21世紀は「情報の時代」と言われて久しいですが、溢れる情報の中から「事実」を掴むことが難しい時代でもあると思います。
特に意図な「フェイクニュース」が溢れており、且つこれがMSM(主要メディア)から流されている事が、事実を見えなくさせる、一番混乱を起こさせる原因です。
今回は、戦争に関する「フェイクニュース」の記事を紹介します。
記事内容全てが、公になっているモノであり「事実」です。
この記事のまとめ
フェイクニュースの事例と対策・見分け方 -『偽旗作戦』ナイラ証言・湾岸戦争・フランス革命・911テロ
- 偽旗作戦とは、「敵になりすまして行動し、結果の責任を相手側になすりつける行為」
- 類義表現には、「マッチポンプ」「自作自演」「情報操作」「プロパガンダ」
- 湾岸戦争開戦のきっかけとされたクウェート少女の証言「ナイラの涙」はウソだった。
- 偽旗作戦の実施例は、フランス革命、911テロ、など数多い。
- マスコミ報道こそが、いつも戦争のキッカケを捏造。注意が必要。
フェイクニュースの事例と対策・見分け方 -『偽旗作戦』ナイラ証言・湾岸戦争・フランス革命・911テロ
フェイクニュース対策(見分け方)について、「ナイラの涙」等の事例をもとに解説していく。
1990年10月10日、米国議会にて、15才のクウェート出身少女ナイラが イラク軍の暴力を証言。この「ナイラの涙」によって、アメリカ議会は 湾岸戦争へ突入を決断した。
しかしその「ナイラ証言は全部ウソ」だったことを、ご存知だろうか? いわゆる「偽旗作戦」は人類を何度も欺き、不本意な戦争へと引きずり込んだ。
偽旗作戦もディープステートの常套手段とされる。フェイクニュース全盛の時代。私たち日本人は、今も何か騙されていないだろうか?
偽旗作戦とは?
偽旗作戦(False Flag)を言い換えると「マッチポンプ」「自作自演」「プロパガンダ」。最近の言葉では「フェイクニュース」がそれに近い。
Wikipediaの記載では「敵になりすまして行動し、結果の責任を相手側になすりつける行為」。由来として、こんな出来事があったらしい。
- 海賊が「偽の旗」を掲げ、敵へ接近
- 敵の直近で「本物の旗」を突然 掲げ、攻撃開始
- 以上は 国際海事法上、海戦中に許容範囲と解された
偽旗作戦 -「ナイラ証言」15歳少女の涙
湾岸戦争は、1990年 イラクがクウェートへ侵攻したことが発端。当初、アメリカ国民の80%が介入に反対していた。しかし クウェート出身の15歳少女ナイラが、米国議会で証言。
「病院での奉仕活動中に、イラク軍兵士が保育器に入った新生児たちを取り出し、保育器を持ち去った」
大勢の赤ちゃんが死亡したという。こんな蛮行が許されるはずがない。
アメリカ国民は義憤に燃えた。世論は一気に開戦モードへ。ナイラ証言のTV放送後、議会は湾岸戦争への介入を5票差で可決。
終戦後の「フェイクニュース」暴露
多国籍軍の勝利で、湾岸戦争が終結。クウェート内での取材が許可された各国の記者は、早速ヒロインであるナイラと病院を探した。そこで当の病院関係者たちが証言した。
「新生児たちは、イラク軍に殺害されていない」
それどころか イラクは侵攻後に、1,000名の医師と医薬品を送っていたという。
15才少女 ナイラのウソ
結論を言うと、ナイラ証言は全部ウソ。
- ナイラは母国クウェートに、一度も行ったことがない
- 駐米クウェート大使アッ=サバーハ氏の娘であることが判明
- 台本は広告代理店「ヒル&ノールトン社」が作成。リハーサルもしていた。
ヒル&ノールトン社は、アメリカ世論工作を研究。保育器の話を捏造することが、世論操作にもっとも効果的であると判断。
*1992年CBCが公開したドキュメンタリー「To Sell A War」。少女ナイラが英語をとても流暢に操り、アメリカ育ちであることをうかがわせている。
子供・女性を広告塔に
また、子供・女性であるナイラを あえて起用することで、アメリカ社会の同情心を買った。「社会的弱者である子供・女性」は、プロパガンダでよく登場するパターン。
環境保護活動では、北欧少女 グレタ・トゥーンベリ氏がよく登場する。彼女についても、デビューからすべて広告会社がプロデュースしているとの指摘が絶えない。
偽旗作戦 -「 油まみれの水鳥」
湾岸戦争で流出原油にまみれた水鳥(宝島社広告より 2019年広告電通賞を受賞)
湾岸戦争に関連して、もう一つ。油にまみれた水鳥を見た方は、多いのではないだろうか。イラクがペルシャ湾に大量の原油を流出させた「環境テロ」。世界中の人類がフセイン・イラクに義憤を感じた。
ところが実際は、多国籍軍が イラクの石油施設を 攻撃した結果との指摘が浮上。
イラク国民が犠牲に
どちらにしろ、水鳥をダシに イラク国民が爆撃された。
果たしてブッシュ政権が画策したのか、彼らもまた何者かに騙されただけのか。もう日本の一般人に、真偽の確かめようはない。
偽旗作戦 – 「フランス革命」
歴史上、偽旗作戦は頻繁に登場。古くはフランス革命。愛国心ある優れた君主を、ウソまみれにして大衆を操作。最終的には殺害した。
フランス国民の食料がないとの報告に、王妃マリー・アントワネットが発した「それならケーキを食べればいいじゃない」との失言が有名だ。
ところがこれは、革命派の捏造だったと 今日の研究では判明。フェイクニュースだ。
それどころか、王妃マリーは国民のために立ち上がっていた。王子の宮廷費を削ったり、貴族たちからの寄付を率先して募るなどしていたのだ。
