ロシア

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中東への関与を下げたロシア

中東への関与を下げたロシア2025年11月15日   田中 宇10月下旬、ロシアの外交研究所であるプリマコフセンターが、アラブやイランやトルコなど中東各国(イスラエル以外)とロシアの外交専門家やたちをモスクワに集め、ロシアと中東との関係を話し合う会議を開いた。ロシア側からは、プーチンの外交顧問たちが出席し、プーチン政権の今後の中東戦略の変化の要諦を示唆した。中東から集められた人々は、各国の外務省系列の学者や元外交官たちであり、この会議はロシアが戦略転換を中東諸国の政府に対して非公式に伝達する意味があった。(“Russia - the Middle East”: Five Years of Dialogue and Ideas)この会議で露側は、中東の紛争解決をロシアに頼る時代は終わったと中東諸国に伝えた。「ロシアはこれまで中東(西アジア)の紛争解決を主導し、軍事進出を含む関与をして秩序形成を手掛けてきたが、今後の中東は米国(を牛耳るイスラエル)の影響圏だ。米国以外の域外諸大国による秩序形成は許されなくなった。ロシアは張り合わず、米(イスラエル)や中東諸国が決めた(イスラエルが米国と中東...
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米露が戦争で欧州をいじめる

米露が戦争で欧州をいじめる2025年9月17日   田中 宇9月10日の未明、ロシアのものと思われる20機ほどの無人飛行機(ドローン)が、ベラルーシからポーランドに入ってきた。ポーランドは、ウクライナ戦争でロシアと敵対するNATOの加盟国であり、無人機の侵入は露軍の意図的な侵攻かもしれず、NATOはすぐに警戒態勢に入った。オランダやイタリアなど他のNATO諸国の空軍も、すぐに戦闘機などをポーランドに飛ばして無人機を探し、4機を撃墜した。無人機は兵器であり、これはロシアとNATOとの史上初の直接交戦だった。西欧諸国は、露軍の侵攻で第三次世界大戦の勃発かと懸念した。(The Five Most Likely Outcomes From The Russian Drone Incursion Into Poland)(Europe is closer to war than at any point since Ukraine invasion began)だがしかし、NATOの盟主である米国のトランプ大統領は、この事態に対して「ロシアが(ウクライナに飛ばす無人機をポーランドに逸らせてしまっ...
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ロシアによる資金洗浄の闇…世界に広がる暗号通貨網の裏を暴く

ロシアによる資金洗浄の闇…世界に広がる暗号通貨網の裏を暴く欧米諸国や日本などは、ロシアによるウクライナへの全面侵攻後、対ロ制裁として、ロシアがドル決済をできないようにするために、SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunications) からロシアの金融機関を切り離そうとしてきた。だが、ロシアは、いわゆる「暗号通貨」を使った匿名とおぼしき決済によって、対ロ制裁を回避しようとしている。今回は、ロシアのかかわる資金洗浄の闇について解説したい。発端はエストニアにあり事の発端はエストニアではじまった。いわくつき暗号通貨であるにもかかわらず、デジタル先進国家をめざすエストニア政府は暗号通貨世界のパイオニアをめざして、2017年に暗号起業家に最大30日でライセンスを付与する欧州初の国となる。Ekspressによる広範なデータ分析の結果、2017年末から2022年末の間に、1644社がエストニアで暗号通貨の事業許可を取得した。国外からでも簡単に暗号通貨にかかわる事業免許が入手できるという手軽さもあって、いわくつきの取引を行い...
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セルゲイ・カラガノフ:「ヨーロッパは衰退しつつある。新たなロシアのために、新たなエリート層を受け入れなければならない」

