現代の日本

「高市圧勝は虚構だ」発言に疑問符。小選挙区制を嘆く野党と左翼の“思考停止”をジャーナリストが斬る

「高市圧勝は虚構だ」発言に疑問符。小選挙区制を嘆く野党と左翼の“思考停止”をジャーナリストが斬る高市自民党の「圧勝」について、「小選挙区制のバイアスによる虚構だ」という批判が相次いでいます。しかし、そもそも小選挙区制は偏った結果が出ることを承知の上で導入されたものであり、2009年には民主党にも「圧勝」をもたらしています。問題は制度を嘆くことではなく、イタリアのように不断に見直す努力を怠ってきたことにあるのではないでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では、ジャーナリストの高野孟さんが、93年政治改革の原点に立ち返り、選挙制度論の本質を鋭く問い直しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものですプロフィール:高野孟(たかの・はじめ)1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》...
日本の文化

春分の日とは?春分は2026年はいつからいつまで?お彼岸のお墓参りと食べ物について – 二十四節気

春分の日とは?春分は2026年はいつからいつまで?お彼岸のお墓参りと食べ物について - 二十四節気春分の日は国民の祝日にもなっているので記憶にはあるけど、実際はどういう意味なのか、何をする日なのか知らないという方もいるかと思います。春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として定められています。春分は二十四節気の一つ。参考:国民の祝日に関する法律(内閣府)今回は春分の日の意味や2026年の春分はいつからいつまでなのか?、その周辺にある行事・お彼岸について、お供え物である牡丹餅とお萩の違いについてもあわせて紹介します。春分の日とは?春分の日とは、太陽が真東から昇り真西に沈む日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日のことです。秋分の日も同じ。英語では「Spring Equinox Day」。Equinox(イクイノックス)とは、昼と夜の長さが同じと言う意味で使います。春分の最初の日のことを「春分の日」と呼びます。春分の日をはさんだ7日間が「春のお彼岸」の期間にあたります。春分の日は丁度お彼岸の中日にあたるので、お墓参りをしてご先祖様を供養する習慣があります。2026年の春分はいつからいつ...
現代の世界各国

トランプが巻き込まれる憎悪と混乱の渦。世界中からかき集められた「米軍の武器弾薬」が中東に投入の衝撃

トランプが巻き込まれる憎悪と混乱の渦。世界中からかき集められた「米軍の武器弾薬」が中東に投入の衝撃数え上げればきりのない「予測不能」な言動で、世界を混乱させ続けるトランプ大統領。とりわけイスラエルとともに行った対イラン攻撃は、エネルギー市場や各国の安全保障環境に大きすぎる影響を与える結果となっています。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の「無敵の交渉・コミュニケーション術」』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、イラン攻撃の背景にあるアメリカの世界戦略と中東情勢の複雑な構図を解説。その上で、この軍事衝突がアジアや欧州を含む各地域の紛争を連鎖させる危険性を指摘しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:崩れるアメリカの世界覇権と存亡に対する賭けに出たイスラエル-揺れるアラブの結束と紛争の連鎖に向けたぎりぎりの攻防「アメリカは本当に大丈夫か?」という懸念。崩れる米国の世界覇権と存亡に対する賭けに出たイスラエル「アメリカは本当に大丈夫か?」アメリカとイスラエルによる対イラン攻撃が行われ、イランによる大規模な報復攻撃が始まってから2週間が...
現代の世界各国

戦争が嫌いなはずのトランプ大統領がまさかのイラン攻撃、何か弱みでも握られているのでしょうか

戦争が嫌いなはずのトランプ大統領がまさかのイラン攻撃、何か弱みでも握られているのでしょうかトランプ大統領は戦争が嫌いなはずなのに、何で又、無謀とも思えるイラン攻撃をイスラエルと一緒にやったのですかね。このイラン攻撃はエプスタイン事件が世界に報じられてから直ぐのことでしたから、多くの人に勘繰られてしまいましたね。普通、犯罪者は自殺などしませんから、エプスタイン氏も死人に口なしにされてしまったのでしょうかね。英国の王族まで逮捕されてしまつたのですから、この事件の闇は半端なものではありませんね。しかも、クリントン元大統領までテレビ映像で、ご苦労な事に、この事件の事について、わざわざ語っているのですから、これはトランプ大統領に対する嫌がらせと捉えている人も結構居られますね。世の中の権力者や上級国民の皆様は、とかく困ったことが起きると、多くの人々の目を逸らすために、何か別の大きな事件を起こしたり、起こさせたりするものですが、このイランに対する戦争なるものも、そんな臭いがしてなりません。まぁ、よその国でのことですから、日本人が、どうこう言えるものではないのですが、困ったことに、どうやらトランプ大統...
ロシアの歴史

JOG(1463) 領土拡張と皇帝独裁がロシアの伝統 ~ 北の脅威にどう対すべき?

