、政策についてはどんなことでも理路整然と語れる高市氏の方が相応しいと思う傾向が強かったのだろう。一般党員の票では高市氏が小泉氏を圧倒していた。

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ところがオールドメディアでは、こうした高市氏の政策通ぶりを紹介するなどして高市氏を肯定的に評価するようなことはほとんどなかった。高市氏に関する話題としては、奈良の鹿を外国人が蹴り上げるようなことが起こっているとの高市氏の発言に、根拠が薄いという非難を浴びせる報道がかなり行われた。

だが、外国人と見られる人が鹿を蹴ったり鹿にゴミを食べさせたりする動画は、SNS上には時々アップされてきた。かつては迷惑系ユーチューバだったへずまりゅう氏が、鹿を虐待した外国人を追いかけるような動画も、私は何度か見かけた。

へずまりゅう氏は、中国語や韓国語の紙が貼られた観光バスに乗り込むなどしていることから、鹿に暴行した人が外国人だという判断をしているのだが、この判断にはそれなりの根拠があると見ていいのではないか。私の記憶では、鹿を虐待している人たちが、中国語や韓国語を話しているのを動画上で見た記憶もある。

オールドメディアは自分たちがこうした実態を報道していないので、国民の大多数は実態を知らないと思ったのだろうが、SNS を通じてこうした動画に接している人たちも、それなりにはいたであろう。

オールドメディアは、高市氏は真偽不明の怪しい情報に飛びついてしまう信頼できない人物だと印象付けたかったのだろうが、それがメディアによる悪意ある情報操作だと感じた人もかなりいたのではないか。そうした人たちがメディアによる悪意ある情報操作がなされていることをSNSで発信し、さらにその発信に触れる人も含めると、相当な人数になっているだろう。こうした事情をオールドメディアは軽視していた。

オールドメディアよりSNSが強い時代

その一方で、能力的に不足していることが明らかな小泉氏を持ち上げ、否定面は小さくしか取り上げない報道を、オールドメディアは続けていた。小泉氏は出馬会見をカンペに頼り切ることによって乗り切ったが、これを辛辣に批判するようなことさえ、オールドメディアはやらなかった。

オールドメディアが小泉氏を持ち上げる論調であるのに対して、SNSでは小泉氏を持ち上げるような話はほとんどなかったのではないか。

オールドメディアは未だに自分たちの情報操作によって国民の意識をコントロールできると信じたいのだろうが、もはやそういう時代は過ぎ去り、SNSの影響力の方が強い時代が到来した。

昨年の11月に行われた兵庫県知事選挙では、オールドメディアによって極悪人のように扱われていた斎藤元彦氏が、奇跡の勝利を招き寄せたが、この勝利を支えたのもSNSであった。

元よりSNSの情報は正確なものとは限らない。真偽不明の情報も多いのは事実だ。

こういう中でSNS規制の必要性が叫ばれているが、一方で様々な情報源を駆使して、テレビでは報じられることのない詳細な事情を語るユーチューバーが数多く現れたことにも着目しておきたい。こうしたユーチューバーの情報によって、オールドメディアがいかに一面的にしか物事を捉えていないかが、簡単にわかるようになった。

正しい報道だったのか

そもそもオールドメディアは正しい報道を心がけてきたとさえ言えない。

悪質な印象操作を繰り返し、自分たちが信じさせたいことだけを伝えようとする姑息なことを、オールドメディアは繰り返してきた。

例えばオールドメディアは高市氏を極右として扱って危険視するが、極右というのは単に政治的ポジションが右だというだけでなく、敵対集団に対する政治的暴力を正当化するような極端な立場を指す言葉だ。単純に「右派」「保守派」として扱えばいいのに、「極右」という言葉で高市氏を表現することも多い。では、そのような「極右」という言葉によって表現すべき姿勢を高市氏は示したことがあるだろうか。示したことのない高市氏を極右扱いして報道していること自体が、オールドメディアの偏向ぶりを表している。

SNSの発達によって、政治家の生の声がメディアの恣意的な解釈を経ずにそのまま伝わるようになった。この結果として、「危険な極右」であるはずの高市氏が実際に語る言葉が、極めて常識的で穏当で理解可能なものであることが、国民に広く理解されるようになった。

なぜこうした考えを持つ人を危険な極右扱いをしたがるのかと、多くの国民が逆にオールドメディアに対して不信感を募らせているのだ。

ところで、10月7日に行われた公明党幹部との会合後の高市氏のぶら下がり会見を待つ取材陣から、会合が長引いていることへの不満から、「支持率下げてやる!」「支持率下げるような写真しか出さねえぞ!」といった罵声が飛んでいたことがバレる事態が生じた。

待ちわびる取材陣が「(高市氏は)イヤホン付けて麻生さんから指示聞いてたりして」「ハッハッハ、リモコン?」などと笑いながら話していたこともわかった。「靖国は譲れません」などと、高市氏の政治信条を小馬鹿にするような発言もなされていた。