セルゲイ・カラガノフ:「ヨーロッパは衰退しつつある。新たなロシアのために、新たなエリート層を受け入れなければならない」南北回廊はグレーターユーラシアを支えるロシア外交防衛政策評議会の名誉議長であり、モスクワの国際経済・外交学部高等経済院(HSE)の学術指導者であるセルゲイ・カラガノフ教授による。ファイル写真。©  スプートニク/マキシム・ブリノフウクライナにおけるロシアと西側諸国の対立の深刻な局面は、終結に向かっている。モスクワは最強兵器の使用を控え、兵士と民間人の命を守る行動をとっている。しかし、1812年や1945年の勝利とは異なり、この紛争は何十年にもわたる平穏をもたらすことはないだろう。ナポレオンの敗北はヨーロッパに40年間の平和をもたらし、ヒトラーの壊滅と核抑止力は世界に70年間の平和をもたらした。今日、そのような結末は見えていない。西ヨーロッパが世代交代を遂げるまで、この闘争は波のように続くだろう。グローバリストであり買弁家でもある現在のエリート層は、道徳的にも、政治的にも、そして経済的にも破綻しつつある。かつては文化的にも経済的にも大国だったこの地域は、今や外敵にしがみつ...
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「中朝関係ギクシャク論」 日本メディアは韓国・尹元大統領クーデターのための「情報戦」に踊らされていた

「中朝関係ギクシャク論」 日本メディアは韓国・尹元大統領クーデターのための「情報戦」に踊らされていた9月3日「抗日戦争勝利80周年記念」軍事パレードに向かう習近平国家主席とプーチン大統領と金正恩総書記。天安門楼閣以外でも仲良し3人組(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(以後、金正恩)は北京で挙行された「抗日戦争80周年記念」軍事パレードに参加した後、習近平国家主席(以後、習近平)との親密な会談と会食を終えて4日夜に帰国した。金正恩の訪中を、日本の多くのメディアは「ギクシャクした中朝関係を回復させるため」という趣旨の接頭語を付けて解説しているが、中朝関係は「ギクシャク」していたのだろうか?本稿では「中朝露韓日」5ヵ国の出来事を一覧表にして考察したが、そこから浮かび上がってきたのは、日本は韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)元大統領が2024年12月3日に「非常戒厳令」(実際上のクーデター)を起こすための「情報戦」に完全に踊らされていたという事実だ。その見分けがつかず、尹錫悦がクーデターを成功させるために捏造した「情報戦」に日本が乗っかるようでは、今後も北東アジア...
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SCOでインドがロシアや中国との緊密な関係を示し、英語帝国主義からの離脱も

SCOでインドがロシアや中国との緊密な関係を示し、英語帝国主義からの離脱も ​欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長を乗せた航空機のGPSが8月31日にブルガリアの空港へ着陸する際に使えなくなり、存在しないはずの紙の地図を利用して着陸したとフィナンシャル・タイムズが仰々しく伝えた​。 ロシアはミサイルやドローンによる攻撃に対処するためにGPSを妨害しているが、そうした場合、その周辺を走行している自動車に搭載されたGPSも機能しなくなる。ところがブルガリアでのケースでは、そうしたことが起こっていないようだ。他の航空機に影響が出たとする話も聞かない。 この怪しげな話をイギリスの有力紙が伝えた時、中国の天津ではSCO(上海協力機構)の首脳会議が開催され、24カ国と9国際組織の首脳が参加しているが、特に注目されたのはロシア、中国、インドの結束。ロシアのウラジミル・プーチン大統領とインドのナレンドラ・モディ首相は同じリムジンに乗って移動するなど親密さをアピール、二国間会談でロシアの通訳は英語でなくヒンディー語を使ったことも話題になった。脱ドルに続き、「英語帝国主義」への挑戦だ。 中国...
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露プーチンと北の金正恩は参加、印モディは不参加。中国「抗日戦争勝利80年」軍事パレードの裏で蠢く“単純ではない”国際政治と習近平が発するメッセージ

露プーチンと北の金正恩は参加、印モディは不参加。中国「抗日戦争勝利80年」軍事パレードの裏で蠢く“単純ではない”国際政治と習近平が発するメッセージ9月3日に「抗日戦争勝利80年」を記念し北京で大々的に行われる軍事パレード。プーチン大統領や金正恩総書記も列席するとあって全世界の注目が集まっていますが、中国とロ朝それぞれの思惑は必ずしも一致しているとは言い難いようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では著者の富坂聰さんが、このパレードのそもそもの意味合いと欧米主要国が出席を見送った背景を解説。さらにその裏で蠢く「国際政治と中国のメッセージ」の分析を試みています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:9月3日の中国軍事パレードに戦々恐々とする世界世界が戦々恐々。9月3日「中国軍事パレード」の裏側もう40年も前のことだ。私が初めて目にした中国の軍事パレードは、中華人民共和国の建国35周年を祝う記念行事でのことだった。日本との関係を積極的に進めようとした胡耀邦時代のことで、日本人の学生は特等席でパレードを眺めることができた。当時の中国はすで...
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習近平主席、SCO加盟国に西側諸国の支配に挑戦するよう呼びかけ ロシアは世界統治改革で中国を支持 ― プーチン大統領