JOG(1463) 領土拡張と皇帝独裁がロシアの伝統 ~ 北の脅威にどう対すべき?350年も領土拡張と皇帝独裁を続けてきた異様なる国に、日本はいかに対すべきか?■1.350年も続いたロシアの領土拡張花子: 先生、ロシアのウクライナ侵略のニュースを見ていて思ったんですけど、ロシアって昔から侵略的な国なんですか?伊勢: 良いところに気がついたね、花子ちゃん。ロシアは先の大戦でも、日本の降伏後に樺太、千島列島に侵攻し、北方領土を奪った。東欧諸国は鉄のカーテンに閉ざされて、軒並み属国にされた。こういうロシアの侵略性はお国柄なのか、という疑問は当然だろう。花子: やっぱりそうなんですね。でも、どうしてそんなに侵略的なんでしょうか?伊勢: ロシアは、伝統的に領土拡張を続けてきた。年表風に観てみると、その歴史がよく分かる。__________・1552 イヴァン4世がヴォルガ川流域のモンゴル系カザン・ハン国を征服、ウラル山脈以西を確保し、シベリア進出の基盤を築く。・1578-81 コサック首長イェルマークがウラル山脈を越えて、東側のシビル・ハン国を攻撃・征服、ロシアのシベリア支配が始まる。・17世紀...
世界各国の歴史

だから台湾は日本に好意的な国になった…中国が見捨てた島を近代化した”現地では誰もが知る日本人”の名前

だから台湾は日本に好意的な国になった…中国が見捨てた島を近代化した"現地では誰もが知る日本人"の名前台湾でいちばん有名な日本人は誰か。前駐中国日本国特命全権大使の垂秀夫さんは「安倍晋三元首相の名が広く知れ渡っているが、それよりも知名度が高い日本人土木技師がいる」という。『中国共産党が語れない日中近現代史』(新潮新書)より、笹川平和財団常務理事の兼原信克さんとの対談を紹介する――。(第2回/全3回)写真=iStock.com/Yevhenii Orlov ※写真はイメージです全ての画像を見る(4枚)歴史的に台湾は誰のものでもなかった【兼原】尖閣問題は台湾問題とも連動しています。中国は、尖閣は台湾の一部という立場ですから。歴史家に聞くと、台湾は「はじめは歴史的には誰のものでもなかった」と言いますよね。実際、与那国島以南の台湾、ルソン、ミンダナオ、カリマンタン(ボルネオ)、スラウェシ(セレベス)、ジャワ、バリ、スマトラと続く一連の島々は、貿易中継地があるだけで人口も希薄であり、海洋民族のマレー人がパラパラと住んでいただけ。バスコ・ダ・ガマやマゼランといった欧州人が帆船でアジアに来て、これらの...
中国の歴史

ソ連に怯えた毛沢東は田中角栄に「助けてくれ」と懇願…中国共産党がどうしても消したい日中外交秘史

ソ連に怯えた毛沢東は田中角栄に「助けてくれ」と懇願…中国共産党がどうしても消したい日中外交秘史中国とはどんな国か。笹川平和財団常務理事の兼原信克さんは「かつての中国は今と逆のことを言っていた」という。『中国共産党が語れない日中近現代史』(新潮新書)より、前駐中国日本国特命全権大使の垂秀夫さんとの対談を、一部紹介する――。(第1回/全3回)写真=iStock.com/bjdlzx ※写真はイメージです全ての画像を見る(5枚)ヒトラーでも敵わない20世紀最大の殺人者【兼原】20世紀最大の人道的悲劇は、多分毛沢東の大躍進ですよ。無辜の市民を大規模殺害したホロコーストの代表例と言えば、600万のユダヤ人を虐殺したヒトラーとカンボジア人口の4分の1(170〜180万)を虐殺したポル・ポトですが、スターリンと毛沢東も20世紀に非常に多くの自国民を殺した2大殺人者です。特に、毛沢東が中国国民にもたらした死者の数は数千万人で桁が違う。【垂】1956年のフルシチョフによるスターリン批判は、毛沢東にとって大きな衝撃でした。毛沢東はスターリンに対して複雑な感情を抱いており、個人的には必ずしも好意的ではありま...
日本の文化