SNS時代を反映して、ぶら下がり会見の前から日本テレビがライブ中継を配信していたところで、それに気づかない取材陣がこうした軽口を叩いていたのだ。

ここには、高市氏を最初から公正に見ようとはしていないオールドメディア側の驕りが見て取れる。

国民の疑念に向き合ってはいない

オールドメディア側の驕りはそれだけではない。自分たちのやり方次第で国民意識をどうにでもできるという意識も見え隠れする。

権力を監視するという立ち位置にいるべきメディアが、国民の意識をコントロールする権力そのものとして君臨してきた驕りが、ここには端的に示されている。

こうした点から見ても、これらの発言は重大な問題を孕んでいるが、オールドメディアの問題はそれだけではない。

この重大問題をほとんどのオールドメディアがまともに報じなかったのだ。SNSが大荒れ状態になって、問題発言が確認できる動画は1日で3000万再生を超えている。

こうしたSNSの動きを無視できないと感じたのか、共同通信などがようやく後追い報道したが、自分たちに向けられた国民の側からの大きな疑念として、真摯に向き合う姿勢をオールドメディアが示すことはなかった。

TBS、テレビ朝日、NHKなどの番組制作に携わってきた後に独立し映像ディレクターとなった井上大輔氏は、「こうした類の道徳観に欠ける内輪話は、局内でよく耳にした。こうした話の最後に必ずと言っていいほど付け加えられるのは、「外で話すなよ(ケラケラ)」と笑い混じりの口止めこそ元凶!」と、X上に書き込んだ。

こうした偏向体質がオールドメディアに一様に蔓延っていること、これが世間に知られると反発を喰らうことを彼らも理解していることが、ここからわかる。つまり彼らも偏向報道を自覚的に行なっていると見るべき話なのだ。

ライブ中継を配信した日本テレビは、「ノーカット」を謳っておきながら、問題の発言箇所をカットしたことも、SNS上で批判を招いた。「臭いものには蓋」でごまかそうとしているのが露骨に見えたからだ。

リベラルの言論の相当なおかしさ

これまでオールドメディアによって危険視されてきた言論の中には、実際にはかなり穏当で常識的なものが多いことに、国民はどんどん気づくようになった。

逆に従来模範的とされた「リベラル」系の言論が、相当におかしなものであることにも、国民は気づくようになった。

オールドメディアが特におかしいのは、強固な民主主義が根付いている台湾を積極支持する姿勢を示そうとせず、この台湾を力づくでも併呑しようとしている共産独裁国家中国を厳しく批判しないことだ。

中国の問題は台湾に対する姿勢だけではない。ウイグル・チベット・南モンゴルで民族浄化政策が取られていること、彼らの固有文化がどんどん奪われていることを、オールドメディアがまさか知らないことはないだろう。

香港の民主派を力で弾圧したことは、オールドメディアだってよくわかっているだろう。

それなのに、なぜか中国を批判しないでニコニコ迎え入れることが国際親善だとし、中国に対して警戒心を強く持つことを、極右扱いして嫌うのだ。

こういうところに、資本主義嫌いの左翼思想にかぶれた人たちが多く集まっているオールドメディアの実際の姿が示されている。こうしたまともではないあり方を抜本的に改めないと、国民から完全に見放されることに、オールドメディアはそろそろ気付いてはどうか。

自民党国会議員の目は覚め始めている

ところでこのオールドメディアの情報工作に、自民党の国会議員の多くも乗らなかった点は注目される。国民民主党や参政党の躍進の背後に、石破政権の進めた「リベラル」路線があることには、彼らは当然気付いていた。だから表面的には小泉陣営を支持するような姿勢を示したりもしながらも、保守路線に回帰しないと国民から見放されることを、彼らは感じていた。

SNSの発達によってオールドメディアの情報工作に国民が騙されなくなってきた中で、政治家もこの新たな現実に対応せざるをえなくなっている。

国民民主党や参政党の大躍進を、全ての政治家は間違いなく意識している。

池田大作氏が強烈に推し進めた親中姿勢を未だに引き摺って、高市氏に警戒姿勢を示している公明党にしても、若者世代から見捨てられて得票数がどんどん下降する中で曲がり角にきていることは、薄々理解しているはずだ。

強固な左派を切り離せない立憲民主党では、江田憲司氏に代表される右派の一部が離脱しそうな動きを見せている。

親中に舵を切っていた維新の会でも、吉村代表がこれを明確に否定する発言を行なった。今後は路線変更に動いていくのだろう。

明確な左である共産党、れいわ新選組、社民党はそのポジションを変えることはないかもしれないが、それ以外の大半の政党は、このSNS時代のうねりへの対応を真剣に考えざるをえなくなっている。

この流れの中で自民党も大きく変わらざるをえなくなっており、その象徴が今回の高市総裁の選出だと見るべきではないか。

自民党から親中勢力が一気に一掃されることはないだろうが、石破政権のような親中政権が再登板することは、なかなか難しくなった。それでは国民が相手にしてくれないことが明らかだからだ。

SNS時代への転換に政治家個人も政党も大きく振り回されるようになっていることを、見落とすべきではないだろう。

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