習近平主席、SCO加盟国に西側諸国の支配に挑戦するよう呼びかけ上海協力機構は「覇権主義と権力政治」に反対し続けなければならないと中国の指導者は述べた。習近平国家主席は2025年9月1日、中国・天津で上海協力機構(SCO)首脳会議で演説した。©  Suo Takekuma / AP通信経由のプール写真中国の習近平国家主席は月曜日、天津で開かれたグループ首脳会議の開会にあたり、上海協力機構(SCO)加盟国はより公平な国際システムの構築に貢献するため「覇権主義と権力政治」に抵抗し続けるべきだと述べた。習主席は加盟国およびパートナー国の指導者や代表者に向けて基調演説を行い、「相互信頼、相互利益、平等、協議、多様な文明の尊重、共通の発展の追求」という自ら言うところの「上海精神」を訴えた。習主席は、SCOが2001年の設立以来達成してきた進歩を称賛し、新たな優先事項を示した。加盟国は「冷戦的思考、ブロック対立、そして威圧的な慣行に反対しなければならない」と述べた。これは、中国政府が米国や西側諸国の政策を批判する際にしばしば用いる言葉である。「我々は平等で秩序ある多極世界と普遍的に利益があり包摂的な...
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中国におけるSCO首脳会議:物語の戦場と多極化の新たなベクトル

中国におけるSCO首脳会議:物語の戦場と多極化の新たなベクトル中国で開催される上海協力機構(SCO)首脳会議は、今年最も重要な政治イベントの一つとなるだろう。こ単なる首脳会議の場ではなく、新たな世界秩序の出現を力強く示唆するものです。世界的な不安定化と、西側諸国とロシア、中国との対立の激化を背景に、このサミットは新たな権力の中枢を決定する場へと変貌を遂げつつあります。主要人物であるウラジーミル・プーチン、習近平、ナレンドラ・モディの計画は、共通の利益と、この組織自体に存在する矛盾の両方を反映しています。三国の指導者たちはこのことを十分に認識しており、これらの矛盾を解消し、世界全体のための一つのアジェンダを推進しようと努力するでしょう。彼らは、世界は多極化していくであろう、そして多極化していくべきだと深く考えています。中国(習近平):多極世界の支配者であり設計者習近平国家主席にとって、このサミットは、グローバル・サウスのリーダーとして、そして米国の支配から自由な多極世界の構築者としての中国の地位を強化する機会となる。習近平国家主席は、このサミットにおいて、以下の政策課題の遂行に努める。経...
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プーチンとゼレンスキーの首脳会談

プーチンとゼレンスキーの首脳会談2025年8月29日   田中 宇プーチンとゼレンスキーの首脳会談が、間もなく行われるのかどうか??。米国の特使であるウィトコフは8月27日、プーチンとゼレンスキーが間もなく会いそうだと言っている。(US believes Putin, Zelensky may meet - envoy Witkoff)フランスのマクロン大統領も、米露アラスカ首脳会談直後の8月19日、プーチンとゼレンスキーが数日から数週間内に会うだろうと言っていた。(EU, US expect Putin-Zelensky meeting to take place soon)これらと対照的に、ドイツのメルツ首相は8月29日、プーチンとゼレンスキーの会談は、当然ながら行われないだろうと述べた。メルツは、そう考える根拠を言っていないが、ウクライナのメディアは、ロシアがウクライナを空爆し続けているので、そんなロシアのプーチンとゼレンスキーが会うはずないという話だと解説している。(ロシアがウクライナを空爆し続けるのは、ウクライナがロシアを空爆し続けていることの報復なのだが)(There wi...
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【習近平・プーチン・金正恩】 トランプが会いたい3人が「反ファシスト祭典」で揃う その心は?