お彼岸とは?2026年はいつ?意味や由来、何をする日?

お彼岸とは?2026年はいつ?意味や由来、何をする日?お彼岸と言えば、お墓参りの意味が強いですが、実際はどういう意味や由来なのでしょうか?お彼岸は何をする日?、彼岸の日の調べ方、2026年はいつなのか?について紹介します。お彼岸とは?意味や由来お彼岸とは、祖先の御霊(みたま)を供養する日のことを言います。本来の意味は、7日間に渡って行われる法会(彼岸会)のことを言いました彼岸の名前は、仏教の波羅蜜多(はらみた)というサンスクリット語を漢語に訳した「到彼岸(とうひがん)」という言葉に由来しています。彼岸は西に、此岸は東にあると考えられています。現実の生死の世界から煩悩を解脱し、理想の涅槃(ねはん)※の世界へ至るという意味です。※「涅槃(ねはん)」というのは、サンスクリット語で「ニルヴァーナ」と言い、「消える、吹き消す、消滅する」という意味があります。つまり、感情や苦痛、煩悩などが吹き消して消滅した状態、悟りを開いた状態であることを指すことから、お釈迦様が亡くなられた日(入滅)ということになります。参考:涅槃会(ねはんえ)とは?いつ行われるの?団子まきが行われるのはなぜ?お彼岸は何をする日...
現代の世界各国

イランは許されるのか

イランは許されるのか2026年3月10日   田中 宇これまで、イスラエルは仇敵であるイランの、政権転覆もしくは大幅な弱体化を求めて軍事攻撃を続けてきた。イスラエル(米諜報界を握ったリクード系)のおかげで政権についたドナルド・トランプは、できるだけ戦争なしでイスラエルの希望をかなえたいので、今年初めにベネズエラで成功したソフト転覆策(政権トップだけ入れ替えて反米を親米に転換する)をイランでもやろうとした。(イラン攻撃でイスラエル中東覇権の確定へ)米イスラエルは、イランの最高指導者だったハメネイを自発的に引退させ、後継選びに介入して親米派に継がせてソフト転覆しようとした。ハメネイが引退を拒否したので2月28日に空爆して殺害し、後継者選びに介入しようとした。だが、イランで強い権力を持つ軍部の革命防衛隊は、ソフト転覆に応じると権勢を失うので拒否し、上層部でソフト転覆を受け入れたがる穏健派の主張を退け、専門家会議を動かし、防衛隊と親しいハメネイの息子モジタバを3月9日に後継者にした。(分岐点にきたイラン)トランプはモジタバの就任を受け入れないと言っている。まず核兵器開発をやめさせる交渉を続け、...
現代の世界各国

多極化と核武装

多極化と核武装2026年3月7日   田中 宇ドナルド・トランプの米政府が、サウジアラビアに原子力技術を供与する協定の中に、ウラン濃縮を一定比率以上に上げることを禁止したり、IAEAの査察を受ける義務など、供与された技術を使った核兵器開発を禁じる条項が入っていないことが問題になっている。サウジは、米国からもらった(買った)技術で核兵器を作れるようになる。(Amid turmoil, Trump to give Saudi Arabia sweet nuclear deal)サウジはすでに核兵器を持っているという話もある。イラン革命防衛隊の幹部が2月初めに「サウジはすでに核兵器を持っており、米イスラエルはそれを黙認している」と述べている。サウジがどのように核兵器を得たか、イラン幹部は明らかにしていない。サウジは以前から、財政破綻している「失敗国家」のパキスタンを経済支援してきたが、パキスタンは核武装しており、支援の見返りにサウジに手持ちの核兵器の一部を渡した(貸した)可能性がある。(Saudis have nukes - ex-Iranian commander)パキスタンからの核兵器入...
生命科学