本当は偉大だったルイ16世
また日本では多くの場合、ルイ16世を無能な王様として今日でも誤解している節がある。人気漫画「ベルサイユの薔薇」で描かれた影響だろうか。
実際には、心から国民と家族を愛した慈悲深い王との見方がある。何よりアメリカ合衆国独立を後押しした真の立役者という評価も。
ルイ16世・フランス革命の詳細:
偽旗作戦 -「 ベトナム戦争(トンキン湾事件)」
1964年、ベトナム戦争の入り口となったトンキン湾事件。当初、北ベトナム軍がアメリカ軍艦を攻撃したとの一報が入った。ジョンソン米政権は、この攻撃を理由にベトナム空爆を開始。
1971年、NYタイムズ紙が機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を入手。トンキン湾事件が、アメリカによる自作自演と判明して大騒ぎ。
1995年、マクナマラ国防長官が「北ベトナム軍による攻撃はなかった」と認めた。
偽旗作戦 – 「911テロ」
いわゆる陰謀論の世界で有名なのは、911テロ事件。2001年9月11日 NYセントラルビルへ、テロリストによりハイジャックされた飛行機が激突。
これにより、ブッシュJr.政権はテロとの戦争を開始。しかしこれは、アメリカによる自作自演ではないのかという疑惑がずっと絶えない。
ここでいう「アメリカ」とはアメリカ政府そのものも含まれる可能性があるが、厳密にはいわゆる「ディープステート」のことだろう。
参考記事
疑惑だらけの911
疑惑の根拠は多い。わかりやすい解説は「世界まる見えTV特捜部 – 911事件の謎」。
911テロにおいて代表的な疑惑を、以下に挙げておく。
- BBCアナウンサーがまだ破壊されていないはずの第7ビルを、「破壊された」と生放送でフライング発言。
- 飛行機テロを想定した構造だったにも関わらず、短時間に全崩壊。映像を見ると、内部から爆破されたように見えるとの指摘。
- テロ発生当日朝、通常なら出勤しているはずのイスラエル国籍を持つユダヤ系職員4,000名が、いっせいに欠勤。一人も死んでいない。
消された? NHK解説委員主幹 長谷川浩氏
911事件で「イスラエル国籍を持つユダヤ系職員4,000名が 一人も死亡していない事実」は、非常にデリケートなことかもしれない。
この点に気づいた NHK解説委員主幹 長谷川浩氏。2001年10月10日 NHK特別番組「あすを読む」で、「ブッシュ大統領の声明通り、アラブのテロリストが犯人とは断定できない」と指摘した。
その5日後、10月15日に渋谷区神南NHK構内で 謎の転落死。警察発表は事件性なし。遺体解剖なし。遺書もなし。当のNHKを始め、大手メディアはこの怪死に ほぼ触れなかった。
偽旗作戦 – フェイクニュースの見分け方(見破り方)
- ディープステートの存在を知っておく
- 偽旗作戦の結果、一番得をしたのは誰か?
- メディアを誰がコントロールしているか?
1. ディープステートの存在を知っておく
有り体に申し上げると、ディープステートの存在を知っておくことで、世の中の見方が随分変わる。偽旗作戦にも気付きやすい。
参考記事
2. 偽旗作戦の結果、一番得をしたのは誰か?
偽旗作戦の結果、誰が得をしたのか? 漁夫の利を得たのか?
それを辿ることは、重要なヒントを得るチャンス。真犯人が見える可能性が高い。
3. メディアを誰がコントロールしているか?
メディア操作は、スポンサーとして外部から可能。米国メディアの大半が、株主であるウォール街(=ディープステート)影響下とされる。
また、工作員として報道機関の内部に入社することもできる。幹部職員ともなれば、同志をコネ入社させることも可能。日本でもフジTV、電通には、各界有力者二世のコネ入社が多いと聞いたことはないだろうか。
こうして見ると、メディア報道をそのまま信じることには リスクがあることがわかる。
マスメディアを 信じるな!
各戦争の真実解明は、いったん後世に委ねる。本稿のメッセージは月並だが「メディアを信じるな」。メディアがグルの場合もあるし、メディア自体が騙されていることもある。
今回はほんの一例を取り上げたが、今でも偽旗作戦は発生している。ニュースには、それを作っている黒幕がいることを、いつも念頭におく必要があるだろう。
「言論の自由」はウソの根拠
「メディアは大切なことを報道しない。大切なことをねじ曲げて報道する。」
SNSを始めてから、筆者が確信を深めたことの一つだ。
メディアが情報を捏造し、戦争を煽る歴史。日本国民には思い当たる節があるだろう。
民主主義は 国民の良識が生命線
偽旗作戦を連想させる用語は「偽装」「やらせ」「虚偽報道」「カモフラージュ」「美人局」「冤罪」「フェイクニュース」など幅広い。どうやら情報戦争において、一つの確立された作戦文化なのだろう。
結局は 国民自身が、賢明になるしかない。日本人は性善説で、私たちの日常生活は それで支障ない。しかし世界は広い。私たちの知らない「闇」は本当にある。
私たちの子供たちが 活躍する時代に、日本がまだ独立国として安全である保証は一切ない。いつまた、無意味な戦争に 巻き込まれるかも分からないのだ。
15歳少女の涙で、多国籍軍が罪なきイラク国民を空爆した事実は重い。
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