【習近平・プーチン・金正恩】 トランプが会いたい3人が「反ファシスト祭典」で揃う その心は?【習近平・プーチン・金正恩】の団結を指をくわえて見ているトランプ大統領(筆者作成 トランプ像は筆者AI作成)9月3日に北京で挙行される「中国人民抗日戦争・世界反ファシスト戦争勝利80周年記念式典」に北朝鮮の金正恩書記も参加することがわかった。中露朝という隣接する「非米陣営」の「巨頭」(独裁政権トリオ?)が一堂に会するのは異例なことだ。皮肉にもこの3人はトランプ大統領が「会いたがっている」リーダー集団でもある。おまけに「反ファシスト戦争勝利」と言うなら、旧ソ連を別とすれば、アメリカやドイツ・イタリアを除いたヨーロッパなど西側諸国が勝利者の主人公のはずではないか。その「世界反ファシスト戦争勝利80周年記念式典」に勝利者が参加せず、「反ファシスト戦争」が終結した4年後に誕生した「中華人民共和国」が主人公となって「反ファシスト戦争勝利記念」で巨大な「非米陣営」の塊を形成していく。これをどう読み解くのか、【習近平・プーチン・金正恩】3者それぞれの思惑を、トランプ大統領の位置との関係において考察する。これを...
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米露が関係修復に向かう中、英国の情報機関がテロ作戦を活発化

米露が関係修復に向かう中、英国の情報機関がテロ作戦を活発化 ここにきてイギリスの対外情報機関MI-6の動きが活発だ。ロシアのスペツナズ(特殊部隊)がオデッサに近いオチャコフでイギリス陸軍のエドワード・ブレイク大佐とリチャード・キャロル中佐、そしてMI-6の工作員ひとりが拘束されたと報道されたたのは8月2日。その日、ウィトコフ特使がモスクワを訪問する予定になっていた。​その報復という意味もあり、MI-6のチームはウクライナ軍と手を組み、クリミア橋を破壊する作戦を進めていた​。 フィンランドで製造されたプラスチック爆弾130キログラムを積み、ヨーロッパの5カ国を移動していたシボレーをFSB(連邦保安庁)が抑えたのだが、FSBによると、テロ作戦の首謀者はMI-6だった。 イギリスをはじめとするNATO諸国がテロに傾斜しているのはウクライナ軍の敗北が決定的で、テロに頼るしかなくなっているからだと見られている。ハッカー集団のKillNetはウクライナ軍参謀本部のデータベースに侵入することに成功、2022年2月に始まった戦闘で170万人のウクライナ兵士が死亡または行方不明になったことがわかったと主...
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トランプは本当に「プーチンに甘い」のか? わかりにくいが結果は出る「トランプ流・超絶交渉術」の深層

トランプは本当に「プーチンに甘い」のか? わかりにくいが結果は出る「トランプ流・超絶交渉術」の深層トランプはスタンスをまた変えたのかアラスカで行われたトランプ・プーチン会談において、トランプ大統領の評判はすこぶる悪い。時事通信は、「米国の恥」「プーチンの勝利」「トランプ大統領に国内で批判 米ロ首脳会談」とのタイトルでこの会談を報じたが、こうした報道は何も時事通信に限られない。どのメディアでも同じような報道だ。マスメディアはトランプが「正義の味方」として、ロシアに対して「今すぐウクライナから全軍を引き上げろ」といった一方的に引き下がる要求を行うことを望んでいるのだろうが、そんな要求をしてもプーチンが受け入れることが断じてありえないのは、誰にでもわかるだろう。そしてそんな姿勢でプーチンを追い込んでいけば、追い詰められたプーチン・ロシアが核兵器を使いかねないリスクを引き上げることになる。そしてその核攻撃の対象はウクライナだけでなく、場合によってはアメリカ本土をもそのリスクに晒すことになりかねない。何があってもそんなリスクを高めることはできない。だから、トランプ側はプーチンに対して強硬な態度に...
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ウクライナが親露に転向して終戦する