進化の傑作。じつは、今もって哺乳類は「恐竜に敵わない」…鳥類とコウモリの比較から明らかになった、驚きの真実

進化の傑作。じつは、今もって哺乳類は「恐竜に敵わない」…鳥類とコウモリの比較から明らかになった、驚きの真実かつて恐竜は哺乳類に至らない、生態学的に哺乳類に劣った存在だったと考えられていた時代がありましたが、昨今の研究の進展により、恐竜の優れた生態が明らかになってきました。しかし、その観点は、あくまでも「はるか過去」の話であることが前提になっており、今日では哺乳類が生態学的に最も優勢であると考えられています。はたして、それは真実でしょうか。哺乳類の生物学的優位性を、鳥類型の恐竜の子孫である鳥類との比較で確かめていきます。この記事の全ての写真を見る(全12枚)恐竜に追いやられて夜行性になった哺乳類!?恐竜は図体だけは大きいが、アホでのろまだったので、賢くて敏捷な哺乳類に負けて絶滅した。私が子どものころには、そんな偏見がまかり通っていた。ブロントサウルスのような大きな恐竜になると、尻尾を踏まれてから脳が「痛い」と感じるまで何十分も掛かったと言われることさえあったのだ。さすがに今では、そういう話を聞くことは少なくなった。むしろ恐竜のほうが、いろいろな点で哺乳類より優れており、生態学的に優勢であ...
現代の日本

JOG(1462) 日本経済への追い風が吹き始めた

JOG(1462) 日本経済への追い風が吹き始めた中国の経済的威圧に対抗する経済安全保障などの重視で、世界経済の潮目が変わり始め、「失われた30年」脱却へ。■1.世界秩序の転換と日本の好機伊勢: 花子ちゃん、最近、面白い本を読んだので、今日はその話をしようか。齋藤ジンという人の書いた『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』という本だ。15万部も売れているベストセラーなんだ。花子: 15万部ですか! それは、すごいですね。どんな内容なんですか?伊勢: この本は、日本には数十年に一度の好機が訪れていて、「失われた30年」から脱却する強力な追い風が吹き始めている、と言って、日本が再び世界の勝ち組に返り咲く可能性を示しているんだ。花子: えっ、本当ですか? 日本はずっと停滞していると聞いていたので、意外です。本当だったら、すごく嬉しいです。伊勢: そうだね。著者はヘッジファンドなどのプロの資産運用者に助言を行うコンサルタントで、アメリカのワシントンDCに住んでいる。米国の政治・経済の中枢の動きに精通している人物だ。花子: なるほど。それで、どうして日本にチャンスが来ているんです...
現代の中国

中国は一体どこへ向かおうとしているのか?全人代の「政府活動報告」から読みとく“次の5年”

中国は一体どこへ向かおうとしているのか?全人代の「政府活動報告」から読みとく“次の5年”国際情勢が大きく揺れる中、中国では年に一度の重要政治行事である全国人民代表大会(全人代)が開催されました。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』ではジャーナリストの富坂聰さんが、李強首相の政府活動報告から中国が何を重視しているのかを考察しています。国際情勢が厳しい最中の開催となった全人代は何を伝えたのか今年の中国は、正月を迎える気分とはほど遠い春節となったはずだ。直近の元宵節は、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まったことで、お祝いムードはたちまち吹き飛んだ。その前にはドイツのフリードリヒ・メルツ首相が就任初の中国訪問を果たしたことで、中国は春節を返上して出迎えた。そして予定されていた全国人民代表大会(ほぼ同時に開催される全国政治協商会議=政協とともに「両会」と呼ばれる)だ。全人代は政協の翌日、3月5日に北京で始まり、李強首相は世界のメディアが注目する中、「政府活動報告(=報告)」を読み上げた。年に一度の大会では、一年ごとに設定される国内総生産(GDP)の成長率の目標値が毎年...
日本の文化