ウクライナが親露に転向して終戦する2025年8月19日   田中 宇ウクライナ戦争は、長期化するほど、これまで米覇権の黒幕だった英国やその傀儡である西欧(総称して英国系)が政治経済の両面で自滅していく。そのため、既存の米覇権体制を壊して世界を多極型に転換させたいトランプとプーチンは、ウクライナ戦争を早く終わらせたいと言いつつ、実際は長期化するつもりだと私は分析してきた。8月15日のアラスカでの米露首脳会談についても、私はその線で見ていた。だが8月18日、ゼレンスキーと英仏独伊など欧州の首脳たちが大挙して訪米してトランプと話し合った後のトランプやゼレンスキーの言動を見ると、今回の米露首脳会談に関する私の分析が間違っていたと感じられる。(米露首脳会談を今やる意味)ゼレンスキーは、自分の政治的・生物的な延命を最重要に考えている。トランプとプーチンは、これまでウクライナ戦争の長期化を画策してきたが、今回方針を大転換し、ゼレンスキーを誘って延命させる代わりに、ゼレンスキーはドンバスとクリミアがロシア領になったことを認め、見返りにロシアなどから(自分と国家の)安全を保障してもらい、ウクライナ戦争を...
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アラスカで行われた米露首脳会談ではウクライナ情勢でなく米露の関係改善を討議

アラスカで行われた米露首脳会談ではウクライナ情勢でなく米露の関係改善を討議​米露首脳会談にネオコンは激怒​ アラスカで開かれたウラジミル・プーチン露大統領とドナルド・トランプ米大統領の会談ではウクライナ情勢だけでなく、ロシアとアメリカの貿易、エネルギー、テクノロジー、宇宙などに関する問題、そして北極圏における両国の協力などについて話し合われたという。米露の関係修復が議題になったことが明確になってきた。 この会談の成果をプーチン大統領やトランプ大統領は概ね満足しているようだが、ロシアを疲弊させ、その利権にありつくために戦争を推進してきたイギリス、ドイツ、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国、ロシアとの戦争を始めたネオコンに担がれたヒラリー・クリントンらは激怒、その配下の有力メディアはプーチンやトランプに罵詈雑言を浴びせている。それだけ実り多い会談だったのだろう。 ウクライナでの戦争を煽ってきたヨーロッパ諸国やアメリカのネオコン、そして西側の有力メディアはこの戦争でロシアが疲弊し、経済は破綻して政権が転覆、再び西側の属国、あるいは植民地になると主張してきたが、現実のロシアは経済が成長、プー...
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アラスカでの米露首脳会談が終了、罵詈雑言を浴びせるしかないネオコンの苦境

アラスカでの米露首脳会談が終了、罵詈雑言を浴びせるしかないネオコンの苦境 ウラジミル・プーチン露大統領とドナルド・トランプ米大統領がアラスカのエルメンドルフ・リチャードソン基地で会談、ロシア側からユーリ・ウシャコフ大統領補佐官、セルゲイ・ラブロフ外相、アメリカ側からマルコ・ルビオ国務長官、そして大統領特使のスティーブ・ウィトコフが同席した。会談後、両国から正式な発表はなく、実際に何が話し合われたのかは不明だ。会談はレッドカーペット上での短い会話を含め、3時間にわたった。 プーチン大統領は会談の「建設的で敬意に満ちた」雰囲気を称賛し、トランプ大統領との合意が新たな国際バランスへの政治的移行への道を開くことを期待すると述べ、トランプ大統領は正式な合意に至っていないことを認めつつも、会談は「非常に生産的」だったと述べた。 今回の会談でもウクライナ問題に関してロシア側の要求は変化していない。ウクライナの非軍事化、非ナチ化、NATO非加盟の保証、ロシア国境付近への西側諸国軍の展開の制限、ウクライナに対する武器供与の制限、ウクライナにおけるロシア語の特別扱い、また西側諸国が凍結したロシア資産を返還...
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メディアが報じない米ロ会談の真実「プーチンはここまで譲歩した」

メディアが報じない米ロ会談の真実「プーチンはここまで譲歩した」偏向報道ではなく「実態」の解説をこのサイトに何度も書いてきたように、欧米や日本のオールドメディアはウクライナ戦争をめぐって偏向報道をつづけてきた。そして、8月15日に実施された米ロ首脳会談(下の写真)についても、まったく同じ偏った視点から眺めることで、恐ろしいほどに歪んだ見方を押しつけようとしている。そこで、今回はもう少し真っ当な視角からみる見方を示すことにしたい。(出所)まず、日本を含むいわゆる西側先進国に住む人々のほぼすべてが、米ロ首脳会談前にロシア側を行った譲歩について知らないのではないか。ウラジーミル・プーチン大統領が自らの譲歩を喧伝するはずもないが、本来であれば、ドナルド・トランプ大統領側がプーチンからいくつかの譲歩を会談前に勝ち得ていたことを明らかにしてもおかしくはない。ただ、これから会談する相手のことを配慮すれば、自らの手柄をひけらかすわけにもゆかなかったのだろうか。トランプにしては、珍しいことだが。そうであるならば、本当は、優れた記者や学者が適切に「実態」について解説すればよい。しかし、残念ながら、世界中にそ...
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米ロ首脳会談の評価

米ロ首脳会談の評価米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領がアラスカで会談した。事前の告知通り、この会談で停戦の合意は形成されなかった。グローバル資本勢力のメディアは会談を高く評価しないが大きな意味のある会談だったと言える。プーチン大統領は「トランプが大統領であったなら戦乱は起きていなかった」と述べたが、これは事実であると言える。2022年2月24日にロシアは特別軍事作戦を始動した。これをグローバル資本勢力メディアはロシアによる軍事侵攻と表現してきたが一面的な評価に過ぎない。ウクライナ東部で内戦が生じており、東部2地域が独立を宣言し、ロシアは2国を国家承認した上で同2ヵ国と友好相互援助条約を締結。2ヵ国からの要請に基づいて国連憲章第51条が定める集団的自衛権を行使した。ロシアはこのロジックで特別軍事作戦を始動させた。この主張に対する反論が存在するが、ロシアがこの主張を示してきたのは事実である。グローバル資本勢力メディアはロシア側の主張を伝えずに、一方的に「ロシアによる侵略」と表現してきた。24年2月のロシアの特別軍事作戦始動に至る経緯を踏まえるとロシアの主張が一概に否定されるもので...
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「次回はモスクワで」プーチン大統領、トランプ大統領に

「次回はモスクワで」プーチン大統領、トランプ大統領にロシア大統領は首脳会談後の記者会見で、英語でこのアイデアを米国大統領に提案した。ロシアのプーチン大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領がアラスカで共同記者会見に臨む©  RIAロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、金曜日にアラスカ州アンカレッジで行われたドナルド・トランプ米大統領との首脳会談後、次回の和平交渉のためモスクワに招請するにあたり、異例の英語での公の場での発言となった。トランプ氏は、政治的な抵抗に直面する可能性が高いものの、会談の開催は可能だと述べた。記者会見でトランプ大統領は、会談を「非常に生産的」と評し、「合意には至らなかったが、合意に至る可能性は非常に高い」と述べ、まだ合意には至っていないことを示唆した。トランプ大統領は、会談は大きな進展を示し、プーチン大統領との強固な関係を再確認するものだったと述べた。「今日の合意は我々が現実的な関係を再開するのに役立つだろう」とトランプ大統領は述べた。ロシアのプーチン大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領がアラスカで共同記者会見に臨む©RIA記者会見の最後にトランプ大統領...
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米露対話と日本

米露対話と日本2025年8月14日   田中 宇間もなくアラスカで行われる歴史的な米露首脳会談を妨害するため、ウクライナが自国側を攻撃してロシアのせいにする自作自演の偽旗作戦を計画していると、露政府が指摘している。具体的にどのような偽旗作戦なのか、露政府は言っていない。ウクライナ当局は、欧米の記者団を対露前線のハルキウ(ハリコフ)郊外のチェルニゴフ(チェルニヒウ。Chernigov)に来させている。この地域で偽旗作戦をやって露軍に濡れ衣をかけ、欧米マスコミに露軍の攻撃を喧伝させるつもりかもしれない。英国が偽旗作戦の黒幕だろうとも言われている(あるある)。(Kiev planning false-flag attack ahead of Trump-Putin summit)(UK May Stage False-Flag Stunt After Being Sidelined From Putin-Trump Talks)ウクライナ軍を動かしているのは米英諜報界で、諜報界を牛耳っているのはトランプ(やプーチン)と連動しているリクード系だ。トランプらは、ゼレンスキーを動かして会談妨害的な...