ホワイトデーの由来や「お返しお菓子ランキング」について

ホワイトデーの由来や「お返しお菓子ランキング」についてホワイトデーは、バレンタインデーに貰ったチョコレートを男性が3月14日にお返しする日として定着しています。ではホワイトデーはどのように始まったのか?、または何をお返しするのが良いのか?、その辺りが気になる所です。今回は、ホワイト―デーの由来やお返しにおすすめなお菓子についてご紹介します。ホワイトデーの由来結婚が禁止されていたローマ帝国時代に、結婚を許可したバレンタイン司教が処刑されたのが2月14日。バレンタインデーの起源については以前書きました。その1ヶ月後に、男女は改めて愛を近い結婚したという説から、愛が成就する日としてホワイトデーとして定められました。2026年のホワイトデーも3月14日(土)です。ホワイトデーは日本が発祥の地なのをご存知でしょうか?ホワイトデーは日本が発祥贈り物をいただいたらお返しするのが、日本人の伝統や慣わしがあります。その感性を元に日本のお菓子業界「全国飴菓子工業協同組合」が1980年に提案したことから生まれ、そして定着した風習です。これはバレンタインデーのチョコレートと同じです。チョコレートを贈るのは日本...
現代のロシア

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」

イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」2026年3月5日、全人代に出席する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)3月5日、イランは「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表した。ということは「中国やロシアには通行を許可する」と宣言したのに等しい。日本のメディアではアメリカ・イスラエルのイラン攻撃によって中国が非常に不利な状況に追い込まれたとして「中露敗北」という言葉までが躍っているが、実際は逆である現実を直視しなければならない。◆イランが「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表中国政府の通信社・新華社の電子版「新華網」は3月5日、<イラン:米国・イスラエルおよび欧州の船舶によるホルムズ海峡通過禁止>という見出しで、「テヘラン新華社電」として以下のように報道している。イラン(イスラム)革命防衛隊は5日、「戦争期間中、イランはホルムズ海峡の通航と航行を管理する権利を有し、米国・イスラエル・欧州諸国の船舶の通航を禁止する」と発表した。イラン革命防衛隊は、「米国・イスラエル・欧州諸国、そしてそれらの支援国に属する軍用船と商船のホルムズ海峡通航を禁止し...
現代の中国

なぜ全人代で李強首相は「覇権主義と強権政治に断固反対」を読み飛ばしたのか?

なぜ全人代で李強首相は「覇権主義と強権政治に断固反対」を読み飛ばしたのか?3月5日、全人代で政府活動報告をする李強首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)3月5日、日本時間午前10時から北京で始まった全人代(全国人民代表大会)の政府活動報告で李強首相が「覇権主義と強権政治に断固として反対する」と「述べた」のか「読み飛ばした」のかに関して日本の報道が揺れた。NHKは昼間のニュースでは読み飛ばしてないものとして報道し、共同通信は12時台に読み飛ばしたことに注目してニュースを配信した。するとNHKは夕方のニュースで読み飛ばしたと報道内容を変更した。問題は、そのいずれの場合も、「アメリカを念頭に」とか「対米配慮」のためという解説あるいは解釈をしっかり付けていることである。実際はどうだったのかを検証し、2025年や2024年の場合とも比較した。◆NHKや共同通信に見られる齟齬NHKは3月5日午前9時22分に最初に発信し、午後1時00分に更新した全人代に関する報道「中国 全人代 経済成長率の目標「4.5%~5%」去年から引き下げ」で、以下のように書いていた(太字にしたのは筆者)。――政府活動報告で...
現代の世界各国

トランプが主張する対イラン軍事作戦の短期終結の道筋見えてきた~中露システムが全くの無力、核物質回収・ハールク島占領も

トランプが主張する対イラン軍事作戦の短期終結の道筋見えてきた~中露システムが全くの無力、核物質回収・ハールク島占領もトランプの4つの目標アメリカとイスラエルがイランに対して行なった軍事作戦が、無期限の泥沼に陥るとの懸念を持つ人が多いが、私はトランプ大統領が主張するように、この作戦は短期で終結する見通しがはっきりしてきたと捉えている。トランプ大統領は、開戦3日目の3月2日に、イラン攻撃に関する4つの目標を説明した。その4つの目標とは、1)イランのミサイル能力の破壊、2)イラン海軍の殲滅、3)イランの核兵器保有の阻止、4)イランによるテロ組織に対する支援の阻止であった。この4つの目標が達成できる見通しについて、具体的に見ていこう。この記事の全ての写真を見る(全5枚)まずはイランのミサイル能力の破壊からだ。ワシントン D.C. を拠点とするシンクタンク「ユダヤ国家安全保障研究所」が3月5日に出したレポートによると、ミサイルの発射台は、開戦前の段階で400あったのが、3月5日時点で100にまで75%削減されている。中距離弾道ミサイルは、もともと最大で2000発を保有していたが、そのうちの47~...
現代の世界各国

イラン・ハメネイ師への「断首作戦成功」が中国・ロシア・インドへ与えた強烈なメッセージ トランプは体制転換など必ずしも期待していない

イラン・ハメネイ師への「断首作戦成功」が中国・ロシア・インドへ与えた強烈なメッセージ トランプは体制転換など必ずしも期待していないハメネイ師の死アメリカとイスラエルによるイランに対する軍事作戦が展開され、イランの最高指導者であるハメネイ師をはじめとした多くのイランの要人の命が奪われた。アメリカといえば、今年の年初に起こしたベネズエラに対する電撃的な軍事作戦で鮮やかな成功を収めた記憶がまだ新しいが、今回もこれに並ぶ鮮やかな展開を見せた。今回の作戦で、米軍に50名の死者が出たとイラン側は発表したが、米軍はこの情報を完全に否定した。米軍の犠牲者は3名だったようだ。ホメイニ宗教革命以降のイスラム独裁国家としてのイランは、中東の安定を脅かす最大の問題だというのが、イスラエルやアメリカの基本認識である。この記事の全ての写真を見る(全5枚)それでもアメリカはこれまで、イランを攻め落とすという行動を考えてこなかった。それは地政学的に見た場合に、イランは攻め落とすのが非常に難しいという事情が絡んでいる。イラク、クウェート、サウジアラビア、UAEなどで採掘した石油を世界に運ぶには、ペルシャ湾を通ってホルム...
現代の世界各国

中国の恫喝「レアアース禁輸」を無力化。日本が科学力と外交で資源強国へ変貌する=勝又壽良

中国の恫喝「レアアース禁輸」を無力化。日本が科学力と外交で資源強国へ変貌する=勝又壽良中国が日本の20社・団体へのレアアース輸出規制を発表した。だが、これは「2度目の失策」となる公算が極めて高い。日本はすでに2023年、経産省主導で重点資源国25ヶ国との連携を構築し、米国・EU・ASEANを含む55ヶ国参加の「重要鉱物特恵市場」(26年8月稼働)の実質的なリーダーへと躍り出ていたからだ。中国官僚機構が見落とし続けた、日本の「静かな資源外交」の全貌を明らかにする。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)【関連】中国、レアアース輸出規制で大誤算。日本が技術力でレアアース供給国に躍り出る=勝又壽良プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。中国「レアアース規制」の空回り中国は、日本の20社・団体に対してレアアースの輸出規制をすると発表した。理由は、日本が「新軍国主義に向っている」としてい...
現代の世界各国

イラン爆撃により中国はダメージを受けるのか?

イラン爆撃により中国はダメージを受けるのか?イラン攻撃を断行したトランプ大統領(写真:ロイター/アフロ)イランとアメリカが核開発問題に関して協議している最中であるにもかかわらず、アメリカとイスラエルはイランを爆撃し、ハメネイ師らを殺害した。これに関して、中国は即時停戦を求め激しく抗議しているが、イラン爆撃により中国がダメージを受けるかと言ったら、実利的なデータとしては、ほぼないと言っていい。しかし、もし予定されているトランプ訪中時期(3月末)に至ってもなお、イラン攻撃が続いているとすれば、習近平としてはそのトランプを歓迎するわけにはいくまい。万一にも訪中取りやめとなったら、トランプとのディールにおいて、トランプに「台湾統一容認」を呑ませようとしていた習近平の目論見は叶わなくなる。延期という選択もないではないが、習近平が受けるダメージはこちらの方が大きい。したがって、トランプがいつ、どういう形でイラン攻撃をやめるかにかかっている。◆中国の反応:政府見解とネットのコメント2月28日夜、中国外交部は定例記者会見でアメリカとイスラエルによるイラン攻撃に関して質問を受け<即時の軍事行動停止を求め...